小説・文芸の高評価レビュー
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映画『国宝』に興味を持ちつつも未鑑賞のまま時間だけが過ぎていたところ、職場の仲間に原作を勧められ、読み始めた『国宝 上 青春篇』。
歌舞伎界の知識も、「市川」「中村」といった名を親子代々で継いでいるらしい――という程度のほぼ無知な状態で読み進めていたが、だからこそ歌舞伎界における“血”の重みには強く衝撃を受けた。
これほどまでに血統を重んじる価値観は、歴史ある日本文化ならではなのかもしれない、とも感じた。
才を持つ喜久雄と、血を持つ俊介。
それぞれに異なる苦悩を抱える中で、花井半二郎の代役を見事に務め上げた喜久雄が、見舞いに来た俊介へ向けて放った
「俺な、今、一番欲しいの、俊ぼんの血ぃや -
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ネタバレ小説を自分の意思で買ったのはいつ振りだろうか。家にある小説を消費するばかりで、気づけば自分が読みたい小説を買ったことはほぼなかった。
この小説は映画をきっかけに知った。読んだ後、フィルマークスを見返したら、「原作を読んでから観なかったのちょっとミス」「種田陽平」とレビューしていた。すっかり忘れていたが、過去の自分もこの小説を読みたいと思っていたのだった。種田陽平は、私の好きな美術監督であったためメモしたまでだ(映画『思い出のマーニー』の美術も担当している。)
映画を観ていたため、小説を読んでいても頭に映像が流れる。映画の中の文は、細く力がなさそうで、どちらかと言えば色黒であった気がする。 -
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kumkumさんの絶賛オススメ本!!
読みましたぜ。しかもまたもや本屋大賞受賞作品(2009年)
やはり本屋大賞受賞作品はだいたい面白い。まだ全部は読んでないけれど、外さないっぽいから少しずつ読んでいこう、と思った。
この作品は映画化もされて日本アカデミー賞まで受賞してるからご存知の方が多い作品だと思います。
映画が話題になり、文庫版は200万部の大ベストセラーになったとか。
すげーや、湊さん。
衝撃のデビュー作ってこの事言うんですね(笑)
舞台はとある中学校。その学校の理科の先生で1年生のクラス担任でもある主人公、森口先生は一人娘を校内で亡くす。
わたしが辞職 -
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「無理しなくていい」
その言葉に、逆に苦しくなったことがある人に読んでほしい本。
休むことって、本当はすごく怖い。
立ち止まったら置いていかれる気がするし、一度止まったら、もう元の自分には戻れない気がする。
この本は、そんな不安を、綺麗事で励ましたりしない。
「大丈夫」と簡単に片づけずに、“休めない人の苦しさ”をちゃんとわかった上で寄り添ってくれる。
特に「栞をはさむように休む」というタイトルの言葉が、本当に印象に残った。
休むことを、“終わり”じゃなく、“続きを生きるための途中”として捉えていいんだと思えると、少しだけ心が軽くなる気がする。
どの章にも、著者が必死に自分と向き合ってき -
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人魚姫の王子が銀座に現れて人魚姫を探す…なんて突飛なと思いつつ読む。自分に自信のない人たちが自信を獲得する物語。なんか同じ展開に既視感を感じてたけど最後の作者紹介ページで『リカバリーカバヒコ』の作者さんとのことで、あ〜そうそうと膝を打った。最初の章の主人公の青年と最終章の主人公の女性が繋がって1章の裏側が明かされてくのだけれどキュンとした。2人の未来がどうなるかまでは描かれてはいないけどおそらく望ましい未来があるのだろうと感じさせてくれた。全ての章がどの人物も希望に転じてくれて良かった。原作の人魚姫が泡になった後春風に転じて今も世界中を渡っているという泡で終わるよりは幸せな終わりをしれてそれも
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椅子作りの才能があるのに、地元で修理屋をしている徳井。椅子への情熱を持て余し、都会の大手工房を飛び出した魚住。タイプの違うふたりが、学生時代の約束のもと、小さな工房を始める。不器用な彼らは、友情でも恋でも仕事でもギクシャク……。海沿いの町の小さな椅子工房で夢の続きを見ることにした〝こじらせ男子〟の、胸アツ青春物語。
魚住の純粋さやまっすぐさが羨ましいと思った。
透き通った色とりどりのビー玉みたいだ。
昔、友人が志望していた家具工房に入職することができて、最初に担当したのが椅子だと言っていたっけ。はじめて作成した椅子の写真を見せてもらったことがあった。
たしか、座面が若草色の布張りになった椅 -
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なんと言えば良いのか、適切な言葉が見つからないが、本として世に送り出してくれた京都新聞取材班の方々には感謝したい。
事件そのものだけでなく、可能な限りの亡くなられた方々一人一人の功績や人柄、生活に関する記載も丁寧に綴られており、被害者や被害者遺族に敬意を持って編集にあたられたのだと感じた。
また、被害者と憎むべき加害者との攻防は、涙なしに読むことは難しいだろう。
事件発生当初、泣きながら新聞の紙面製作にあたった記者もいた、という事実に触れたことも、やるせなさに拍車をかけた。
どうかこのような悲惨な事件が、今後二度と起こらないことを切に願っている。 -
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祖母の本棚より
月十万円で、心穏やかに楽しく暮らそう! ―――キョウコは、お愛想と夜更かしの日々から解放されるため、有名広告代理店を四十五歳で早期退職し、都内のふるい安アパート「れんげ荘」に引っ越した。そこには、六十歳すぎのおしゃれなクマガイさん、職業“旅人"という外国人好きのコナツさん・・・・・・と個性豊かな人々が暮らしていた。不便さと闘いながら、鳥の声や草の匂いを知り、丁寧に入れたお茶を飲む贅沢さを知る。ささやかな幸せを求める女性を描く長編小説。
疲れた心を癒してくれるような物語だった。
新築鉄筋のデザイナーズマンションや、おしゃれな戸建てももちろん素敵だけど、
もし自分が1人