ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • スモールワールズ

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    ネタバレ

    一穂ミチ作品は初めて。2022年本屋大賞3位、文庫解説は辻村深月と来たら読まないわけにはいかないよ。
    短篇集だけどどれも大変読みやすく、それなのに読み応えもあって夢中で読んでしまった。


    ネオンテトラ
    美和はなかなか子宝に恵まれず、夫の不倫も気づいてはいるが表面上は何事もなく過ごしていた。
    父親に罵声を浴びせられている笙一を見かけて、姪の同級生ということもわかり、家に帰りづらくなっている彼を構うようになっていく。家庭も仕事もイマイチな自分が、不思議と彼と時間を共有する間はホッとしていた。
    ある日不在にしていた自宅で姪と笙一が身体を重ねていることを知った美和は、ある計画を実行する。

    魔王の帰

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    2025年11月29日
  • 銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に

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    軽井沢にある銀河ホテル、手紙を書くワークショップ、こんな体験ができるホテルに泊まってみたい。瓶に入ってる千色もあるインクは一つ一つ名前がついていて素敵だなと思った。どの話も良かった。続きも読みたい。

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    2025年11月29日
  • 西瓜糖の日々

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    小川洋子さんのエッセイで
    取り上げられていたことから興味を持って。
    読み始めてすぐに、”出会ってしまった”と思った。
    生涯本棚に残しておきたい一冊。

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    2025年11月29日
  • イノセント・デイズ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    冤罪だけれど死刑執行されることを望んでしまう、複雑な気持ちになりました。
    もう7年ほど前に読んだ本ですが今だに大好きな一冊です。

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    2025年11月29日
  • 国宝 上 青春篇

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    ネタバレ

    映画は半年前に観たから、少し記憶が薄れていますが…

    それにしても徳ちゃんの存在よ!!!
    映画では最初と最後ぐらいしか出てこなかったよね!?
    この原作みたいにガッツリ喜久雄の側にいてくれたらどんなに心強いか。。。映画は喜久雄からどんどん人が離れてひとりぼっちで悲しそうだったんだよな。。
    喜久雄の実子である綾乃にも懐かれているし、なにより俊ぼんとの再会シーンにお父ちゃんの位牌を一緒に連れて行くなんて!!徳ちゃんめちゃくちゃいい奴!!!涙

    あと白虎と半二郎のW襲名披露で喜久雄の心が闇に一気に傾くシーンが、映画ではかなり派手に演出されたんだなぁと。あれは渡辺謙も吉沢亮もすごかったもんね!

    と、原

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    2025年11月29日
  • 世界99 下

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    読むほどに日常の見え方がそっと変わっていく本だった。言葉が静かに心の奥に入り込み、気づけば世界が少し違って見える。怖さよりも温度のある衝撃で、物語に包まれながら揺さぶられた一冊。

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    2025年11月29日
  • リセット <新装版>

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    私が3人の女性の中のどのタイプかといえばともこだが、あとの2人にも重なる自分がいてはっとさせられた。自分が高校生に戻ったら、、、当時は母に感謝するどころかどこかバカにしていたようなところもあったなあと。
    終わり方が前向きで、元気をもらえる物語でした。

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    2025年11月29日
  • 流氷の果て

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    知らない作家さんだったがすごい筆力。中盤までの展開と後半のたたみ掛け。ハッピーでもバッドでもないエンディング。他作も読んでみたくなる作風と面白さだった。

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    2025年11月29日
  • 人生、山あり“時々”谷あり

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    田部井さんは、自分が生きたいように生きた結果、色んなことを成し遂げたということがわかる。
    とにかく、できない、と思っていないことがすごい。

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    2025年11月29日
  • 旅のラゴス(新潮文庫)

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    「旅することが人生に与えられた役目」
    現代文明滅後、人類は古い時代に逆戻りした不便さを超能力でカバー。小説は遊牧民の生活と集団転移から始まる。「王国への道」ラゴスは廃宇宙船の本を収めたポロ盆地で本を読破。故郷に帰り叡智を人々に授けた後も旅は続く。愛蔵書。

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    2025年11月29日
  • エピクロスの処方箋

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    医師である夏川先生の作品はこれまでも読んでるけど、スピノザの続編も、本当に良かった。
    マチ先生のような医師が増えてくれたら、病院も怖くないし、病気になっても、寄り添ってもらえる頼りがいのある先生。
    心があたたかくなる作品。

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    2025年11月29日
  • イノセント・デイズ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    必要とされたいという誰しもが持っているであろう普遍的な感情、その想いをことごとく幼少期から大人になるまで踏み躙られてきた幸乃が選んだ結末は、あまりにも悲しく、胸を掻き毟られる想いだった。

    恵まれない家庭環境で育った人と接すると、必要とされたい、愛されたい、といった感情を異常なまでに感じる事があるが、それが叶わないと諦めてしまった時、また幾度とない失望に晒されて、希望を抱くことすら恐怖に感じた時、人はこの世にいることを諦めてしまうのだと思うと、身の回りの人にも起こり得そうな気がして、言葉を失った。

    様々な事情から、承認欲求や愛を渇望してる人たちに、自分は何をしてあげられるのだろう。
    一生彼ら

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    2025年11月29日
  • 月の立つ林で

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    うわあ 素敵な本でした。

    5つの短編が最後に繋がっていく。

    一つ一つの話しに 深い愛情を感じました。

    お天道様の 娘が嫁に行っちゃう父親の話し

    ぐっときました。

    世の中の口下手で不器用なお父さんたち

    娘がこんなふうに言ってくれて 婿がこんなふうにしてくれる。

    自分が気が付かなかったことは おくさんが解説してくれる。

    ここまできて やっとわかるお父さんは 手間がかかるけど 幸せな人です。

    そしてそのお父さんのやってる修理工場が 次の話し

    ウミガメの逢坂那智のオートバイ神風を 直してくれて 繋がっていく。

    離婚して 子供がどっちの親と暮らしても

    なかなか口に出せない思いが 

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    2025年11月29日
  • 言語化するための小説思考

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    しがない二次創作書きがこの感想持つのたいへん僭越ですが、私が二次創作する際にあーだこーだと考えてるけどなかなか実現できないことがだいたいきれいにわかりやすく説明されててたいへん感動しました……

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    2025年11月29日
  • 店長がバカすぎて

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    基本コメディでとても面白い。
    人物もひとりひとり魅力的で最高!
    伏線がわかった時には泣きそうになりました。
    でもまだまだ謎が残ってて、続きが気になりました!

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    2025年11月29日
  • エレベーターのボタンを全部押さないでください

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    前評判はあまり読まず、装丁だけでホラーとすら思っていた。

    初めて行くキャンプ地で、この本を読む。

    何という巡り合わせなのだろう。
    旅であり日常であり行動力の賜物である筆者。
    思ったことをどんどんやってみるバイタイリティ。
    あぁこんな風に歳をとっていきたい。
    今自分の人生を生きているか、問うてくれる。

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    2025年11月29日
  • イタリア人マッシがぶっとんだ、日本の神グルメ

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    マッシさんの表現が豊かで優しくてとても良かった。こんなに日本食のことを褒めてもらって嬉しい気持ちになったし、日本食をもっと感謝して食べようと思った。

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    2025年11月29日
  • 秋期限定栗きんとん事件 下

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    ネタバレ

    上巻に続く解決編。展開が早いので飽きることなく楽しむことができた。
    小市民を目指す2人がスイーツを食べながら話すところを再び見れたのが嬉しい。

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    2025年11月29日
  • 幻夏

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    ネタバレ

    手を怪我した仔犬の四郎が元気にやっているように、尚も立ち上がれるのではないかと願わずにはいられない。
    最後に尚の瞼に浮かんだ思い出が三人の少年の始まりであったのがすごくすごく心にきた

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    2025年11月29日
  • 非色

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    引き込まれる話の展開と考えさせられる深いテーマが盛り込まれていて一気読み。

    人種問題や差別はなくなることはない。この世に黒人しかいなくても、生まれや見た目などで差別するだろう。実際、この本の中でも黒人の肌の色が濃いか薄いかの会話が何度も出てくる。

    人間は、階級や違いを見つけては差別する生き物だ。「人種差別はしない、するべきではない」という素晴らしい信条を持っていても、「あの人は〇人だから」といった、偏見を少なからず持っている。

    黒人のトムが日本に駐在中、「ここには平和がある。そして何より素晴らしいものがあります。それは平等です。平等があるから、だから私は日本が大好きです。」と、笑子や笑子

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    2025年11月29日