小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
先日読んだ、田中茂樹さんの『去られるためにそこにいる』を、著者ご本人がSNSでおすすめしている投稿を見て、岸田奈美さんを知りました。
テレビをあまり見ないので知らなかったのですが、岸田さんの本作がドラマ化されていたんですね。
作品紹介にあった
車いすユーザーの母、
ダウン症で知的障害のある弟、
ベンチャー起業家で急逝した父――
とても大変な境遇を生きてこられたにもかかわらず、それを感じさせない文章で、読んでいて笑ったり泣いたりと感情が忙しかったけど、ずっと心が温かかったです。
編集者の佐渡島庸平さんとデザイナーの前田高志さんの
「たくさん傷ついてきた岸田さんだからこそ、誰も傷つけな -
Posted by ブクログ
2025年版。毎年楽しみにしてるの。星の数は編集の敬意を評しています。
今年は大御所いないけれど、対象期間に出版してないよねぇ。仕方ないかぁ。
☆ランキング発表前に読んだ本
6位「ブレイクショットの軌跡」:壮大すぎだ
10位「抹殺ゴスゴッズ」:はみだしっこ事件のが読みたかったのが、まずは最新作を。
21位以下
「有栖川有栖に捧げる七つの謎」:企画ものだしw
「アミュレット・ワンダーランド」:未来が楽しみ
「朝からブルマンの男」:未来が楽しみ
「リストランテ・ヴァンピーリ」:未来が楽しみ、お願いしますよ、新潮社さん!
「トライロバレット」:サンヨウチュウは・・・何故アメリカへ行く?
☆ランキ -
Posted by ブクログ
秘密がテーマの物語。
秘密は秘すもの。なので物語に描かれている秘密は最早秘密ではない。
読後、作者が描かなかった意図して秘したものを想像してみた。
静子さんと俊輔さんを別れさせ、時期を見て俊輔さんと野々宮さんを出会わせ、野々宮さんと彩和さんの想いを利用して俊輔さんを追い詰めていく。
影山さんと長谷部さん。長谷部さんは同業者だら俊輔さんに対するジェラシーはあっただろうし、影山さんは惚れたのは丘太郎さんであって息子の俊輔さんではないし服従は本当は辛かったのかもしれないし、もしかしたらふたりは恋愛関係?にあったのかもしれない…なんて我ながら妄想甚だしい。
妄想をもうひとつ。
俊輔さんは最初の遺言状 -
Posted by ブクログ
読んでよかった。
本編と大幅にずれにずれた感想だけれど、高階貴子が詠んだ和歌が絶世の恋文すぎて感激した。
学生の頃はきちんと意味を理解できず、死にたいくらい好きって大袈裟〜〜くらいの感想しか持てていなかった気がするけど、色んな経験を積んだ今、まず、死にたいくらい好きと思える人と出会えていることが素直に素敵だなと思う。
人の心は不変で無いことを理解し、受け止めているからこそ、今、この瞬間、この幸せな気持ちと相手への深い愛情を、言葉で表現できる最大限の方法で詠んだ歌だったんだと分かって、なんかとにかく胸に込み上げてくるものがあった。この複雑な心境を31字で表現できるって何事。
自分の語彙力があま -
Posted by ブクログ
なぜもっと早く読まなかったのだろう。
現代の日本人作家の小説を、わたしの人生が最も大変だった若き日々にいくつか読んだだけで、どうせ文学なんてほとんどが恵まれた環境に生まれたのに感性が繊細だったために苦しいやつらがその恵まれた環境を土台に、自らの苦しみをつらつらと表現しているものか、または売れるために少数の誰かの確かな苦しみをも自らの小説の仕掛けや設定として不誠実に利用するような、大衆迎合の権化かのどちらかなのだろうだなんて、文学に諦念と怒りを抱いている場合などではなかった。
ゲーテってすごいね。さまざまを内包していた。
ゲーテだって小説を書く環境があったというだけである程度以上恵まれてい -
Posted by ブクログ
ネタバレ前巻読んでからどれだけ経っていたとしても、読み始め
ると、スーッと意識が山内に飛ぶ。
そして、博陸侯や雪斎という名前が出てくる度、雪哉が
いなくなってしまったようで寂しくなる。
奈月彦がいないと実感して悲しくなる。
これは、はじめが山内を訪れる「楽園の烏」以前の事だ
と最後にわかるので、澄生がどうなったか、答え合わせ
ができる。
奈月彦を殺したことが、実際に奈月彦を知ってた人たち
でさえ真の金烏がいた意味も価値も分かってなかったと
いう証左なので、噂だけでしか奈月彦を知らない凪彦に
理解せよと思うのは無理だと分かってる。ただのお飾り
だと知ってるとは言っても、博陸侯に対し「私は金烏だ」
という -