ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 本と鍵の季節

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    図書委員シリーズ──松倉詩門と堀川次郎の二人が図書室に持ち込まれる謎に挑む短編集。

    「金曜に彼は何をしたのか」「昔話を聞かせておくれよ」が特に何度か読み直した。
    松倉詩門という人物が”不思議”でならない。

    松倉と堀川の二人は、同じ図書委員というだけでずいぶん仲がよい。お互いが皮肉屋だからなのか、気があっていて思わずほっこりしてしまう。
    一緒に美容室に行くぐらいで、パセリコーラや紅緑茶オレという飲み物の感想を求めたり、宝探しをしたり──松倉がそれだけ堀川に心を許しているんだな、と感じた。

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    2026年04月03日
  • 赤い月の香り

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    今回も静かで穏やかな雰囲気が心地よかった。
    丁寧な暮らしと穏やかな日々をベースに、時折生じる彼の心情の乱れ。
    そして、最終章で今までの小さな違和感達が回収されつつ、
    場面も物語もとても華やかに展開されて、とても素敵だった。
    締めの余韻もとても綺麗だった。

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    2026年04月03日
  • 元カレの猫が、居座りまして。

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    久しぶりにこのシリーズ読みましたが、重くならない本なので軽い気持ちで読むことができました。
    今はこのくらいの軽い気持ちで読める本が私の中で刺さります。
    サバの時もあれば、イワシになってもいいし、マグロになってもいいし、どんな魚でも自分の状況によって泳ぎ方を変えて生きていっていいんだなと思わされました。深かったです。

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    2026年04月03日
  • 僕たちの青春はちょっとだけ特別

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    「特別」だけど「特別じゃない」、高校生たちの学校生活と、日常の謎の物語。

    ミステリの版元から出版されてはいるけれど、限りなく青春小説に近いお話になっています。
    舞台は、特別支援学校(高校)。軽度知的障害がある生徒たちが、通ったり寄宿したりして過ごしている。

    「障害」って、なんなんでしょうね。と、読んでいてずっと思っていました。彼我の差は、あるんだけど、やっぱり普通の高校生でもあるというか……
    友達と通じ合えたら嬉しいし、すれ違ったら悲しいし悩む。それは同じ。
    でもやっぱり明確な「違い」はあって、特に終盤のお話には胸が詰まりました。

    生徒たちを自立・自活に導こうとする先生たちの眼差しも、と

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    2026年04月03日
  • 咲良は上手に説明したい!

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    お仕事系という部分の新しさはないが、小説だからこその簡潔にいうと良さが出ていた。タメになるかというと分からないが、分かりやすさを意識しようと思わされた。

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    2026年04月03日
  • 李陵・山月記

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    181P


    目次
    山月記
    名人伝
    弟子
    李陵

    写経するなら、中島敦の文章写経したい。


    人生経験をして自分が変わると名作文学の味わいが変わるから年取るの楽しい。

    中島敦の『悟浄出世』に出てくる妖怪の言葉への懐疑心超わかる。でも、言葉を軽蔑するのは化け物という皮肉も込められてるのかな?中島敦の多層的アイロニー?

    中島敦が比喩的にロンドンの中心のチャリング・クロスから半径3マイルにのみ文学は在り得るって言ってるけど、そうだよね。赤道に近づくに連れて文学が無くなっていく傾向あるし、ヨーロッパでもスペイン・ポルトガルとかは何故か文学が極端に少ない傾向ある。

    中島敦めちゃくちゃ好

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    2026年04月03日
  • 一九八四年[新訳版]

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    一九八四年の、というより大作家のすごいところだが、それは人間が生きて書けているという事だ。
    潰瘍の描写がその際たるものだが、人間が生きているという事に付属するものというか、生きた人間を書こうと思えば、こんなふうに本題といっても差し支えのない社会とその社会への目線というのから離れた個人的な事情である身体である痛みや匂いを書くというのがどれほど効果的なのか、それがよく伝わる。
    さて、本作が描く世界がこうも現実的に恐ろしいと感じるのは、何故だろうか?僕が考えるにそれは、我々でも想像ができる範囲での身体、そして内心を強く縛られる社会を書いているからだろう。
    長谷敏司のプロトコル・オブ・ヒューマニティに

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    2026年04月03日
  • 分断八〇年 韓国民主主義と南北統一の限界

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    ネタバレ

    韓国の保守と進歩が日本で言うところの右派と左派ではなく、保守も進歩も右、っていうのが大変目から鱗だった。
    そうだね、左派なら北へって話になっちゃうもんね。
    毎度のように政権与党が代わって日本よりずっと民主主義が浸透しているように見えるのに、ちっとも経済格差が埋まらない理由は、そんなところにあったんだなぁと納得。

    朝鮮戦争の泥沼化が分断を固定化させてしまったというくだりもとてもよく理解できた。
    戦争を経ないと南北の統一は実現しないよね…と絶望していたのだけど、そうではない解決策が示唆されていたのはうれしかった。

    韓国の人たちにとって戒厳令というものがどれほどの恐怖を呼び起こすものなのかも実感

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    2026年04月03日
  • 枕草子 下

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    葉に衣着せぬハッキリした物言いが気持ち良い。
    男女の艶めいたやり取りや、貴公子の佇まいや身のこなしなどにはおおらかな視線でもって包み込む。
    植物や季節の移り変わりに対しても、常に美を求め心の動かされる瞬間を見逃すまいと心得ていて、本当にこのように世界を見て、そして写しとることができる筆力があればどれほど楽しいだろうと思う。
    心底、清少納言の実力と頭の良さが羨ましい。
    読んでいる間ずっと幸せだった。

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    2026年04月03日
  • 空をこえて七星のかなた

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    ネタバレ

    一番最後の物語を読んでる最中に全ての物語が1つの線で結ばれる。あれ?てことはこの人...?みたいな思考が何度も繰り返えされるラスト!非常に好きな物語でしたね〜!自分は「孤舟よ星の海を征け」がお気に入りです!

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    2026年04月03日
  • 容疑者Xの献身

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    有名作にも関わらず、ここまで未読でネタバレを一切踏まなかった自分に本当に感謝した。切ない話、といわれ友人から勧められたことをきっかけにして手に取ったが、本当に切なかった。普段ミステリーを多くはよまず、東野圭吾の作品も初読であったが、この作品が初めて触れる東野圭吾で良かった。映像化されたものも観たい

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    2026年04月03日
  • 結婚詐欺師(下)

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    かなり面白い。警察が絡まなくても十分面白いのに、スリルがマシマシである。

    橋口こと松川には尾行がついている。ジュエリーデザイナーのゆかりと、キャリアウーマンの江本美和子が今のカモだ。刑事たちにはどうやって女達を見つけてくるのか、不思議である。橋口かつ松川は月40万もする賃貸マンションに住んでいた。

    捜査班は盲腸の痕と、火傷痕を確認して、松川が橋口だという証拠を得る。最近の橋口はゆかりに結婚を迫られ続けてちょっと疲れていて、土地持ちの未亡人千草が情緒不安定だった。

    松川の最初の結婚相手は、恋愛結婚だった。その頃は割とちゃんと働いていたけれど、勤務先でお金を盗んで刑務所に入った。次に会った時

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    2026年04月03日
  • おいしい旅 初めて編

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    知らない情報がたくさんで読み応えがありました。旅に出たくなったよ。
    「地の果ては、隣」が読んでいて学びがありました。

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    2026年04月03日
  • パンどろぼうvsにせパンどろぼう

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    ネタバレ

    偽パンどろぼうの正体は…りす‼️
    パンをかぶっているのを脱いだ時、顔が可愛かったです!
    柴田ケイコさんの描くシリーズの絵はとても可愛く、お話も心が温まるのでオススメです✨
    りすの子もパンが好きで、とっちゃった。と自分で反省できているところも素晴らしいなと思いました!
    パンどろぼうのグッズは今、コップは持っているけれど、その他のカバンなどは持っていないので買いたくなりました✨

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    2026年04月03日
  • 菜の花食堂のささやかな事件簿 木曜日のカフェタイム

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    面白かったです。

    今回は、シングルマザーに育てられている男の子、奏太くんが全編に渡って出てきます。
    この子に、靖子先生が、料理や家事を教えることに…。


    ◾️こころを繋ぐお弁当

    駅前のイベントに、菜の花食堂から500円のお弁当を出してくれるように依頼が来ました。靖子先生は、あまり乗り気ではなく、まあ、赤字覚悟で、2人に任せます。優希と香奈さんの企画で、ギリギリ黒字になるようなお弁当を作り、大成功。

    後日、500円のお弁当を平日毎日売って欲しいと男性が来た。
    実は、お弁当屋さんの店主で、毎日、300円だけ持って買に来る小学生、奏太くんに、バランスの良い食事を食べさせたいと、200円自腹で

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    2026年04月03日
  • 心にいつも冒険心。

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    あっちらこっちらにとっ散らかってるライブ感のある文章が満載。
    オモロと真面目の交互浴でヘアピンまみれ節を存分に味わえる。

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    2026年04月03日
  • ドールハウスの惨劇

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    やっぱり遠坂八重は最初から最後まで面白すぎる。
    最後怒涛のどんでん返しがあるのが楽しすぎるし、前半もリズム良く読み進められる。
    最後どんでん返しあるんだろうなと思いながら読んでも犯人が全く予想できないし、今作はタイトルの回収の仕方が秀逸。
    これがデビュー作とは思えないくらい凄い作家だなと思った。

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    2026年04月03日
  • ひらいて

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    ひらいてを読んで綿矢りさのファンになった。女の子のどうしようもない感情を綺麗に書いてくれて大好き。愛ちゃんのことが大好きで大好きで仕方がない

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    2026年04月03日
  • 夜叉萬同心 浅き縁

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    母の面影と、父の背中。
    砂村新田で童子が流した涙が導く運命(さだめ)とは――

    内容(ブックデータベースより)

    元町方、評判の隠居殺しを追い、七蔵が見つける悲しき過去の縁。

    【あらすじ】
    深川のさらに東、砂村新田の中洲で、北町奉行所を隠居した元同心・神門達四郎の惨殺死体が見つかった。
    隠密廻り同心の萬七蔵は、同僚の間や市井での評判もよく愛想のよかった隠居に裏の顔があったのではと疑う。
    遡ること三十三年前、砂村新田で女が荼毘に付されていたことが、まさかの真実につながっていく――。
    悪意と報復、慕情と哀切が、七蔵の眼前で交差する!

    令和8年3月29日~4月3日

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    2026年04月03日
  • 踊りつかれて

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    ザ・ベストテンが歌謡曲番組の王者だったころ、芸能人を貶めるのは週刊誌やワイドショーだった。引き金を引くのは記者たちだ。現在は、SNSによって一般人が芸能人に引き金を引く。最悪の場合は命を奪う。言論空間が広がることは歓迎すべきなのだろうか、閉塞感だけを生み出していないだろうか。本作品ではSNSでバッシングされた二人の芸能人に関わる人が、自分が犯罪者になることを厭わずにバッシングした一般人の個人情報をさらしていく。もう何が正義で、いや、正義こそ悪なのではないかと曲解してしまうほどだ。この苦しみを本作品で追体験すると、気軽なSNS投稿は慎むようになるだろう。

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    2026年04月03日