小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
初めて読んだ八木詠美さんの本。
なぜ小説を書いているのか、小説家から見た今の世界の嘆きにとても共感。次は小説を読んでみたいな。
"自分が小説を書くのは、さびしいからだと思う。ふと思いついた想像の切れ端、すぐには声にできなかった疑問や反発、そこからにじんだ心のうちの何かを誰かに伝えたいのにどうすればいいのかわからなくて、でもそれらをなかったことにしたくなくて、行き場なく蓄積していくうちに、言葉がこぼれ、物語が始まる。小説は言わなかった言葉でできている。"
"大して説明もしないうちに「結局さ」と、結論めいたものを突然話し出す人を目にすると、いつもそっと心が冷える。 -
Posted by ブクログ
カツセマサヒコさんの文章が好きで、意外にも初エッセイ集とのこと。面白くないわけがない。
くすっと笑わせてくれるのに、本質を突いていて、まさに涙あり、笑いありの一冊。
文章が柔らかくて、包んでくれる、優しい一冊。
"私は、ずっと待っていたのだと思った。
蜘蛛の糸のように、地獄から救ってくれる手が自分に伸びてくることを、待っていた。待つことは、自ら飛び込む勇気のない人間にできる、唯一の行動だった。"
"そうやって、全部、何かのせいにして、自分を棚に上げてみてほしいと思った。その棚も、できれば、かんたんには手が届かないくらい、とびきり高い棚を用意してあげてほしい。そ -
購入済み
あ〜ぁ
そんな結末でした
星少ないのは、いつものハードボイルドじゃないからでしょうか?
それでも充分面白い作品でした
藤原伊織作品残すは上下巻の2作品のみとなりました。 -
Posted by ブクログ
こころ揺さぶられた。
主人公の笑子にとても好感もてた。差別主義者ではないけど、自分の中にある優越意識、劣等感を認識して、問いかけている。その姿が自分自身と重なった。
私も人はみな平等と頭では思っているが、実際笑子の様に、差別し自分の方が優位であることに安心を感じている自分がいる。
人間である以上、この感情を全て取り去ることは難しいのかなと実感した。
この本を進めてくれた母は、人間の業だと。かなしいけど腑に落ちる。
つい感情的になって、そういう思考に囚われてしまう時はずっとあると思うけど、笑子のように、その時はなぜそう感じるのか、思うのか、を無視せずに問いかけていきたい。例え答えが出なくても。
-
Posted by ブクログ
中学生以来、およそ十年ぶりの再読。
なぜか強烈に覚えていた「雲」のシーンに再会できて、懐かしく嬉しい気持ちになった。
それ以外に関して言えば、忘れていたところの方が多かったし、当時の最低限の時代背景などもとくに知らなかったので、中学生の自分は、まったくこの作品を理解していなかったのではないかとすら思う。(それでも読み切った記憶はあるので、よく読んでいたものだとも思う)
それでも読んでいたのは、『三四郎』の中に広がる、現代とは異なる当時の独特な世界に惹きつけられたからだと思う。自分は今でも明治や大正、昭和など近代小説が生まれた古めかしい世界が好きだし、そうしたルーツを形成した近代小説の一冊とし -
Posted by ブクログ
転んでもまた起き上がる。
それを何度も繰り返してきた人の強さと賢さを感じる一冊だった。
この本には、「よくあることだよね」で片付けてしまわない優しさがある。
誰かのつまずきや痛みをつぶさに見て、心から情けをかけてくれるようなまなざし。
なかでも〈トンネルの出口であなたを待つ〉という言葉に胸を打たれた。
今の私は待ってもらう側だけれど、いつか誰かを待てる人になりたいと思った。
ジェーン・スーさんは自分を見る目が厳しい。
その一方で、そこから下す判断は驚くほど冷静で優しい。
そのバランスの良さが心地よかった。
自分に優しくすることの難しさを知っているからこそ、なおさらそう感じる。
恥ずかし
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。