小説・文芸の高評価レビュー
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ずっとナジャ・グランディーバ
ってなことで内田英治の『ミッドナイトスワン』
草彅剛くんの映画をやってたのは知ってたけど内容は知らなくて、ちょっと興味あって読んだんじゃけど、泣ける~
トランスジェンダーの凪沙は幼い頃から身体は男で気持ちは女の子でずっと悩み続けて高校を卒業後に東京のニューハーフショークラブで働きながらお金を貯めて身体も女の子に生まれ変わろうとしてた時に、地元の親戚の女の子の一果が母親から育児放棄を受け避難させる為に凪沙へ預けることに。
心も病んでいた一果は誰にも心を開くことなく孤独な中にクラシックバレエに生きてく光を見出す。
そん -
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ネタバレ音楽は素晴らしい、ライブや音楽系の映画で感じた感動をこの本を読んで味わった。私が感じた音楽への感謝のような、祈りのような物を言語化したような作品だ。
構成は新が自分の父親の死と母親がついた嘘の謎を解明していくストーリーと母親の過去を深堀するストーリー。母親と新、お互いがそのストーリーは詳しく知らず、読者だけが全てわかる構成。
新が真相を解明していく内に生き方が分からなくなっていく思春期の多感さは共感できたし、母親の行動もなんとなくだが理解しやすかった。新も母親もそれぞれ変わっていくのだが、そこには必ず音楽とめっちゃ合う人がいた。
明日を生きていけない、自分がどうしたらいいのか、どうして生き -
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興味があるからこそ、粘り強く観察を重ねて鳥の言葉を知る。
並大抵ではないのは、直ぐに結果が出るわけではなく年数を重ねているということ。
シジュウカラという小鳥を知ってはいても、飛んでいるのを見分けることは出来ない。
しかも、シジュウカラ以外にコガラ、ヤマガラ、ヒガラ、ゴジュウガラといったカラ類と呼ばれることりを中心に、コゲラやアカゲラ、アオゲラといったキツツキ類まで加わって、大きな群れをなしているのが混群と呼ばれることも知らなかった。
餌を見つけて仲間を呼ぶために鳴くことも、天敵の来襲も鳴き声で伝え合っているとは、知らない世界のほんの少しでも知ることができてよかった。
タカが現れたら「 -
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ネタバレみなさんお久しぶりです。観想的やすこです。本書はホモ・サピエンスが築き上げた社会の不条理さや冷たさをグレゴール・ザムザの悲しき人生の末路を描写することで皮肉的に表現しているのです。グレゴール・ザムザは家族想いの健全な男性でした。両親と妹との4人での生活を支えるため毎日懸命に働いていました。しかしながらそんな彼が醜い蟲へ「変身」した途端に彼の家族もまた変わってしまったのです。家族たちは彼へと冷め切った目線を向けるように「変身」を遂げるのです。わたくしやすこ的解釈としては本書のタイトルはグレゴール・ザムザの穢れた蟲への変身を指しているのではありません。身の回りの状況が変わった途端に、態度をくるっと
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算数は分数でズッコケました
ってなことで、小川洋子の『博士の愛した数式』
算数が苦手なわしは数式ってタイトルが入ってると手が震えて手が中々出なかったけど、良い本ってのは知ってたから積読してたけど、丁度出張のお供が少なくなってこの子が待ってましたと、わしをニッコリ見つめている様な感じがして連れ出す事に。
ブルブルと震える手でページを捲るとなんだか優しさが溢れる文面に惹き込まれちゃう。
小川洋子さんはホテルアイリスしか読んでなくて、ちょっと難しいってイメージがあったけど、これは愛に満ち満ちてて、グッとくる良い本じゃったね。
√もええ子じゃし、数字や -
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何気なく本屋に寄った時に手に取って、パラパラ読んだつもりが気づいたらレジに持って行っていた本。
私が今まで面白いと思ったことのない、いわゆる『お仕事小説』。基本二転三転が面白いミステリーが好きなので、なんとなくお仕事小説には退屈さを感じ、有名なものでも、好きな作家のものでも、読み切ったことがなかった。
そんな私だが、面白すぎて途中で「読み終わるのがもったいない…!!」と最後の一章を1ヶ月寝かせるほど夢中で読んだ。
本書に出てくるお仕事は、テクニカルライター。マニュアル製作などで、『いかに対象に向けてわかりやすく正確に伝えられるか?』を考え文章を練る仕事のようだ。
マニュアル、取説などと -
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ネタバレこうなってほしい!と思うラストだった!!
うわーん(´;ω;`)♡
私は、彼らがただ幸せであってほしいなと願うばかりです。
正義とか大義とか、そういう大きいものは一旦置いといて、起きたら側にいるとか、ただ見つめ合うとか、一緒にコーヒー飲むとか、いわゆる普通の時間がこれから訪れたらいいなと。
そして彼女の傷が少しでも早く癒えてほしいな。
シリーズ通して気になる存在だったものもスッキリする!あれやこれの処理や処遇はどうなるんだ?と考えるのも楽しい。
これで完結…正直寂しいからスピンオフお願いします!って感じるほどに、キャラクターにも魅力を感じました!!
シリーズ通して夢中になって読んだ、
こ -
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読み終わって、タイトルの「羊は安らかに草を食み」という曲を聴いてみた。これっ!良くSpotifyが私用に選曲してくれるやつやん^ ^最近作曲されたヒーリングミュージックかと思っていたらバッハと知って驚いていた。バッハといえば荘厳な教会音楽、数学的に神という高みに上っていくイメージをもっていたが、それはイメージの話。バッハって実はすごく優しいんだ。教会の門にたどり着くことも出来ない者の側にも神はいる、戦場で今日を必死に生き延びる者の側にも神はいるっていう優しい(バッハはドイツ人でルター派なのですね)とっても人間的な気持ちに溢れている。
益恵という86歳の女性がいる。認知症を患い、まもなく施設 -
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◯人への強烈な不安を描いているのでは
3つの手記をもとに、葉蔵の人生を描いている。お道化を演じながら3人の女性と過ごし、人間への不審や戸惑いを感じながら生きる葉蔵。人間として生きることに苦しみ、最後は自分で自分に「人間失格」の烙印を押す。葉蔵の苦悩がありありと具体的に語られていて面白い。
さて、葉蔵の苦悩は痛いほどわかるところが多くあった。例えば、地主の父親が懇意にしている政治家の演説を聞いた人たちが帰りに政治家の演説や父の悪口を言うのに、当の父の前では称賛する場面。このような、「実にあざやかな、それこそ清く明るくほがらかな不信」があることに葉蔵は嫌悪感を感じる。たしかに、まだ自分には、外 -
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「繊細な描写が各紙誌で絶賛された」とあらすじに記載されているように、登場人物たちそれぞれの内面を丁寧に描いている作品。他人への嫉妬、同調圧力に屈しない人物に対する羨望と引き摺り下ろしたいという複雑な感情、こういったものは大人になった今でも自分の中でどこかで燻っている気がする。高校生の時と異なるのは、それを心のうちに留めて、異なることに意識を持っていけるようになったこと。若いときは他人からどう見られるかということに執着していたけれど、今は客観的に自分を見れるようになった気がする。
自分が他人よりも優位な立場でいたい、承認されたいという感情は一生続いていく。そういった中でも、その感情を少しでも抑え -
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