小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
2027年再映画化するこの機に改めて原作を読んでみたいと思い手に取った作品。
ドラマや映画で錦戸君が演じた遥斗は原作では、登場しない。原作者の木藤亜也さんの母親である潮香さんの「せめてドラマの中だけでも、亜也に恋をさせてあげたい」という強い願いが込められていると知り目頭が熱くなった。
タイトルは『1リットルの涙』だが、亜也さんの実際に流した涙は計り知れない。
14才という若さで難病の脊髄小脳変性症を患い、一番自由で、何にでもなれるはずの十代から二十代という時期に、ただ「当たり前に動くこと」すら奪われていく残酷さ。私にも同じ年頃の娘がいるので、もし娘が……と思うと言葉にならない。ただただ涙が溢 -
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好きなバンドやアイドルのwikipediaを見ていて、そこに旧メンバーを発見したら、脱退の理由とか今何してるんだろうとか、根掘り葉掘り調べたくなる。今はこのバンドにいるんだ!とか、音楽で食べれてそうだな!とか、辞めちゃったんだ、とかなぜか確認してしまう。悪趣味なのかもしれない。けれど、そのたった1行には本人の人生を賭けた決断や、切実さが凝縮されているんだなと、この本を読むと理解できる。
圧倒的才能を目の当たりにして、自分はどうするか迫られたとき、くだす決断、選ぶ未来は、残酷で儚いかもしれない。努力をし続けたからこそ見えた差、それを理解してしまい、たとえ身を引く決断をしてしまってたとしても、自 -
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ネタバレ面白かった…。
三宅夏帆さんの新書(『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』p67-71)で紹介されて初めて知り、手に取りました。
ナオミズムが流行したとのことで、悪女ナオミに注目していたけれど、とてつもない存在感を発揮していたのは主人公の変態童貞紳士(愛を込めて)・ジョージでした。
カフェで見かけた15才の西洋人っぽい女の子を自分好みに育てようと引き取る変態さ。
結果、ナオミは良い子に育つわけでなく…。
人の悪口を平気で言うし、金遣いは荒いし、垢のついた服を放置するし、嘘をつくし、浮気はするしの自由奔放なティーンになり、ジョージはたびたび振り回される展開に。
なのに、ジョージはナオミをま -
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リボン、スクラップブック、ボールペン、クリップ、奉書紙の5話。
文房具店『四宝堂』の店主・硯(けん)さんと、喫茶店『ほゝづゑ』の看板娘・良子さん。相思相愛なのに、なかなか一歩を踏み出せない二人のことを、いつもヤキモキしながらも温かな気持ちで見守り続け、第四巻まで来てしまいました。そして、ついに、、、この「奉書紙」のお話には、『ほゝづゑ』の店主(良子さんの父)と亡き妻(良子さんの母)の馴れ初めも綴られていて、涙なしでは読めませんでした。
他の四つのお話も、登場人物たちから、人として大切なことをたくさん教えてもらいました。そして随所に出てくる文房具も魅力的で、心和むものばかりでした。
第五
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