小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
・クリエイティブによって出して良い自我の量は変わる。
・発想とは、ある目的のために今まで繋がっていなかった事物同士を繋げる試み。
・一つの自分の形を持ってしまえば、それ以外のあまたの可能性を狭める。
・際は中央があるからこそ際立つ。
・路上で見つけた丸い石ころを持ち帰り、自宅のデスクで書類を押さえておくためのペーパーウエイトにしたとすれば、その石には人の営みにおける価値が生まれたことになりますが、それは、人が石ころに価値を付け加えたのでしょうか。
これは、人が石に価値を付け加えたのではなく、自分と石との関係性の中で石がもともと持つ価値を発見した。
自分の都合を対象に押し付けたのか。それ -
Posted by ブクログ
ネタバレいくじなしは いくじなしのままでいいの
泣きたきゃ 泣けよ
意気地なしの勁さを貫くことのほうが
この国では はるかに難しいんだから
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
ひよひよ ひいひい はたりはたり -
Posted by ブクログ
今回はかなりのハードな痛モードでしたねぇ
結構スタイリッシュな戦いが続いていたので
顔をしかめたくなるような拷問系の痛みは久しぶりで
これまた生々しいものだから、読んでるこっちが痛くなってくる
まぁ、華南ちゃんはひょんな流れで中野に入りつつもしっかり馴染んで2年生
緩いまったんのハム予備軍活動で始まったかとおもったら
いきなり、あっちの妹が出てくるわ、姉は出てくるわで、
あれま、この頃のおはなしなのねと、あっちの方を思い出しつつふむふむと
で、こっちはみんはサラブレッドじゃないんで、やられまくりの怪我しまくり
これはこれで、なんか納得のリアリティを感じる所
そんなかなでも華南頑張るなぁっておも -
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生まれ育った環境は違えど、歪な母子関係にあるという共通点を持った2人の少女の愛を見守る物語。
一穂先生の作品は初めてでしたが、状況や心情の描写が細かく、かつ分かりやすい表現でなされているので、まるで自分が主人公の2人に憑依したかのように、生々しく物語を体験できました。
団地に暮らす果遠と、裕福な生活をする結珠は、小学2年の頃に偶然出会い、親密になる最中で別れを強いられます。高校生になって再会を果たすも、同様に離れ離れになってしまいます。そして、大人になって…。
タイトルにもなっている"光のとこにいてね"は、果遠のセリフとして度々登場しますが、そのときどきによって意味合いは変 -
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上橋菜穂子氏の新作長編ファンタジー。
香りで万象を捉える「香君」が影響力をもつ国と勇敢な一人の少女の物語。
国と文化と歴史が緻密な上橋ファンタジーの今回の題材は作物と蝗害。
国の豊かさに直結する作物に関して深堀った本作は上橋ワールドの相性は抜群。
魅力的だかどこか不気味なオアレ稲を巡って国内の政から周辺国との国交、さらには未開の地の未知の生物まで拡張されていき、次々と展開が進んでいく構造は見事、この没頭感が上橋作品の一つの大きな魅力に思えます。
登場人物も言わずもがな魅力的、目的は明確かつ同じであるにも関わらず、それに対する手段や考え方は人や立場によって異なるという部分を、国の歴史や背 -
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ネタバレまったく安心させてくれない本だった。次に何を言い出すのか分からないし、こちらの予想をすべて裏切ってくるようなところがあって、それでいてふとした瞬間に核心を突いてきて、何かが分かるような分からないような気持ちにさせてくる。もどかしくて何度も読み直す。ややこしくて、文章をこねくり回しているのに、3作品とも読む手が止まらない。夢中だった。
小出しにされる情報の明かされ方が好みだった。違和感を感じさせておいて、実はね……と納得させてくるタイミングが絶妙。知ったからといってスッキリするわけではなく、やるせない気持ちになるところも共通している。この気持ちをぎゅっと心の中で受け止めて耐えるしかなく、得難い体 -
Posted by ブクログ
ネタバレ物語の舞台は、1960年代から90年代にかけてのアルゼンチン。当時の社会状況を色濃く映し出したゴシックホラー。読み始めは全体像がつかみにくく戸惑ったけれど、読み進めるうちに断片がつながり、気づけば深く物語の中に引き込まれていた。教団をめぐる人物関係は複雑で少し覚えづらく、家系図を作って整理すると理解しやすかった(家系図を作ったのは『百年の孤独』以来かも)。
フアンと教団に関わるパートは不気味さと恐怖が強く、一方でガスパルと友人たちの場面にはYA文学のような瑞々しさがあり、その対比も印象的。フアンがガスパルを傷つけてしまう場面は胸が痛み、読んでいてつらくなった。普段あまり手に取らないジャンルだけ -
Posted by ブクログ
700ページ近くあったけど
最後まで面白かった
ビートルズのことあんまりわかんないけど
全然大丈夫だったし
他作もたくさん読んでて
井上さん調べてみたら
ビートルズ好きの素敵なおじさまで
ファンになっちゃう
分厚めの作品だけに
これをどう大ドンデン返しにするんだろうと
期待はかなり膨らむ…
ちょっと真実を知った時は
『そんなに上手くいくかぁ⁈』と、確かに疑問は残るけど
鈴木誠のビジュアルとか、徹底したストーカー行動とか、いろいろな気持ち悪い状況がまとわりついて
うわぁ……となってる時
最後に『えええええ!!』となります
にしても
鈴木誠さんどんなだったんだろう
怖いもの見たさ…
こ