ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 宙色のハレルヤ

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    恋愛というより、人生の苦み、傷と対峙する主人公から目が離せず読み入ってしまった。
    特別ではなく、人の揺れ動く感情がリアルに描かれ、刺さって仕方なかった。
    海鳴りの遠くに。この主人公が、夫を想う気持ちは何だろう。しみじみとした大人の気持ち。
    風は西から。こうやって傷を負いながら大人になっていくのだなと。甘酸っぱさの中にも教えはありそう。遠い目になった。
    赤くて冷たいゼリーのように。主人公が自分の人生を振り返りながら、今、葛藤する姿に感情移入してしまった。

    誰かがふと生活に入り込んで来ることで、気付かされることってあります。
    さりげないようで、深くて胸がギュッとなった。
    独立した短編、やはり良い

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    2026年06月07日
  • 教誨師

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    死刑囚に関わる映画は観たことがある
    デッドマンウォーキング 13階段 グリーンマイル
    本によって、赤裸々に語れた本はこれが初
    生きること、赦すこと、鋭利なナイフが突き付けられる
    これを読んで考えが変わらない人もいるし変わる人もいると思う
    それでも我々は読むべき本だと思う

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    2026年06月07日
  • スモールワールズ

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    一穂ミチさんは、「光のとこにいてね」でハマり、2作品目です。なんかもうすごい。日常を描いてるのに、世界観がすごいです。
    ピクニックなんか、鳥肌とまらなかった、、。

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    2026年06月07日
  • フーガはユーガ

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    最後の50ページが伏線回収のオンパレードだった。さりげなく散りばめられた情報の欠片が繋がっていくのが、難解なパズルが完成していくかのように痛快だった。双子の秘密、個性的なキャラクターとそのつながりが面白かった。読み終えたあと、これ以上にない爽快感が味わえる。

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    2026年06月07日
  • AX アックス

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    おもしろかった。「ソファに寝転んでいる克己を見て、家具を占領するくらい大きくなった」と思う部分など読んで、親の感情っていうのはこういうものなんだなと分かってなんともいえない気持ちになった。
    3章の松田さんとのやりとりで、「同じ苦悩を分かち合っているつもりでも、人のストレスの度合いは分からない」という部分に共感した。

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    2026年06月07日
  • レモンと殺人鬼

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    全てが伏線、全てが最終的にひっくり返る。
    何度もどんでん返され、他の作品ならあり得ないと思いそうなものだが筋が通っているので違和感もなく。
    このミス受賞作の看板に偽りなし。
    ハッピーエンドではないはずなのに読後感がこんなに爽快なのが不思議で仕方ない。ミステリー好きは必読だと思う。

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    2026年06月07日
  • 続巷説百物語

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    ネタバレ

    再読。

    〈巷説百物語〉シリーズ第2巻。
    ここまでの話の多くで読者の目の代わりを務めていた山岡百介が、御行の又市と今生の別れを果たすまでの幾つかの事件が語られる。
    今巻も陰惨な話が多かったけれど、大仕掛けや続き物が多いから読み応えがあった。しかし巻全体の構成が別れに向かって進んでいるからか、読後感には寂しさが残る。

    シリーズはまだ5巻も残されているので、次巻以降の時系列がどうなっていくのか気になるところ。

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    2026年06月07日
  • 潤日(ルンリィー)―日本へ大脱出する中国人富裕層を追う

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    コロナ前から少しずつ始まっていた中国人の移民を指す社会現象「潤日」。これ解像度高く書き上げている。IT長者、学生、ネットインフルエンサーなど、様々な立場・考え・経済クラスの人達へのインタビューを基にしたリアリティが伝わって来る。日本社会における潤日中国人の影響度は今後ますます大きくなるのだろうか。またこう言った潤日中国人との交流や、関連ビジネスなど色々な事を想像させられた。面白い。

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    2026年06月07日
  • ようこそ、ヒュナム洞書店へ

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    仕事して、ちょっと休んでまた仕事してちょっと休んでまた仕事……。
    目まぐるしく進む状況に振り落とされないように、必死に生きているような感覚だった今日この頃。

    この本は、どんなに頑張っても肯定して貰えず、苦しんでいる社会人に休息を与えるような……そんな本だった。

    誰しも生きていれば、立ち止まりたくなったり動けなくなったりする場面はあるだろう。

    この小説に出てくる登場人物も、みんな何かしら問題を抱えていて、ヒュナム洞書店での人との関わりを通して、みんな自分の人生について考えるようになる。

    そこで得られた気づきによる言葉や、互いを慰め合うために紡ぐ言葉は、読者である私にも語りかけてくれている

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    2026年06月07日
  • 最初の悪い男

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    日常のマンネリ化、人生の退屈さ、生きづらさを感じている人におススメな一冊。

    システム的な独自ルールで外的な要因や自分の気分でさえも乱されることのない、自分だけの快適な生活を営む独身女性の主人公シェリルだが、異常なほどの妄想力と自己保身力の強さに、最初は「関わりたくない人だな」という印象を抱き読み始めた。

    しかし、上司の娘と同棲するという思いがけない展開から彼女の平穏と思えていた生活が一変し、彼女がもがき、苦しみながらも幸せに感じる意識さえ変わっていく彼女に惹かれ、自分もいつしか応援している感情に変わっていることに気付いた。

    ヴァイオレンス、性的、ぶっ飛んだ妄想の描写もあるので避けたくなる

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    2026年06月07日
  • オペレーションZ(新潮文庫)

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    読み応えのある真山仁作品。ドラマ化もされているので、そちらでご存じの方も多いと思う。この作品が作られた2017年以降、幸いにも日本の財政危機は顕在化していないが、2026年には長期金利の急激な上昇が生じ、財政に対する関心が再び増している様にも思える。本作内小説として登場する「デフォルトピア」が、実際に真山仁作品として作成進行中であると聞く。10年振りに日本の立ち位置の変化を確認するのにも良いかもしれない。

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    2026年06月07日
  • 今という永遠 写真家・操上和美の90年

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    一人の写真家の半生。
    90歳で現役というだけでも尊敬する。
    わたしも写真を撮るが、かなりの体力勝負だと分かったから。
    何より文章が上手いと思った。
    文章が上手いからか、かなり引き込まれた。
    色んな事を経験してるけど、早く亡くなった母の姿が原点みたいな事を書いていたが生まれた故郷、親はやはり特別な思いがあるという事に共鳴した。

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    2026年06月07日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    上下巻読み終わったので感想を
    先に映画→その後に原作
    原作読んだ人らの「映画より先に読んで」と言う気持ちもよくわかった
    自分の場合は映画キッカケで作新に触れることになったから、それはそれで良いかな

    皆が言うように、映画版は原作のエッセンスを抽出して一部改変もありつつ、全体の軸は変わっていない内容。正直言って細かい科学設定や描写は100%理解できていない部分はあるが、注釈が本文中に書いてあるおかげでストーリーの流れをストップせずに読み進めることができた。プロジェクトに関わる人物模様が原作だと人数も増えてて(映画で描きたかった/カットされた部分も多いだろう)、グレースの人物像も色濃く残る。

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    2026年06月07日
  • 旅立ち寿ぎ申し候<新装版>

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     今年一番の一冊。舞台は激動の幕末。町人を描く物語としては王道の設定でありながら、本作の魅力は、主人公・勘七を始めとする全ての人物の圧倒的な生命力であり、時代に流されず‘粋’を留める江戸商人を鮮やかに描く。
     勘七の師となる勝海舟、浜口儀右衛門は、‘時の龍’を見失わないこと、三方よしの精神はどんな時代でもそれに合わせた生き方を導くことを説く。真っすぐで優しいが故に流されやすい勘七が、生来の頑固さを武器に商人として成長していく姿は実に眩しい。
     勘七を取り巻く仲間たち3人の描き方もまた多様で秀逸。武士の矜持を貫き殉死した直次郎、ふらふらしながらも人を楽しませる本質を知り誰より仲間想いな紀之介、堅

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    2026年06月07日
  • 新装版 殺戮にいたる病

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    ネタバレ

    素晴らしい叙述トリック‼️
    まんまと騙されました。

    一つひとつの描写が細かすぎて読んでるだけなのに情景が想像できて何度もゾワっとしました。

    かなり重い内容ではありましたが、サクサクと読み進められ、気づいたら読み終わってました。

    終盤に向かうに連れ違和感を感じる表現が増えていきましたが、それを無視して読み進めたら、最後の文章で頭を殴られたような衝撃を受けました。
    しばらく放心状態で動けませんでした笑

    トリックを理解した上でもう一度読みたくなる作品でした。

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    2026年06月07日
  • 螢川・泥の河

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    ネタバレ

    戦後直後の貧しい日本。小さな食堂の子の信雄が、船上で売春をして糊口を凌ぐ家族と交流を持つ。

    信雄の目を通して売春を見つめさせられた。

    それは、世間では卑しいとされ、軽んじられるが、信雄にはなぜだか分からない。

    売春が道徳的非難に値するかどうかは色々な意見があるけれど、今日も子供がご飯を食べれるように、親が自分を顧みずにお金を稼ぐことのどこが低俗なのだろうか。

    信雄は、平然と蟹を燃やす喜一を見て、その垣間見える狂気に戦慄を覚える。

    母は、自分ら子供が飢えないために身体を売り、侮蔑される。そんな世間は、自分は飢えろというのか。自分がいなければ母は軽んじられることなく幸せな生活を送ることが

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    2026年06月07日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

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    研究をする上で「好き」という気持ちが何よりも大切だと感じた。著者が本当に楽しんで研究に取り組んでいる様子が感じられ、その姿勢に惹かれた。自分も好きなことをとことんやっていいんだと勇気がもらえた。

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    2026年06月07日
  • 告白

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    バキ童チャンネルで紹介されていて読んでみた本。
    思いの外時間がかかり、読み終わるまでに1カ月以上かかりました。

    なぜそれほど時間がかかったのか。自分のメンタルが弱っていた時期だったことも一因ですが、なにより熊太郎の言動にどこか自分自身を感じるところがあり、「ウッ!」と胸を締め付けられて、気持ちを整理してからでないと読み進められなかったからだと思います。

    6割を過ぎたあたりからは一気に読めたのですが、前半の「心に違和感を抱いているものの、自分自身の言語化能力が足りないために不快感を解消できず、それゆえコミュニケーションがうまくいかない」あたりは、かなり来るものがありました。

    具体的に自分自

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    2026年06月07日
  • レーエンデ国物語 喝采か沈黙か

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    4冊読んだ中では、月と太陽か、この喝采か沈黙かの2作推し!とにかく映画化してくれないかなぁ。。ジブリさんお願いします

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    2026年06月07日
  • できたてごはんを君に。

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    タイトルと装丁に惹かれて手に取ったが、想像以上に引き込まれてしまった。私は美味しい食べ物と温かい人が好きらしい。
    大失敗をした時、嫌なことや悲しいことがあった時、怒りが収まらない時、それでも生きていくために食べる。その時に食べたものやその背景にあるエピソードで元気になったり救われたりすることがある。
    登場する人物はそのことを知っていて、食べてくれる人のことを思い、考えて工夫して情熱を注いで提供する。この街に住めたらなんだか優しくなれそうな気がする、気持ちがほっこりするお話。

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    2026年06月07日