魂の退社―会社を辞めるということ。

魂の退社―会社を辞めるということ。

1,540円 (税込)

7pt

「まっとうに会社で働く人が日本を支えている。それは本当にそうだと思う。
しかし、会社で働いていない人だって日本を支えている。
自営業の人たち、フリーランスで働く人たちは言うまでもない。
さらに、お金を稼いでいない人たち、たとえば専業主婦、仕事をやめた高齢者、何かの事情で働けない人、子どもだって、みんな日本を支えているんじゃないだろうか?
食事をつくる、掃除をする、孫と遊ぶ、何かを買う、近所の人にあいさつをする、だれかと友達になる、だれかに笑顔を見せる――世の中とは要するに「支え合い」である。
必ずしもお金が仲介しなくたって、支え合うことさえできればそこそこに生きていくことができるはずだ。
しかし会社で働いていると、そんなことは忘れてしまう。毎月給料が振り込まれることに慣れてしまうと、知らず知らずのうちに、まずお金を稼がなければ何も始められないかのように思い込み始める。
そして、高給をもらっている人間がエラいかのようにも思い始める。
だから、会社で働いていると、どうしても「もっと給料よこせ」という感覚になる。これは、どんな高給をもらっていても同じである。(中略)
しかし私は、もうその争いに意味を感じなくなってしまった」(プロローグより)
そういう著者が選択したのは、会社を辞め、電気代200円で暮らす清貧生活だった。しかし、著者はかつてないほど希望に満ちていると書く。日々が何より新しい。それは「お金」や「会社」から自由になったことで得たものだ。会社とは、お金とは、人生とは何かを問う。笑って泣けて考えさせられて最後に元気が出る本!

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

魂の退社―会社を辞めるということ。 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    よく言う、『お金や地位が全てじゃない』みたいなことを深く理解させてくれる本。
    『ある』ということに依存していると終わりのない幸せの追求をしてしまうことになる。『ない』ことによって見えてくる景色を忘れてはいけない。
    でもやっぱり夫がいて、子も望むならお金は欲しいなと思ってしまって。だけど著者はそれも否

    0
    2025年08月07日

    Posted by ブクログ

    来たる40代、50代に向けてどう働き、どんな生活をしたいかを考える参考になった。もっと贅沢を、もっと便利に、というすべての人が持っているであろう欲にどう向き合うか。そこを疎かにして歳だけ取ってしまうと、仕事でも私生活でもどんどん苦しくなってしまうのだな、と。自分はこれで十分、これさえあれば大丈夫とい

    0
    2025年06月18日

    購入済み

    とても考えさせられました。
    会社の怖さ、素晴らしさ、一人の怖さ、素晴らしさなど、今まであまり考えたことがなかったので本当に読んで良かったです。
    どこの国もそうかもしれないけど、日本も結構ギリギリなのかなと感じました。せめて、いつか依存的な考えから卒業出来たらなと思いました(まだ全然無理ですが)。

    #深い #タメになる #共感する

    0
    2025年04月22日

    Posted by ブクログ

    快活な文章。とにかく読みやすい。
    日本の会社社会への指摘も著書ならでは!!

    会社に属することって確かに日本では大事なステータスだよなぁと実感。

    そして、会社に捧げる人生もそうでない人生も肯定しているのは、会社の素晴らしい部分も理解している著者だからこそ。

    働くことの楽しさを理解した。
    仕事をす

    0
    2024年12月27日

    Posted by ブクログ

    凄く興味深くて一気読み。
    私も無職の経験があるし、結婚も子育てもしていない。自分の将来のことが不安であるから、稲垣さんの生き方にこれからの自分の人生を重ねるところがある。
    残りの人生、私もできるだけ楽しく、後悔なく生きていきたい。

    0
    2024年03月31日

    Posted by ブクログ

    朝日新聞社を中途退社してフリーになり、それまでなじんでいた価値観と暮らし方とはガラリと変わった生活になったことによって、目から鱗がぼろぼろ落ち続けている様子を、新聞社で鍛え上げられた文章力と表現力を駆使して広く大勢の人に伝えたいという意気込みが迫ってくる面白エッセイでした。自分も21年務めた会社を辞

    0
    2024年01月15日

    Posted by ブクログ

    自分は妊娠して退職、「自立して生きていきたい」と思ってしばらくフリーランスだったけど
    「扶養」システムに依存していたし、結局今は会社に依存して生きている。
    今の自分にはコレが最適解で、不満に思うことや恥ずかしく思うこともない。
    けれど「会社社会」への違和感や、会社に属さない生き方への憧れはまだ持って

    0
    2023年08月25日

    Posted by ブクログ

    「老後とピアノ」「人生はどこでもドア」につ付いてこちらも読んでみたらとてもおもしろかった。

    私は著者が退職した年齢まであと1年、著者の赴任地のひとつは私の出身地なので、なんとなく親近感をもって読んだ。
    「人生の折り返し地点」やお金のことや仕事のことについての著者の考えにはものすごく共感した。

    0
    2023年07月11日

    購入済み

    会社員に是非読んでもらいたい

    働くとは?幸せとは?を考えさせられる作品

    0
    2017年07月30日

    購入済み

    稲垣さんと、

    お会いして、さらに語って欲しくなっちゃいました。

    0
    2016年06月26日

魂の退社―会社を辞めるということ。 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める エッセイ・紀行

エッセイ・紀行 ランキング

稲垣えみ子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す