小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
読むのに4ヶ月かかった これを1人で書いてるのか、こんな老若男女違うタイプの複数の人間の奥の奥の方まで表現できるって金原様ほんとになにもの! 全員なんか好きだったな
「二十年、三十年、恋愛で幸せになったり不幸になったりするが決して不安は消えない。もちろん生きてて良かったと思うこともある。あの時死ななくて良かったと思うこともある。でもお前の人生はどこを切っても金太郎飴のようなものだ。金太郎の顔がぐにやっとしていたり、精悍だったり、潰れていたりして」
「結局人間なんて一人がデフォなんだよ。人生の中の限られた一時を、人と深く付き合ったり、一緒に生活するだけ」
「意味あんのかなって、別になくね -
Posted by ブクログ
上野のカフェー〈聚楽〉の仕切りのある小部屋で発見された刺殺体。子爵の麻倉清彬は、第一発見者となり警察に疑われることになった友人をその場限りの嘘を使って助ける。それで関わり合いになくなったかに思われた事件だったが、後日、特高に所属する黒崎が清彬のもとを訪ねてくる。反体制活動の取り締まりが主な仕事の彼らが何故、自分のもとに? 黒崎は事件解決のために協力してほしい、と言ってくるが……。
舞台は昭和八年。軍靴の音が聞こえる時代を背景に起こった殺人事件は、ある人物の逮捕とともに意外な方向へと進んでいきます。そのひとは何故すべてを話さないのか。何を隠そうとしているのか。そして清彬は何に気付いてしまう -
Posted by ブクログ
うっわ、ちょっとこれ面白すぎたんですが!
ある朝目覚めたら性別が逆転していた“理緒”と“由弦”。
ただ性別が変わっただけで地位も仕事も人間関係もそのままなのに、どうしてこんなに生きづらくなってしまうのか。
『男なのに』『女のくせに』『男なら』『女なんだから』のオンパレードに目眩がしそうだった。
そういう偏見が自分にもあったので。
恥ずかしい事に。
正直「もしも男だったらなあ」と考えた事が何度もある。
でもそれが浅はかな考えだったと今なら分かる。
男には男の『負の部分』があるって事を全然分かってなかったし、女である事のしんどさにばかり目を向けて『利の部分』には気づいていなかった。
ラノベ並みに読 -
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Posted by ブクログ
ネタバレブラジルのファヴェーラについて、余り知識は無い。映画『黒いオルフェ』を視たことがある程度。
軍と自警団の腐敗ぶりについては、別ソース(主にFacebookの当地のひとたち)から仄聞していた。
……が、ファベーラ内部側からの描写された物語、に遭遇したのはこれが初めてで、衝撃であった。
文句なしの星5つ。
当然ながら大麻、コカイン、クラック、香水やLSDといった違法薬物が登場する。観光地で嗅いだ、あの腐った藁みたいな大麻の匂いが鼻に甦る。
それらを差し引いても、短編各話に現れるファベーラの暮らしには心が震える。
つつましく暮らしたいだけの人々。小学生の無邪気ながらも、彼らなりの世間体を感じる -
Posted by ブクログ
ネタバレ理不尽と言える災難に見舞われて、それでも立ち上がろうとする親切守のことが気に入りました。不当な解雇に抵抗するためではなく、自分に落ち度はなかったか知るために今日子さんに依頼をする、その理由には真面目かと突っ込みたくなりました。アトリエの性質を今日子さんが異質と言った時、親切が理解できなかったことから、仕事に対するプロ意識みたいなものが強い方なのだと伺えます。
最後に今日子さんは親切を警備員として雇いましたが、いったい親切守のどこを評価したのか。自分は、やはり非常階段の件が決め手になったと思います。今日子さんとの約束通りに様子を見に来なければ階段から落ちる彼女を発見することはできなかったです
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