小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレアイドルおたくなのだが何故か坂道系にハマってこなかった。なので影山優佳さんは卒業後に自分が好きな男性アイドルとドラマやバラエティ番組で共演をしたことで顔と名前が一致した。
書店の目立つ場所に置いてあり名前からとっただろう本のタイトルが印象的で手にとって読んだ。
読んでみたら元アイドル現女優さんとは思えない程に人間らしい文章が書いてあって大好きな1冊になった。生理の話とか今までだったらタブーだったかもしれない。容姿の話や性別についての話やペットとの日常だったり。
逆にアイドル時代をよく知らないからこそ変な偏見やイメージがなく読めたのもよかったのかもしれない。これからもぜひ文章を書き続けてほしいなぁ -
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何かを創る仕事をしているひとには刺さるはず。
特に私はSNSで活動しているので、刺さり、えぐられ、八つ裂きにされ、最終的に転生した。
細部に神が宿ると信じ、質を求め続ける尚吾。
自分の感覚を信じ、センスを磨き続ける絋。
大学生の2人が共同監督で作った映画は、映画通の中では名の知れた賞を獲る。
その後、
尚吾は有名映画監督に弟子入りし、
絋は小さなボクシングジムのYouTube動画作成を手伝い始める。
映画界では、高品質なものを提供できる一方で、時間がかかる上に、有料だから拡散されにくく見てもらうハードルも高い。
YouTube界では、無料で拡散されやすい一方、消費されるスピードもはやく、そのペースに合わせて生産するため質の担保が難しい。
単に映画とYouTubeの比較だけではない。
質とは何か、価値とは何か、時代で変わったものは何かを問う話。
質が良いとは言えないコンテンツを毎日SNSにあげつづけ、
ただ続けてきたという事実と、
それに応じて増えたフォロワーの数だけで評価されている気がしていた。
自分は何もすごくないはずなのに、
ないものをまるである様に見られている気がしてならなかった。
続けられる事が才能?
そんなの才能じゃない。
みんな毎日歯磨きして、顔洗って仕事行ったり家事したりしてるだろ。
私はそんなものではなく、偽物が通用しない世界でも輝ける唯一無二の才能が欲しかったんだと思う。
読み終わった今も、私は新しい道標を見つけられていない。
だけど、差し出すものには自信を持てる自分でいたい。
と思った。 -
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とても心が癒された。ほっこりした物語。
100年前、今より裕福でもなく、便利なものもない。
戦争は始まるし、決して良い時代ではないのに、何故か羨ましいと思えた。
『カフェー西行』に行ってみたい、というか、働いてみたい。
大正の終わりから戦後にかけて、上野の片隅にある『カフェー西行』で働く女給たち。
一人一人にスポットをあてた短編集。
それぞれの女性たちが魅力的で、絶妙に絡んでいくのもまた面白い。
和服にエプロンのカフェというのもハイカラだったんでしょうね。
朝ドラを見ているような感覚で、とても読みやすかった。
美登里、好きだなぁ(笑)
いつの世も、戦争だけはあってはならない。 -
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ある部屋に住んだ歴代住人達の日常生活を描いた話。主人公は人というよりも、部屋そのものであるように思える。
歴代住人の生活が順番に描かれるのではなく、些細なつながりを起点にして、住人の様子が描写が目まぐるしく行ったり来たりする。解説で村田沙耶香も触れているように、住む時期の異なる住人が同時に存在している感触を持った。この空間を固定したがゆえに可能になった、他の物語にはない時間性がこの作品にはあり、こういう物語の描き方があるのかと驚く。
何でもない日常が、本人達の知らないところで、つながったり、重なったりすることに感動した(月並みな表現だけど‥‥‥)。日常生活の細部を描ける長嶋有の長所が上手く生きた作品だと感じた。
補足だが、時事ネタを丁寧に盛り込んだ点も、ある住人の残酷な未来が飾られることなく一行でポンと置かれていてぞくっとするところも、良かった。 -
Posted by ブクログ
小説のあらすじに「読む前の自分には戻れない」とあったけど、本当にそうで、価値観変わるほどの衝撃を受けた。
この世に生きる全ての人に読んでほしい。
人間誰しも生きていくうえで持ち合わせている「欲」の話。
多様性を受け入れようなんて言っている時点で、あなたは正しいほうの人間なんでしょうね、おめでたい人間ですね、あくまでも理解する側の人間なんでしょうね、といわれてるようで、そんな自分の考えの浅はかさにやるせない気持ちになった。
簡単に、共感できるとか、そういう気持ちも分かるよ、なんて言えなくなる。
ただ、佳道と夏月の会話で一番印象に残っているシーン
「その人、ひとりでいないといいね」
「誰も、ひとりでいないといいよ」
このことを、ただただ祈って生きていくしかないと思った。
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