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全米図書賞受賞作家の最新作!
台湾グルメ×レトロ建築×女子共同生活
「あんたと一緒にいない日々は、とても寂しかった」
ワケあり住人たちが味わう未知の痛みと、百年前の台湾料理。
昭和十三年築の日式建築・四維街一号には、
四人の大学院生と酒呑み大家が暮らす。
一階は、BL作家の知衣と聡明でモテる小鳳、
二階は、苦学生の家家とシャイな乃云。
互いに秘めた想いを抱え食卓につく住人たちは、
あるとき『臺灣料理之栞』という古書を発掘する。
五人の孤独が手繰りよせた〈ある家族の苦い歴史〉とは―――
◆池澤春菜さん満腹◆
「なんでこんなに懐かしいの? 四維街一号に、きっとわたしも住んでいた」
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Posted by ブクログ
『四維街一号に住む五人』は『台湾漫遊鉄道のふたり』で国際ブッカー賞を受賞した楊双子さんの小説。
日本風古民家シェアハウスに住む五人の女性の物語。
四維街一号は台中に実在する日式建築。「日式」とは日本風のこと。戦前、日本が台湾を統治していた時代に建てられた建物です。
だから畳や雨戸があり、住人たちは靴を脱いで生活しています。
この小説、とにかく美味しそうな台湾料理がたくさん登場します。
「蛤仔鶏湯(ハマグリと鶏肉のスープ)」、「獅子頭(大きな肉団子)鍋」古いレシピ本の「芋泥(タロイモのスイーツ)」、生焼雞。
台湾では季節や体調にあわせた薬膳料理がポピュラーで、焼酒鶏(薬膳スープ)もそのひとつ。寒くなると補冬(冬に備えて栄養補給する)焼酒鶏には漢方薬材が使われています。
ああ、食べてみたい…。
そして、引っ込み思案の乃云が古い台湾料理本を見つけ、そのレシピを作ることで物語が進んでいきます。
古い台湾料理本は、日本語混じりの台湾語で書かれている(現在の公用語は北京語)ので、解読が大変。
でも、それを翻訳しながら苦労して作る料理は、きっと楽しくて美味しいんでしょうね。
Posted by ブクログ
とてもよかった。
堂々たる四十路のおっさんである手前、百合な部分はどうぞどうぞご自由にということで、繊細な恋愛の機微も、友情の萌芽も、そんなものなんですねと受け止めつつ、、、
五人全員が魅力的なキャラクターだったが、それぞれがしっかりと、学問に身を置いた経験があるからこそ滲む、知性のようなものが見え隠れしてて、ただのイマドキな若者たちではない芯のようなものを感じて眩しかった。(全員が学部生ではなく、大学院生、または大学院経験者ってのがいいですよね)
個人的に、後書きに出てきた雲林科技大に仕事で訪れたことがあり、四人の通う大学って、などと想像したりしつつ、楽しかった。
きっとこれから、ドラマになったり、漫画になったり色々する気がするな。
前作の『台湾漫遊…』も読みましたが、
台湾の歴史や文化(食文化多め!笑)、政治を取り込みながら、何かを全肯定も全否定もしない、しかしながら、物語の背後にある著者のメッセージのようなものは確実に読者に届く、独特のバランスの物語。台湾文学の面白さが凝縮されたような作家だなと思いました。(エラそうにすみません)これからの作品も、できればこの五人の続編も!もっともっと読みたい。
Posted by ブクログ
登場人物に嫌な人がいない、読んでいてとても気持ちがいい
全員芯がありつつ迷いもあり、そこがとてもチャーミング
大好きな映画、かもめ食堂を感じた。
謎解き要素あり、なかなかの大掛かりなストーリー
台湾の中の日本や中国文化、歴史との関わりと現代に生きておる女性がどう感じているかが垣間見れてすごく面白かった。
みなさん当たり前の前提としてそれを受け入れて、うまく利用して飄々と生きている感じ。そこに芯を感じた。
大事な時に必ず出てくる料理描写が凄く良い。美味しいものを作り、一緒に食べることで共有して消化して次のステージに行く感じ、女性の生き方として共感できる。
台湾で日本建築を探して美味しいものを食べる旅に行きたくなる。
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