ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 人間は、人を助けるようにできている(あさ出版電子書籍)

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    ★★★★★★★★★★

    枠からはみ出すことを厭わない、一人の眼科医。世界トップレベルの凄腕をもち、日本で開業すれば億の年収を稼げるのに、お金儲けには興味がなく報酬をいっさい受け取らない。日本で稼いだアルバイト代で旅費、滞在費、治療費をまかない、患者さんの笑顔と「心地いい疲労感」を報酬にして活動している。

    「たとえ自分のまわりに邪悪なものが迫っても、染まってはいけない。自分は自分だ。自らの信じた道を進むしかない。」

    お金では得られない生きがいに生きている。そんな彼の足を引っ張るのは、やはり一部の人々の醜い心だ。

    「人間は自分で確かめてもいないのに、ああだこうだと言いたがる。それですんでいる

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    2026年04月26日
  • アヒルと鴨のコインロッカー

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    ページが進む度に,現在と過去が結び付いていく感じがしてよかった。河崎は男として完璧なように見えるけど、本当は繊細な人間のように見えた。繊細さを隠すように取り繕っている感じがした。登場人物が魅力的なところが伊坂幸太郎作品の好きなところ。

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    2026年04月26日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    性加害などの現代問題を複数人物視点で描く、お話(?)。

    どの登場人物も自分のようであり自分のようではない。
    感情移入できるところもあれば、まったく共感できないところもある。

    現代にある様々な問題を、今という時代を、今切り取ったかのようなすさまじい作品だった。

    時代の変化、正義とはなにか、正しさとは何か、様々な考え方があって、様々な思いがある。
    それぞれの境遇でそれぞれのスタンスがあり、他人があれこれいうのはどうなのか。

    お話の展開も衝撃的なものだった。

    金原ひとみさん作品、あまり読んでこなかったけども性描写がよく出てくるのかな。
    逆69はいいよな。

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    2026年04月26日
  • 未館成の殺人

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    御蔵島から約1時間の距離にある無人島。
    その島には綾辻先生の館シリーズ、中村青司のモデルとなったとされる建築家
    が最後に建てようとしていた館が建設途中のまま放置され、
    件の建築家も行方不明となっている。
    まさに未完成の状態で、広間を中心に8つの部屋を作りかけたような基礎を露わにしている。
    X大学ミス研メンバーは合宿のうちの1泊を過ごすつもりで来島するが…

    クローズドサークル。絶海の孤島もの。かつ館もの。
    ワクワクしかない。
    島に到着してからはサバイバルで、いかに水を確保するのかが最重要課題。
    火をおこすにも、食料を確保するにも、岩礁のような島で、道具も限られていて。
    臨場感により、読んでいて

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    2026年04月26日
  • 地雷グリコ

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    グリコゲームに地雷要素を追加するお話(?)。

    お馴染みゲームに特殊ルールが加わることで頭脳バトルへと変化する。

    特殊な戦いの中にも青春ストーリーが組み込まれていて、ラストはじんわりくる展開も。

    ライアーゲームとかジョジョとかと近しい作品だと思う。

    地雷グリコ、坊主衰弱、自由律ジャンケン、だるまさんがかぞえた、フォールーム・ポーカーに内容不明の収穫祭。
    だるまさんがかぞえた、が私的に一番好きな形の戦いでしたな。

    生存戦略と油断大敵、裏の読み合いからの戦略的仕掛け、楽しかったですなぁ。

    ブラフイカサマなんでもござれ。

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    2026年04月26日
  • はやく一人になりたい!

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    ネタバレ

    タイトルにも、表紙の絵にも、共感。
    そして、子ども優先の毎日を送る今、いつも「一人になりたい」と思ってはいるけど、実際に一人になったときはきっと寂しくてたまらないのだろうな、ということはすでに想像がつく笑。
    双子の男の子を必死に育て、あるとき「自分を大切にしなきゃ、みんな共倒れだ」と気づき(そんな書き方じゃなかったかもしれないけどニュアンス的にはそんな感じ)、自分を大事にしながら仕事を子育てを頑張っている著者さんに、とっても共感しました。

    私も、やっと子どもたちが自分で友達と連絡をとって自転車で出かけたり、自分のことは自分でできるようになってきたけど、この十数年は本当にきつかったな。自分のこ

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    2026年04月26日
  • 検事の死命

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    主人公は佐方貞人。
    しかしながら、ストーリー展開が事務官の増田や弁護士の井原の目線から描かれていることで、より佐方の人間性が浮き出ている。
    シリーズ一気読みしています。

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    2026年04月26日
  • 深夜特急6―南ヨーロッパ・ロンドン―(新潮文庫)【増補新版】

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    ローマで知人のツテで訪ねた未亡人から、旦那の形見であるコートを貰うシーンが印象的でした。
    未亡人にとってコートは旦那への想いが詰まった大切なものであろうに、たかだか数日もてなしをしただけの旅の若者に託してしまう。

    それは筆者が自分の胸の内を正直に話したことで、心の距離が近づいたからかなと思いました。
    筆者はアンカラで未亡人の旦那の愛人を訪ねていた。アンカラでのことをわざわざ正妻に話すこともないと躊躇していたが、お世話になっている相手に隠し事をすることに耐えかねて結局は話してしまう。ただ、未亡人は心の整理がついているようで、反応があっさりしていた。
    むしろ女癖の悪いエピソードが旦那を深く思い出

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    2026年04月26日
  • ウツボカズラの甘い息

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    無駄なくテンポの良い展開。読者の想像を超えて、飽きさせない波乱の数々。楽しませていただきましたー^_^

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    2026年04月26日
  • 舟を編む

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    辞書。辞書かあー。あんまり興味ないかも。
    と思ったが、せっかく勧めてもらったので読み進めた。

    でもよく考えてみたら、データベースがない時代に、『あ』から順番に、ページ数も気にしながら言葉を解説していくのってマジで偉大かもと思い始め、興味が湧いてきた。なるほど、用例採集カードという仕組みがあるらしい。





    「感銘を受けつつ、ちょっと色っぽい言葉を引いてみたりもしたでしょう。」

    笑。

    読書してはこんなフレーズばかり頭に残るから、自分の変態さに呆れる…笑
    でも、男の中で辞書と言えば、この話題は鉄板だ。
    まだまだ心は思春期…
    いや身体もかも。いまだにニキビで悩むし、いつも眠いし、めち

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    2026年04月26日
  • 星月夜 藩邸差配役日日控

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    悩み多き里村五郎衛が、藩の差配役として様々な問題を穏やかに治めていく。
    若君の失恋からの心の手当、家中の問題に対応する総務的な活動、家老腹心の浪岡の妻への心遣い、清濁併せ呑むような過去の不正への落とし所など。
    気遣いの里村五郎衛が苦慮する神山藩シリーズは、派手さは無いが様々な人間の心情に寄り添った物語に惹かれていく。
    落ち着いた良い小説と思う。

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    2026年04月26日
  • 舟を編む

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    辞書か〜あんま興味ないけど本屋大賞受賞作だし口コミいいしで読むことにした。
    辞書って学生時代しかお世話になったことないけど(今は何でもネットで検索すること多いし)、最初の感想は作成するのにこんなに大変なんだ、時間もスゴくかかるんだ、くらいだった。
    でも、たくさんの人が関わって色んなドラマチックなこともあって自分も「ちしお」が抜けているとこが発覚して行われた神保町合宿に参加したいって思うほど話にのめり込んでしまった。
    あんなに冴えない馬締が辞書が完成するときには頼もしくなり、やっぱ辞書が馬締を成長させたのかなと思っていたが、最後に掲載されている香具矢への恋文を読んで、馬締が頼もしく見えるようにな

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    2026年04月26日
  • 小公子

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    小公女と同じく、初めからストーリー展開はわかっていながらも、主人公の「男前さ」と、良い意味での「単純さ」に敬服しながら読み進める。ある意味小公女の様な逆境に触れる部分が無いので、読者としては気持ちが楽のままいられる。

    話の内容としては全然違うのだが、ゴルフ漫画の「オーイ!とんぼ」の主人公と共通点がある様に思っている。



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    2026年04月26日
  • 月夜行路 Returns

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    ネタバレ

    前作に引き続きママのキャラクターがとにかく素敵。
    恐らくこの巻の内容が現在放送中のドラマの後半部分になるかと思われるので、映像化された時にどのようになるのかなと思いながら読むのも楽しかった。

    今巻は夏目漱石がメインで扱われているが、作中にて涼子がしていた1度現代語版を読んだから旧仮名文字を使用している初版も意外と読める、という手法を自分もやってみたくなった。

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    2026年04月26日
  • 家守綺譚(新潮文庫)

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    あぁ、なんて優しい世界なのでしょう

    植物の名前がついた28章
    1話ずつ丁寧にゆっくり読み進めました



    主人公の征四郎は、学生時代に亡くなった親友の実家に〝家守〟として住んでいる。

    最初の【サルスベリ】の章から、次々と不思議な現象が起き、えっ?と思ったものの美しい文章にのせられて、気付けば物語世界に身を委ねていた。


    掛け軸の中から出てくる亡き友
    サルスベリの木に惚れられた征四郎
    タツノオトシゴを孕んだ白木蓮
    ふきのとうを取りに来た子鬼
     ──等々

    これらをごく普通に受け入れ、植物や怪異たちと心を通わせながら巡る季節は、とても豊かなものに思える。


    本書を読んでいる間、現代社会で一

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    2026年04月26日
  • 家族の言い訳

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    家族をテーマにした短編集。「星空への寄り道」タクシーの運転手と会社が倒産し、生きる意味を失った男がタクシーで会話をするにつれ、お互いの人生が交わって行く。「おかあちゃんの口紅」この作品で一番好きな話。お母さんは昔から貧乏性で、大人になって何をプレゼントしても使ってくれない。そんな母親に不満を持っていた主人公(息子)だが、お母さんと妻の話を聞く中で、自分がいかに大切に思われていたのかを思い出す。号泣しました。

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    2026年04月26日
  • 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 櫻花の葬送

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    ネタバレ

    【読書記録】櫻子さんの足下には死体が埋まっている 櫻花の葬送|物語がついに感動のクライマックスへ※ネタバレ注意!

     櫻子さんシリーズいよいよ最終巻。
     ずっと追っていた、花房の存在。
     そして、弟の死の真相が明らかに!
     
     ネタバレが苦手な方はまわれ右!


    〜蝶は聖夜に羽ばたく・後 第肆骨〜

     前回好美さんが、殺人未遂を犯して終了。
     状況的には、正当防衛とも言える。

     自分が殺されそうになったら、自分自身で身を守らなくてはいけない。
     正当防衛も、仕方がないように思える。

     櫻子さんの懸命な処置のおかげで、相手は死なずに済んだから良かった。
     好美さんが犯罪者にはならずに済んだ。

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    2026年04月26日
  • 普天を我が手に 第一部

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    昭和元年から16年12月の太平洋戦争開戦までの日々の庶民や軍部・官僚・警察など、様々な立場の人たちの視点を通じ、単なる教科書的な知識ではない、よりリアルな感覚が伝わってきて、読み応えがあり、存分に楽しめました。順番を間違えましたが、これから第3部を楽しみたいと思います。

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    2026年04月26日
  • 隠居おてだま

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    勘七や瓢吉を取り巻く環境や家族のことが印象的。大人の都合に振り回されながらも健気に生活の場を築き生きている子どもたちに頭が下がる思いだった。
    そしてお楽の行く末にもハラハラドキドキ、組紐や錺などの仕事も興味深く、盛り沢山。登場人物みんな魅力的で、最後にみられる徳兵衛とお登勢の自立した夫婦関係にもしみじみとした。

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    2026年04月26日
  • レモンと殺人鬼

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    やべーヤツ多すぎ感あるも飽きさせない展開にあっという間に読み終わってしまいました。
    信じていた周囲の人の本性が表れていくに連れコンプレックスの固まりのような美桜自身も変化していく。
    スピードのある展開に何度も驚かされました。
    現実逃避にはうってつけ(笑)
    他の作品も読みたいです。

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    2026年04月26日