ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 鴨川ホルモー

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    面白かった。どうして今まで読まなかったのだろう。 直木賞作家のデビュー作ということで手に取った。主人公たちの大学に通っているため、細やかな地名が全て分かりやすかった。わはは、と読みながら笑ってしまうような軽やかな文体と展開が好みだった。続きに期待させる終わり方だったので、また読んでみようと思う。

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    2026年09月27日
  • 彼女。

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    百合の小説を長年探し続けている身として、まるで夢のような一冊だと思い手に取った。程度の差はあれ、どの話も女性同士の友愛以上の関係性を描いており、それぞれの特徴が顕著に出ていて面白かった。特に青崎有吾の「恋澤姉妹」が好みドンピシャだった。これきっかけで他の著書も読みたいと思う作家さんが集まっていた。第二弾も発行済みのようなのでまた読みたい。いつか自分も参加したいと、そんな幻想を抱かせるような企画でした。

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    2026年09月27日
  • 赤と青のガウン オックスフォード留学記

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    博士号を取得する難しさと、プリンセスならではの体験が直に伝わってくる、とても素敵な一冊だった。遠い存在のはずの皇族がまるで目の前にいるかのようなお話で、親近感を抱きつつ、同時に気品が溢れ出ていた。文章もすらすら読みやすい。

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    2026年09月27日
  • 桜のような僕の恋人

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    読み終えた直後は、悲しい、切ないだけでは表せない感情になった。

    美咲が恐怖を乗り越えていたら、最後まで晴人と過ごせたのかもしれない。でも彼から離れたことで、晴人の中には一番綺麗で輝いていた24歳の美咲が生き続けることになった。

    「桜」と聞いて思い浮かべるのも、葉桜ではなく満開で花びらが舞う、一番美しい瞬間の姿だと思う。美しく咲いて、あっという間に散り、それでも毎年また咲く。美咲の人生や二人の恋、そして晴人の中に残り続ける記憶そのものが「桜」のように感じた。

    こんなに辛いなら出会わない方がよかったのか。それでも、出会わなければあの幸せな時間もなかった。そんなことを考えずにはいられない作品だった。

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    2026年09月27日
  • 雨が降ったら

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    まず表紙のデザインが好き

    第一話 夫の浮気で離婚した初佳(48)。「きみは悪くない。だからこの家は渡す。」からの流れが素晴らしい。娘との距離感もとてもいい。

    第二話 一人でユニバに行くのが楽しみな歯科衛生士の杏子(43)。自分のペースで楽しく生きているのに、既婚者の元カレがしつこく連絡してきて…

    第三話 古くて小さいけれど自分の家を持っている会社員のもとか(47)自立して自分なりの幸せを満喫しているのに周りからはそう思ってもらえない。ある時、芸人の手品に心動かされて…

    第四話 小中学生がいるパートの苑美(30代後半?)幸せだけど納得できない日々を送っている。『夫の不快な態度大会』がリアルすぎて共感しかない。

    第五話 母を失ったばかりの美禰子(47)喪失感と同時に過去に囚われている感覚がある。離婚したら実家に帰ってくると疑わなかった母。女二人で毎日楽しかった日々。認知症と病気で壊れていく日常。立ち直ろうとする度に母親の幻が現れて…

    一人で生きている中年女性たちは自分なりの幸せを持ち、一人なりの覚悟を持っていてどの話も滲みた。

    そんな彼女たちに時に降りかかる雨を
    しのぐ居場所になってくれる洋傘店。
    パンクなお婆ちゃんと気が優しくて力持ちな息子がとてもいい。
        

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    2026年09月27日
  • つぎは、ごめんね駅

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    今、サクッと読めました。
    「ごめんなさい」
    子供だけでなく、オトナになっても、ちゃんと伝えるのって、勇気がいる様に思います。
    作者の、齋藤 孝さんの著作など、以前から、気になり乍ら、何となく読めずにいましたが、
    機会があれば、手に取ってみたいなぁと思います。
    たかむらすずなさんの絵も、とても可愛らしくて、老若男女を問わず、楽しく学べる絵本だと思います。

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    2026年09月27日
  • ババヤガの夜

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    エグ味感じつつ面白いから読んでたら最後は泣いてた。上手く感情が言葉にならない。友人でもなく恋人でもなく唯一無二の、2人にしか分からない2人だけの関係みたいなの好き。

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    2026年09月27日
  • トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

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    三宅香帆さんのおすすめで読んでみた。とんでもなく面白い一冊だった。ゲームを作る2人の人生を描いた一冊。一つ一つの展開が面白く、夢中になって読んだ。セイディとサムの、言葉にし難い深く厚い関係性がときにう嬉しくときに悲しく描かれていた。ゲームに詳しくなかったけれど、クリエイターの仕事も魅力的だと感じた。マークスのキャラクターが本当に好きだったので、途中で泣いてしまった。タイトル回収があまりにも素敵で感動した。おすすめです。

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    2026年09月27日
  • 容疑者Xの献身

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    ネタバレ

    単純に面白かった!
    最初に犯人が分かるので、推理要素少なめかと思ったが、トリックの部分が伏せられていて、そこを湯川と一緒に解いていくといった楽しみがあった。またラストの人間模様が素晴らしく、心打たれるものがあった。読んだ後高揚感を感じられた作品だった。

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    2026年09月27日
  • エピクロスの処方箋

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    やはり面白い。あえて今時でない医師の自己犠牲にも多く触れていて興味深かった
    京都人としては、自分の披露宴で引き出物使わせてもらった緑寿庵清水が出て嬉しい。他に長五郎餅や阿闍梨餅、ただ鎌餅は知らなかったので試したい!

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    2026年09月27日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 上

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    翻訳物はあまり好きではないので食わず嫌いで敬遠していた。しかしオモコロでおすすめされているのを見て思い切って読んでみたら面白くてページをめくる手が止まらない。記憶を失っている主人公の「現在」と、思い出された「回想」が交互に描かれると共に置かれた状況がハッキリすると共に新たな疑問が浮かぶ…この連鎖がたまらなく気持ち良い。なるべくネタバレを見ずに見てほしいというのがよくわかった。早く続きを…下巻を読みたくてたまらないという気持ちを久々に味わっている。

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    2026年09月27日
  • さよなら私

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    見開き2ページで完成しているエッセイ?気づきが読みやすい。不安を感じた際は「不安タスティック!」と呟く習慣は、ゆるゆると続けている。

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    2026年09月27日
  • 鬼にきんつば―七つの刻鐘の幽霊―(新潮文庫)

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    強面ですが心根の優しい不器用な同心小平次と小平次の幼馴染曹円のコンビが最高です。事件を解決するだけではなく、被害者の無念や事件に関わった人へも心を配ります。その一方権力への無力さ等現代に通じるものがあります。事件と美味しいお菓子が楽しめて、早くも第三巻が楽しみです。

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    2026年09月27日
  • すこやかなひとりぼっちの守り方

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    すでに良い、感覚が近しいのか読み返したくなったり、辛い時に思い出したい言葉がたくさん書かれてる。優しいなぁ、こういう人のことばが好きだ。吹っ飛んでいるように見える発想も、その奥にその人の気持ちが意図があるのが好きだな。

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    2026年09月27日
  • 君は月夜に光り輝く

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    ネタバレ

    公共の場で読むのはお控えください。
    泣きます。

    もともと生死に関わる話には弱いので案の定泣きました。まだ鼻をすすっています。

    死ぬまでにやりたいことリストを楽しみながら達成していく2人、それでも終わりが近づいているのが切なくて悲しくて。

    生きようと思いました。
    いろんなことをやろうと思いました。

    最後の章で、まみずのやりたいことリストに沿っていろいろなことが回収? されたというかその後がわかって、きれいな流れだなと思いました。

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    2026年09月27日
  • 地雷グリコ

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    問答無用に面白かったです。

    事件が起きたりする訳では無いので、これがミステリーなのかは分かりませんが、どのゲームでも最後のどんでん返しが痛快です。

    伏線に伏線を重ねて最後に綺麗に回収していく様はこの分厚いページ数なのにあっという間に読み切る程にのめり込みますね。

    エピローグでは3人元の鞘って感じでしたが、続編が出て欲しいと思うのは自分だけではないハズ…

    とにかく面白かった…そのひと言に尽きます。

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    2026年09月27日
  • 月の影 影の海(上) 十二国記(新潮文庫)

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    2回くらいアニメで観たけどついに小説にも手を出してみた!!
    続きがたくさんあるのは嬉しいけど、完結までしっかり見届けられることを祈りますヽ⁠(⁠*゚⁠ー゚⁠*⁠)⁠ノ

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    2026年09月27日
  • ロンドン、ドッグパーク探偵団

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    犬好き、ミステリー好きの私にはとてもピッタリな本だったUo・ェ・oU
    とにかく犬がかわいくて、犬あるあるがしっかり小説に載っていてミステリーなのに微笑ましかった(*^_^*)
    たくさんの種類の犬種が出てきたのもおもしろかったし、作者さんが犬が大好きなのも伝わってきて嬉しくなった!!!

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    2026年09月27日
  • 美人薄命 〈新装版〉

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    読んでいて久々にゾクッとしたし、読後は切なさと深い余韻で、本を閉じた後もしばらく茫然としてしまった。
    物語の滑り出しはとてもコミカル。
    登場人物たちの掛け合いが軽妙で、著者の比喩表現が秀逸。
    怒りの表現を「ガンジーでも助走をつけてタコ殴りにするレベル」って…思わず想像してしまった。

    家族もなく、片目の視力を失い、貧しく暮らす老婆カエさんが語る「将来を約束していた人が出征する前夜の記憶」。一見、切ない昔話に思えるその記憶に隠された「ある秘密」が、やがて総司自身の人生観さえも変えていく。

    この作品のすごさは、人間の思い込みや心理の隙間を突いた巧みな構造にある。
    孤独なカエさんと接する中で、総司が彼女に寄り添い、心を通わせていく過程の描写が実に丁寧だ。ユーモアを交えた二人の会話の裏側に、どこか寂しげで巧みな人間心理の駆け引きが潜んでおり、その巧みな空気感の作られ方には脱帽するしかない。

    そしてクライマックス、すべての真実とそこに込められた想いが明かされたときの感情の揺さぶられ方は圧倒的だ。

    残酷な運命を前にしても失われなかった愛と誇り、そして鮮やかな「逆転の発想」。絶望に屈しない強い想いの結晶にふれ、言葉を失った。

    ミステリーとしての伏線回収(1人暮らしの老人が新聞をとる理由など、身近な日常描写の使い方も見事!)の爽快感はもちろん、根底に流れるのは言葉のない「静かな反戦小説」としての重厚なテーマ性である。
    「誰にも言えない秘密を一生心に留めて逝く」という生き様の美学。
    笑って、騙されて、切なさに胸を締めつけられ、最後は温かい救いに包まれる……間違いなく心に残る傑作だ。伏線を確かめるため、もう一度最初から読み返してくるとしよう。

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    2026年09月27日
  • 災害とデマ(インターナショナル新書)

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    東日本大震災以降の災害でのデマを丁寧な取材を踏まえ分析している他、関東大震災の写真にもフェイクがあったことが近時判明したことを指摘、今後はAIを使ったフェイクニュースの恒常化が懸念されるとします。デマやフェイクニュースへの防御方法も提示されてはいますが、正しい情報を見抜く力が待った無しで一般の市民にも求められる時代になっていると感じました。

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    2026年09月27日