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Posted by ブクログ
幼少の頃ピアノを習っていた。自宅にピアノがあり、いつかまた弾きたいなぁと気持はあったけれど、なかなか行動に移せなかった。いや、何度か、ピアノに向かったけれども、数ヶ月で、指が思うように動かない‥、って嫌になって、結局は諦めていた。
それからさらに年月が経ち、もう一度ピアノを弾いてみたいなぁという気持ちが強くなっていたところ、弾いてみたいという曲との出会い、今度こそ!と練習し始めた。そしてそのタイミングでこの本を読んだ。
稲垣さんと同世代、「そうそう!」と共感できる内容ばかりで、勇気づけられることもたくさんあった。そして、これから(とりあえず独学だけれど)諦めずに、やってみようかなと私の背中を押してもらえる本だった。
また、私の時代では当たり前だったことが、今とははるかに違うことにも気づかせてもらった。
というのも、私たちの時代は、とにかくできない箇所は、できるまで繰り返しの反復練習、指が痛くなっても、どうして痛くなるのか、痛くならないためにはどのような方法を取ればいいかなどそんなこと指導もされなかったし、考えもしなかった。言われた通りだった。
さて、歳をとってから始めるということは、体との向き合いも必要。普段の生活に支障があっても困るから。もちろんピアニストを目指すわけではないけれど、弾きたいと思う曲を気持ちよく弾くことができたら、これからの人生に楽しみが持てる。
そのため、どのような気持ちを持ってどのように練習をしたらいいのかだけでなく、指の怪我なく、演奏するために必要な解剖学的なことに興味を持ち、彼女の参考にされた本を今少し読み始めた。そもそも、ピアノを練習するのに解剖学なんて結びつかなかった。
これがとてもわかりやすく、ピアニストだけに限られた本ではないかなと思った。
この稲垣さんの本と出会えたことは、私にとってピアノのことだけでなく、これから先どう生きていきたいかを考えるいいきっかけにもなり、大切な一冊になった。
Posted by ブクログ
自分も同胞なので、共感の嵐でした。
楽譜を拡大コピーすると視認性が高まり障壁が減るなど、小ワザも参考になりました。確かに自分もこめかみにシワを寄せつつ読譜してました。
大人の発表会の話、アツかったです。誰でもない、自分との戦い。挑んだ者たちにのみ生まれる連帯感。最高です。
YouTubeで稲垣さんが大人の記憶問題を話されているのも聞きましたが、ほんと、練習してもスルッと忘れていくお年頃。凹むことばかり。でも10歩進んで9歩下がる。亀のように、気づけばちょっと上達。そんな気概で、楽しみ続けていこうと思います。そのためのお守りとして、本書は目につくところに置いてます。
Posted by ブクログ
タイトルを見たら、指南書の類か?と思ったが、読んでみると、抱腹絶倒もので、一気に読んでしまった。著者は、朝日新聞を退社してから、ひょんな縁(エピローグで触れている)で小学校以来のピアノを再開、その悪戦奮闘ぶりが実に生き生きと描写され、まさにそうだよな!と共感。
本書の中で触れている例は・・
ピアノの楽譜では、音符に数字が付記されていることがあるが、これはどの指で弾くか(指数字)を示していて、これがないと、その音符を弾くのに、その場で適当な指を持ってきてしのぐ、という再現不能な演奏になってしまう
左手はヘ音記号、右手はト音記号の五線譜が標準だが、音符は五線譜の場外に上へ、下へと飛び跳ねる。楽譜が見えにくく音符が捉えにくい年齢にはきつい。著者は楽譜を拡大コピーして乗り切った(これ使えるかも)。
全体的に自虐的なトーンで綴られているかと思うと、突然核心をついた論説で締まる。ピアノを弾くことの意味は深い
Posted by ブクログ
AERA dot.の連載が好きでずっと読んでいて、稲垣さんといえば「持たない暮らし」の人。その人がピアノ!? とびっくりして読み始めると、なんとピアノも持たずに練習されていたのだった。持たない姿勢を貫かれているのも、借り物のピアノで毎日猛練習されているのも、さすがすぎる。
そして本書、単にピアノだけの話ではない。恩田陸さんが帯で書かれているように、生き方の話である。
人生折り返し地点に到達した自分の生き方もそうだし、子どもたちに楽器を教えるときの心構えとしても(楽器に限らないと思うけど)。私は子どもが音楽家になるとも、音大に進むとさえも思っていないけど、じゃあなぜ子どもに楽器を習わせるの?何を目指してるの?と考えたとき、なんとも説明しにくい気持ちをこの本が言語化してくれていると思った。
Posted by ブクログ
コロナ禍に一人で家でできる何かを探して、電子ピアノを手に入れた。子供の時に習っていたが、やらされているという感覚で一生懸命練習した記憶はないので、わたしも稲垣さんと同じようにピアノに対してざわつきがちだった。コロナ禍に時間があったこともあり、わたしも稲垣さんと同じようにピアノにどっぷりハマった。なのにいつの間にかまたピアノから離れてしまった。私はまたピアノに戻れるかしら?この本を読んだらまた挑戦できるかしら?とドキドキしながら読みはじめた。
大正解!稲垣さんがピアノに向き合い、考え、奮闘する様子をみて、私も早く家に帰って鍵盤に触れたい!と思った。わくわくする!さすが大人!ピアノとの向き合い方も戦略的だわ!とコーフンした。
バレンボイム氏のコンサートのお話も、エピローグにあるハンナ社の内藤会長とのお話もすてきだった。私もバレンボイム氏や内藤会長や稲垣さんと同じように大いなる流れの中にはいり幸福を体感したい。
わたしはいま、ピアノに触れる前からわくわくしています。これってすごいことじゃない??
2025年末ですが、今年一番の読書体験でした。
ありがとうございます。
20251223
Posted by ブクログ
今日はかなりオタクな話題になりますので
ピアノに興味のない方は、辛く感じるかもしれないので、読まない方がいいかもです。笑
私は3歳から13歳までの10年間。
イヤイヤながらも、ピアノを習ってきた。
しかも、声楽の先生に。
今思うと、そこはやっぱりピアノ科出の先生にすべきだろうと、親にツッコミたかったが、まぁ私もやる気が全くないので、そのままになった。笑
親は音大に行かせたかったらしいが、冗談ではない。高校受験という格好の言い訳でようやく辞めることができ、本当にせいせいした。
この本にも同じ様なことが書いてあり、私だけではないのだと、妙に安心したわけです。(*´ 艸`)
だって家で母に怒られ、先生にも怒られ、泣いてばかりの記憶しかないですもの。
しかし、そこまで嫌いだったピアノなのに、人生何が起こるかわからない。
ふとした事で、どうしてもピアノが弾きたくなり、大人になってから再開しそこからさらに12年。計22年レッスンに通っていました。
実家から懐かしきアップライトピアノを引き取り、芸大院ピアノ科卒の近所のお兄さんに習うことに。4人の子育てをしながら2週間に1度日曜の夜に1時間レッスンに通った。
子供の頃いやいや弾いていたので、最後に弾いたのはモーツァルトのソナタ程度。
新しい先生のところに通うようになり、命じられたのは、メトードローズ ブルグミュラー25の練習曲 バッハ小品集 チェルニー30番など。
この本にも書いてあるが、結局難しい曲を弾くためには、基礎をしっかり学ばないとヾ( -`д´-
この先生のところに通って衝撃だったのは
「アップライトピアノはおもちゃみたいなもの」
と言われたこと。(;・∀・)
そしてお弟子さんは全員グランドピアノでした。^^; まぁそんないきさつで、私も中古のグランドピアノを買うはめになったのです。大汗
そしてかなり初心者コースに戻り、再開すること12年。
最後の発表会では、ショパンエチュード25-2
バッハフランス組曲アルマンドとジーグを東京の市ヶ谷ルーテルセンター(ピアノはスタインウェイ)で弾いた。周りは皆、音大を目指すお嬢様方ばかりである。:(´◦ω◦`):カタカタ
教会のようなホールと素晴らしいピアノのおかげで、つっかえることもなく、間違えることもなく弾き終えたことは、私の中では宝物になっている。
まぁ音楽的にどうかと問えば、うーんだけどね。
でも人前で弾くというのは、本当に大変なことなのです。この本を読んで、それを再確認したし、何より、とても良い事が山ほど書いてあって、20年ぶりに再開した私のこれからのピアノライフに、なんと言っても、強い後押しを感じた。
今はレッスンに通ってないけど、ハノン(指の練習)チェルニー30番 バッハインベンション ブルグミュラー25番を1からさらっています。
この本では、弾きたい曲で練習しているけど、やはり途中で限界が来たり、指を壊しているんだよね。地道な練習をしたくないのはわかるけど、結局上手くなるには、泥臭い練習が必要なのだと、読んでて納得でした。
私は大人になって異常なほど練習好きになったので、今も苦もなく弾いています。( *´艸`)
目標は、今のところシューマンの飛翔です!
自分のこれからの人生、ピアノと共に生きていこう。そう強く感じ、励みとなりました。
もし、ピアノをこれからやり直そうと思っている方がいたら是非読んで欲しいと思います。
そうじゃない方でも、ピアノだけでなくこれからの人生をどう生きていくかという観点から、読んでみると大変為になると思いますし面白く笑いながら(でも泣ける)読める本だと思います(*^^*)
最後に
亡くなってしまった母に習わせてくれて本当にありがとうと感謝したいです。
Posted by ブクログ
思えば幼少期からずっと何かしらの音楽に触れていた。
幼稚園のオルガン、小学生のピアノ、中高生のコーラス、成人してからは昔をなぞるようにもう一度学び直し。
でも仕事の忙しさを言い訳にどれも中途半端で辞めていた過去。
この度生活環境が変わったことをきっかけに、不思議なご縁も加わって再々度学び直すことにした馴染みある楽器。
そんな私の前にジャストなタイミングで現れたのがこの「老後とピアノ」だった。
音楽雑誌に掲載されていた、稲垣さんのピアノ練習所感を時系列にまとめたものです。
歳をとってから何かにチャレンジする時って、若い頃と違って不思議とこの言葉が頭の中に響いてくる。
今更そんなこと始めてどうするの?
この本はその問いに全て答えてくれている。
作者の稲垣さん自身にその問いがあり、そして答えを見つけ出すまでのエッセイ(日記)。
たぶんそろそろ人生の折り返し地点...と意識し始めた方達全員の胸を打つ一冊です。
私は何度も泣きました
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