小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
盲目的な恋の最中にいた蘭花の目線はよくある恋愛の一部始終という感覚だったけど、ずっと嘲笑されてきて人間不信な留利絵から見ると友情も十分盲目になって人に執着してしまうものなのだと感じた。留利絵の蘭花に対する独占欲とか、どんなに献身的に支えても結局は男の元に行ってしまうのだと悟って呆れるところとか少しわかる気がした。高校時代に、あまり理解できない行動をする友達がいたなぁと思い出した。黒幕は留利絵なのか、茂実なのか、茂実を操っていた女だったのか…。美波が一番世渡り上手でさっぱりしてて生きやすそう。想像以上の結末で恐ろしかった。留利絵のように被害妄想が強くて、異性から認めてもらえなかったトラウマを持ち
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Posted by ブクログ
ネタバレ膨大なボリュームだが読む手が止まらない。自分とは比べ物にならない強靭な人物にすり替わることで半田明美は崩壊していった。
女性たちに対する容赦ない描写はこの著者ならではで本当にうまい。
キリスト教の「神は貧しく小さくされた者とともにある」という教えが通底している。
P424 「親身」が通用しない場合もある。時には腫れ物にさわる慎重さや冷めた視線、そして必要と判断したら白百合会を通して専門家に助けを求める臨機応変さも必要だ。
P629 矛盾に引き裂かれても、立場と行動は簡単には変えられない。自分の思考と感情を行動と立場に合わせて変えるほうがはるかにたやすい。【中略】それが極限まで行けば、思考と -
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ぼんくら同心紅藤月也と小者を務める妻の沙耶のライトな時代小説
サクッとお手軽でよい
主役はもちろん、男装で切れ者の美人妻沙耶なんでしょうが、月也のぼんくらっぷりもなかなか良い
もうただただ素直で人が良い、邪心もない
同心のくせにすぐ同情する
いやある意味文字通り同心なんだがw
そしてもう真っ直ぐに沙耶が好き過ぎて照れる
こっちが照れる
実はなかなかの剣士だったりする
沙耶ともどもみんなに好かれて協力者が後を絶たず、ぬるっと事件を解決しちゃう
自分の力ではないと思っているので、感謝感謝で驕ることもない
自分はたいしたこともしてないけど、またひとつ江戸の町が平和になって良かったな〜っ -
Posted by ブクログ
『病棟』シリーズ第四弾。
今回は、具合が悪いのにどこのクリニックにかかっても異常なしと言われ、途方に暮れている患者さんたちが神田川病院にやってくる。
あの、聴診器の出番である。
第一章のタイトルが『女三界に家なし』だが、第二章も第三章も、その言葉が当てはまるような気がする。
女性が安心してくつろげる場所はどこにあるのか。
それにしても煩わしきものは人間関係よ。
距離感が難しい。離れすぎても、近すぎても。
ストレスの元となるのは格段に「近すぎる」方だ。
迫ってくる、依存してくる、がんじがらめにしてくる。
心の不調は体の不調となって現れる。
ストレスの元の人間関係を断ち切る!それが桐ヶ谷キワミ -