ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 嫌いなら呼ぶなよ

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    初作家さん。タイトルから世の中へのうっぷんを感じさせ、目次を見ただけだとよく分からなかったけど、あとがきがふかわりょうさんなら間違いないと信じて読みましたᵕ̈*
    独特な表現に読みにくいと感じる部分も少しあったけど爆笑本でしたᵕ̈*
    最後の終わり方好きです‪

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    2025年11月30日
  • ルビンの壺が割れた(新潮文庫)

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    SNSで話題なったらしい宿野かほる氏の妙作。
    FacebookのDMのやり取り形式で綴られるとある男女の物語。

    最初からどこか不気味に進んでいくやり取りに気づけばのめり込んでいました。
    惹き込み力が非常に強く200ページもないのでおそらく一瞬で終わると思います。

    徐々に明かされていく過去と最後に明かされる衝撃の事実。

    この一瞬の読書の旅に秘められたエネルギーは計り知れない...
    しばらく放心状態になっても責任は取りませんのでご了承ください。

    そして最後の一文までどうぞお楽しみいただけたら幸いです。

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    2025年11月30日
  • 生命保険のカラクリ

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    就職先の人気ランキングで常に上位を取っている一方で中身がよくわからない生命保険の知識が付く内容
    極力平易になるように工夫されていて読みやすい
    過剰な保険になっていないか、自分の資産をきちんと把握することが重要と改めて思う

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    2025年11月30日
  • さよならジャバウォック

    購入済み

    人間の脳に取り憑いて凶暴化させるジャバウォックというものが存在する世界観のSFのようなミステリーです。終盤のトリックが明かされたときの、違和感が繋がる感覚と衝撃が素晴らしいです。

    #ドキドキハラハラ

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    2025年11月30日
  • 二周目の恋

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    ネタバレ

    かなりおもしろかった。個人的に好きだったのは最初のバーの男との話、お母さんに食べ物は残すなと言われて大食いを強制されてた女性の話、最後の海の同性愛の話でした。

    短編ものなので面白い話と面白くない話と私には共感できないな、と感じる話もありましたが、どれも楽しく読むことが出来ました。
    読みやすくわかりやすい読み物でとても良かったです。読み終わったあと、好きな人に会いたくなりました。

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    2025年11月30日
  • 木曜日にはココアを

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    東京とシドニーを繋ぐ12色の物語と共に、人と人の出会いを描いた素敵な作品

    どの短編も心温まるホッとするお話で、リレーのように登場人物たちの縁が輪となり繋がっていくのもいい

    出会いや縁、家族や友人、今日と明日を大切にしたくなる癒しの1冊

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    2025年11月30日
  • 偶偶放浪記

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    前作「旅の本」に触発されて、このまえ寄居に行ってきた。

    日帰りのつもりだったのに、寄居の空気に冒険心がくすぐられ、隣町(小川町)で一泊して帰ることに。

    当日の予約でも快く迎えてくれる宿主の優しさだったり、シュールな看板を見つけた時の笑いや、ふらっと入った居酒屋が当たりだったときの嬉しさは、定番スポットではあじわえない。

    旅は余白があるほど楽しいことに、32歳になってやっと気がつけた。

    この本を読んで、またそんな旅に出たいと思った。

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    2025年11月30日
  • 言語化するための小説思考

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    昔、石原慎太郎が「いまの若い作家連中の作品は実体験に基づいたリアルさがないよね」みたいなニュアンスのコメントをしてるのをニュースでみて、わけもなく苦々しく感じたのが強く印象に残ってるんだけど、こういう新星の作家が堂々と自分の人生経験のなさをあけっぴろげにしてくれるのはある意味マッチョな思考だよなと思う。
    要素分解がうますぎて、なんなら逆に小説というものの神秘性が壊れるのではと怖くなってしまった。研究されすぎた対戦ゲーのメタが凝り固まって、同じ戦術しかみなくなる経過を小説という領域で見てるみたいだ。石原慎太郎コメントへのアンチテーゼみたいだな。

    ちなみに僕はサイン本に釣られて『君が手にするはず

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    2025年11月30日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

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    マカン・マランふたたび。そっと背中を押してくれる場所

    1話目 毎日、退屈な仕事、ヒエラルキーのある職場。ニコニコみんなと同じ行動を、目立たないようにしている西村真奈。自分はなにものでもないつまらないヤツだから仕方ないと自分に言い聞かせて、この生活から抜けることも考えない。ある日マカン・マランのお店に辿り着く。

    2話目 実家の兄が突然亡くなった。実家は老舗の旅館で、もう継ぐものがいない。漫画家目指して頑張ってきたが、辞めるしかないのか。もう諦めたと思っていた時にマカン・マランに辿り着く。

    3話目 息子の圭は少し知能遅れ。そのため未央は知能を高める栄養素を与えようと、息子には和食、夫と自分に

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    2025年11月29日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    1/3くらい読んだあたりから一気に読んでしまった。すごくおもしろかった。読んでて辛い部分もあったけれど、最後にはなんだ心が温かくなった。

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    2025年11月29日
  • 火の粉

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    ネタバレ

    最初は「こんなに分厚い本、いつ読み終わるんだろう」と思っていたが、だんだんと隣人の恐怖さにおびえながらページをめくる手が止められずに二、三日で読破
    久しぶりにミステリーを読んだが、面白すぎる

    しかし池本家を狙う理由はわかるが、どうして梶間家を狙ったのだろう。
    個人的には、不信感を抱いている人が家族に1人いる状態だったら、もう家にいれないようにするけどなあ。隣人に対する長男の信頼度が高かったから難しかったのだろうか。

    個人的には雪見さんに対する長男の態度がひどすぎて、イラっとした

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    2025年11月29日
  • エピクロスの処方箋

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    京都の情景が浮かんできました。今マチ先生は、どこにいるんだろうと京都観光マップを見たりして、物語の中に入れた気分になりました。患者さんに向き合うあたたかい先生の言葉。ジーンとくる。やっぱり夏川先生の作品は、ジーンとくる。

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    2025年11月29日
  • 時をかけるゆとり

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    面白い。声に出して笑ってしまった。
    そしてもし私が小説家を夢見ていたとしたら、朝井さんに対して半端ないコンプレックスを抱いたと思う。
    早稲田大学在学中に作家デビュー、最年少で直木賞受賞、ダンスサークルに所属して夏休みには男女問わず仲間たちとアクティブにマラソンや京都までのバイク旅、車で北海道旅行(不発でしたが)などなど、陽キャすぎる……。

    元のタイトルは「学生時代にやらなくてもいい20のこと(あやふや)」だったけど、絶対した方がいい。というかしたくてもできない。
    メディアで見かける時もお喋りが上手すぎるし、生徒会長や応援団長も勤めていたらしい。きっとクラスでも人気者でいろんな人に囲まれていた

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    2025年11月29日
  • 木洩れ日に泳ぐ魚

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    2人の兄妹の会話劇によって物語が進んでいきました。

    初めはとても運命的で、危なさのある兄妹という
    関係、そしてその2人を切り裂く要因になっている兄妹(双子)だからこその通じ合うことという舞台情景に惹かれ、少し羨ましくも思っていました。

    しかし、一つの事件をきっかけに、会話にズレが起こり、徐々に明かされていく真実とそれによって、感情自体が変わっていく様子がどきどきとしました。

    死は生きる選択の一つというセリフが印象に残っています。

    そして、恩田陸さんの情景が目の前に浮かぶような繊細な表現に吸い込まれました。
    木漏れ日に泳ぐ魚たちの様子は幸せの表れなのかな。

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    2025年11月29日
  • 失われた貌

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    最初、感情のまま怒ったり、的外れな推理を行う刑事が主人公かとあまり読む気になれなかったが、謎が解けていく後半から俄然面白くなった。
    怒りっぽいのもその人の一面ではあるけど、犯人を追う信念も間違いなくあるのが伝わってくるから、家族仲も良いのだろう

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    2025年11月29日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    息子さんがいろんな出来事に直面しながらも、しなやかに成長し、深く考えながら自分の軸を模索していくところが、母親であるブレイディさんの視点から描かれていて、イギリスでの差別や格差のリアルを垣間見ると同時に子供の持つ柔軟性に驚いた。
    正直自分の子供時代を振り返ると、人種の違いや親のルーツなどを深く考えることはなかった。幼いうちから周囲の人たちとの関わりの中で自分という存在について考えを巡らす息子さんの姿に尊敬の念を抱く。
    政治や人々の暮らしのこと、私は何も知らないなと改めて思い知らされた。無知であることを受け入れながら、能動的に知ろうとする自分でありたい。

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    2025年11月29日
  • 平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版

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    非常に良かった。
    半径100m以内にある息苦しさとか、実は自分が気付きさえしていない矛盾とか、理想とのギャップとか。そういったことに向き合い、言語化をしてくれる。誰かの文章を引用しつつ、彼自身が受けとめていくプロセスを提示してくれるので、こちらもまた言語化できていなかった半径100m以内のモヤモヤを受け入れられるような、感じがする。自分もやっぱり文を書いてみたいなと思えた。こういった誰かをそっと支える文章は、あればあるほどいい。その人の視点からしか書けない文章があるし、なんというかあればあるほどいいのだ。

    ーーなるべくなら楽しく生きたい。深く今に没頭し、喜びに浸りたい。しかし、それができない

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    2025年11月29日
  • あと少し、もう少し

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    駅伝を走る6人+αの心理描写に心打たれた。

    瀬尾先生の作品は初めて読むのだけれど、心理描写の細かさに感心した。
    本作品では駅伝6区間を、6人の物語+αで紡いでいる。

    それぞれの話は同時進行で進むため、この時こう思っていたのかを知れて楽しい。
    伏線回収というより6人+αで、1つの物語紡いでいく物語という感じが好き。

    どうして駅伝やリレーなどの陸上作品は、こうも心を揺さぶられるのだろうな。

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    2025年11月29日
  • 戦争みたいな味がする

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    訳者の方のお話を聞く機会があり、読むことができたことを感謝している。個人的なことは社会的なこと。お母様のトラウマを、直接聞き出すのではなく、多方面から調べ尽くす手法にとても説得力があった。日本の過去も関わっていることに、胸が痛む。一方、韓国料理のレシピが美味しそうで、思わずメモをした。

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    2025年11月29日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    タイムマシンを題材にした青春小説でした。過去に起きた戦争のことから、発展したけれど面白みのない未来のことまで、時間にまつわる話が沢山描かれていて面白かったです。主人公が過去に飛んだことで未来が変わり、死ぬべき人間が生きていたり、元いた世界とは性格が逆転してしまう人がいたりと、変化を楽しみながら読むことができました。淡々とした描写から読者の心を揺さぶる書き方ができていて、「凄い」と思いました!

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    2025年11月29日