小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ
音楽著作権侵害の証拠をつかむため、音楽教室に潜入するスパイものの作品
題名の弓で連想したのは弓矢。しかし、なんと楽器のチェロ。表紙のイラスト見ればそうなんですが、、、
私の周りでは見かけたことがない楽器です。実物を間近で見たこと無いかも。
精神的な病気を抱えている主人公 橘は普段から他人との接触をさけていたが、講師の浅葉や教室の仲間との関わりで少しずつ社会生活に馴染んでいく。その中でもちょっと暗い雰囲気が伝わってきて、チェロや音楽教室の風景なども思い浮かべられる良い作品だった。
音楽は子供の頃にピアノ教室に少し通っていたが、私も何かやってみようかな、と 普段仕事に追われて時間的に余裕はない -
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読書体験の中で鍵となるのは読み手の中にある今までの経験に基づく「内的世界」と作品で展開される「作品世界」の間にどれだけのギャップがあるかと肌感覚で読み手が得ることができるか。そういったギャップがもたらす「快感」や「恐怖」、「喜び」や「悲しみ」などが読み手の「内的世界」をさらに広げていくと思われる。
そういった意味ではこの「新世界より」で展開されている世界は今よりも遥か未来の出来事でありつつも、そこには「呪力」によってもたらされた悲痛な真実とどちらかというと時代が巡り先史時代に戻っているような描写もあり、我々の中にある「未来観」ともズレており、そこからこの「新世界」ではどのような通念の元、どのよ -
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学校の冬休みの課題で夏目漱石の本を読んで感想を書くという課題が出たので私は「こころ」を選びました。理由は三角関係がテーマの本ということを知ったからです。昔の文学は自分の中ではなかなか手を付けにくいイメージがあってあまり好んで読んできまんでした。でも実は自分の中で勝手なイメージを持って好き嫌いしてるだけなのかな?と思って手を付けやすそうなテーマだったので読んでみました。
登場人物たちの関係が複雑に結びついていました。時代の変化と共に人間は変わっているようにみえて実際、こころの中の本質はずっと変わらないのかなあと思いました。まだまだ理解出来なかった部分もあるので時間をおいて再読したいです。 -
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台湾旅行から帰ってきてこの本を読んだ。自分の旅先と「街道をゆく」シリーズの旅先とが重なったとき、旅の前後に手に取ることが多い。
司馬遼太郎は風土を重視する。地理、気候から産業、歴史を踏まえたうえでその土地に詳しい案内人と共に各所を訪れる。
50年間の日本統治時代に生きていた台湾の人々は、皆かつて"日本人"だったことがあるということであり、本書の中ではもちろん、私が行った現在の台湾でもその痕跡を辿ることができる。
司馬遼太郎は台東に住む原住民の"大野さん"に「戦前風の日本人」を感じ「このさびしさの始末に、しばらくこまった。」と書いている。私も旅先の台 -
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小説家でラジオのパーソナリティを務める主人公。
そんな槇村が子供の頃に誘拐された経験があるなんて、サスペンスフルで緊迫感があふれた展開になってもおかしくないのに、さらりと流れていくのが小路幸也さん。
番組の中で読み上げられるハガキも誰かのある一日がふんわりしていて、こういうラジオ番組ならゆったりとして気分で聴くともなしに聴いているのに似合いそう。
槇村が番組の中で「小路幸也」の名前を出したのもご愛敬。
東京に降り立った時に空気が違うと感じるのは、その通りで私も何度も実感している。
「誘拐事件」の謎もちゃんと解決して、日常は日常の中に。よかった。