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こんな奇跡があるのなら、人生にNOは言えない
落合南長崎の独立系カラオケ店「BIG NECO」では、今日もドラマが巻き起こる。
「カラオケの再現映像に出ていそうな女」と過去2回言われたことのある池田。
音が鳴らないトランぺッター・加賀と、その恋敵・サナ。
反抗期の娘と暮らす、元俳優の佐藤待男。
74歳にしてカラオケでアルバイトをする謎の老人・石崎さんと、
石崎さんを心配する指導役アルバイター・小野。
「E.YAZAWA」のステッカーを集め続ける、売れない作家・染井暖。
うだつのあがらない凡人たちが起こす、ちょっとした人生の奇跡ときらめき。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
カラオケ店BIG NECOとスタッフアルバイトの小野くんを通した短編集。
第1話 母にダサいの呪いをかけられた池田さん。東京に行きさえすれば、今の生きにくさから逃れられると思っていたのに、そううまくはいかない。
第2話 染井に片想いしているサナと加賀。毎日送られてくる染井の体温と同じ温度のお風呂に浸かることにする。
第3話 佐藤は俳優だった時代を経て20年。今はホームセンターの店員になっていて、子供までいる。昔、ミュージック・ビデオに出演した作品が、またヒットしたのだった。
第4話 BIG NECOの店員の石崎さん。おじいさんである。片付けは遅いし、なんかいろいろ的外れ。その石崎さんが、タッキー&翼ばかり歌うお客さんに注目した。
第5話 染井さんは作家である。寡作。というか文章が出てこない。
Posted by ブクログ
まず目を引くこのタイトル!
知らない作家さんだけど?
当たり本の予感…
キタ〜!!発掘:.゚٩(๑˘ω˘๑)۶:.。♡︎
☆8くらいあげたい♡
連作短編は結構読んだことあるけど
笑ってホッコリしてこれほど気持ちよく繋がった連作は初めてかもしれない!
なんて短編の完成度でしょうか!!
ちょっとレトロなチェーン店じゃないカラオケ店
が話の舞台です。
《登場人物》
カラオケのイメージ映像に出ていそうな女・池田
音が出せないトランペッター・加賀
その恋敵・サナ
反抗期の娘と暮らす元俳優・佐藤待男
74歳にしてカラオケ店でアルバイトする謎の老人・石崎さんと石崎さんを心配する指導役アルバイター・小野
E.YAZAWAのステッカーを集め続ける売れない作家・染井暖
この登場人物達とカラオケ店で選曲される楽曲がもう最高╰(*´︶`*)╯♡
筋肉少女帯の「香菜、頭をよくしてあげよう」なんて知らないからYouTubeで観ちゃったし笑
74歳のアルバイト石崎さんがとにかく笑える!
ラストでぐる〜っと繋がる快感を味わって欲しい!
あなたのカラオケ十八番は何ですか?
みなさんに聞いてみたいです(●︎´艸`)
高得点狙うなら…タッチですかね
酔いしれるなら…天城越え笑笑
この作品はブク友・ゆーき本さんに読んで欲しい笑
Posted by ブクログ
最初の話を読んだときに、X(旧ツイッター)に時々あがる実話系「ちょっといい話」みたいだなあ、とかしょうもない感想が浮かんだのですが、全部読んでも基本的には変わらない印象でした。読みやすい文章だし、最後はポジティブな終わり方をする話ばかりなので、素直に読めば「いいね」をつけやすい。
まあ、それが悪いというわけではなくて、今やプロの小説家はそういう無料でも読める物語とも対抗しなければならないのか、とか余計な心配をしただけなのですが。
短編集ではありますが、背景の世界は共通していて、特にあるカラオケ屋が毎回登場してきます。カラオケ屋だから、歌も一つのキーになってくるわけで、曲のタイトルを使ったメッセージみたいなのもあります。物語の基本線がそうであるように、作者は歌にもいいイメージを持っているようですね。
Xの投稿がない時代だったら、宮部みゆきの小説あたりと似た感触を持ったかもしれません。しがない市民が人生の途上で悩み、ささいな出来事から何とか前向きな一歩を踏み出すというのは作風に近いものを感じますね。老人に対する優しい目線なんかも似た空気を感じるし。
タイトルの「じゃないほう」に言葉を足すなら、「メインストリーム」じゃない方、とかだろうか、と想像しました。俳優を目指していた男性の話が分かりやすいですが、王道の文句をつけようがない成功した人生を歩めなかった人たちの話なので、そういうのとは違う傍流の生き方にもちゃんと意味がある、というのがこの本のメッセージだと思いますね。
Posted by ブクログ
憧れの東京に居て「東京」の曲を歌いまくる池田
ジョブズ忌ってワードw
「そりゃあ、元気になりたいからだよ」
オレンジジュースは、それ、濃縮だからだよ…って何回も心の中で言ってたw
染井さんがどっちなのかわからない書き方
体温と同じ温度のお風呂に入るとか一緒に老人ホームに入る姿を想像するとか一途すぎて泣ける泣かないけど
でもほんわかする
令和の若者たちいいねぇ
こっちが思うより全然バカにしたりしない
娘とのぎこちない感じがよかった
石崎さんの仕事っぷりが…実際いたらイライラしそうw
よく曲履歴からそんな言葉を割り出したよなぁ
そのお客さんはアピールしたかったのかなんなのか
あ…染井違いだったしカナはそういうワケだったのか
そして…石崎さん良い仕事したね!本来の仕事は滞ってそうだけどw
そしてあのステッカー!そうかそうか…そうだったのね~
じんわり染みてくる感じの短編集
事態がちょっと好転していく感じがいい
Posted by ブクログ
個人経営のちょっと地味めなカラオケ店を舞台にした連作短編集。読み始めた時は正直、読んでいる自分がどんどん元気がなくなっていく感じがして、あれ?最後まで読み切れるかな?なんて思っていたのですが、これこそが本書の狙い!とことん冴えない人達の冴えない物語達なのです。
自己肯定感のすこぶる低い登場人物達のつぶやきにこっちのメンタルまでやられてしまいそうになるのですが、最後はなんだかポッと胸が暖かくなっている、そんな感じの物語達。
やっぱりこういうお話は短編に限るよなぁと思います。みんなそれぞれいろいろあるだろう、だけど全ては語らない。この先どうなるかも敢えてぼやかす。そして、あーもっとこの世界観の中にいたかったなぁと余韻に浸る。
みんなそれぞれいろいろ‥‥本書では島倉千代子さんの『人生いろいろ』がキーとして出てくるのですが、“いろいろ”という言葉の深さを再認識しました。
掘り出し物を見つけた気分。なかなかに面白かったです。
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