ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 廃集落のY家

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    ネタバレ

    ちゃんと怖くて面白かったです!
    先が気になってどんどん読み進めました。

    掲示板の書き込みやメール・ブログの文面に狂気を感じてゾクゾクしました。
    ラスボスはあなただったんだね!
    結局人間が一番怖い!

    ただ、他の方の感想にもある通り、主人公の性格がハッキリ言って良くないです。自分でも認める通り、知性もないし。文献読むのを嫌がるとか、仮にも大学生なのに……。

    貴重な時間を割いて協力してくれてる教授にもなめた態度だし、浅慮なので自業自得なことが多いですね。

    と、不満はあれど、スリルを味わうことは出来たので満足しました!

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    2026年09月14日
  • 命取りのエピソード

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    命取りのエピソード
    ホーソーンシリーズ最新作。
    読み終えた感想だが、久しぶりに面白いフーダニットだったなぁと余韻に耽る。

    シリーズ最初の作品である「メインテーマは殺人」が映画化される事になり、ホロヴィッツとホーソーンが現地でも携わる訳だが、そんな中、ホロヴィッツ役の俳優デイビッドがナイフで殺害されてしまい、撮影は頓挫する。ホロヴィッツとホーソーンは事件を調査するが、途中ホーソーンの過去に関わる重要な要素が顔を出し、二人はかつてホーソーンが関わったフォス屋敷を訪れる。
     正直、全く違った角度からのアプローチに思え、読んでいる最中に戸惑いもあったが、過去にフォス屋敷で起こった悲しい事件とその結末が後々素晴らしいスパイスだと思える様になる。

     ホロヴィッツの優柔不断さが冒頭から最大に発揮されており(笑)また彼の妻は頭を抱えるのだろう。今回は一番最初に発表された「メインテーマは殺人」が作中で映画化されるという今までにも増して現実とリンクするメタ的な要素が組み込まれる。
     登場人物は全て曲者であり、ホーソーンが霞む程だ(笑)冒頭の限りでは今作は警察にも恵まれており、無用な心配事やトラブルは起きないかと思いきや、やはりホーソーンホロヴィッツシリーズだけあって様々な問題が起こる。そして今回もホロヴィッツは暴走し、結局はホーソーンの掌の上というお約束もついてくる。

     ホーソーンの過去に向かう旅路については話の流れの上で少し唐突さを感じるぶぶもある。何故、ホーソーンを演じた俳優が殺害されたのか、彼は性格柄、様々な人達に恨みを買っている訳だが、どうしてこの殺人の解決に過去の話がやってくるのか、ご都合主義的な見え方がしてしまう。大きくは二部構成と言って良いだろうが、途中、少し物語の方向性がわからなくなったと思ったのだが、結末によって見事にイメージがかわる。
     久しぶりに丁寧な伏線をはり、どんでん返しが起こるミステリーを読んだ。クリスティの「鏡は横にひび割れて」が頭に浮かんだのは、大枠のプロットが似ている様に感じたからだろうか。

     ホロヴィッツは作中の映画上で描かれる程、ホーソーンを憎んではいないし、むしろ信頼、尊敬していると豪語しているが、中々、今までのシリーズ作中から読み取れないなぁと思う(笑)。反対にホーソーンは実はホロヴィッツに心を許している部分が感じられる。

     

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    2026年09月14日
  • 本が読めない33歳が国語の教科書を読む やまなし・少年の日の思い出・山月記・枕草子

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    人が読書してる姿が、なぜこんなに面白いのでしょうか。この本のおかげで、私も山月記を読むことができました。

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    2026年09月14日
  • ストーンサークルの殺人

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    人気シリーズをやっと読めた。

    キャラクターがばっちり立っていて読みやすかった。
    特にティリーのキャラが良い。特定の診断名が想起されるがその特徴は作中において彼女の強みなので言わんでよろしいと思った。
    能力的に秀でているが社会性に乏しいという特徴が、物語の足を引っ張りすぎず展開突破のきっかけにもなり成長も見せられることに繋がっていて、自然と応援したくなった。
    ワシントンも良い。傷つきを携えつつ信念に生きる男もこれまた応援せずにいられない。
    このバディをもっと見守りたいので続編購入決定した。

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    2026年09月14日
  • でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相―

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    こんな事が現実にあったかと思うと、恐ろしすぎる。教育委員会やマスコミの下衆っぷりがまざまざと分かりますね。モンスターと対峙する教師の方々の辛さもよく分かります。今の教育の低迷は、保護者が生み出したとも言える...

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    2026年09月14日
  • まっくら 女坑夫からの聞き書き

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    解説によると、底本の初版は1961年。
    筑豊の石炭鉱山で働いた女性からの聞き書き。方言を使って生き生きと語る様子が書かれる。苦労したんだろうが、当時は楽しかったと思い出を語っている。

    1920年代から女性労働者の環境改善という世界情勢から子供や女性の入坑禁止となった炭鉱で、男性に負けず働いた女性がいた。男とも対等に働いたという。
    かつては、大学卒業生の就職先第一志望先だった時代もあるという炭鉱だが、その最前線の現場で働いた女性坑夫(歴史から消えた女性労働者)の存在に焦点を当てる。

    鉱山の中という暗闇の中で働き、夜明け前から夜中まで働き続けて鉱山の外に出ても、まっくら。坑夫の仕事が終わっても、女性には炊事や子育てなどが待ち構える。そんな環境で女性が元気に働いていた時代があった。

    先山(さきやま),後山(あとやま)、スラ、セナなど、炭鉱作業の用語が出てくる。説明を忘れたら、解説文の初めのほうを読めば思い出せた。

    九州の方言で語る言葉も、関西弁で育った私にはほとんどが理解できた。

    宮本常一の「忘れられた日本人」を読んだ時のように、こんな日本もあったのか・・・と。

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    2026年09月14日
  • 南総里見八犬伝(4)八百比丘尼

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    ついに完結! 江戸時代のベストセラー伝奇物語、楽しく読めた。

    後半部分をかなり割愛し、エピソードを変えて単純にしたところもあるというけど、同じ珠と痣を持つ仲間を集めて悪を倒すという基本的なストーリーは少年漫画のような面白さがある。多少アレンジを加えられながらも読み継がれているのだろう。

    次に読むときは大人向けの現代語訳を読みたいけど、この児童書版は本文の余白に登場人物紹介があるなど読みやすい工夫がされていて良かったと思う。

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    2026年09月14日
  • 俺たちの箱根駅伝 下

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    まさかの結末にならなくて良かったと。
    私にとっては『下町ロケット』や『空飛ぶタイヤ』を越える傑作に感謝。

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    2026年09月14日
  • 月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった

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    久しぶりに本を読んでぼろ泣きしてしまった。
    主人公が自分とリンクして、泣き叫んでしまいそうだった。
    今生きている日々が幸せであると思う、同時に自分はこの世界に必要なのかとも思う。
    月がきれいな夜に、誰かに思い出してもらえるような人生ではないから。
    それでも、わたしは今幸せで満ち足りているのだと思いたい。でも...
    ずっとこんな気持ちを抱えていた。

    それでも、誰かたったひとりのそれにはなれなくても、わたしが好きなキャラクターや食べ物などをそれを見て思い出してくれる人が居る。それってすごくすごく幸せなことなんだな。わたしはそんな世界にいれることを愛したい。

    いっぱい考えても今すぐどうしようもないふとした時の寂しさはどうしようもないって思っていたけど、もう充分幸せで愛おしい世界にわたしは生きているんだなと感じることができた。
    素敵な本でした。

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    2026年09月14日
  • 流浪の月

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    事実と真実は違う。世界中の事実に取り残されて孤立した時、誰かひとり、真実を共有できる相手がいたらどうだろう。

    たとえそれが、世間では罪と捉えられる場合でも、相手を求め、突っ走る選択をすると私も思う。機会を逃し、塗炭の苦しみに耐えるだけの人生は想像を絶する。

    法や理性では語りきれない、自分だけの真実を持つ人は、流浪の月を取り囲む星の数だけいるのだろう。
    その真実はどれも、人には理解されないほどに複雑で、自分の中では「ただ真っ直ぐ進んできた結果」。

    誰かの正義が、誰かの正解が、時に呪縛になり、時に凶器になる。
    この小説を読むことは、過剰に蔓延る正義を眠らせ、漂う星たちを見つめる眼差しに、仄かな灯をともす作業である。

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    2026年09月14日
  • 幽霊屋敷の祓い屋医師

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    双子の兄を事故で亡くしてから幽霊が視えるようになった妹、小夜。

    代々医者系の小夜の家系には秘密があった。
    痛みを感じて彷徨う幽霊たちを幽世へと送り出す治療をすること。

    小夜の遠い親戚にあたる医師、深影は、ある過去を引きずりながら、幽霊たちの治療にあたっていた。

    小夜はその助手をすることに。

    深影の過去とは。
    小夜に取り憑いている兄の幽霊はどうなるのか。

    めちゃくちゃ面白かったです。

    これは無理矢理でも続編を描いてほしい!

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    2026年09月14日
  • 美しき愚かものたちのタブロー

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    沢山の人達の情熱と想いを込めた絵を、人生で一度は見に行かないといけないと感じました。実際松方コレクションを目の前にすると涙が出るかもしれない、そのくらい感情移入してしまう素晴らしい作品です。

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    2026年09月14日
  • グリム、アンデルセンの罪深い姫の物語

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    本編よりもあとがきが面白いという、
    これまでにない不思議体験ができた。

    現代のポリコレに通ずる批評がなされていて、
    差別があるからこそ表現の芳醇さが生まれるという見解が目から鱗だった。

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    2026年09月14日
  • せんそうって

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    “わたしたちは、しばしば間違える。語り手に対して、もっとこうしたほうが伝わりやすいだとか、これじゃだめだとか、工夫をすべきとか、そんな無責任な言葉を投げかけてしまう。 だが、試されているのは聞き手のほうなのだ。
    「きく」という言葉には、たくさんの意味がある。じっときくこと。相手の言葉の奥行きをとらえようと想像しながらきくこと。「もっと教えてほしい」と頼みこむこと。「それはなぜですか」と踏みこむこと。そして、相手の言葉が育つまで、ずっとそばにいながら、待つこと。”(p.115)

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    2026年09月14日
  • ヴィクトリアン・ホテル

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    ネタバレ

    ヴィクトリアン・ホテルを舞台に、様々な人間模様が描かれる。登場人物の一人称で章ごとに視点がコロコロ入れ替わる。
    これは絶対に時系列がズレてる、と割とハナから気づいてはいたものの、最後の怒涛の伏線回収はやっぱり快感!とっても面白かった。
    いけすかない登場人物は多いものの、徹底して優しさとはなにか、という話で好感。とてもよかった。性善説を唱えていき

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    2026年09月14日
  • 線は、僕を描く

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    水墨画は無知だったにも関わらず、描かれる細やかな情景で描き進めることができた。気づいたら涙が出て止まらなかった。主人公やその周りの関わる人たちの繋がりに感動した。

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    2026年09月14日
  • フィッシュストーリー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    4作品、全て面白かったけど、私はやっぱり表題作が好きでした。

    ある売れないロックバンドがきっかけで、色んなことが連鎖して、結果的に世界をも救うことになる。
    その繋がりが面白くて、希望でもあった。
    現実に起こる全てのことに当てはまるとは思わないけれど、他の人にとっては意味のない価値のないことでも、自分が情熱を注いだものは、誰かの何かに少しでも影響してるんだって思えたら、毎日が少し楽しくなるなって思った。

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    2026年09月14日
  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    日本は中核犯罪の法整備が全くないというのびっくりした ないんだ

    ICCの今までで一番重い刑が30年で、これじゃ短いんじゃ…て思ったけどもしその人が50歳なら80まで出られないから実質終身刑か
    あと1回実刑判決出たのにひっくり返されて無罪とかも辛い


    学生時代に「壊れた塀から登校していた」という一文が、ほんとに楽しかったんだろうなっていうのが伝わってきて良かった

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    2026年09月14日
  • あなたはここにいなくとも(新潮文庫)

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    くろい穴がとても良かったです。

    他の話もカッコいいばあちゃんが出まくりで
    とても素晴らしい1冊でした。

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    2026年09月14日
  • いい人ランキング

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    いい人をランキング化すること自体があまり良くないことだと思いながら見てて、そのよくない理由をこの本の中の男の子が明確に言葉にしていて、すごく納得しました。この本で、いい人でいることの難しさや、人の性格はランキングなど、偏見で決めれるようなものではないことを学びました。いいお話でした

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    2026年09月14日