台湾漫遊鉄道のふたり

台湾漫遊鉄道のふたり

小説・文芸
2,530円 (税込)

12pt

炒米粉、魯肉飯、冬瓜茶……あなたとなら何十杯でも――。
結婚から逃げる日本人作家・千鶴子と、お仕着せの許婚をもつ台湾人通訳・千鶴。
ふたりは底知れぬ食欲と“秘めた傷”をお供に、昭和十三年、台湾縦貫鉄道の旅に出る。

「私はこの作品を過去の物語ではなく、現在こそ必要な物語として読んだ。
そして、ラストの仕掛けの巧妙さ。ああ、うまい。ただ甘いだけではない、苦みと切なさを伴う、極上の味わいだ。」
古内一絵さん大満足

1938年、五月の台湾。
作家・青山千鶴子は講演旅行に招かれ、台湾人通訳・王千鶴と出会う。
現地の食文化や歴史に通じるのみならず、料理の腕まで天才的な千鶴とともに、
台湾縦貫鉄道に乗りこみ、つぎつぎ台湾の味に魅了されていく。
しかし、いつまでも心の奥を見せない千鶴に、千鶴子は焦燥感を募らせる。
国家の争い、女性への抑圧、植民地をめぐる立場の差―――
あらゆる壁に阻まれ、傷つきながら、ふたりの旅はどこへ行く。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • タイトル
    :
    台湾漫遊鉄道のふたり
  • タイトルID
    :
    1339115
  • ページ数
    :
    300ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年04月20日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    8MB

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台湾漫遊鉄道のふたり のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    時代設定が時代なだけにそういうことになっちゃうかーーーとは思ったけど

    好き!!!

    柳川鍋のところとか

    もう付き合っちゃえよ!!!

    って叫んだけど、そういうことでもないんだねー?

    対等とか平等ってなんだろう?
    今の自分にピンポイントで刺さった一冊でした

    本棚に保管コースです
    売りません

    今読めて良かったね、自分

    0
    2026年11月01日

    Posted by ブクログ

    前半は植民地時代の台湾旅行記で特に食べ物に関して詳細な記述があり想像と食欲が膨らみます。後半は日本人作家と現地人通訳の関係に微妙な隙間風が吹き始めようやっと本作の主題が見えてきます。
    虐げられた側が支配者の傲慢を非難しているわけではなく、優位な立場にいる人が弱者を助けるということの難しさを伝えているように思えます。
    特異な設定にも関わらず今に通じる普遍的な問題に昇華されています。
    周到に用意された仕掛けも最後の最後での種明かしでスッキリするけど、教えてくれない方が良かったかな。

    0
    2026年10月29日

    Posted by ブクログ

    食べ物の話が1/3、台湾の各地の話が1/3ではあるけれど、ふたりの話がとても丁寧に語られていて、内地人と本島人という二人の関係性、百合としての話の組み立てなどとても素敵なお話でした。
    台湾には何度か行っていて、あ~、食べたいなぁっていうのもよい!

    0
    2026年10月28日

    Posted by ブクログ

    千鶴子と千鶴の同じようなやりとりに途中イラッとしたこともあったけど、最終的には切なさでいっぱいになった。日本と台湾の歴史についてもっと学びたくなった。そして何より、台湾へ行って作中に出てきたものを食べてみたい。

    0
    2026年10月17日

    Posted by ブクログ

    途中、少しかったるく感じる部分もあったのですが、後半一気に取り返してくれました。良く日本で言われる「台湾は親日国」という言葉に対する違和感の正体を明確にしてくれた気がします。
    日本とアメリカ、国を限らず国と国、歴史と国民感情など何だか色々考えさせられました。

    0
    2026年10月14日

    Posted by ブクログ

    最後の最後に、登場人物の家族によるあとがきがあり、一瞬
    「え?これって実際に書かれた旅行記?」
    なんて、思ったりしたけど、それだけ綿密に描かれた昔の台湾を舞台とした話。

    私は台湾に行ったことがないけれど、美味しそうな食べ物は出てくるし、鉄道旅は楽しそうだし、台湾好きな人にはどハマりではないかな?

    そんなことを思いながらのんびり読んでいると、急展開に息を呑む。
    この小説の核となる部分だった。

    読んでいて、薄々と気づいていたけれど、見て見ぬふりをしていたような居心地の悪さを感じながら、傷ついた心を思う。

    百合小説、と言われるものを初めて読んだかもしれないが、女性の密な友情を、独特のタッチでとても心理的に描かれていた。
    素晴らしい本。

    0
    2026年10月01日

    Posted by ブクログ

    台湾旅行に行って以来、台湾には興味津々。歴史を学びたいですね。オタク趣味と人間の歴史がうまく溶け合っていました。

    0
    2026年09月28日

    Posted by ブクログ

    日本統治下の台湾を舞台に、日本人作家と台湾人通訳の女性二人が鉄道で旅をする物語。

    台湾各地の料理が次々に登場するグルメ小説であり、鉄道小説であり、女性二人の友情、あるいは友情だけでは言い切れない感情を描いた物語でもある。しかし読み進めるうちに、その背後にある「統治する側」と「統治される側」の埋めがたい距離が見えてくる。

    同じ列車に乗り、同じ景色を眺め、同じものを食べることで二人の距離は近づいていく。それでも二人がまったく同じ場所に立つことはできない。

    いくつもの読み方が重なり合う、重層的な歴史創作小説。台湾料理を楽しみながら読み始め、最後には植民地支配とは何だったのかを考えさせられた。

    0
    2026年09月27日

    Posted by ブクログ

    主人公のふたりを通して、支配する側とされる側の不平等、当たり前と思うことの怖さについて考えさせられた。作者が日本人ではないと分かっていながらも、日本人が書いているように感じられ、不思議な気持ちになった。作中のあとがきでなるほどと思わされ、最後の最後まで楽しめた一冊。
    美味しそうな物がたくさん登場するのも魅力的で、台湾に行きたくなった。

    0
    2026年09月12日

    Posted by ブクログ

    千鶴子と千鶴の関係性を拡大解釈すると、友好的な台湾との関係について、日本側から観ている台湾と、台湾側から観た日本とでは、微妙なズレがある事にも気付かされた。
    日本は50年もの間、植民地として台湾を占領していたという事を忘れてはいけないし、日本が建築した建物や水路などが現在まで活躍して使用されてる事を、台湾の方達はどのように感じているのか?日本人の技術の誇りのように感じがちだけど、それは傲慢かも、と感じさせられた。
    千鶴が最後に涙を浮かべて向き合うシーンで千鶴の心情に感情移入して号泣。
    理解し合うことは難しいけど、それでも友達でいることの尊さを感じた。
    また、素直に心を開いて話す事の一方的な過ちは、普段してないかな?と省みたりもした。

    0
    2026年09月04日

台湾漫遊鉄道のふたり の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • タイトル
    :
    台湾漫遊鉄道のふたり
  • タイトルID
    :
    1339115
  • ページ数
    :
    300ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年04月20日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    8MB

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