あらすじ
不況にあえぐ鉄工所社長の川谷は、近隣との軋轢(あつれき)や、取引先の無理な頼みに頭を抱えていた。銀行員のみどりは、家庭の問題やセクハラに悩んでいた。和也は、トルエンを巡ってヤクザに弱みを握られた。無縁だった3人の人生が交差した時、運命は加速度をつけて転がり始める。比類なき犯罪小説、待望の文庫化! (講談社文庫)
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Posted by ブクログ
まぁ面白かった。続きが気になって隙間時間を使って読んだ。
早く3人が繋がって何かしてくれー!と思ってたが、合流が思ったより遅い。
読みながら、自分にも何気ない些細なこと、自分からみてどっちでもいいと思っていることの選択によって、他人に大きな影響のあることがあるかもしれない、後々後悔することがあったかもしれないとか、いろいろ考えていた。その逆もあったのだろうなとか。
結末は、まぁ、良かったのではないか。
Posted by ブクログ
登場人物それぞれの「最悪」は
冒頭では「小最悪」から始まる。
それは天気や友人の裏切りや居住環境から。
まともに生活していても、
一生懸命生きようとしていても、
真面目に仕事をしていても、
徐々に取り返しのつかない「大最悪」になっていく。
車に乗り込んだシーンで、
主要人物たちが揃う瞬間には笑ってしまった。
飄々と生きるインテリ系の人物たちが
とても憎く感じてしまうストーリー展開だった。
個人的に、
やはり川谷が1番不幸だなと感じたが
よく考えたら、
いままで1番幸せだったのも彼なのでは。
自由には責任が伴うことを年齢からも学ばされた。
Posted by ブクログ
工場社長さんと銀行員さんとヤンチャな若者さんの負のスパイラルのような、お話(?)。
それぞれに悩みや不安があり、次第にそれらがどんどん大きくなり、やがて彼彼女らの物語が交錯する。
後半怒涛の展開になるも、何とか落ち着いた?。
なんとか救いのある終わり方。
さらなる底まで落とそうと思えば落としてしまそうな。
後半はそんなことになってしまうかなぁ、というほど登場人物たちがとんでもない行動をとっていた。
冷静さを失ってはならない。
Posted by ブクログ
これはヤバい、おもしろすぎる
タイトル負けしてないほどの最悪がここには詰まってる
体感、こういう群像劇の形をとる小説は 主人公のうち1人くらいはたいてい没入できひんキャラがおるけど、この小説は全くその気配を感じさせずに 最後まで突っ切っていってサイコーに面白かった
なんかもう、完璧
Posted by ブクログ
それぞれに苦しい日々を送る三人の人生が、次第に交錯していく物語である。作中に出てくる「犯罪は家族に後遺症を残す」という言葉が強く印象に残り、読み終えたあとも胸に突き刺さっていた。物語の構成の巧みさだけでなく、奥田英朗が選ぶ言葉一つ一つにウィットが感じられ、自然と物語に引き込まれた。個人的に最も共感した人物は川谷である。家族や仕事、お金といったすべてを投げ出し、いっそ死んでしまいたいと思ってしまう気持ちは、実際に経験したことはないのに、なぜか理解できてしまった。
Posted by ブクログ
最後の疾走感あふれる展開が最高。
そこにたどり着くまでが少し長いが、多少我慢してでも読む価値はあると感じた。
好き嫌いが分かれる作品のようですが、私は肯定派だという意味も込めて★5。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった。タイトルは「最悪」だけど、最高の犯罪小説。オッサンの川谷、銀行員のみどり、チンピラの和也。この3人は小さな不幸から始まりどんどん最悪な状況に追い込まれていくのだが、この3人が集まってからが加速度ハンパなくページを溶けさせる。時間も忘れた。
Posted by ブクログ
主な登場人物は三人だが、メインは町工場のオヤジさん。
このオヤジさんを最悪の展開に引きずり込むのは、あとの二人ではなく得意先や銀行やご近所さんの身勝手なのだが、二人もそれぞれ不幸な状況にはまり込んでいて、ひょんな繋がりから怒涛の展開へ。
銀行強盗騒ぎの後、なぜか一緒に逃亡してからのそれぞれの振る舞いも興味深く、そこからの展開は最悪のものでもなく、読後感は悪くない。
ただ、そこに至るまでの、三人を追い込んでいく醜悪な周囲の連中の振る舞いは本当に胸糞悪く、この手の話が好きな自分にはたまらないw
Posted by ブクログ
1999年初版。650ページの長編。面白かったです。主人公は3人です。鉄工所の社長・大手銀行のOL・パチンコとカツアゲで生計を立てる青年。3人の全く別の人生を送る人間が最悪の経験をします。そして3人が不思議に繋がっていく。本当に最悪なんですよ。読んでいて、なんでそうなるのかなあと思わせます。最初に事件が起こり、それがどのように解決されていくのではなく、何も関係のない人間が絡まって事件になる展開が斬新だなあと思いました。
Posted by ブクログ
最悪…タイトル通りですが、その最悪ブリが実に良く描かれていて一気読みできる作品ですが650ページはやはり長い。
3人の最悪な境遇の者達のストーリーから始まり、まったく関連の無い3人がいつどうやって絡むのかがホント面白い、世代も性別も職業も何もかも絡む要素がないのだから絡みようが無く感じるが、それが後半の後半に絡んでさらに絡れる様は実に秀逸です。
Posted by ブクログ
面白かった。人は、なにか悪いことが起こると、その状態が最悪だと錯覚する。でも、それがさらにひどくなってくると、その前の状態はまだ最悪ではなかったと知る。読んでいて登場人物のそれぞれの最悪に胸が痛くなるようだった。
Posted by ブクログ
3人の視点から描かれる群像劇。
交わるはずのなかった3人に待ち受ける「最悪」な展開の数々。そして1つの事件へと収束していく。
人が壊れていく様子をとても丁寧に描いていて、それぞれの人物に同情心と哀れみを抱きつつ読み進める。丁寧な人物描写をしているからこそ、登場人物たちに愛着が湧き、救われてほしいという一心でラストまで目が離せない。
後半、展開はジェットコースターのように加速する。急にコミカルさが増して一瞬戸惑うが、気がつくとニコニコしながら読んでる自分がいた。中盤までのシーンで描かれた布石も回収していき、まさに怒涛の展開。ラストも個人的には納得。最終ページまで興奮しっぱなしの唯一無二の体験ができた。100万点。
Posted by ブクログ
まともな人がいない本。
パチンコ暮らしの20歳、町工場を営む40代、銀行員の20代、主に3人の日常が章ごとに入れ替わります。
全員が堕ちていくお話。
とくに社会人生活が長くなってきた自分には町工場を営む親父さんのお話がきつかった。一つの皺寄せからぐちゃぐちゃになっていき、問題がスパゲティのように絡み合う、それは過呼吸にもなります。
主人公が変われば考えも変わるのでしょうが、エリートと呼ばれる人種がとことん嫌いになる本です。
Posted by ブクログ
鉄工所を営む中年とセクハラに悩む銀行員、ヤクザに絡まれたチンピラが何の偶然か交差した時の展開がカオスですごかった。追い詰められていくにつれて引き込まれていく。650ページ程だが一気読み。
Posted by ブクログ
人生が転がり落ちる3人が最後に犯罪を犯すことになる。心理描写が上手くどんどん読み進めだが、最後に3人で犯罪を犯すシーンが、非現実的で違和感があった。また、もう少しどんでん返しが欲しかった。
Posted by ブクログ
タイトル通り、3人が次々に最悪な状況に陥っていく。
あまりバッドエンドは好きではないので、結末が嫌になるほどの最悪さ。
しかし3人が集結したところからのラストスパートは時間も忘れて読み耽りました。
ハッピーエンドでもないけれど、悪くない結末。
こんな終わり方もあるんだなぁと感心しました。
Posted by ブクログ
あーあー
と読みながら何度も言ってしまう小説
歯車が狂って動き出すとこうも上手くいかないのか
「最悪」という言葉は簡単に使ってはいけないのだなと学習できる小説
Posted by ブクログ
切羽詰まった主人公達が悪い方へ悪い方へと追い詰められ、まさに最悪。特に和也、なんでそんなにアホなのよ、ケーキが切れない系か?信次郎さん、選択全部ミスってる。最悪すぎてページを捲る手が止まらず一気に読みました。あー最悪だった!(褒めてます)
Posted by ブクログ
最悪。
本当にこの言葉につきる
最初はいつ3人が繋がるのかハラハラして、繋がった時は嬉しさもあり。
太田は大嫌い。
その後からは、うわっ最悪と何度思ったことか。結末も最悪かと思いきや・・・
面白かったです。読んでる途中で「邪魔」と「無理」を買いに行きました。楽しみ。
Posted by ブクログ
3人のそれぞれの暗い陰鬱な物語 読むのが嫌になるくらい暗い気持ちにさせられるが、3人が出会うとバカバカしい展開になり笑わせる。これまでの暗さはこのギャップを演出するための仕掛けか?あっぱれ。
Posted by ブクログ
タイトルで買いました。
最悪な主人公を思い描いてましたが、3人視点での最悪でした。
最後の方から繋がりおもしろかった。
繋がってからもっと続けて欲しかったです。
4点に近い3点でした。
1日で読み切った。おもしろかったですよ。
Posted by ブクログ
物語にグイグイと引き込まれ二日で読み切った。
序盤はリアリティがあったものの終盤は、トンデモな展開。登場人物の思考についていけない。でも結末をみるため最後まで読み切った。
Posted by ブクログ
びっくりするほど最悪の展開だった。
選択肢の悪い方をずっと選んでいるようで、こんなに読みながら苦しいのも珍しいぐらいの最悪さだった。
それぞれ同情するような部分があるからこそ余計ただただ苦しかった。
とにかく上手く最悪さ?が描かれていた。
Posted by ブクログ
別の国の物語を読んでいるよう。
この国の四半世紀前の個人事業主、女性正社員、無職の若者、それぞれの置かれた立場を描写している。読み物として誇張や単純化の表現はあるのだろうが、当時多くの読者が共鳴した事実は確か。2026年現在の社会を憂い、困惑する人々の話をよく聞くが、はたしてどのくらいの人がこの四半世紀前の世界を「少しはまともだった時代」と思えるだろうか。そのくらい気味の悪い社会が描写されている。この時代を少しは知っている者から見ても「この当時は狂っている」と驚嘆する。例えれば、1970年の人々が戦時中に発行された新聞を読んでいる感じだ。
物語自体はテンポもよく楽しめる。リアリティーは無いがエンターテイメントとして楽しめるので全く欠点にはなっていない。
Posted by ブクログ
事件発生まで400ページくらいかけて丁寧に最悪な状況を積み重ねていくので、そこまで読んでいる間、憂鬱でしんどかった。
しかしその分事件以後の説得力が増し、読み応えのある作品だったと感じる。
Posted by ブクログ
3人の登場人物のストーリー全部が本当に最悪過ぎて、心では応援しつつ続きが気になり、引き込まれて、かなり長編だったけれど中だるみもなくテンポよく進んでいくので、一気読みでした。イライラしてる時に最悪が重なったり、思いつきで言ったことがタイミング最悪だったり、最悪事態の連鎖の連鎖で、読んでてあーあ、もうー!と何度も叫びたくなる展開。3人それぞれに自分ではない誰かへの思いやりが働いた結末にもぐっときた。ハッピーエンドではないけれど、最悪でもない「最悪」のラスト(笑)
Posted by ブクログ
ここまで悪運が強い人間が集まったらもう笑うしかない。
一章ごとに次々と主人公が入れ替わっていく、いわゆる複数の人物の話が同時に進んでいくストーリー展開。その誰もが本当に不憫。まさかまさかの連続ですべての曲がり角を間違った方向に進んでいく。読んでいて顔をそむけたくなることも度々。
そして、クライマックスがまた凄い。急にテンポが上がってグイグイと来て、ドーンと落とされて。やっぱり運悪いやん。となる。トホホ。
Posted by ブクログ
タイトルから、素敵な爽やかな作品でないことは想像していた。
しかし、どこかで救いがあると光があると思っていた。
バッドエンドは嫌いだ。
嫌いだが、読ませる。楽しませる。この作家は凄い。
最悪というタイトルのエンターテイメント。最悪をエンターテイメントにまで引き上げる作家の力が凄い。