ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 鴨川ホルモー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    高村が「ホルモオオオォォォーッ」と叫ぶシーンはおもしろさと切なさが混じって、見ている方の心が複雑になる良いシーンだった。
    最初はホルモーを少し変な遊び程度のものだと思っていた。けれど話が進むにつれ青春の匂いがして、不穏な気配もして、ワクワクした。
    特に鴨川十七条ホルモーが発議されたあとの流れは楽しかった。物語全体に流れる京都の空気感みたいなものも感じられてよかった。
    また安倍の自己中なところは悪いところだけど、大学生らしさ全開だなあと微笑ましくなった。そのせいで周囲が振り回されて事態が悪化して、それでも仲間の助けありきでなんとかなっていく。それに気づかず、ずっと自分のことしか見えていなかった。

    0
    2026年03月14日
  • 今日のハチミツ、あしたの私

    Posted by ブクログ

    この年になってきて、自炊することやご飯を食べることの大切さを感じている

    中学生の苦い思い出の中に蜂蜜の甘い記憶が覆い被さり、それが主人公の心の支えになって人生を照らしてくれていた

    ご飯、はちみつの描写が美味しそうすぎる

    0
    2026年03月14日
  • リボンちゃん

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    子どもの頃から常に髪にリボンをつけているから、「リボンちゃん」と伯母からも呼ばれる百花、33歳。周りから浮いてるけれど、本人はあまり気にせずにその日の気分で色んなリボンをつけて過ごしている。
    3年前に母親を病気で亡くし、父親は再婚相手のマンションで暮らし、実家で一人暮らしをするリボンちゃんには、良き理解者である母の姉・加代子さんがいる。そんな加代子さんは、今は施設に義父と亡き夫がやってきた「テーラー城崎」で洋服のお直しなどを仕事として細々と暮らしている。洋裁の能力がありながらも、「テーラースーツを作るのは職人の男がするもので、女がするもんじゃない!」(本文の文章とはちがう)という言葉に従い続け

    0
    2026年03月14日
  • 宙わたる教室

    Posted by ブクログ

    再読して科学部の面々の思いが熱くよみがえりまた感極まる。不器用で劣等感を持つ孤独な少年・岳人が、星や宇宙への純粋な情熱を通して世界とつながるところは砂嵐に耐えながらも長きに渡り任務を続けた火星探査機オポチュニティの健気さに似ていてさらに愛おしい。科学は特別なエリートだけのものではない、誰でも宇宙に手を伸ばせる…「どんな人間でも、その気にさえなれば、必ず何かを生み出せる。」─ この言葉に何度も励まされる。本当の居場所、夜の教室の科学部がこれからもずっと続いていくといいな、と静かでじんわりとあたたかな余韻に包まれるのです。

    0
    2026年03月14日
  • 時の家

    Posted by ブクログ

    朽ちていく物への記憶を愛情 を静かに語り描く。新築から解体までの一軒の家を巡る住人たちの暮らしや思いをひとつひとつ家に刻まれた記憶を描いていく青年。建築物に命を吹き込み愛を綴る静謐で美しい文学、過ぎ去った日々の気配にそっと揺蕩う贅沢な読書の時間でした。

    0
    2026年03月14日
  • 博士の愛した数式

    Posted by ブクログ

    尊い。この言葉が最もしっくりくる小説だろう。小川洋子さんの名作中の名作。数学の美しさと文章表現の繊細さがマッチしている。自分の頭でじっくり考えることの大切さ、80分しか記憶のもたない博士と家政婦の主人公とその息子ルートくんの互いを思う純粋さ、全てがただただ尊い

    0
    2026年03月14日
  • とにもかくにもごはん

    Posted by ブクログ

    みんな何かしら抱えて生きていて、まさに人には人の地獄があるというもの。
    自分自身の置かれた環境や境遇を認めたくない自分も時には表れる。
    この本に出てくる登場人物たちも、大人子ども関係なく、誰かに打ち明けるのがちょっと勇気がいるような、悲しかったり、つらかったり、ネガティブになりそうな、いろんなバックグラウンドや境遇や感情を持っているけど、『子ども食堂』という場所、そこで過ごす時間、出会う人を通して、自分自身の過去を受け入れて、認め、『生きる意味』
    を見出しているような気がした。

    彼ら彼女らのほんの一部の人生に想像力を巡らせて、自分だけじゃないんだというちょっとした安堵感を得るとともに、だから

    0
    2026年03月14日
  • まぶた

    Posted by ブクログ

    再読。静かにそこに佇む死。それはこれみよがしなメメント・モリとも違う、小川洋子にしか出せない空気感だと感じる。昔読んで印象に残っていた「バックストローク」ここに収録されてたのか。一押しは「お料理教室」

    0
    2026年03月14日
  • きょうの日はさようなら 完全版

    Posted by ブクログ

    これ好きだー最後涙が止まらない。青春とか、家族とか、未来とか、今とか、、、切なくて尊いものを見せてくれるた。

    0
    2026年03月14日
  • ゴースト

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    注!
    内容に触れています






    なんだか、「たんに面白いお話(物語)を久しぶりに読んだー!」って感じ(^^)/

    たんに面白かったという意味での★5つなんて、エッセイや雑誌を除くと、去年(2025年)の夏の『死んでいない者(滝口悠生著』以来だ。
    いや、九段理江の3冊はエキサイティングでよかったし。高山羽根子の2冊もよかった。
    ただ、九段理江のそれらは「たんに面白い物語」という意味では、まだ今一つそこに届いていないし。
    高山羽根子のそれらは『首里の馬』の良さと比べちゃうとなぁ…、という感じだった。
    よかったと言えば、中村文則の辛気臭いお話も「なんでこんな辛気臭く書くかねぇ…w」って、クスッ

    0
    2026年03月14日
  • 暁星

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ⭐️5、可能なら6をつけたい
    深い愛の物語だった。
    もし、(「金星」を読んだ後で読むことをおすすめします)という表記を無視して先に暁闇の最終章を読んでしまっていたら、感動は半減してしまっていたと思う。
    最後の1行、や、3行がやばい。
    キャッチコピーにもなっている「ただ星を守りたかっただけ」という言葉は、全てを読み終わった後に本当の意味がわかる。


    印象に残ったセリフ

    「幸せの半分こは相手に多い方を、不幸の半分こは相手に少ない方を」

    「自分が失った幸せは、大切な人のところに行っている。そう考えれば悲しくはない」

    0
    2026年03月14日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

    Posted by ブクログ

    話が綺麗に繋がる。
    御守りを通じて話がつながる構成は見事。
    章で終わった話が次にも繋がるのは気持ちいい。
    忘れた頃にもう一度読み直したくなる。

    0
    2026年03月14日
  • 最後の皇帝と謎解きを

    Posted by ブクログ

    既に何作も世にベストセラーを送り出した作家の作品と言われても疑わない、素晴らしいミステリだった。
    作中に漂う哀愁や切なさは、この著者の特徴なのだろうか。
    それについては次作以降も注目したい。

    ラストエンペラーとして日本でも広く知られている溥儀や清朝が崩壊した後の紫禁城の様子、そして宦官についてなど、ミステリの要素以外にも、大いに楽しませてくれた。

    それにしても、切ない…。

    0
    2026年03月14日
  • 船玉さま 怪談を書く怪談

    Posted by ブクログ

    こわい…本物の怪異と比べたら、創作の怪異なんて…って思ってしまう。
    創作のなぜ?と疑問に思っていたところが私の中で解決できたので、いろんな知識が知れてよかったです。ほんと、知らず知らずのうちにタブーを侵しそうでこわい…

    0
    2026年03月14日
  • 神に愛されていた

    Posted by ブクログ

    ⭐️5
    語り手が変わった瞬間に全ての意味が変わる
    まさに光と闇
    天音の愛が大きすぎるあまり、すれ違いが切ない
    本当に神に愛されていたのはどちらだったのか

    0
    2026年03月14日
  • 枕草子 上

    Posted by ブクログ

    人生初の枕草子読破に挑戦!
    冒頭からめちゃくちゃ素晴らしい。
    ずっと枕草子を読むことに憧れていた。教科書に載っている箇所だけでも好きだったので。いつか自分に合う現代訳が出れば、、と願っていた。
    ちくま学芸文庫のこちらの構成は、本当に読みやすい。私の理想に近いものだったので即購入。
    ひとつの段ごとに、まず本文、次に訳、そして評と3つに分けられて細やかに易しく読ませてくれる。
    各段ことの島内先生の評が特に良い。清少納言の伸びやかで清々しく、少し中性的な文章に呼応するように島内先生の温かみのある説明が続く。どちらの文章にも癒されて、こちらまで楽しい気持ちになる。
    きめ細やかな清少納言の自然への観察眼

    0
    2026年03月14日
  • 御手洗潔の挨拶

    Posted by ブクログ

    御手洗潔が好きなので評価高いです。
    長編だと後半にしか出てこない御手洗が存分に演説して、存分に奇人ぶりを発揮してくれます。
    た、たまんねぇ!こういうのでいいんだよ!という探偵像です。

    短編だとライトな事件をさくさく読めていいですね。
    御手洗くんが化け物みたいなスペックの探偵で、その辺はちょっと笑えます。探偵してる場合ではないだろうと突っ込まざるを得ない。

    本当にシャーロックホームズと進行が一緒です。様々な分野に造詣深く、とにかく天才……。お約束っちゃ、お約束なんですが、裏切られず、安心して探偵ものを読めるってのはいいことだと思います。

    舞台が日本なのでホームズより読みやすく、親しみが湧く

    0
    2026年03月14日
  • テロリストのパラソル

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    事の始まりは1971年で、今は1990年代だから古い時代の話。ちょこちょこ古いなと思うところが出てくるけど、面白かった。
    主人公がアル中の中年バーテンダー。公園でお酒を飲んでいたら爆発があり、その場から立ち去るというところから始まる。ノーテンキと言われる主人公だが、私はそんな感じがしなかった。最後のほうで、「君はのんきだった。⋯春の野原に一本だけ立つ樫の木みたいな自由なのんきさだよ。」というセリフがあって、ああ、そうだなと思った。この人はこの性格で人との繋がりもあって、この話の間にも繋がりができてた。ちょっと羨ましいと私も思った。主人公は抜けてるところもあるけど、やるべきことを順番にやって人に

    0
    2026年03月14日
  • 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。

    Posted by ブクログ

    モヤモヤしたことを、ずーと引きずって、結果どんどんその悩みが大きくなって、休みの日でもずっと考えてしまう…ということがたまにある。どうすればやめられるのかと思い、読んでみた。本当、自分がどれだけ考えても、相手は今笑っててこっちの気持ちなんか一つも考えてないんだろうなあとかって思ったら、悩んでることがもったいない!!
    すぐに考え方を変えるのは難しいけど、自分のために、悩みの捉え方、考え方を変えていこうとおもう!

    0
    2026年03月14日
  • 旅屋おかえり

    Posted by ブクログ

    番外編の『丘の上の賢人』を先に読んでいたので、お馴染みの登場人物とは再会できた〜という感覚でした^ ^
    本作の2つの旅はどちらも家族愛の要素が強く、こちらもじんわりと心が暖まるお話でした。
    おかえりが旅を通して出会った人達とのふれあいや、旅先の景色が生き生きと描かれていて、旅ってやっぱりいいなと思ったし、旅に行きたい欲が高まりました。

    病気の娘の代わりに旅をしてほしい…
    戦前に養子に出された妹の娘さんに会ってきてほしい…
    重い要望でありながら、しっかりとその想いを受け取りタフに旅に出るおかえり。
    天性の明るさから、いつのまにか旅先の人達と心を通じ合わせ、旅を最高なものにしています。
    本作では

    0
    2026年03月14日