小説・文芸の高評価レビュー
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『白夜行』は、悪の物語ではなく、太陽を持たずに生きるしかなかった二人の物語だ。
15年ぶりの再読で、物語の見え方は大きく変わっていた。若い頃は、雪穂の正体や亮司との関係性、そしてこんなにも悲しい生き方があるのかという衝撃に心を奪われていた。しかし今は、子どもが背負わされた重さや、本来なら守られていたかもしれない人生、そこに手を差し伸べることができたはずの大人たちの責任について、静かに考えさせられる。
“雪穂は怪物だったのか、それとも怪物にされたのか。”その問いは、はっきりとした答えを持たないまま、読後も心の中に残り続ける。
二人の関係は、ロマンでもなく、単なる共依存でもない。生き延びるた -
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ネタバレ最近伊坂幸太郎しか読みたくない
全然泣くつもりじゃなかったのに気づいたらボロ泣きだった。
兜は、殺し屋業界から見たら凄腕の殺し屋、家族から見たら妻にペコペコして少し情けない感じの父親。
そんな兜が裏稼業から足を洗うために奮闘する話。
結局無事に辞めることはできなくて死んでしまうけど、兜の想いはちゃんと息子や同業者には伝わってて、十年の時を超えて一矢報いることに成功する。
本当は家族と一緒にずっと幸せに暮らしてて欲しかったけど、過去の行いを考えるとそれはやっぱりフェアじゃないから、これが考えられる中では一番良かった結末なのかも。
息子が、兜の書いたノートを見るシーンは特に泣けてしまった。息 -
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今読んでもストーリーも普通に楽しい(日常恋愛もの:なんなら少し少女漫画的、英国風習もの、こんな人いるいる物、として)
のが古典名著の凄いところ。
抜粋したい名言の箇所も沢山ありました。
姉妹間、友人間、親子間、異性の兄弟姉妹間、姪甥、異性間、、人間関係は関係性の中で影響(良いものだけとは限らず)を与え合いながら、同じ人が相手でも時として、あるいは時と共に変化する部分があり、それでも変わらない信頼や血縁、礼儀や感謝、”謝罪や赦し”(著者は他作でも、過ちや誤解に対するこの要素に重きを置いています)のベースに成り立つ愛情があることを改めて教えてくれます。
母親とミスター•コリンズのシーンはほ -
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何度も何度も降りかかる困難に向き合う横田さんやご家族の姿が描かれていました。
文の端々から横田さんが戦う姿が目に浮かぶようで、ご本人はもちろん、お母様はじめご家族やご友人の気持ちを思うと涙が止まらない一冊でした。
普段は阪神と戦うチームを応援しているので、素直に読めそうなオフシーズンに読もうとあたためていた一冊でしたがそんな必要なかったなと思います。
(2023シーズンの阪神優勝時に岩崎投手が横田さんのユニフォームを持って胴上げされる姿を見ていて大泣きしたのを思い出しました。)
もっと選手としての横田さんを見ていたかった…と嘆くより、横田さんの姿勢・生き様を心の片隅に少しずつでも前に進むこ -
Posted by ブクログ
この本は人をかなり選ぶ内容になってます。夢に向かって走っている人ではなく夢を持てない人・諦めた人向けの内容だと感じました。
私自身筆者と同じ人生観が近いこともあって腑に落ちる場面が多かった。夢を語ること持つことを推奨する本が多いのは分かっています,そしてある方が人生を俯瞰で見た時に輝いてみえるでしょう。ただ私の人生的に「心からやりたい・なりたい物事」に「出会った試しがない」のは事実なので夢否定ではなくその土俵から降りる気楽さを教えてくれました。
作中のフレーズで【負けを抱えると書いて抱負】【言いたいことほど言わない方がいい】【無限の可能性を捨て可能性を絞る】【罪ではないが詰みである】【
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