【感想・ネタバレ】沈まぬ太陽(一) -アフリカ篇・上-のレビュー

あらすじ

広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ男の運命――。人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける!

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Posted by ブクログ

第1巻は壮絶な物語の幕開けでした。
主人公が直面するのは、10年に及ぶ海外転勤という過酷な運命です。
現代の価値観から見れば非人道的とされるような人事異動ですが、彼はその不条理に抗い、不屈の信念を持って挑み続けます。
その姿は私の想像をはるかに超えるものであり、強い感銘を受けました。
さらに、主人公には家族がありながら、アフリカで長期滞在を強いられるという厳しさも描かれており、読んでいて胸が締め付けられる思いがしました。
なぜ周囲が止めることもなく彼を送り出したのかと疑問に思いましたが、それは当時の時代背景や価値観に深く根付いているのだと感じました。
この章は単なる導入ではなく、壮絶な試練の序章であり、今後の物語がどのように展開していくのかを強く予感させるものでした。
主人公の信念と覚悟が、これから先どのように描かれていくのか、大きな期待を抱かせる第一巻でした。

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2025年08月24日

Posted by ブクログ

自分の知らない時代の航空業界にまつわる話

史実を元にした小説ということでおすすめしていただきました。

とても読みやすく、主人公の真っ直ぐさ故に茨の道を進むことが最初からわかっている分、救われてほしいと思いながらも、救われるわけではなく、本書の書き出しのアフリカに左遷された途中まで記載された本

この一冊で、アフリカの匂い、大企業での労働組合が向き合う問題、ストライキ、海外左遷、カラチの過酷さ、戦争による空港閉鎖、胃が痛くなるような体験が記されていますが、読み進めたくなります。

戦争を経験した人たちのセリフに、私と世代が違うからこその尊さを感じました。

なぜアフリカに至ったのかはまだ書かれていないため次を読むのが楽しみです。

旧友の行天とは、志同じくして目指す場所が違うと分かれてしまったのも今後どうなるか楽しみです。

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2025年06月17日

Posted by ブクログ

組織は怖い。上司を敵にすると流刑にあうという恐ろしさ。パレスチナのカラチでの生活が過酷過ぎて、読んでいてゾッとしました。恩地さんの運命や如何に!正義は勝つ!…よね?
二巻目に突入します。

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2025年06月12日

Posted by ブクログ

1985年の日航機墜落事故を中心に、日本航空がモデルになっている小説であるということだけは知っていた。どこまでをフィクションとして、どこまで事実として読んでいいのか分からないけれども、読めば読むほどに、大事故が起こりそうな会社の体質に、腹が立ってくる。

平成生まれの人間から見ると、職場の人間関係や実際の仕事の中に、まだ、戦前の名残りが大きく残っていることのリアリティが、印象的だった。共産党員に対する警戒心や「アカ」というレッテル。治安維持法で捕まり転向した転向者。学生運動をしていた経歴。第二次大戦時に戦闘機の整備をしていた整備士や、パイロット。元華族出身であることのステータス。今の人間からすると、もはやあまりぴんと来ない様々なお互いの人間の見方が新鮮だった。
そういった意味では、労働組合の委員長として、労働者たちの待遇改善のために会社の経営陣と戦い、僻地への報復人事を受ける恩地の姿も、新鮮に映るものだった。今でも、春闘など組合による団体交渉のニュースなどは、目にすることがあるが、小説ということを差し引いても、その切実性と熱量に、現代との差を感じる。まだまだ問題があるとはいえ、こういった運動をしてきた歴史のうえに、今の労働環境があるのだなと思う。
だからこそ、家族の生活と自身の健康を犠牲にしてまで、組合の委員長として働き、不当な僻地への長期赴任に耐える恩地の姿は、かっこよくもありつつ、共感はしづらい。終身雇用の時代の、一つの会社の中で生きていく時代の人間の感覚が垣間見える。

今のところ、読んでいて気持ちのいい小説じゃない。ただ何か、読まされる凄みがある。

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2025年02月17日

Posted by ブクログ

2001年(発出1999年) 410ページ

『この作品は、多数の関係者を取材したもので、登場人物、各機関・組織なども事実に基き、小説的に再構築したものである。』

小説の冒頭にあるとおり、この物語は日本航空と日本航空社員・小倉寛太郎氏をモデルとした作品です。山崎豊子さんの小説は初読みですが、綿密な取材によるリアリティ、スケールが大きくまた美しい自然の描写、しっかりとした人物造形、骨太な文章で、1冊目でとても好感を持ちました。
モデルとなった時代背景や登場人物も古風な趣きを感じさせますが、魅力的な人物が多かったです。

主人公の恩地、私は大好きです。確かに、立ち回りは下手くそで家族・親戚を悲しませ、怒らせているけれど、正義を貫き通したその姿勢は誰にも真似できない。もし、他の誰かが同じ目にあったら、多分その人はあっという間に精神を病んでしまうんじゃないかな。それほど今と違って情報の少ない中東・アフリカ地域は過酷だと思う。

1巻・アフリカ編は、アフリカに赴任中の恩地のサバンナでのハンティングの描写から始まり、そして、労働組合委員長だった過去への回想へ。
主人公・恩地がとても正義感が強い。そして団体交渉の描写もリアリティと迫力がある。敵役として登場する人物で、1番卑怯で許せないと思ったのは八馬、そして行天。2人とも恩地側の人間だったこともあるが、徹底的に嫌な人物として描写されている。
会社側の報復人事としてカラチ赴任。そして、僻地への任期は2年と内規で規定されているにもかかわらず、その後の10年にも及ぶ中東・アフリカでの物語が幕を開ける1巻目である。

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2024年11月17日

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組合活動華やかなりし時代を知らない世代に理解はしにくいと思いつつ、企業の組合対策に恐ろしいものを感じた。
これでもかと海外を流浪する主人公には同情の気持ちばかり。

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2024年10月20日

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恩地元の生き方に励まされる。山﨑豊子さんの緻密な取材に基づいた日航機墜落をベースに作られた作品。何度も何度も読み返す名作。日曜劇場での渡辺謙がハマり役だった。

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2023年11月28日

Posted by ブクログ

報復人事かぁ…昭和の時代にはまかり通っていたことなのか。令和の時代にもあるのか。
実直に自分の職務に向き合っただけなのに、上司に睨まれ僻地に左遷。こんな会社は許せないとは思うが、どうしてもっとうまく立ち回れないのかとイライラもする。自分の信念に正直すぎて、エリートコースから脱落し、家族にも迷惑をかける…昭和の男の価値観は複雑だ。

アフリカの夕日の雄々しさ、自然の荒涼感、野生動物の躍動感の描写は素晴らしく、オレンジ色に染まった景色と黒く染まったキリンのシルエットが、まさに眼前に広がりました。

2巻が楽しみだ。

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2023年11月08日

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随分前にドラマも見たが、改めて本で読むと感情移入できる。会社と対立する組合の委員長とそれに対する報復人事。1960年代に中東の僻地をたらい回しにさせられるのは想像だにできない困難がつきまとうが、そういうシーンを読みながら会社で働くことの意味を考えさせられた。
ただし正直なところ恩地元に共感できないところも多い。組織で働くには正論だけを振りかざしても人は動かない。自分の正義と矜持を守るために、特に航空会社のような半官半民の企業内を泳ぎ切るためには、グッと堪えうまく立ち回ることも時には必要ではないだろうか。

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2023年10月01日

Posted by ブクログ

随分前に5冊購入してから、大作故に読み始める気合いが入らずになかなか読めずにいましたが、何となく手に取り読み始めました。平成11年の作品で、話は1960年代のことだといいのに、とても読みやすく、どんどん世界に引き込まれていきました。恩地さんが自分の身近な人物に感じ、読みながら、言葉を失い、何度も本を閉じました。
山崎先生の緻密な描写に、その土地の様子がしっかりと頭に描かれて、世界旅行の気分も味わってしまいました。世界地図を広げて、恩地さんはこの時代にこんな場所へ行かされたんだ、と思いを馳せました。自分の会社に労働組合はないけれど、社会人になってこの本を読むと、誰もが共感できると思います。

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2023年09月30日

Posted by ブクログ

久しぶりの小説だったが、全く飽きずに一気読みしてしまった。

組合と会社の対立、溝の深さはそのまま見応えとなっている。
恩知の頭のキレの良さ、弁の立ち振りの格好良さと言ったらない。


…一言、
「ナショナル・フラッグ・キャリアか知らんけど、
自分だったらこんな会社、即辞めてるね!」

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2023年03月25日

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沈まぬ太陽という題名からは想像つかない話だった。
アフリカにいる場面から始まり、現在・過去と場面が切り替わることにはじめは戸惑ったが、理解できていくととても面白い。もっと早く読めばよかった。航空業界についてなんとなくわかる

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2023年01月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

5冊にわたる長編だがスラスラ読むことができた。恩地元が真面目すぎるが故に敵を生んでしまう。断ることが苦手で真面目なことが幸いし、歯車が狂い出す。他の人物で有れば体裁を気にして言えないことも、筋が通るとわかれば臆することなく言ってしまうところにカリスマ性を感じる。根底は恩地元の考えに共感するが、日本企業特有の右へ倣えという精神もわかってしまうが故に、自分ならここまで戦えないと感じた。おそらく多くの組合員も同じことを思っているであろう。

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2022年04月30日

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だいぶ社会派。御巣鷹山のあたりは、働く全ての社会人にこそ一度は読んでいただきたい。リスクマネジメントの大切さ、日頃からの業務のあり方を、考えさせられる名作。
かなり左派というか、偏りが凄いのだけれど、読む価値はある。

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2022年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やばいやばいやばい。
おもしろいおもしろいおもしろい。

山崎豊子さんの本は、「白い巨塔」「女系家族」「華麗なる一族」などを読んで来ましたが、なんとなく文章(特に会話の部分)に古さを感じて、おもしろいんだけど読むのに疲れる…という感じでした。
しかし、しかし! (一人盛り上がる)これは、比較的最近に書かれた物だからなのか、その古臭さがまるでなく、もう夢中で読みました。
恩地元のやってることは正しい、まっすぐで正しくて、こうあるべきなんだろうけど、やっぱり私は妻と子供の母親としての目線で見てしまうので、「私たちのためを思うなら、もうちょっと妥協しても…」と感じてしまう。
でもそれじゃあダメなんだよなぁ…。

困ったなぁ。これ、5巻まであるのに、うちにはこの1巻しかなく、しかも読み終わってしまった。
今日、急いで4冊まとめて買ってこなければ!!!
これは映画化、「不毛地帯」はドラマ化されてますね。
不毛地帯も読んだことないから、こちらも買いかしら…。

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2023年09月20日

Posted by ブクログ

WOWOW版ドラマを何度も見た。フジテレビ版の『不毛地帯』と並んで素晴らしいドラマだ。あちらは原作を読んだが、こちらはまだだったので、読んでみることにした。山崎豊子の小説は、テーマは硬派だがおもしろく、あっという間に読んでしまう。ドラマが予習にもなり頭にも入りやすい。スペクタクルはないが、淡々とおもしろい。

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

初の山崎豊子作品。
ドラマで「華麗なる一族」「砂の器」は見たことあるけれど、原作は初読。

時代を感じさせる箇所はあるものの、古さはなく惹き込まれて読んでしまいました。
労使交渉の激しさ、懲罰人事の苛烈さ、これが実際あったことを基に描いているっていうのだから驚いてしまう。

全5冊の長編、読み始める前は不安もあったけど、続きが気になって仕方ない。

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2025年09月18日

Posted by ブクログ

 オーディブルで聴いたのだが、さすがにこの著者の作品は直ちに内容に惹き込まれてしまう。大企業の非情な人事については、自分自身の過去の経験や周辺に溢れているのでリアリティが半端ない。サラリーマンとして出世する為には、お客様よりも同僚よりも上司に阿る必要があり、逆らった者は最後まで日の目を見ないという現実がある。そんな個人の集団が一流企業であり、その一流企業が経済活動から生じる利益の殆どを独占しているのだ。お客様や同僚の利益を尊重する人が報われる社会になって欲しいと思うのだが、

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2025年09月14日

Posted by ブクログ

国民航空という航空会社で働く主人公・恩地は労働組合委員長として空の安全を守るために働く組合員の処遇や働き方の改善に奔走するが、その報復人事としてアフリカやパキスタンなどの僻地での勤務を命じられ、アフリカ編の上はその組合時代の過去と現在を行き来しながらストーリーが進みます。御巣鷹山編が有名ですが、すでにあの大きな事故が起こるべくして起こった、というのがわかるような会社の体制がところどころに描写されており、ドキドキしながら読みました。海外での暮らしもリアルに描かれており、一気に引き込まれてしまいましたので、次の下巻も楽しみ。

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一気読みできる。現実を忘れて、読書を楽しみたい方におすすめ。主人公がどこかで報われて欲しいと思いながら読み進める。

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2025年04月23日

Posted by ブクログ

自らの正義を貫くことは本当に難しい。事象に対し、それを正義とする人がいれば当然しない人がいる。正義を貫けば、反対勢力の抵抗・報いを受ける。恩地は家族も巻き込んで不遇にあっても自らの正義を貫いている。私にも同じことができるだろうか。この状況であれば退職一択であっただろう。恩地に退職する選択肢がなかったのは、終身雇用が基本である時代背景もあるだろう。正義とは何かを考えさせられながら、第二巻に入る。

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2024年09月30日

Posted by ブクログ

日本航空をモデルとした労使間の争い。企業に都合の悪い組合活動をするものへの懲罰・見せしめ的人事、大企業が一個人に対して倫理観を無視しここまで牙をむくのかと戦慄する。詳細は異なるとされるが実際に内規をこえ10年の海外赴任を強制された社員がモデルとなる。パキスタンのカラチ、イランのテヘラン、ケニアのナイロビ。アラブの商人は「砂漠の人」一期一会で仕事をするため誠意は皆無。
正義感が強く芯の通った主人公 恩地がひどい仕打ちを受けていくのは見ていて辛いものがあるが、へこたれずに前を向いて突き進む姿は半沢直樹を見ているようである。
御巣鷹山の事故を機に物語は新章に入る。社外から招いた会長職に会社の再建を託すもドラスティックな改革に対しあらゆる手段で抵抗する既得権益たち。正論は都合の悪いものには伝わらないし、正義はことごとく蹂躙される。法や倫理を平気で踏み外し暴利をむさぼる社会悪の存在に実在のモデルがいることが空恐ろしい。

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2024年08月21日

Posted by ブクログ

 様々なサイトで評価の高い作品。5巻の長編小説に気後れしたが、思い切って読み始めて良かったと思う。必ず先を読みたくなる。

 経営や体裁を一番に考え、人権や健康をむしばむ凶器である組織と戦ってきた恩地元。

 男として信念を曲げない生き方は、家族、出世、友情、といった多くの犠牲を伴い、想像を絶する過酷で苦しいものであったであろう。しかし、彼を応援する多くの組合員が存在することは事実だ。応援は財産。自分も、彼を応援し続けながら読み進めていきたい。

全巻の感想は五巻へ

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2023年07月29日

Posted by ブクログ

昔の会社にはほんまにこんな組合闘争があったんかな・・・腹立ちすぎてやばいな。
しかし、これこの勢いで全五巻とか、どうなるんやろ?
なんとか恩地には報われて欲しい・・・

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2022年01月12日

Posted by ブクログ

山﨑豊子氏の代表的長編小説。全五巻の第一話。日本を代表する企業・国民航空のエリート社員である恩地元が主人公。その彼が労働組合の委員長をしたばっかりに、会社から冷遇されていく。カラチ支店に飛ばされ、劣悪な生活環境に耐え頑張るが、日本に帰されることはなく、テヘラン勤務を命じられた。恩地さん、不器用だなぁ

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2025年07月24日

Posted by ブクログ

ドラマも観てるけど、本も2回目かなあ

初めのアフリカ編は、まあわかりやすい
恩地くんだけの問題なので、視点もはっきりしている

しかし御巣鷹編が終わり、国見会長が中心の編になるといかんともしがたい。
次から次へと新たな登場人物が出現し
多すぎて把握できない
数章で消える人たちは覚える必要はないが
当然その時点では判断できず。
なんとなく認識せざるを得ないので疲れる
ドキュメンタリーチックなのでやむを得ない部分もあるが、物語りというより筆者の言いたいこと書きたいことで埋め尽くした文章って感じだ。
運命の人と同じ流れ
その上、気持ちの良いラストもなく
利権を貪るクソみたいな人たちは、ぬくぬくするばかり。すっきりしない

私は山崎豊子の物語が読みたいのに

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2025年02月25日

Posted by ブクログ

理不尽極まりないが、恩地の立廻り方にも問題はあるのではないだろうか。。。それにしても現場の人間を大事にしない会社は嫌だなぁ。

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2023年05月28日

Posted by ブクログ

いや辛い。辛すぎて読み終わるのに時間かかってしまった。

2022にドラマ作ったみたいで、気が向いたらみてみようかな。

「理不尽」が嫌いなので、めちゃくちゃ理不尽なことをされまくる恩地に同情しつつ、もうちょい上手くやれよ…とも思いつつ。

昭和って、会社辞めたら評判回ってしまってもう転職とかできなかったんだねきっと。早く辞めろよこんな会社…と思ってしまうけど。
みんな歯を食いしばって同じ会社でやるしかなかった。そりゃ親世代から見て令和に転職しまくって生きる我々は軟弱に見えることでしょう。

途中途中のアフリカの景色は沁み入るものがあった。キリマンジャロ、登りたいねぇ…大きなサファリにも行ってみたいねえ…

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2023年04月08日

Posted by ブクログ

昭和の話を令和に読む。

「組合」の話はなんとなく理解はできたけど、
女性ってこんなに夫をたてていたのという違和感。
(小説の本筋とは違うけど)


職場の人に対して主人をたてる感じとか、
「ですわ」口調とか、夫に敬語とか
母に敬語とか
違和感を抱いた。

「ステレオタイプな古い女性」という感じに、この時代って本当にこうだったの〜と疑問を抱いた。


どこまで事実に基づいているか気になるところ!

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2023年01月05日

Posted by ブクログ

組合員、、、高校を出て就職した会社で年一回組合の集まりでスーツを来て三重から名古屋まで行っていた事を懐かしく思った。

当時組合とはなんぞや?のまま言われるがまま参加し一回りも上の先輩お兄さん達がまとめてくれていたが、さらにその上のリーダー達が実は会社と振り幅は違えど大変なやり取りをしてくれてたんだなぁ、!としみじみ。

主人公の恩地の人柄の良さ実直さ、強すぎるほどの正義感、、、それが故におそまつな経営陣に振り回される。

アフリカの広大な自然や職場や家庭での恩地の姿が鮮明にイメージ出来き、読む手が止まらなかった。

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2022年01月11日

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