作品一覧

  • オールド台中食べ歩き 歴史小説家が案内する老舗屋台の味
    4.3
    1巻2,420円 (税込)
    『台湾漫遊鉄道のふたり』で日本のみならず世界で多くの読者を魅了した楊双子。小説に次々と登場する台中の美食が気になっていた読者も多いはず。満を持して、楊双子による台中の屋台グルメエッセイが登場。 「オールド台中」を体現する老舗屋台を厳選し、台中らしい食、台中ならではの食を紹介する。 もちろん楊双子の筆にかかれば、単なるグルメガイドでは終わらない。老舗の諸説ある歴史を探り、料理が誕生した背景を検証し、台中の歴史や文化までを浮かび上がらせる。 台中で生まれ育ち、台中を愛する著者が悩みに悩んで選んだ20軒。 ・台中のソウルフードかんすい麺 ・強盗してでも食べたいおにぎり ・チリソースを注入する焼き肉まん ・正体不明のフライドチキン ・焼きそばなのに和える「台中焼きそば」 ・伝統を守るかき氷か、迷うほどトッピングが選べるかき氷か ・坂神本舗の「長崎カステラ」 ・店の名前すらない屋台の絶品ベビーカステラ、 ・台中屋台の定番パパイヤミルクとトースト、などなど カラーイラスト入り、巻末には食べ歩きMAPも。 読んでいる最中から今すぐ台中へ飛び存分に食べ歩きたくなる、特上の食エッセイ。
  • 四維街一号に暮らす五人
    4.2
    1巻2,090円 (税込)
    全米図書賞受賞作家の最新作! 台湾グルメ×レトロ建築×女子共同生活 「あんたと一緒にいない日々は、とても寂しかった」 ワケあり住人たちが味わう未知の痛みと、百年前の台湾料理。 昭和十三年築の日式建築・四維街一号には、 四人の大学院生と酒呑み大家が暮らす。 一階は、BL作家の知衣と聡明でモテる小鳳、 二階は、苦学生の家家とシャイな乃云。 互いに秘めた想いを抱え食卓につく住人たちは、 あるとき『臺灣料理之栞』という古書を発掘する。 五人の孤独が手繰りよせた〈ある家族の苦い歴史〉とは――― ◆池澤春菜さん満腹◆ 「なんでこんなに懐かしいの? 四維街一号に、きっとわたしも住んでいた」
  • 台湾漫遊鉄道のふたり
    4.0
    1巻2,530円 (税込)
    炒米粉、魯肉飯、冬瓜茶……あなたとなら何十杯でも――。 結婚から逃げる日本人作家・千鶴子と、お仕着せの許婚をもつ台湾人通訳・千鶴。 ふたりは底知れぬ食欲と“秘めた傷”をお供に、昭和十三年、台湾縦貫鉄道の旅に出る。 「私はこの作品を過去の物語ではなく、現在こそ必要な物語として読んだ。 そして、ラストの仕掛けの巧妙さ。ああ、うまい。ただ甘いだけではない、苦みと切なさを伴う、極上の味わいだ。」 古内一絵さん大満足 1938年、五月の台湾。 作家・青山千鶴子は講演旅行に招かれ、台湾人通訳・王千鶴と出会う。 現地の食文化や歴史に通じるのみならず、料理の腕まで天才的な千鶴とともに、 台湾縦貫鉄道に乗りこみ、つぎつぎ台湾の味に魅了されていく。 しかし、いつまでも心の奥を見せない千鶴に、千鶴子は焦燥感を募らせる。 国家の争い、女性への抑圧、植民地をめぐる立場の差――― あらゆる壁に阻まれ、傷つきながら、ふたりの旅はどこへ行く。

ユーザーレビュー

  • 台湾漫遊鉄道のふたり

    Posted by ブクログ

    ファンタジーの余韻から現実へ引き剥がすようなあとがきパート含め、全部好きだし新鮮だった。
    まず、千鶴子の痛々しい言動に、痛烈な共感性羞恥を覚えた。
    台湾グルメと鉄道旅の鮮やかな描写に惹かれて読み進めるうちに、自分の中にも覚えのあるおめでたくも独りよがりで都合の良い解釈に気付かされるからだ。
    千鶴子の無自覚な特権階級の傲慢さと、千鶴ちゃんの圧倒的な大人の対応の対比に、息も絶え絶え悶え苦しむほどだった。
    対等とはなんだろうか。対等でないと友情は育めないのか。
    現代の自分を翻って、組織における上司と部下の関係にも綺麗にスライドして追体験できる素晴らしい読書体験だった。

    0
    2026年06月12日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    台湾のごはんが、とにかく美味しそうだった。
    列車に乗って、知らない街に降りて、その土地のものを食べる。そういう旅の空気がすごくよくて、読んでいる間、何度も台湾に行きたくなった。
    でも、この本は単純な旅行記としては読めなかった。
    舞台になっているのは日本統治時代の台湾で、そこにはどうしても、見る側と見られる側、支配する側とされる側の関係がある。
    鉄道が敷かれ、インフラが整い、生活が便利になった面はたしかにあったのだと思う。
    ただ、それを日本人である自分が「日本が台湾を良くした」と受け取ってしまうのは、かなり危ういことだと思った。
    便利になった、発展した、という言葉の裏側には、もともとそこにあった

    0
    2026年06月09日
  • 四維街一号に暮らす五人

    Posted by ブクログ

    『四維街一号に住む五人』は『台湾漫遊鉄道のふたり』で国際ブッカー賞を受賞した楊双子さんの小説。

    日本風古民家シェアハウスに住む五人の女性の物語。

    四維街一号は台中に実在する日式建築。「日式」とは日本風のこと。戦前、日本が台湾を統治していた時代に建てられた建物です。

    だから畳や雨戸があり、住人たちは靴を脱いで生活しています。

    この小説、とにかく美味しそうな台湾料理がたくさん登場します。

    「蛤仔鶏湯(ハマグリと鶏肉のスープ)」、「獅子頭(大きな肉団子)鍋」古いレシピ本の「芋泥(タロイモのスイーツ)」、生焼雞。

    台湾では季節や体調にあわせた薬膳料理がポピュラーで、焼酒鶏(薬膳スープ)もそ

    0
    2026年06月07日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

    Posted by ブクログ

    異なる立場にいる二人が、それぞれの思い込みを乗り越えて心が通じ合った瞬間、奇跡のような結果が生まれる。
    人生を変えるチャンスはすぐそばに転がっている。大切なのは、それに気づくアンテナと、一歩を踏み出す自分自身の勇気なのだと感じた。
    最後の最後まで読んでほしい。

    0
    2026年06月06日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

    Posted by ブクログ

    数年前にTBSラジオで紹介されていて、気になっていた一冊。
    ラジオで絶賛されていたとおり、私の好みにぴったりでした。
    訳がとても滑らかなこともあり、あっという間に読み終えてしまいました。

    台湾グルメと女の友情。
    何から何まで好奇心をくすぐるテーマが盛りだくさんです。

    この小説は、千鶴子の視点で描かれています。
    語り口にはユーモアが散りばめられていて、それが彼女の強烈な個性をやわらげる役割も担っています。

    昭和13年の女性にしては、千鶴子はかなり珍しい考えの持ち主です。
    結婚もせず独身で、小説家として筆一本で生計を立て、台湾へ一人旅をする。
    旅先で面倒を見てくれる方はいるものの、当時として

    0
    2026年05月31日

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