祝!翻訳大賞ノミネート。すばらしかった。読めて良かった。本当に。
読んでいて感じたこと、思ったこと、悩んだこと、悲しかった、嬉しかったことはすべて、あとがきにかかれていた。盛大に頷きながら…答えの出せないことだということも。だからこそ、小説が書かれるのだということも。本当に素晴らしい方々だ。"台灣漫
...続きを読む遊錄"のあとがき、日本版あとがき、翻訳者あとがき…さいごまで、本当にすばらしかった。
ここからは自分語りで 大学時代、教授にくっついて観光学を学んだり、学会に出たりした時期がある。観光やら、万博やら、の歴史なんかを学んだりもして、なんて、なんて傲慢な、植民地主義的な行動なのだろう…!と、嫌悪感を感じたりもした。民俗学と、民族学、社会学なんか、いろいろ知ったかぶって、民俗学的に、知るんだ見るんだ…と。青い,青い…(照)そうして色々試行錯誤した、でも結果、"お客さん"でしかなかった自分。その後開き直って中央アジアや台湾へ旅行もしたが、やはり自分は"旅行者"でしかなくて。それにもどかしさや、さみしさや、言葉を覚えられない自分への苛立ちや…千鶴さんと、千鶴子さんと旅することで、あの時感じたような、自分の、理解っていなさ、のようなものと、あたらめて対峙した。そしてその自分をなんだか、ぎゅっと抱きしめたくなった。
でもなんで、たべものの名前がずらずら、並んでいるだけでお腹がすくのだろう?それもそのはず…池波正太郎大先生を参考にしたとか。なるほど、うまい。彼の食のエッセイが好きすぎて、学生時代、読み漁ったことも、思い出した。ぐうぐう。小説は一編しか読んだことがないのに…エッセイはほぼ、読んだ。なんでだろう?
そうして、懲りずに、また旅に出たくなった。
絶対に、台湾へ行き、食べます。鹽酥雞を!