小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ俵万智さんは、結婚せずに子どもを生み育てることを選んだ。まずそこ。俵万智さんが歌を詠みながら生きてきて、考えたことをつづったエッセイです。短歌を読んでいるのだから、日本の伝統を大事にしているだろうと思うのだが、AIが詠んだ短歌に共感したりとか、現代社会の激しい変化に対応し、アップデートして洗練されていく。本当に素敵だし、生き方そのものに感銘を受けました。
以下抜粋
耳を傾けるべきは外野ではなく、自分の心の中を流れる音楽なのだ
つかうほど増えていくもの かけるほど子が育つもの こたえは言葉
「どうだった? 私のいない人生は」聞けず飲み干すミントなんちゃら
【どうしてお母さんとハグすると安 -
Posted by ブクログ
ネタバレ現代の言語文化に対して歌人ならではの分析を行っている点が非常に面白かった。一概に、頭ごなしに否定的ではなく、ほとんどにおいてその言葉を作り上げた意図を見抜き肯定的な意見を残していた点も大人の姿勢として見習いたい。
あれほど役に立たないと嫌煙していた古文にも興味が湧いた。「恋愛について学べる授業は古文だけなんですよ?」という謳い文句があるが、私は別に恋愛などどうでもよかった。だが、俵万智さんが相聞歌についてアツく語っている様子を見ると、果たして面白いのではないだろうか、いや、面白いに違いない、と思えた。
「勉強は大人になってもできるが、遊べるのは子供のうちだけ」という主張に共感した。確かに、子供 -
Posted by ブクログ
友達から、好きだと思うとおすすめされて借りた本。正直自分から手に取ったものではなかったし、村田沙耶香の他の作品を読んで想像していたものは、生や性に関するパラレルワールドみたいな世界だったので気は進みませんでした。借り物だし、早く読んで返さなきゃという気持ちと、タイミング(私は積読が多すぎてどれも読みたいので決めるのが難しいのでルーレットアプリに積読本のタイトルを入力してルーレットを回して決めています)が重ならなければ一生読むことはなかったかもしれないと感じています。これまでの村田さんの作風とはだいぶ違っていて、瀬里奈の不思議な雰囲気と主人公の律に部分的に親近感を覚えてすらすらと読んでしまいまし