沈まぬ太陽(二) -アフリカ篇・下-

沈まぬ太陽(二) -アフリカ篇・下-

880円 (税込)

4pt

パキスタン駐在を終えた恩地を待ち受けていたのは、さらなる報復人事だった。イラン、そして路線の就航もないケニアへの赴任。会社は帰国をちらつかせ、降伏を迫る一方で、露骨な差別人事により組合の分断を図っていた。共に闘った同期の友の裏切り。そして、家族との別離――。焦燥感と孤独とが、恩地をしだいに追いつめていく。そんな折、国民航空の旅客機が連続事故を起こす……。

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沈まぬ太陽 のシリーズ作品

1~5巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~5件目 / 5件
  • 沈まぬ太陽(一) -アフリカ篇・上-
    781円 (税込)
    広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ男の運命――。人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける!
  • 沈まぬ太陽(二) -アフリカ篇・下-
    880円 (税込)
    パキスタン駐在を終えた恩地を待ち受けていたのは、さらなる報復人事だった。イラン、そして路線の就航もないケニアへの赴任。会社は帰国をちらつかせ、降伏を迫る一方で、露骨な差別人事により組合の分断を図っていた。共に闘った同期の友の裏切り。そして、家族との別離――。焦燥感と孤独とが、恩地をしだいに追いつめていく。そんな折、国民航空の旅客機が連続事故を起こす……。
  • 沈まぬ太陽(三) -御巣鷹山篇-
    825円 (税込)
    十年におよぶ海外左遷に耐え、本社へ復帰をはたしたものの、恩地への報復の手がゆるむことはなかった。逆境の日々のなか、ついに「その日」はおとずれる。航空史上最大のジャンボ機墜落事故、犠牲者は520名――。凄絶な遺体の検視、事故原因の究明、非情な補償交渉。救援隊として現地に赴き、遺族係を命ぜられた恩地は、想像を絶する悲劇に直面し、苦悩する。慟哭を刻む第三巻!
  • 沈まぬ太陽(四) -会長室篇・上-
    935円 (税込)
    「空の安全」をないがしろにし、利潤追求を第一とした経営。御巣鷹山の墜落は、起こるべくして起きた事故だった。政府は組織の建て直しを図るべく、新会長に国見正之の就任を要請。恩地は新設された会長室の部長に抜擢される。「きみの力を借りたい」。国見の真摯な説得が恩地を動かした。次第に白日の下にさらされる腐敗の構造。しかし、それは終わりなき暗闘の始まりでしかなかった……。不屈の闘いを描く第四巻!
  • 沈まぬ太陽(五) -会長室篇・下-
    880円 (税込)
    会長室の調査により、次々と明るみに出る不正と乱脈。国民航空は、いまや人の貌をした魑魅魍魎(ちみもうりょう)に食いつくされつつあった。会長の国見と恩地はひるまず闘いをつづけるが、政・官・財が癒着する利権の闇は、あまりに深く巧妙に張りめぐらされていた。不正疑惑は閣議決定により闇に葬られ、国見は突如更迭される――。勇気とは、そして良心とは何かを問う壮大なドラマ、いよいよ完結へ!

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沈まぬ太陽(二) -アフリカ篇・下- のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    主人公はじめ物語の舞台である国民航空で働く人々の仕事っぷりが読んでいて清々しい。昭和の働き方の良し悪しは置いておいて、仕事ができる人とはこういう人であり、大企業にはこういう人がごろごろいるのか..と驚嘆した。

    自分自身も正義感が無駄に強い頑固者なので、個人的に恩地さんが自分の信念を曲げず貫こうとす

    0
    2025年11月26日

    Posted by ブクログ

    エリート社員だった主人公が、思わぬ不本意な形で労働組合の委員長を引き受けることになる。元来の真面目さ、誠実な性格で、末端の社員の賃金引き上げなどの処遇改善を掴み取るが、一本気な進め方が災いし、また、たまたま首相フライトを交渉の材料に使ったということで、経営陣との対立が決定的となる。その報復人事とばか

    0
    2025年08月27日

    Posted by ブクログ

    主人公の強い正義感に対し、会社や周囲がそれを抑え込もうとする姿勢から、現代の日本社会にも通じる闇を強く感じました。

    物語は何十年も前の出来事を描いていますが、今もなお変わらない企業文化が根付いていることを痛感させられます。

    主人公のまっすぐな信念は会社には疎まれ、結果として海外転勤が延長されると

    0
    2025年08月24日

    Posted by ブクログ

    前半は主人公の恩地がアフリカでどのような状態で頑張っているかが書かれて、
    ひたむきに業務をこなす姿に心打たれました。
    後半は日本航空が抱える問題が浮き彫りになり、自分が手配したチケットが原因で問題の渦中へ。
    前巻で出てきた登場人物がそれぞれの思いを胸に、問題に向き合う姿は心動かされました。

    アフリ

    0
    2025年07月08日

    Posted by ブクログ

    過酷過ぎる僻地での年月。読んでいて辛かったです。
    恩地さん、お疲れ様でした!
    でもきっと、まだまだ恩地さんの戦いは続くでしょう。
    次巻楽しみです。

    0
    2025年07月03日

    Posted by ブクログ

    どこまで会社は社員をいじめ抜くことができるのか。恩地はそこまでのことをしたであろうか。ただ会社は恩地の正しさを恐れているだけではないか。果たしてこの先どのような展開になっていくのか楽しみで仕方がない。

    0
    2025年04月26日

    Posted by ブクログ

    十年のときを経て恩地が日本に帰国することになったところが、普通に感動してしまった。会社の不当人事について都労委の審問会で、十年間を語るシーンは、すごく印象に残った。一巻を読んだときは、家族を犠牲にしてまで、会社と闘う恩地に、あまり共感できなかったが、ここまで来て初志が貫徹されると爽快感がある。

    0
    2025年03月13日

    Posted by ブクログ

    2001年(発出1999年) 484ページ

    2巻を読み終わって感じたことは、モデルである日本航空の御巣鷹山墜落事故、そして、日本航空経営破綻をニュースで見聞きしていた過去の経験から、ナショナル・フラッグ・キャリアにはこの先も暗雲が待ち構えているのだと教えてあげたくなるような気持ちです。この小説が書

    0
    2024年11月17日

    Posted by ブクログ

    やっと帰国が叶い、ホッとする結末。とにかく一気に読ませる筆致。母なるアフリカの大地に守られた主人公だったのであろう。

    0
    2024年10月20日

    Posted by ブクログ

    主人公が3箇所目の僻地勤務に携わる過程で、生活にも慣れ、狩猟という趣味を見つけ、それなりの妥協を見出しはしたが、会社に対する怒りや孤独が徐々に精神を蝕んでいたという部分が衝撃的だった。
    10年間の僻地勤務がようやく終わった。

    会社の利益追求するあまりに社員を大事にしない姿勢が、立て続けに飛行機事故

    0
    2023年11月13日

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