小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
作者の爆笑エッセイを読み、ラジオを聞いて朝井リョウさん像があるにも関わらず、作品を読んでも作者は見当たらない。そこにはちゃんと登場人物がいる。
何よりも好きなのは、自分が主人公になったと錯覚するほどの心理描写文。その時々の気持ちによって、風景を見てどのように感じるのか全然違う「それ」を見事に書いて閉じ込めているようで好き。
短編小説だけど、登場人物同士に関係性があって、ある小説では「クール」な女性として描かれている子が、主人公になった小説では葛藤を抱いていたり…それぞれ世界をどのように見ているのかを経験できる作品で好き。
1番心に刺さったのは「もういちど生まれる」。
ストーリー性がいいのはも -
Posted by ブクログ
宙わたる教室が泣けたので、その続編は読まねば!です。
前作から6年後の東新宿高校・定時制が舞台です。かつて学会での受賞やJAXAとの共同研究という快挙を成し遂げ「伝説」となった科学部でしたが、現在は部員ゼロで廃部、熱血漢だった顧問の藤竹先生も学校を去ってしまっていました。
そこへ、ある事情からエリート進学校を中退して編入してきた宇宙大好き少女・飯星佐那(いいぼしさな)が現れ、周囲の冷ややかな目をはねのけて科学部を再始動。新たな仲間たちと「自前のロケットを飛ばす」という壮大な夢に挑む物語です。
前作と同じように、一章一章それぞれのキャラクターにスポットを当てながら丁寧に描いていく手法は、鮮や -
Posted by ブクログ
2026.6.30
水墨画を描くときの動き、心情がリアルすぎて
まるで自分が描いているような感覚になった。
あとがきで作者が水墨画家であると読み…
納得すると同時に、それを伝える文章力に驚き。
体と心の変化をキャッチして表現するのは
小説にも水墨画にも共通することなんかな。
森羅万象を描くのに必要なのは、技術。
でもそれだけでは伝わらなくて
見た人の心を動かすには、絵師がまず
自分の内側の現象を掴み取る感受性
誠実性や勇気が大事なんだなーと…
人と関わる仕事をする身として
忘れたくない、大切な価値観ですね。
「蘭に始まり、蘭に終わる」
「春蘭は、深山幽谷に孤高に咲く姿が君子の理想の姿 -
Posted by ブクログ
母親は死に父親は人殺し
5歳で中々帰って来ない母を待ち続け空腹に耐える生活をし、叔父夫婦に引き取られてからも毎日無収で働かされ学校ではいじめられる
そんな晄が過ごす29歳までに復讐をしていく話
真っ当な社会人生活は当然出来なくて後ろ指指される様な仕事を始めどんな展開になるのか想像しながら読みました
同級生である叔父夫婦の一人息子の慎司と唯一関わりを持ってくれた同級生木下怜菜
どの様に後半の展開に持っていくのか
答えは全く裏切られる結果となるがなぜここまで感情移入してしまったのか考えると最後の解説にも載ってたが主人公には全く感情が描かれてない
色んな場面に遭遇しても喜び、怒り、悲しみ、恐怖、憐れ -
Posted by ブクログ
石田衣良さんの本に魅了されたきっかけになった一冊。
娼夫という身近にはいないけど、どこかありそうな設定。
最初は何も魅力を感じなかった青年のリョウにどんどん夢中になり、読み終えた頃には夢中になるお客さんの1人になってしまった気がする。
彼は決して否定しない、どんな人にも興味を持ってくれて、受け入れてくれて、寄り添ってくれる。
こんな心地の良い存在がいたら、、とても救われるのではないかと感じてしまう。
石田衣良さんの描く人物は存在しそうでどこか宙に浮いているような追いかけたくなる魅力がある。
セクシャルな話をこんなにも美しい世界観で描けることに魅了された一冊。 -