小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
前作も良かったけれど、続編はそれ以上に良かった。没入感があって、読んでいて苦しい部分もあった。前作では、北原先生についてあまり多くが語られていなかったから、先生の過去を知りたいなって感じてたところに、続編の存在を知った。北原先生は、櫂と暁海を通して、昔の自分を救いたいと思ったんじゃないかと考える。
この本を読んでいると、夫婦、家族の概念ってなんて小さいものなんだろう思う。どんな関係でも、その時にそばに居たいと思う人と、その時間を共有できることこそが、一番の幸せなのかな。
好きな言葉
『誰かがぼくたちを歪と指差そうと、今この瞬間、ぼくたちは間違いなく幸せだ。ささやかで、けれど世界を充分に満たし -
Posted by ブクログ
2021.8.27
★5.0
物語の舞台は、中学校の駅伝大会。名物顧問が異動となり、次に来たのは頼りない美術教師。そして寄せ集めの6人。そんな7人が県大会出場を目指して、襷を繋ぐ。あと少し、もう少し、みんなと走りたい。そんな思いを胸に。
学生の時に読んでおきたかったーー
青春小説。
リレー形式で、一人ひとりの視点から語られる構成が、走順と一緒で臨場感も味わえて好き。
瀬尾さんらしい優しい視点で生徒たちの揺れる心情が、丁寧に繊細に描かれていて魅力的。
駅伝っていう、走ってる時はひとりだけど自分一人では頑張れなくても、前の走者の思いや、次に待つ仲間の存在があるからこそ、あと一歩踏み出せるのが、 -
Posted by ブクログ
とても読みやすくて、通勤中の良いお供になってくれました。
アジアの国とアートを題材に描かれる5つのお話は、どれも人間模様が心揺さぶられるものばかりで、時には涙を浮かべながら読んでいました。
韓国、フィリピン、香港、日本、ミャンマーと舞台が国際色豊かであり、その国の文化や歴史に触れられて読んでいてとても楽しかったし興味深かったです。
私は恥ずかしながら、アジアの国の歴史を詳しく知っている訳ではなく、そういえば歴史や社会の授業で習ったなくらいの知識しかありません…。
だから、韓国、香港、ミャンマーで、そんな昔でもない時代にこんな出来事があったのかと衝撃を受けました。
ニュースや社会の勉強で出来事 -
Posted by ブクログ
ー もちろん、カストロもゲバラも魅力的だ。男として心酔したくなる部分も多い。しかし、革命博物館でぼくの心をとらえたのは彼らの政治的なイデオロギーではなく彼らの"目"だった。バティスタ政権を打倒しようとする、あのような若者の目をあまり見たことがなかった。
「明日死ぬとしたら、生き方が変わるのですか?あなたの今の生き方はどれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」というゲバラの名言がある。ぼくは革命博物館で涙を流さなかったし、今の生き方も考え方も変えるつもりはなかった。だけど、ぼくはきっと命を延ばしている」人間の目をしていて、彼らは命を「使っている」 目をしていた。
ゲバラ -
Posted by ブクログ
子供の頃の、クラスで1人になるのを恐れていた気持ちを思い出す。辻村深月の青春モノは、いつも忘れていたような子供の頃の痛みや苦しみを、本当に丁寧に思い出させる。心情の言語化が素晴らしい。そして面白かった。
宗教的団体『ミライの学校』の敷地跡から子供の白骨死体が見つかる。弁護士の法子はその遺体が、子供の頃に友達だったミカではないかと不安になる。法子も小学校時代、夏合宿でミカと共にそこに居たのだ。
『ミライの学校』はカルト集団だったのか。そこで生まれ育ち、今もその中で生活する人々はどんな暮らしをしているのか。
シゲルやミカの生活を垣間見ると、カルト集団内部で育つ子供たちがその後どんな人生を送るのか、
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