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Posted by ブクログ
アラスカの自然の美しさと厳しさと、関わる人たちとの人間らしいエピソードが全てまっすぐに美しく見せようとせず書かれていて、だけど尊く思えて心が凛とするような1冊。
アラスカの厳しい冬も、短い夏も、崖に咲く花も、荒れる雪山も、生きる動物も、私たちは地球に生きてるんだなと思わせてくれる。見たことないのに文だけで情景が浮かんできて不思議な気持ちでした。
結果が最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。
そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまったかけがえのないその時間である。
生き物全て旅する木のようなものだとしたら、星野さんが亡くなったことすらも輪廻と共存の