【感想・ネタバレ】旅をする木のレビュー

あらすじ

広大な大地と海に囲まれ、正確に季節がめぐるアラスカで暮すエスキモーや白人たちの生活を独特の味わい深い文章で描くエッセイ集。
解説・池澤夏樹。

※この電子書籍は1995年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

星野道夫が神田の古本屋で偶然見たアラスカの写真集、その中の一枚。シシュマレフ村の写真。そこの酋長に手紙を書いた。そこから始まったアラスカの生活。

「無数の人とすれ違うも知りあうことはない。その根源的な悲しみは、人と出会うことは限りない不思議さに通じる。」

「人々がどんな選択をしていくのか、自分の目で見てゆきたい。」

「名残り惜しく過ぎてゆくものに、この世で何度めぐり合えるのか。回数を数えるほど、人の一生の短さを知る。」

自然の写真を撮影したけれど、人がとことん好きなんだな。

0
2026年02月05日

Posted by ブクログ

荒涼とした寒々しいアラスカの光景の中に、一つ一つの生命の営みが持つ温かさを見事に表現されており、どんどん読み進めていきました。

0
2026年02月02日

Posted by ブクログ

情景が目に浮かぶような美しい文章です。読み終わるのが惜しくてゆっくり読みました。癒されます。再度少しずつ読む予定。

0
2026年01月30日

Posted by ブクログ

好きな言葉がたくさんありました。大切に思える、自分を支えてくれる、そういうことや気持ちに目を向けて言葉にしてくれている、そんな本でした。旅をする本としても有名になった本ですが、旅をする木の話は静かに沁みていく話でした。

0
2026年01月23日

Posted by ブクログ

前半の書簡体の文章を読むと、とても温かな気分になる。アラスカに根差した活動を続けていた著者。96年にヒグマに襲われ亡くなったが、表題作のトウヒの木のように、人としての生命が終わってなお人々のランドマークになっているのだろう。アラスカ・ユーコン川に魅せられた野田知佑氏とは違う自然との関わり方は興味深い。しかし、両者は生きる自由も死ぬ自由も理解していたと思う。著者の別の本も読みたくなった。先日仕事で行った市川市少年自然の家に著者の写真が掲示されていたのは、市川市出身だったからなんだね。

0
2025年12月30日

Posted by ブクログ

言葉があたたかいです。
星野さんのように、生を噛み締めてこの命の価値にふさわしい一生にしたいと思いました。

0
2025年12月17日

Posted by ブクログ

こんなにも豊かで、あらゆる人と繋がり自ら幸福感を生み出した人生を送った星野さんが羨ましいとさえ感じてしまった。
かつての星野さんがそう思っていたように、遠い異国の地であるまだ見ぬアラスカという場所が星野さんの文章によってくっきりと鮮明に思い浮かべることができた。
私の人生にとって大切で宝物のような一冊になりました。素敵な景色を私たちにも届けてくれた星野道夫さんにただひたすら感謝。

0
2025年10月30日

Posted by ブクログ

33の物語全てが優しく、読み手の心にゆとりと癒しを与えてくれます。
今、自分の周りに流れる風もやがてアラスカに届くのだろうか…

毎日、少しずつ読みたい。いつも手元に置きたい。
気持ちを整理、リセットするための処方箋のような一冊です

0
2025年10月07日

Posted by ブクログ

静かで力強い文章がアラスカの自然と絡まって、滲み出るような壮大さを感じさせる。
動物写真家であるものの、本からは人間が連綿と続く歴史の中で自然と共存共栄する過酷さを感じた。インディアンの老人の物語、セスナの運転士の生き様、亡くなった友人たち、それぞれがここに書かれている以上の背景があり、奥行きがある
トーテムポールに寄り添うような鹿の話を読んでて、とても写真を見たくなりgoogle検索した結果、壮麗な写真とともに筆者の凄惨な亡くなり方を知ってしまいひどく動揺した。

穏やかで力強い文章が続くので、とても年老いたイメージが湧きやすかっただけ、若くして亡くなったことが一瞬理解できなかった。
解説の池澤夏樹さんの文章がものすごく良かった。

0
2025年09月29日

Posted by ブクログ

「人生で最も好きな本は?」と聞かれたら。
私は真っ先に、「星野道夫さんの『旅をする木』です」と答えます。

アラスカの写真家だった彼が、現地で綴った文章の断片に、
この世界で生きるために本当に大切なこと、を教えてくれるような気がします。

お出かけ先には、必ずバッグに入れておく。
そんなお守り的な1冊です。

0
2025年09月22日

Posted by ブクログ

静かで綺麗な文章から本当に自分もそこにいるかのような気にさせてくれる本だった。アラスカの大自然と人々の暮らしを通じてもうひとつの時間の存在を教えてくれた。同時に自然と人の距離感を考えさせられ自然を搾取するのではなく、共存し、学び合い、お互いに敬意を払う姿勢が感じられた。自分の生活のスピード感を緩めもっと身近な自然との関わりを大切にしたい。

0
2025年09月20日

Posted by ブクログ

著者は、著名な写真家。カムチャッカ半島での取材中にヒグマに襲われて亡くなっている。
20代でアラスカに渡り、亡くなる前にはアラスカを永住の地と定めて生活を開始していた。

この本は、ある写真家の方からお勧めの本として紹介され、手にとったものだ。
写真を趣味としてはじめた今日この頃だったので、何か撮影に役立つようなことが書いてあるのかな~
くらいに思って読み始めたが、びっくり。

こんなきれいな文章、というか景色を描き出せている小説はなかなかお目にかからない。
それこそ、世界はこんなに素晴らしかったのか、と目を見開かされ、
行ったこともなく、経験をしたこともないはずのアラスカの景色、動物、人、がまざまざと眼前に映し出され、その世界を追体験させてくれる。
自然の厳しさ、美しさ、そこに生きる人たちとの友情、動物の生きざま、、
私も若いころは、世界のいろんなところをカメラを持って放浪したい、なんて夢見てたこともあったけど、
この人は本当にそれを実現して、こんな世界があるよ、と私たちに教えてくれている。

「ぼくたちが毎日を生きている同じ瞬間、もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと流れている。
日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは、天と地の差ほど大きい」

心が忙しくなった時こそ、この本を読み返して、広い広い世界を感じたいと思う。

0
2025年09月13日

Posted by ブクログ

読み終わるのが惜しい本に久々に出会えた。
ページをめくる楽しみと、終わりに向かう寂しさの葛藤。忘れていた何かを思い出させてくれる、優しさに溢れた本。
言葉の優しさから、詩を味わう感覚に似ている。そのためか、読み終わるために内容を追うのではなく、言葉を噛み締めて読みたくなる。
水のように一語一語が染み込んでくる。
目まぐるしい日々の中で忘れてしまっていた、生きることについて、教えてくれる。でもその言葉は水のように身体の中に染み込んでくる感覚で、力をかけずに浸透するような享受。
星野さんは、本の中で生き続けている。

0
2025年09月11日

Posted by ブクログ

旅本としてずっと気になっていた一冊。

著者は16歳の時にアルバイトをしながらお金を貯め、ヒッチハイクでアメリカを旅する。
また、アラスカ大学に入学する際には合格点に至らなかったにも関わらず、学長にここで学びたいという熱い情熱を伝え入学することが出来る。そして、アラスカをはじめ様々な国へ冒険の旅に出かける。
何て情熱と行動力に溢れているんだろうと感服してしまう。

自分も大学時代にインドを旅したり、イタリアに一人旅に出かけたりしたが、とてもスケールが違う。自分は沢木耕太郎の深夜特急に惹かれてバックパッカーの旅をしたが、この本にもっと早く出会っていたらアラスカの雄大な景色に憧れを持ったかも知れない。

自然の摂理を考えると自分の一生や、今この一時というのはとても儚く短い時間であり、自分の悩みや不安というのはホントにちっぽけなものだなと思い知らされる。
 
そして、著者の最期を知ったとき、何とも悔やまれなくいたたまれない気持ちになった。
ここまで自然に生き、その厳しさや生命の危険を十分に知っていたはずなのに、なぜ、そんな行動に出てしまったのかと。
自然を愛し、多くの友人に恵まれ、新しく家族が出来たばかりなのに。その後の家族はどうなってしまったのかと思うと、いつか見た「イントゥーザ・ワイルド」を見終わったあとの何とも言えない切ない苦しい気持ちになる。本書の中の一文にあった、ほんのちょっとの違いで悪いカードを引いてしまったのだなと。

この本を書いたときは、まさか自分がそうなるとは思いもしなかったのか、アラスカという大自然の中で生きる以上、常に死とは隣合わせであり覚悟していたのか、それは本書の一文に人生の持ち時間を少しずつ意識してきたとの言葉にもあるように後者であったんだろうと推測する。

本書は自然の美しさや厳しさ、その中で生きる人達の知恵や逞しさ、そして限りある生命の儚さや大切さを伝えてくれる読み応えのある一冊であった。

0
2025年08月11日

Posted by ブクログ

じんわりと、疲れた体に染みました。
文を読んでいるだけなのに、自分もアラスカの風を感じて山並みを眺めているのような、焚き火にあたりながらエスキモーの人の昔話を聞いているような…星野さんの経験を追体験しながら豊かな時間が過ごせる本でした。とても素敵でした。

0
2025年08月08日

購入済み

何かにゆとりが出る

星野道夫 この人の作品は何冊か読んだ どれもいい作品だと思う 読んだあと なぜだろう 物の見方がゆっくりになる

#感動する

0
2023年06月15日

Posted by ブクログ

自然、冒険談、が好きな私が未だに星野道夫の「旅をする木」を読んでいないというと、馴染みの本屋さんが驚いていました

星野道夫さんの文章は凄く優しい音がします
情景の美しさが脳裏に浮かびます
一編が短い手紙のようで、いかがお過ごしですか?という言葉から始まるなど、気持ちがふっと柔らかくなります

0
2026年02月13日

Posted by ブクログ

日本という小さい国のそのまた小さい街に暮らしていると、アラスカの壮大さ、厳粛さは到底想像がつかない。
生きるとか死ぬとかではない。自然をありのまま受け入れるということ。大切にしたい言葉がいくつも散りばめられていた。

改めて水曜どうでしょうのユーコン川の回を見直したくなった。ピートも熊谷さんも元気にしてるかな。

0
2025年12月25日

Posted by ブクログ

これも多くの人がおすすめするので積読してあった本。エッセイを読みたくなってページをめくり出す。おすすめしたくなるのもよくわかる。とにかく文章が美しい。そして、なかなかこうはなれないけど、こんな大人になりたい。そう思わせてくれる。そして、アラスカに人生で一度は行ってみたいと思うようになった。人生は思ったより短い。「好きなように生きよう」という言葉が心に残る。クマに襲われて亡くなったということも含め、最後まで地球と生きた人だったんだろうな。

0
2025年11月25日

Posted by ブクログ

星野さんが生きた時代よりもさらに生きるということへの実感を感じにくくなってしまった世界で、この本が人々の心にもたらすものは大きくなり続けていくと思う。
読めてよかった。

0
2025年11月22日

Posted by ブクログ

文章のあちこちに「短い人生」という言葉が見受けられます。
星野さんは自分が若くして亡くなることを知っていたんじゃないか……と思えて来るような生き方をなさったんだと改めて感じます。自分の人生という弁当箱に一粒の米も残さずに食べ尽くした人と感じました。
残しまくってる私ですが、もうちょっとじっくり味わいたいと感じました。
面白くて次のページをめくるのに忙しいという本ではありませんが、これもまた良き読書体験を持たらしてくれる本でした。

0
2025年11月05日

Posted by ブクログ

長い旅の途上よりこっちの方が好き
星野さん、熊の事故で亡くなったんだ
解説でそれを知った
知った上で読むとまた違うだろう

0
2025年10月20日

Posted by ブクログ

3章に分かれていて、1は丁寧で美しくて語りかけるような文章と表現、2は穏やかな追憶、3は彼の体験からの思いとメッセージかな。
アラスカの雄大さや各地の自然や歴史、読んでいるだけで一緒に旅しているような気分になる素敵な本だった。
もっと早く出会いたかったな。

0
2025年09月24日

Posted by ブクログ

穏やかで美しい詩のような本だった。

自分もアラスカを歩いている気持ちになる。
自身のお気に入りの写真家や作家の本を引用している話も多く、読書家だったのだろうなと。
ただ「自然が好き」だけでなく、
壮大な自然への敬意や、百年後の地球へ責任を持つこと、狩猟民についての話が面白かった。
ルース氷河、旅をする木、十六歳のとき、カリブーのスープがお気に入り。

「氷河の上で過ごす夜の静けさ、風の冷たさ、星の輝き…情報が少ないということはある力を秘めている。それは人間に何かを想像する機会を与えてくれるからだ。」

「ぼくたちが毎日を生きている同じ瞬間、もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと流れている。日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは、天と地の差ほど大きい。」

0
2025年09月21日

Posted by ブクログ

著者の本は、ずいぶん前に『アラスカ 風のような物語』と『ノーザンライツ』を読んだ。
そのイメージで読んだんだけど、これはそれらとはちょっと違う感じ。
最後を見たら、雑誌に連載されたものに加筆した文章と書き下ろしで構成されているらしい。
大自然の描写より、著者のホームタウンとなったアラスカや撮影の旅で出逢った人の話が多いように感じたのはそのせいか?
それとも、著者が写した写真がないからかな?

著者が神田の洋書店でアラスカの本を見て、そこにあった村の村長に「そこに行きたい。お世話してくれる人はいませんか?」みたいな手紙を出すエピソードが面白かった。
この本の前に読んだ『そして、ぼくは旅に出た。(大竹英洋著)』の著者が憧れの写真家に弟子入りしたくてノースウッズに行ってしまったエピソードにそっくりなのだ。

情報集めてあーでもないこーでもないと考えてないで、思い切ってそこに飛び込まないと人生終わっちゃうよ!ってことなのかな(^^)/

0
2025年08月24日

Posted by ブクログ

2025.5

ちびちび読んでいて、
読みかけのまま長い間放置していたけど
久しぶりに本棚に手を伸ばして
最後の40ページ程を一気に読んだ。

気づいたら泣いていた。
あとがきと解説も素晴らしかった。

---


P231 最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがえのないその時間である。頬を撫でる極北の風の感触、夏のツンドラの甘い匂い、白夜の淡い光、見過ごしそうな小さなワスレナグサのたたずまい・・・ふと立ち止まり、少し気持ちを込めて、五感の記憶の中にそんな風景を残してゆきたい。何も生み出すことのない、ただ流れてゆく時を、大切にしたい。あわただしい、人間の日々の営みと並行して、もうひとつの時間が流れていることを、いつも心のどこかで感じていたい。そんなことを、いつの日か、自分の子どもに伝えてゆけるだろうか。

0
2025年08月20日

匿名

購入済み

きらめく言葉

読み終わった後も、見たこともないはずのアラスカの大自然の情景が心に焼き付いて、しばらく抜けなかった。星野さんは、自然からも、動物からも、人間からも広く深く愛され、また愛することのできる特別な資質を持つ人だと思う。この本にはたくさんのかけがえのない出会いや奇跡が濃密に書き留められている。三十年近く前の文章なのに、今そこで紡がれたばかりの言葉であるようなみずみずしいきらめきを放っていることに驚かされる。

0
2022年11月19日

Posted by ブクログ

自然をテーマに人間について書かれた短編エッセイ集。話ごとに評価が違うため、平均した評価とした。
1日1話とか噛み締めながら読めばよかったかと少し後悔。

0
2026年01月06日

Posted by ブクログ

アラスカに移住した著者が、これまで出会ってきた風景や人々について、自らの考えと共に綴ったエッセイ集。

昔、飛行機で飛行機でアラスカ上空を飛んだとき、窓から見えた壮大な景色をとてもよく覚えている。チラ見しただけで、あれだけインパクトがあったので、地上に降り立って、観る景色は、どんな風なのだろうと、想像せずにはいられなくなる本だった。

今とは違い、海外旅行が一般的ではなく、インターネットもない時代に、身一つで色々な土地を巡った著者の行動力には脱帽する。

0
2026年01月02日

Posted by ブクログ

旅をする木とは、トウヒが実から木となり流木となり流れゆく様子を表現した言葉、あらゆるものが絶えずとどまらず動き続けているさまを示している。アラスカの写真家となるに至った背景、アラスカでの人々との関わり、考えたことが綴られている。素敵だと思える言葉に出会えた。

無窮の彼方へ流れゆく時を、めぐる季節で確かに感じ取ることができる。自然とはなんと粋な計らいをするのだろうと思います。
僕が魅かれるのは、自然や生命のもつその脆さの方です。
アラスカに暮らす 寒いことが、人の気持ちを暖めるんだ。離れていることが、人と人とを近づけるんだ。

0
2025年12月09日

Posted by ブクログ

大自然を感じることができた
ずっとスマホばかり触っていないで歩いて人と会話して感じて生きることが大切だよなと改めて
アラスカに興味持ちはじめました

0
2025年10月09日

Posted by ブクログ

家族におすすめされて読んでみた。
過去に1度とカナダに行ったことがあり景色が想像しやすかったが、何故か内容が頭に入ってきづらかった、、、。もっと深い経験をし様々な景色を見たら今よりこの本の良さに気づける気がする。また何年後かに読み直したい1冊。

0
2025年07月30日

「エッセイ・紀行」ランキング