ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • カフェーの帰り道

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    ネタバレ

    戦前から戦後にかけて、カフェーで女給として働く女性たちの連作短編集。

    登場人物みんな個性的で面白い。みんな事情があって「カフェー西行」というカフェーで働いているのだけれど、それぞれ容姿にしろ、育ちにしろコンプレックスがあって、どこか卑屈だった。そこが同じ女性として共感できたし、自分の持っているポテンシャルでどうにか生きようとしている姿に元気を貰えた。数章に渡り、カフェー西行で働く女給たちの生き様を見て、最後は登場人物みんなが愛おしく感じた。

    また、最初はカフェーで働くただのお仕事小説的な小説かと思ったが、章が進むにつれ、どんどん戦争の話へと移り変わったのがぐっと物語に引き込まれたポイントだ

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    2026年08月23日
  • 暗黒の瞬間

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    引き締まり、鍛え上げられた身体のような感じの作品だった。無駄がなく、全てが必要なものだけでできていて、滋味深い。じっくりと丁寧に取った、ほんの少しの塩味だけの出汁をお椀でいただいたような。海外作品にありがちな、なんとなく引っかかる感じがない翻訳も大変すばらしい。こういうの、他にも読みたいが、なかなか出会えない。

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    2026年08月23日
  • 四畳半神話大系

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    ネタバレ

    何食ったらこんな設定が生えてくるのか、きっと魚肉ハンバーグと猫ラーメンに違いない。

    軽妙な、知的なようでどう考えても知的でない会話が心地いい。意味のない会話がいちばん楽しいんだから。

    最後に、ファンデルワールス力と分子結合は別物だろ。ぎょええええ

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    2026年08月23日
  • 歌われなかった海賊へ

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    戦争時代において何が正義なのか、多くの人が被害者でもあり加害者でもあると感じた。
    人は他人をカテゴライズしてわかった気になっているが、完全に理解できないし、理解できているのはほんの一部なのだろう。
    ナチドイツを知る良い本で、一気に読めた。

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    2026年08月23日
  • 枕草子 平安女子のキラキラノート

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    文体も絵も可愛らしくて大人が読んでも楽しめると思います。ただ、ラストは枕草子には書かれていない史実を思い出してしまい、読んでいて少し泣きそうになりました。

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    2026年08月23日
  • 追憶の夜想曲

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    どんでん返しと一言で表す訳にはいかないと思った。

    御子柴を理解するにはまだ時間がかかるし、理解した気でいた自分が愚かだなと思ってしまった。

    もっともっともっと知りたい。

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    2026年08月23日
  • 踊りつかれて

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    「想像力の欠けた言葉は銃弾に等しいと。
    ネット空間で無数の弾が目の前で飛び交っていること、そして自らも引き金を引いていることに
    あまりに無自覚な社会がある」

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    2026年08月23日
  • 陽の光が消えた町で

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    よかった。

    自分の生きているこの世界から地続きで続いているような未来での物語。

    お仕着せがましい教訓などがあるわけでもないが、穏やかにあるべき方向へ少し踏み出した感触のある物語がたちが好きだった。

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    2026年08月23日
  • 暁星

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    今まで数多くの本を読んできましたがこの作品はその中でも群を抜いた作品となっています。殺人事件ともうひとつのジャンルをここまで綺麗に描いた作品は今まで見たことがありませんでした。物語も独特な構成で描かれており、多少の暑さがあるものの一日で読み切ってしまうほどに引力がすごい作品です

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    2026年08月23日
  • この夏の星を見る(下)

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    ネタバレ

    登場人物が多いのに、それぞれのキャラクターがしっかりしていて混ざらない。
    そして、全員が魅力的。
    日本全国で国際宇宙ステーションをキャッチする展開も良かったし、最後のスターキャッチコンテストもうるうるしながら読んだ。
    凛久が言えなかったお姉さんのこと、市野先生と花井うみかさんとの関係もよかった。
    先生たちのやりとりも、ああ、大人もこんな風に裏で繋がっていたんだと嬉しくなった。
    良い話だった。

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    2026年08月23日
  • この国のかたち(一)

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    日本人は、老荘を学んだわけでもないのに、どこか老荘的なところがあり、「虚」を上に置きたがる。(12 高貴な虚より)

    これが日本人の本質なのだと感じた。そして、その良い面として西郷隆盛に見られる「テゲ」があり、悪い面として参謀本部の暴走があったと言っていいのではないか、と解釈した。

    なるほど、「虚」は下の者の創造性をかき立てる。一方で、何も言わなさすぎる無管理の状態になると、自己が肥大し、「大義」と言いつつ暴走してしまう。

    「虚」が生む自由さと、その裏側にある危うさ。この二面性こそが、日本人のかたちなのだと感じた。

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    2026年08月23日
  • レインツリーの国

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    最高です!
    私自身手話を少し学んでいて、耳が聞こえない方は手話ができるという先入観を持っていましたが、バイト先で耳が聞こえない方が手話を使ってなくて、それは私たちが健聴者て手話が通じないと思ったからなのかそれともひとみのように中途失調や難聴で主なコミュニケーションが口話だからなのか分かりませんでした。この本で中途失調、難聴、聾唖の違いを学ぶと同時に接し方、付き合い方を学べました!
    ただなんと言っても、ひとみと伸のメールのやり取りだったり、すれ違いながら相手との関わり方を学んで言って親交を深めてく、ラブラブになっていくのがたまりませんでした!伸の関西の血なのか思いっきり愛情表現が言葉なのも読書家

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    2026年08月23日
  • あの日のつづきを生きている

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    ネタバレ

    ネタバレになるんか?凄い結末の終わり方。
    いづみちゃんのおばあちゃん徳志館のチアの子、御園尾くんの両親が心配。
    いづみちゃんと御園尾君二人ともなんか好きだな〜、くっつかないかなと思って読んでたけど真央も同じ気持ちだったのか!
    思いがけずの恋愛要素にドキドキして読んだ。面白い話、最後凄いけど!!

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    2026年08月23日
  • ありか

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    すごく心に響く本でした

    娘との日々のやりとりが
    どれだけかけがえのないものなのか

    美空とひかりちゃんの会話から
    そんなふうに気付けた

    どれだけたくさんの人に支えてもらって
    日々があるのか
    子育てできているのか

    美空の周りの優しさから
    目を向けて感謝することができた


    自分と重なることはそんなに多いわけではないのに
    美空に共感できること
    人生を重ねられることが多くて

    私にとって特別な1冊になりました

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    2026年08月23日
  • ワセダ三畳青春記

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    世代は違うが、早稲田近辺に身を置いていた人間として、とても身近に楽しく読めた。そして、本の最後の頃は切なさも…。
    探検部なるものへの憧れ、筆者のぶっ飛んだ生き様、その他諸々、読者にとっていろんな気持ちが入り混じる本だったと思う。
    また寝かせて読みたい!

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    2026年08月23日
  • 箱庭の巡礼者たち

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    ネタバレ

    短編書評 
    箱の中の王国 
    日常の中に潜む非日常。偶然見つけた箱の中に世界が広がっていて、そこに思いを寄せる主人公の彼女は箱の世界に入ることを望み、、といったお話。この箱を使って何か悪巧みをするのではなくて、純粋に、ひっそりと箱庭世界を楽しむというのが幻想的な世界観を加速させている気がして良かった。箱の中の世界もメルヘンチックな設定だけではなく、王族と民衆の格差、発生する連続殺人など、実際にこっち側の世界でもあり得るような側面も備えているのが、箱の中を通した別世界との交流という点で面白さに拍車を掛けているように感じた。現実世界に残る者、箱庭世界に飛び込む者。それぞれの想いが交錯する、哀愁のある

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    2026年08月23日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    アレゴリーに富んだディストピア寓話。短めで読みやすいのに色んな示唆に富んでる。

    社会主義の批判ではなく、意思決定者に倫理が問われるという話だと受け取った。理念を実行するには体制が必要になる。そこには運営者の意思が介在するので、人格化された手段が理念にとって変わることが起こり得る。これを抑止するためのシステムが権力の外側に必要とされるが動物たちは盲目あるいは事勿れ主義でなす術がない。
    世界には別々の軸上の問題がごちゃ混ぜになっていて、それを解きほぐしていけば、目的の設定された構造的な問題は解決可能だが、目的や在り方自体を問う倫理的な問題は解決が難しいのだと思う。
    別の軸の問題を混同すると、焦点

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    2026年08月23日
  • お前の彼女は二階で茹で死に

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    面白かった、これは白井智之先生じゃなきゃ書けないお話。
    でも久しぶりにここまで好き嫌いがはっきり別れるお話に出会った気がします。
    万人にオススメはできないけど、親しくなったお友達へ裏メニューみたいにオススメしたくなる一冊。

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    2026年08月23日
  • 変な絵

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    前半は本当に怖かった。
    後半は、どんどん謎が解けていく感覚が楽しかったです。犯人全然わからなかった!
    今まで読んだ本の中で一番嫌な殺され方だったな、、

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    2026年08月23日
  • DANGER

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    これはすごかった。
    日本で戦争を経験した者があれば満州で経験し終戦後シベリアへ抑留された者もいた。
    世界的バレエ振付師の久我、満州開拓団の翠の目線で戦前から戦後まで描かれた内容に胸が抉られそうになる。
    いつだって被害を受けるのは弱い者たち。
    どれだけの命と尊厳が奪われ、どこまで酷い目に遭わなければいけないのか。
    過酷なんて言葉じゃとてもじゃないけどとうてい足りない。
    そんな中、やっと叶った翠と久我の邂逅には涙が出た。
    インタビューを通してバレエ経験者の水野果耶がバレエに対して前向きに、また新しい一歩を踏み出せる姿に喜びを感じられた。
    ちょっとした希望、だけどとてつもなく大きい。
    村山由佳さん、

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    2026年08月23日