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「まっとうに会社で働く人が日本を支えている。それは本当にそうだと思う。
しかし、会社で働いていない人だって日本を支えている。
自営業の人たち、フリーランスで働く人たちは言うまでもない。
さらに、お金を稼いでいない人たち、たとえば専業主婦、仕事をやめた高齢者、何かの事情で働けない人、子どもだって、みんな日本を支えているんじゃないだろうか?
食事をつくる、掃除をする、孫と遊ぶ、何かを買う、近所の人にあいさつをする、だれかと友達になる、だれかに笑顔を見せる――世の中とは要するに「支え合い」である。
必ずしもお金が仲介しなくたって、支え合うことさえできればそこそこに生きていくことができるはずだ。
しかし会社で働いていると、そんなことは忘れてしまう。毎月給料が振り込まれることに慣れてしまうと、知らず知らずのうちに、まずお金を稼がなければ何も始められないかのように思い込み始める。
そして、高給をもらっている人間がエラいかのようにも思い始める。
だから、会社で働いていると、どうしても「もっと給料よこせ」という感覚になる。これは、どんな高給をもらっていても同じである。(中略)
しかし私は、もうその争いに意味を感じなくなってしまった」(プロローグより)
そういう著者が選択したのは、会社を辞め、電気代200円で暮らす清貧生活だった。しかし、著者はかつてないほど希望に満ちていると書く。日々が何より新しい。それは「お金」や「会社」から自由になったことで得たものだ。会社とは、お金とは、人生とは何かを問う。笑って泣けて考えさせられて最後に元気が出る本!
Posted by ブクログ 2024年01月15日
朝日新聞社を中途退社してフリーになり、それまでなじんでいた価値観と暮らし方とはガラリと変わった生活になったことによって、目から鱗がぼろぼろ落ち続けている様子を、新聞社で鍛え上げられた文章力と表現力を駆使して広く大勢の人に伝えたいという意気込みが迫ってくる面白エッセイでした。自分も21年務めた会社を辞...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月25日
自分は妊娠して退職、「自立して生きていきたい」と思ってしばらくフリーランスだったけど
「扶養」システムに依存していたし、結局今は会社に依存して生きている。
今の自分にはコレが最適解で、不満に思うことや恥ずかしく思うこともない。
けれど「会社社会」への違和感や、会社に属さない生き方への憧れはまだ持って...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月11日
「老後とピアノ」「人生はどこでもドア」につ付いてこちらも読んでみたらとてもおもしろかった。
私は著者が退職した年齢まであと1年、著者の赴任地のひとつは私の出身地なので、なんとなく親近感をもって読んだ。
「人生の折り返し地点」やお金のことや仕事のことについての著者の考えにはものすごく共感した。
私...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月01日
実にさっぱりしていて、読んで気分がめちゃくちゃ良い。すぐに真似はできないが、稲垣さんみたいになりたい。と言いたい。
が、ここまで極端すぎるほど極端に全てを捨てて、"ないもの暮らし"は凡人にはいき着けない境地だとも思う。そんな私を横目に、「ぐちぐち言う暇あったら、一回やってみ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月22日
稲垣さん著書2冊目。会社を辞めた後の話が先だったから、どんなふうに辞められたか興味を持って読んだ。随分人にも縁にも恵まれた会社員生活をされていたのに、よく思い切られたなぁと素直に驚いた。自由な心を取り戻されてよかったな、自分もそうありたいな、という読後感。星マイナス1は、やはり辞められた後の話の方が...続きを読む
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