ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 塑する思考

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    ・クリエイティブによって出して良い自我の量は変わる。

    ・発想とは、ある目的のために今まで繋がっていなかった事物同士を繋げる試み。

    ・一つの自分の形を持ってしまえば、それ以外のあまたの可能性を狭める。

    ・際は中央があるからこそ際立つ。

    ・路上で見つけた丸い石ころを持ち帰り、自宅のデスクで書類を押さえておくためのペーパーウエイトにしたとすれば、その石には人の営みにおける価値が生まれたことになりますが、それは、人が石ころに価値を付け加えたのでしょうか。
    これは、人が石に価値を付け加えたのではなく、自分と石との関係性の中で石がもともと持つ価値を発見した。
    自分の都合を対象に押し付けたのか。それ

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    2025年12月20日
  • 自分の感受性くらい

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    ネタバレ

    いくじなしは いくじなしのままでいいの
    泣きたきゃ 泣けよ
    意気地なしの勁さを貫くことのほうが
    この国では はるかに難しいんだから


    ぱさぱさに乾いてゆく心を
    ひとのせいにはするな
    みずから水やりを怠っておいて

    気難しくなってきたのを
    友人のせいにはするな
    しなやかさを失ったのはどちらなのか

    苛立つのを
    近親のせいにはするな
    なにもかも下手だったのはわたくし

    初心消えかかるのを
    暮しのせいにはするな
    そもそもが ひよわな志にすぎなかった

    駄目なことの一切を
    時代のせいにはするな
    わずかに光る尊厳の放棄

    自分の感受性くらい
    自分で守れ
    ばかものよ


    ひよひよ ひいひい はたりはたり

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    2025年12月20日
  • 誰よりもつよく抱きしめて 新装版

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    ネタバレ

    〜強く結ばれた男女の時を越えた愛の物語〜

    児童書店を経営する妻の月菜、強迫性障害を抱えながらも絵本作家として活動する良城

    映画と違った点
    ・2人が結婚していること
    ・克麻が同性愛者
    ・良城の病のきっかけが語られている
    ・月菜と克麻は一線を越えようとしていた

    やがて2人は___
    良城はモジャになった
    良城「月ちゃんは空を飛べばいい」
    月菜は空を飛んだ

    数年後、2人は思い出の本屋で再開する___
    離婚をしたが、良城はいつか月菜を抱きしめたいという思いで治療を頑張っていた。真っ直ぐで一途な愛に心が洗われた。

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    2025年12月20日
  • 令和中野学校II 対優莉戦

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    今回はかなりのハードな痛モードでしたねぇ
    結構スタイリッシュな戦いが続いていたので
    顔をしかめたくなるような拷問系の痛みは久しぶりで
    これまた生々しいものだから、読んでるこっちが痛くなってくる
    まぁ、華南ちゃんはひょんな流れで中野に入りつつもしっかり馴染んで2年生
    緩いまったんのハム予備軍活動で始まったかとおもったら
    いきなり、あっちの妹が出てくるわ、姉は出てくるわで、
    あれま、この頃のおはなしなのねと、あっちの方を思い出しつつふむふむと
    で、こっちはみんはサラブレッドじゃないんで、やられまくりの怪我しまくり
    これはこれで、なんか納得のリアリティを感じる所
    そんなかなでも華南頑張るなぁっておも

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    2025年12月20日
  • 楽園とは探偵の不在なり

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    ネタバレ

    タイトル買い。特殊設定と事件の背後にあるストーリーがとても良くて序盤から一気に引き込まれた。クローズドサークルミステリーは定番だけど、特殊設定がよく効いていて面白い。探偵役としては珍しく(?)主人公が善良で健気。ヴィクターのくだりが好き。

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    2025年12月20日
  • 生きるぼくら

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    令和でもこれからロボットの世界になっても
    色褪せない、人間にしかわからない、味わえない共感と感動がこの本にはある。
    マハさんがいるこの時代に「生きるぼくら」にこそ読んでほしい一冊。
    想像力はもちろん、嗅覚や聴覚などいろんな表現で五感も刺激してくれます。
    素敵な体験でした。

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    2025年12月20日
  • 光のとこにいてね

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    生まれ育った環境は違えど、歪な母子関係にあるという共通点を持った2人の少女の愛を見守る物語。
    一穂先生の作品は初めてでしたが、状況や心情の描写が細かく、かつ分かりやすい表現でなされているので、まるで自分が主人公の2人に憑依したかのように、生々しく物語を体験できました。
    団地に暮らす果遠と、裕福な生活をする結珠は、小学2年の頃に偶然出会い、親密になる最中で別れを強いられます。高校生になって再会を果たすも、同様に離れ離れになってしまいます。そして、大人になって…。
    タイトルにもなっている"光のとこにいてね"は、果遠のセリフとして度々登場しますが、そのときどきによって意味合いは変

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    2025年12月20日
  • 十の輪をくぐる

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    息子・泰介と母・万津子の視点から交互に語られる物語。
    認知症を患った万津子の「私は東洋の魔女」という言葉には、どんな意味があるのか。

    万津子の母親としての覚悟と深い愛情に、胸が締め付けられそうでした。

    辻堂さん、初読みでしたが他の作品も読んでみたい!

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    2025年12月20日
  • ナミヤ雑貨店の奇蹟

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    東野圭吾の映画化もされた名作。
    とある雑貨店のお悩み相談箱を巡る物語。

    東野圭吾の描く小さな奇蹟は至高です。

    小さな悩みからからかいの相談、時にはなかなか人には言えない重い悩みまでその雑貨店は必ず返してくれます。

    その答えは笑いあり涙あり、頓知の効いたユーモアあるものもあり素敵な気分になります。

    構造や繋がりも流石は東野圭吾と言わんばかりの仕上がり、あの圧倒的なトリックを生み出す彼が描く奇蹟には皆惹かれること間違いなしです。

    時を超えて繋がるその小さな、それでいて確かに心を温めてくれる奇蹟を皆様も是非観測してみてはいかがでしょうか?

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    2025年12月20日
  • 捨ててこそ 空也(新潮文庫)

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    宇多法王の孫にして、醍醐天皇の皇子として生を受けた五宮常葉丸。異母兄が皇太子になったために母は気狂いとなり、常葉丸の左肘の骨を折ってしまう。皇子は長じて出奔し、喜界坊という在民の僧の集団にまじり、架橋の術や井戸の水脈を読む術などを学ぶ。東国に行った時には、平将門にも親しくする。
    富士山の噴火、京を襲う地震、疫病、凶作、飢饉。怪しげな信仰宗教に混じって、仏の道を説くが、人々には井戸の掘削の方がありがたがられ、また真言を怪しげな呪文だと思われて石を持って追われたりもする。地道な伝道を行った空也の物語。

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    2025年12月20日
  • 香君1 西から来た少女

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    上橋菜穂子氏の新作長編ファンタジー。
    香りで万象を捉える「香君」が影響力をもつ国と勇敢な一人の少女の物語。

    国と文化と歴史が緻密な上橋ファンタジーの今回の題材は作物と蝗害。

    国の豊かさに直結する作物に関して深堀った本作は上橋ワールドの相性は抜群。

    魅力的だかどこか不気味なオアレ稲を巡って国内の政から周辺国との国交、さらには未開の地の未知の生物まで拡張されていき、次々と展開が進んでいく構造は見事、この没頭感が上橋作品の一つの大きな魅力に思えます。

    登場人物も言わずもがな魅力的、目的は明確かつ同じであるにも関わらず、それに対する手段や考え方は人や立場によって異なるという部分を、国の歴史や背

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    2025年12月20日
  • 埋葬

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    ネタバレ

    まったく安心させてくれない本だった。次に何を言い出すのか分からないし、こちらの予想をすべて裏切ってくるようなところがあって、それでいてふとした瞬間に核心を突いてきて、何かが分かるような分からないような気持ちにさせてくる。もどかしくて何度も読み直す。ややこしくて、文章をこねくり回しているのに、3作品とも読む手が止まらない。夢中だった。
    小出しにされる情報の明かされ方が好みだった。違和感を感じさせておいて、実はね……と納得させてくるタイミングが絶妙。知ったからといってスッキリするわけではなく、やるせない気持ちになるところも共通している。この気持ちをぎゅっと心の中で受け止めて耐えるしかなく、得難い体

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    2025年12月20日
  • 剽窃新潮

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    ところどころ落ちの意味がわからないところがあって自分の読解力に凹むが、全般的にはブラックジョークが面白い。

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    2025年12月20日
  • 右園死児報告

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    ネタバレ

    めちゃめちゃ面白かった。

    というか、この本って一般的にどういう評価なんだろう。煽り方がサイコホラー的な感じで、数ページ読み進めると、怪奇さグロさを押してくるが、実際盛り上がってくるのはエツランシャ以降の、ファンキーな仲間がラスボスを倒しにいく冒険譚というほうがしっくりくる。
    期待路線と読後感が相当違うんじゃなかろうか。

    決して揶揄してるのではなく、⭐︎5評価の通りめっちゃ面白いのである。面白過ぎて2連続で読み通した。
    それ故に、何となくアンマッチ評価を受けそうな気がしてしまうのであった。

    まぁそんな読者もいるということで。

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    2025年12月20日
  • 阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし

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    最高。阿佐ヶ谷姉妹が交互に紡ぐエッセイ。そしてそれぞれが書いた小説。
    どれも面白くて一気に読んでしまった。

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    2025年12月20日
  • 家族

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    ・実際の事件を題材にした作品というだけあってリアリティがあった。
    ・最近「情報量が多すぎる」「そこまで全部書かなくても」「行間がないな」と感じる小説が多かったけど、今作はちょうどいいバランスで快適に読めた。
    ・暴力や虐待のシーンが多いけど、辛くて読めなくなるほどではなかった。
    ・作者の「葉真中顕」さんは東京生まれ、東京学芸大学教育学部除籍。ちょっと親近感。

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    2025年12月20日
  • ひまわり

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    頸髄損傷という大きな障害をおった主人公が、その周囲の人間のサポートによって、様々な困難を乗り越えていく物語。
    障害をおった直後の感覚やリハビリの苦労の描写が、非常にリアルになっている。
    主人公の努力も注目されるが、この物語で重要なことは、言葉によって様々な人と主人公がつながり、言葉のチカラを感じることが出来るところだと思った。

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    2025年12月20日
  • お探し物は図書室まで

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    青山先生の本は読みやすいものが多く今回もすらすらと読むことができました。
    特に3章の内容が今悩んでいることと重なりすーっと心に沁みました。
    私も前を向いて自分で歩いていこうと思うことができました。
    読んでよかったと思える本に出会えてよかったです。

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    2025年12月20日
  • 秘儀(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    物語の舞台は、1960年代から90年代にかけてのアルゼンチン。当時の社会状況を色濃く映し出したゴシックホラー。読み始めは全体像がつかみにくく戸惑ったけれど、読み進めるうちに断片がつながり、気づけば深く物語の中に引き込まれていた。教団をめぐる人物関係は複雑で少し覚えづらく、家系図を作って整理すると理解しやすかった(家系図を作ったのは『百年の孤独』以来かも)。
    フアンと教団に関わるパートは不気味さと恐怖が強く、一方でガスパルと友人たちの場面にはYA文学のような瑞々しさがあり、その対比も印象的。フアンがガスパルを傷つけてしまう場面は胸が痛み、読んでいてつらくなった。普段あまり手に取らないジャンルだけ

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    2025年12月20日
  • ラバー・ソウル

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    700ページ近くあったけど
    最後まで面白かった

    ビートルズのことあんまりわかんないけど
    全然大丈夫だったし

    他作もたくさん読んでて
    井上さん調べてみたら
    ビートルズ好きの素敵なおじさまで
    ファンになっちゃう

    分厚めの作品だけに
    これをどう大ドンデン返しにするんだろうと
    期待はかなり膨らむ…

    ちょっと真実を知った時は
    『そんなに上手くいくかぁ⁈』と、確かに疑問は残るけど

    鈴木誠のビジュアルとか、徹底したストーカー行動とか、いろいろな気持ち悪い状況がまとわりついて
    うわぁ……となってる時
    最後に『えええええ!!』となります

    にしても
    鈴木誠さんどんなだったんだろう
    怖いもの見たさ…

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    2025年12月20日