小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
おもしろかった。予想と違う展開が多くて、やめられなくて一気に読んだ。出てくる人がみんな一生懸命なのも、気持ちいい。
最近は、章ごとに視点が変わる本に当たることが多かったのだけれど、この本は、最初から最後までずっと主人公の視点で書かれている。お話が途切れなくて、感情がよく伝わってきて、やっぱりいいなと思った。
中学受験をした主人公と違って、ぼくは、高校受験が初めての受験になるのだけれど、ぼくの受験も、こんなふうになるといい。行きたい高校が見つかって、そのために家族にプレゼンをしたり、集中して勉強したり、大変だけど、やりたいことのためにがんばる。
残念だったのは、『店長がバカすぎて』の武蔵野書店が -
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ネタバレVシリーズのねじれ屋敷で出てきた50歳を越えた保呂草が、いよいよ30半ばになる犀川に20年ぶりとなる久々の再会を果たすところは2シリーズを読んできたものとしては感慨深いシーンだった。
滅多に驚くといった素振りの無い犀川が「本当に?」と驚いていたが、まあ当然だろう。
しかし当時小学生の”へっくん”だった犀川がよく50になる保呂草に気づくものだ。
やはり犀川の頭脳も相当な記憶力と瞬時にそれを引き出す事ができる回路を持っているということか。
犀川自身も保呂草の胡散臭さには母親の紅子同様知っているものの、しかしそれが決して額面通りの悪ではないこともまたわかっている。そのため保呂草を庇い、保呂草は -
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女性の生き方と、料理、お金、
この組み合わせを書かせたら、さすが!
そして、いつも情けない男性が出てくるのも、面白い。
いきなりの離婚を言い渡され、途方に暮れる沙也加と、
先代から店を引き継いだぞうさん、
二人のやりとりがとても温かい。
めんつゆ、焼肉のたれ、醤油だけで、
「雑」なのに、ちゃんとポイントは押さえて、
美味しいと言われる料理を作るぞうさん、天才!
夫婦の問題、家族の問題、飲食店経営の問題、
そこへ、コロナが襲い掛かって、どうなることかと思った。
商売はやはり、状況と共に工夫しないと続かない。
それぞれの実の家族と疎遠になっても、身近にいる気持ちの通じ合える者同士、寄り添 -
Posted by ブクログ
前科持ちのミリーは、ウィンチェスター家のハウスメイドとしての職を得ることに成功する。給与は申し分ないものの、彼女に与えられたのは粗末な屋根裏部屋。それでも今までのことを思えば充分すぎる好待遇に歓喜していたミリーだが、働き始めてすぐに違和感を覚える。異様に散らかり汚れる部屋、態度がすぐに豹変するニーナと扱いが難しいセシリア。庭師のエンツォも謎めいた警告を発する。家の主人であるアンドリューは唯一、まともで非の打ちどころがない人間に思えたが、しかし彼はなぜこんな異常な生活に耐えているのか……。読みだしたら止まらないサスペンスです。
これは前半部分についてしか語ることができません。あとは読んでのお楽し -
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