小説・文芸の高評価レビュー
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夏の読書感想文コンクール課題図書
四年生の蓮はスイミングスクールの特訓性に選ばれるために自主練習を重ねていた。選ばれたら練習日は増えるけれど、水泳だけは得意だし泳ぐのも好き。よし、がんばるぞ!
しかし特訓性テストに受かったのは、自主練習もやっていなかった1年生の弟の凛だった。なんで弟だけ?ぼくも特待生の中にいるはずだったのに、自主練習だってしていたのに。
蓮は市民プールで、三人の生徒を一人のインストラクターが担当する2ヶ月のコースがあることを知り申し込む。当日行ってみると、インストラクターは小柄なおばあさんの春田コーチ(春さん)、生徒には違う学校だけど同じ四年生の陽太と海音がいた。
春さんは -
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ネタバレちょうどコロナ禍の頃に発売されて、喉から手が出るほど、当時は読みたくて仕方ない!と思った1冊。連作短編集。
結局積んでたんですけど。
タイトルからして、主人公が旅に出て色んなカフェを回るような話なんかな、と思っていたけど、違った!
読み始めてからは、お店を訪れるお客さんの悩みを解決する話なんかな、と思ったけど、そういうわけでもなかった!
そして、ラストにかけて、そんな大きな問題をバコーンと入れてくるとは思わなかった。連作短編集やけど、想像してた連作短編集より濃かった。
ちょっとした刺激と美味しい食べ物で、いい塩梅というのか。今の私にはちょうど良いバランスの本でした。
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心が動いた瞬間がたくさん詰まっていて、その暖かさが読んでるこちら側まで伝わってきて。
過去から宝物を掘り起こして、こんなふうに愛せるのっていいなぁと。
"そうなのだ。全部全部、言葉になってたまるものか。「感動」だなんて言葉でまるめたくない、そういう胸の高鳴りが、抑えきれないものが、ぽろぽろと涙になってただこぼれていった。"
"だれが見てくれてるんだろう?と思うようなことにも意味がある。こんなにやらなくても本当はいいんじゃないの?と思うようなことにも、やっぱりちゃんと意味があるのだ。"
"やっぱり天気はちっともわたしに関係がない。雨が降ろう -
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山田風太郎は「捕まって刑務所に入る悪人を最下等、証拠を残さず悠々と社会生活を営む悪人をその上に、さらに他人を教唆して自分の手を汚さぬ悪人を最上級」と分類している。(解説より)
こちらの短編集でも、自分は一切手を下さず、言われた本人も覚えていないくらいのさり気なく、しかし効果的な言葉を聞かせて殺人を導く犯人が出てくる。さらに医学部出身のため、それぞれの短篇では不思議な病気もでてくる。
『眼中の悪魔』
「自分は手を下さない殺人」の一つで、暗い気持ちで「裁かれなければいけない」と思った相手を自分は一切手を出さずに殺していく物語。しかし「殺人者」の心は更に沈むばかり。
大学生の橘は珠江という娘と恋 -
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デビュー初期の作品だからか、作者が世に発信したい言葉が鋭くていい。(最近の作品は綺麗にまとめ過ぎていてトゲが少ないので物足りない)
■死を目の当たりにしたことがない2人の女子高生(敦子と由紀)が主人公。
『死』をテーマにした若者のスレ違い。
SNSに翻弄され、常に監視下にある狭い世界で悩んでいるZ世代にこそ読んでもらいたい。
無自覚に他人を追い詰め、簡単に死に追いやってしまう。単行本発行当時はまだPCの"掲示板"という世の中だったけど、スマホSNS時代の現在を予知していたかのような内容で違和感がなく凄い。
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『死』に触れ -
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重松清は、すごい、やっぱり胸をグッと掴んでくる。
『流星ワゴン』を読んだのは何歳の時だったかな。涙が次から次に溢れてきて、切なくて寂しくて、だけどどこか希望を感じて心が潤うのを感じた。
あんな気持ちにはもうなれないと諦めていたのに!
初っ端の話から、泣けた…。
「ロックは始めることで、ロールは続けることよ。ロックは文句をたれることで、ロールは自分のたれた文句に責任とることよ。ロックは目の前の壁を壊すことで、ロールは向かい風に立ち向かうことなんよ。」
ー続けること、生き抜くこと。それがロックンロール。なのかな。
「センセ、ボクはロールしよりますか。キープ•オン•ローリングしよりますか。止ま -
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この世で上手く生きていくためには可愛げが大事。この世でひとりを夢中にさせたかったら色気が大事。できる限りでいいから、ご機嫌に生きていってね。
正しいことしか知らん人になってもうたら、優しい人にはなられへんで。
香りというのは、非言語的で非可視的な情報でありながら、最も本質的な記憶のトリガーだと思うんです。視覚や聴覚は理解を要するけれど、嗅覚だけは、受容が先行する。ピンとくるってやつですね。
出会ってしまった。本当に忘れたくない人に出会えたとき、人は出会ってしまったと感じるのだと、この時初めて知った。
生きててよかった、っていう感覚って、人から与えられるものだと思われがちだけど、本当は逆
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