あらすじ
閉店が決まった洋菓子店で、なぜか店主と常連客のマダムがお菓子教室を始めることに。生徒はあなた一人だけ。参加条件は悩みがあること。一歩踏み出す勇気が持てない会社員にはタルトタタン、過保護で心配性な母親にはイートン・メス、失恋ばかりして落ち込む男性にはザッハトルテ……。あなたの悩みを解決する、美味しい人生のレシピ教えます。
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Posted by ブクログ
私はお菓子が好きだ。
ジャンクなお菓子から、パティシエが丁寧に作った高級お菓子(洒落た今風の言い方ならスイーツ)、お料理教室で不器用ながら自分で作ったお菓子、有り合わせのものでお家で適当に作ったお菓子…どれも好きだ。
お菓子を作る、食べるということは、一種の精神安定剤的な役割は、たまに病みそうな私の心を健康な方向に導いてくれる。
このお話はそんなことを上手く説明してくれる本だ。
そして、お菓子を通じて、人と人の繋がりの大切さを教えてくれる物語だ。
この本の続編の「バニラなバカンス」を読むのが、今からとても楽しみ。
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もともと個人店のパティスリーでお菓子を提供していた白井さんが、料理研究家の佐渡谷さんと料理教室を開き、悩める子羊? とお菓子を作る物語。
ほっこりとした、バニラのような物語なので、
「なんか甘いもの食べたいな」
と読むたびに思います。
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メモ
実のお母さんとはタイプが違って、色々難しかった。だけど、仕事を通じてお母さんだと思える人との関わりがあり、ぎゅっと固まったつらさがはどけていったというところに、自分自身の見方がふわっと広がりすごく助けられました。趣味の世界でもお母さんと呼べる感じの人がいるかもしれない、(直接にすごいやりとりがなくても、心の中で)そうした気づきがありました。
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読んでいてわくわくした。
半分くらいドラマを見ていたので、内容はわかっていたのだが、それでも面白かった。続編も読もうと思っている。
著者のお名前が、「かとう」と読むのがびっくりした。
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テンポのいい文章と、美味しそうなお菓子教室のお話に油断してたら、、泣かされた。
謙虚で自由なモンブランのお話が好きだったなあ。
最後の終わり方もよかった。
もっと自由になっていいんだ!!と思った
教室にでてきたお菓子、全部食べたい!!
教室に来る人はそれぞれ悩みを抱えていて、お菓子作りや対話の中で自分に向き合って成長していく姿に私も元気づけられました。
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お菓子にまつわる小説への愛が再燃した作品。
美しいものを見るより生み出す方が心に優しいと聞いたことがあるけれど、お菓子って本当に癒しを運んでくる。趣味でお菓子を作る者としては共感できることがたくさん。
佐渡谷さんのやや強引な推進力と、お菓子への確かな愛。主人公の信頼しかない技術。読んでいてとても心地よかった。
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読んでいるだけでバニラの香りに包まれるような素敵な1冊。
悩みを持つ人に寄り添うスイーツは不格好でもいい、甘さ控えめでもいい、また作り直したっていい。自らの手で作るスイーツは自分自身を救ってくれる。
おいしい焼き菓子が食べたくなりました
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心に傷を負った人たちが甘いお菓子を通じて再生していく姿にほっこりしたし、お菓子一つ一つの由来や作り方などが丁寧に描かれていて、もちろん食べたくもなるし作ってみたくもなりました。
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穏やかで良い
どきどき胸が締め付けられるみたいな人間関係のしんどさ、心のしんどさがない。そういうのを選んだのだけど、期待が裏切られなくてよかった。
悩みはあるけど基本美味しそうなお菓子で中和。
汚い人も出てこない。久しぶりにはよかった。
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悩んでいる時こそ手を動かす、と昔から言われているけど自分が望むことをしてあげる事が何よりのリラックス。劇的に変わるじゃなく変化は少しでも全然大丈夫と伝えてきていました。
目的は心の中をよく覗いて見返してみたらそこに見つけられる。
読むと甘いお菓子の登場に食欲を刺激されました。
優しくて前向きな再生するお話。
ほっとする感じで読み終わりました。
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雰囲気が好きな作品。
お菓子屋さんだった主人公が、店を畳んだことをきっかけに出会った女性と、ケアを目的にしたお菓子作り教室?を開くお話。
巻き込まれ系主人公が、人と関わっていく中で少しずう変化するのもよかった。
私はお菓子には疎いのだが、こんなにもお菓子は奥深いとは思わなかった。
お菓子を作りたくなる。
口に含んだときの幸福感が伝わって、あっさり気味の主人公なのに、なんだかふわふわした雰囲気が素敵だった。
Posted by ブクログ
なんとなく読んだけど面白かった。5年間営んでいた洋菓子店を経営難で閉じることになった主人公・白井が、常連客だった佐渡谷から、次の借り手が決まるまで厨房を貸してほしいと言われて……という話。こういうタイプの小説って、夢だった自分のお店をオープンして、さまざまな苦労があって、でもそれを乗り越えて、みたいなものが多いけど、まさかのお店を閉めるところから始まり、「これからどうしよう……」という切り口はいままでありそうでなかった気がする。エンディングもストーリーの雰囲気から大きく逸れることなく、劇的でないのがまた良い。お菓子を食べたくなるし作りたくもなる話だった。
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自分の店を潰してしまって後処理のためにバイトする白井。元常連の佐渡谷さんが実は有名な料理研究家で推しの強い彼女に押し捲られて臨時のお菓子教室をする。病んだキャリアウーマン、女子中学生とその母親、ビジュアル系バンドのボーカル。出てくるお菓子が身近にあるけどその元になるものはよく知らなかったので読んでて興味深かった。続編も楽しみ。
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フランスやイギリスなど、外国の美味しそうなお菓子の数々を、その歴史と共に学べる。そして、それを彩るストーリー。
悩みを、お菓子で解決するという、ちょっと変わったスタイルがとても面白かった。
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世に溢れるスイーツ題材の作品に類似しない独自のストーリー展開、最初単調だけど、強引なキャラ設定のマダムのキャラが豪快で、おもしろかった。
読み進めるうちにドラマだったらだれが配役か考える癖が発動し、マダムは渡辺えり子にお願いしたい。続編もあるようで楽しみ。
Posted by ブクログ
お菓子作りを一緒にすることによって心が解き放たれ、自分を見つめ直していく物語。
甘い物はやっぱり心を軽くできるんだなぁ…
第3話は考えさせられた。
人はずっと探し続けるから成長していくと思うけど、
ペンを探すとペンしか見えなくなる。もっと広い視点で見てみるてペンの後ろにある意外な物が見えてくる
私はそれができてるのか?
それを周りに強要していないか?
美味しいお話にも深いところがありました。
Posted by ブクログ
悩んでいる人の相談にのっているのだけど、色々な人との出会いの中で主人公自身も成長していき、新しい気づきを得ていた。
それぞれの人の世界が開けていき、明るい未来に通じていっているところが良かった。
そして、すごく甘いものが食べたくなってしまった^^
Posted by ブクログ
悩みを持つ人に、お菓子作りを通して心を開いてもらう、素敵なお話だった。
タルトタタンやイートン·メス、ザッハトルテなど、出てくるお菓子が一つ一つおしゃれだった。作っていく過程も丁寧に紹介されていて、想像力が膨らんだ。
私もお菓子作りが好きなので、好感を持って読み進めた。
閉店した洋菓子店が、再び開店に向けて動き出すなど、明るい展開なのがよかった。
Posted by ブクログ
ドラマがとても良かったので。
なんだかんだ、いつも泣きながら観ていた記憶(^^;
基本的には、ドラマのように泣く作品ではなく、どちらかというと、サクサクと淡々と進んでいく感じ。それをドラマではあんな風に脚色するのかぁ、役者さんもあんな風に演じるのかぁと感心しつつ、いや、私の想像力が足りないだけか?とも思ったり。
洋菓子とカウンセリングの合わさった物語です。
閉店が決まった洋菓子店の店主の白井さんと、ちょっと強引ですぐに主導権を握る元料理研究家の佐渡谷さん。
佐渡谷さんの姪っ子がカウンセラーで、お手伝いをしている佐渡谷さんは悩みを持つ人達を白井さんの閉店した洋菓子店の厨房に勝手に送り込んでくるのです。そして、白井さんのお菓子と佐渡谷さんの言葉で皆んなを癒していく。
私、甘いものが大好きなんです。好きな食べ物は?と聞かれたらいつもケーキ!と答えています。
洋菓子屋さんに入った時のあの甘い香り(*´∇`*)
もうそれだけで癒されて疲れが吹き飛びます。そして見ているだけでも幸せになりますよね(*ˊ˘ˋ*)
疲れた時に甘いものが食べたくなるというのは一理あるなと思っています。
プラス佐渡谷さんの言葉。こうだと決めつけず、全ての可能性を肯定してくれる母親のようだと白井さんは言います。
私はそんな母親でいられるだろうか?と考えてしまうなぁ。
続編もあるのですが、ドラマでもう内容は知っています。ちょっと辛い方向へ進んでいくのですよね‥‥気を引き締めて、続編へGO!
Posted by ブクログ
NHKドラマを観たあとに父からこの本を借りた。ドラマの内容とは少し違うが本の優しい雰囲気が好き。ただどうしても著者の母親コンプレックスのようなものを感じてならない。
Posted by ブクログ
カウンセラーのクライアントがお菓子を習いにくる中のストーリーでしたが、私もストレスを感じだ時に食べて発散もしますが、このストーリーの中で自分作ったらドカ食いしようとは思わないでしょ、だから手づくりしましょう
確かに味合わないで食べるのはもったいと思うし、ストレスの解決方法にもならない
考えさせられました
実はテレビドラマを観てから、更にバニラなバカンスを読んでからの順でした
テレビで観てしまった原作は、イメージができてしまうからよほど気にならない限り読まないことにしていますが、セリフを噛みしめながら読めたので読んで良かったです
テレビに出演の俳優さんたちの顔は浮かびましたが、常連客の佐渡谷さん(マダム)のことばが異なっていたのが印象を変えられて良かったのかもしれません
Posted by ブクログ
NHKのドラマは大阪の蒲生四丁目だったけど、原作は舞台は東京だった。
①ブルトンヌ:ブルターニュ地方の焼き菓子、姿は見えないのにバターを食べてるような菓子。 ②タルトタタン:りんごのタルトを作る時、うっかり、りんごの下にタルト生地を敷くのを忘れてオーブンに入れてしまい慌てて後から生地の上に乗っけて焼いたハプニングの菓子。 ③マカロン:肉を食べない修道院でタンパク質を摂取するために、アーモンドと卵白を使って作られたのが始まり。 ④オペラ:チョコレートケーキ、コーヒーシロップを染み込ませたアーモンド入りの薄いスポンジ生地、コーヒー風味のバタークリーム、ガナッシュを何層にも重ね、トップはダークで艶やかなチョコレートで美しくコーティング。 ⑤モンブラン:馴染みのある甘露煮の栗やバタークリームを使い、土台も食べやすいスポンジケーキにした日本独自のケーキ。
Posted by ブクログ
ドラマを見て、原作を読みたくなり購入。原作から若干のアレンジがあるものの、十分楽しめた。
何でも1人で頑張りすぎず、適度に頼らないと、何事も長続きしないんだろうな。
ドラマを見てお菓子作りを始めたので、また再読したい。
Posted by ブクログ
元洋菓子店の店主と常連客のマダムが始めるお菓子教室で悩みを解決・・・
何となくお菓子作りがしたくなる短編集
そして、心が少し軽くなる小説でした。
元店主の白井さんと常連客の佐渡谷さんのやりとりが後半に向けて盛り上がっていく感じがよかったです。
最初は重苦しい空気感でしたが、章を進めるごとに噛み合っていく感じがクセになります。
久々にお菓子を作りたくなりました。
それにしても知らないお菓子って多いですね・・・