あらすじ
結婚式直前に突然婚約を解消されてしまった明日羽(あすわ)。失意のどん底にいる彼女に、叔母のロッカさんが提案したのは“ドリフターズ・リスト(やりたいことリスト)”の作成だった。自分はこれまで悔いなく過ごしてきたか。相手の意見やその場の空気に流れていなかっただろうか。自分の心を見つめ直すことで明日羽は少しずつ成長してゆく。自らの気持ちに正直に生きたいと願う全ての人々におくる感動の物語。
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Posted by ブクログ
主人公・あすわ(27歳ぐらい)は、考えていることは悲観的だけど、語りは明るい。軽妙。
周りの人に支えられて婚約破棄になったところから立ち直ろうとしている。
京は、男性の体で生まれて来たけど、心は女性。幼稚園のときからの幼馴染。
p73 「ドリフターズ・リスト。波間に漂う人間が流木に縋るように、それを支えに生きていくためのリストだ。つまり私はこのリストの項目に支えられて、ぷかぷか流れを漂っているということだ。髪だとか洋服だとか鍋だとかお神輿だとか、なんだかちっぽけなものに支えられているんだなあと思う。」
ロッカさんの自由でユニークな性格がおもしろい p71「あたりまえじゃない、百台あれば百通りの玉の輿があるの」
p75「頭をゆるめるってこういうことだろうか」と京の言っていたことが思い出される。幼馴染の影響。思い出したことで、自分のしたいことが変わろうとしている。
エステでの体験を機に、きれいとは何かを考え始める。もっと自分のことを知ろうと思い始める。
一つ一つリストを達成していくごとに、新しい考えを吸収したり、違う角度から物事を見るようになったりしている。
わるい人が出てこない。
「毎日」ごはんをつくってくれる母のありがたさ。
<どんな人におススメ?>
・サクサク系の本が読みたい人
・心の天気が、曇りに陽射しがさしている以上の人
・毎日が退屈な人
・ごはんが好きな人
・これから一人暮らしを始める人
・人生に迷子な人
・感情の幅が小さい本を読みたい人
・中学生が読んでもいい本
Posted by ブクログ
とても好きな内容でした。
主人公のあすわが婚約者に婚約破棄されたところから始まる物語。
自分を見つめ直す(直さざるおえない)時間を、叔母のロッカさんが提案したのはドリフターズ(やりたいこと)・リスト。
正直ドリフターズって、お笑いのほうしか知らないわたしは、リストと一緒に素直に成長していくあすわの姿にどんどんハマっていった。
やりたいことがわからない最初の状態から、婚約者に依存していたことに気付き、傷付いた反動でキレイになる!と意気込み、思うままに動いていたら、熱中症で入院までしてしまう。
ハラハラするけど、若い頃なんて誰でも思い当たる行動をしているあすわ。
根っこの部分が純粋でキラキラしてるくらい素直だから、周りの人々もちゃんと認めてくれてるおかげで、少しずつできることを続けていき、自分なりに成長していく過程を読んでいたら、色々疲れが溜まっていたわたしも一緒に元気になった。
「がんばっている人のことは素直に感嘆していよう。自分ががんばれなくても開き直らず、卑下もせず、いちばん後ろからゆうゆうと歩いていこう。」
わたしも若い時に、このあすわのコトバが言えたら、あの頃の自分をもっと好きになれたのではないか?と考えさせられた。
いや、今からでも遅くない。
いまは自分と自分の生き方が好きだ。
この本は、今のわたしに大事なコトバを沢山くれた。
Posted by ブクログ
初めて宮下奈都さんの作品を読んだ。ずっとこの世界に浸っていたくて、少しずつ少しずつ読んだ。一つひとつの文章が、わかるわかると共感しながら読ませてもらった。私はスマホで書き消ししているが、早速リストを作ったら日常がワクワクするようになった!こうなりたいと言う自分。常にアップデートするはず。この本の続編を読みたいと思うぐらい私には好きな世界だった。
Posted by ブクログ
確実に今年(2026年)、
そして私の人生の一冊になりました!
何に対しても、その人の捉えようというか、
考え方ってすごい様々で、だから面白いんだなって!
私が選ぶもので、私はつくられる。って言葉
すごく素敵だなって思いました。
本当にその通りです。
序盤から終盤全てに、心に響く言葉がありました。
この本と出会えてよかったです。
Posted by ブクログ
傷ついた人が、少しずつ少しずつ心を治していくお話。
人と出会って、話して、考えて、ごはんを食べて、
そうやって日々を生きて「自分」を探していくのが気持ちよかった。一つひとつ丁寧にこなしてれば、時間が解決してくれることってあるよね
立ち止まれないから、少しずつでいいから進まないといけない
心の底から打ちのめされて絶望に落ちたとき、ひとりぼっちはきつすぎて誰かに頼りたくなるけど、
そんなことしないで1人で向き合って立ち直っていく主人公がカッコ良すぎた
追記:
心が落ちた時に読む本になった。
3回目を読んだ。
主人公の絶望がすごく共感できて、この先ゆっくりは1人で立ち直っていくのが分かっているから有り難かった。
絶望の時、誰かを失った時って、美味しいご飯を食べても意味がない。好きな歌も意味がない。
そういう自分の支えに日々なっているものたちって、幸せな日常が前提にあってそのプラスアルファであるものなんだど思う。
匿名
人生の暗い時期からまた次のある時期へと移行していくその時期にどんなことをして何を指針に生きていくのか。この小説の中では特に大きなことは起こりません(婚約破棄以外には)。自分自身と向き合って何かをできるだけ素直な気持ちで選んでいくその過程を通じて、自分自身が回復していく。そしてその選んだものって意外と自分自身に根ざしていて実は自分の周りにすでに転がっている何かだったりするので、その何かに気付いてあげることが大切なんだろう。
六花さん
六花さんがとてもいいキャラで、癒されました。自分の近くにいて欲しい存在。多くは語らず、でもそばで背中を押してくれる存在でした。
とてもほっこりする小説でした!
Posted by ブクログ
初めて読んだのは恐らく3〜4年前で、その当時はその時の悩みがあったと思うけど何だったのか、この本を読んで何か得られたものがあったのかはとんと思い出せない。
今年初め、あまりにも急に、理由も何もわからないまま音信不通になり離れてしまった人がいた。人見知りで交友関係の多くない私にとってとても大切で、これからもこの関係が長く続いたらいいなと思う人だった。向うからすればそうではなかったのか、嫌いになったのか、のっぴきならない事情があったのか。真相はわからないまま時間だけが過ぎて、失恋というわけではないし、そういう人だったんだと思えば今までならここまで引きずることは無かったはずなのに、未だに思い出しては心を抉ってくる。忘れよう、強くなろう、と意気込む程、どこかでそのリバウンドが来て、自己嫌悪と人間不信に繰り返し苛まれる。
そんな時にふと、この本を読み返したくなった。同じ状況というわけではないけど、主人公の心情的に重なるところが多く、所々で涙を流してしまった。自分軸で生きているつもりだったのに、いつの間にか相手本位になり、自分軸を失っていたのかもしれない。私を取り戻すためのリストを、形作るための豆を、まだまだ探している途中なのかもしれない。それらはもう既にそこにあるのに、まだまだ気付けていないだけなのかもしれない。
読み終えてこの気持ちがスッキリしたとか、解決したとか、そんな簡単なことではないし、いい歳してこんな事で悩んでるなんて、とも思うけど、今まで選んできたことが全て私の一部になっているということ、「毎日のごはんが、生活が、私を助ける」ということに気付かされた気がした。読み直して良かったと思える1冊だった。
Posted by ブクログ
数年ぶりに再読した。
人生のどん底から、紙1枚をきっかけに前向きになっていくところが良かった。
色々な境遇があって、色々なことが起こるけど、それをどう受け取っていくかで、その後の人生を自分で選んでいけると学んだ。
*お気に入り*
今がチャンスだ。ふりだしを越えていこう。
Posted by ブクログ
フォロワーさんの影響で、久しぶりに読みたくなった宮下奈都さんの作品。
宮下奈都さんの「羊と鋼の森」は5本の指に入るくらい好き。静謐な世界観とじんわり心に沁みる感覚が忘れられない。
本作もまたとても好みでした。
「私が選ぶもので私はつくられる。好んで選んだものも、ちょっと無理をして選んだものも、選ぼうとしなくても無意識のうちに選び取っていたものも。譲さんを選んだのも、そして譲さんに選ばれなかったのも、私だ。私に起こった出来事だ。それらは私の一部になる。私の身体の、私の心の、私の人生の。」
Posted by ブクログ
宮下さんの作品を読むのは2作目?やけど、人の心を温かく描いてる作品のように感じられて、読後感がとてもよかった。導入の内容的に若干読者を選ぶかもやけど、休日にゆったりと読むのにピッタリな作品やと思いました。郁ちゃんがいいキャラ。笑
Posted by ブクログ
当時、俺も失意の中でやりたいことなんて何一つなかった。
だけど日々の中で接する人の優しさや大切さに気づいて、気づけなかった、当たり前だったものに気づくことができた。
そんな部分に共感したし、反対に当時見えないものを見ようとしなかった自分も悪かったなと思った。(練乳をかけまくって)
#自分を好きになる。
Posted by ブクログ
物語として面白いというよりも、元気を貰える作品。
叔母のロッカさんが提案したドリフターズリスト(やりたいことリスト)は、この物語の中で留まらず、実生活、大きなスパンで見れば人生にも役立てることができる素敵なことだと思う。教員をしていて、受験を控えた生徒や何かに対するモチベーションが上がらない時に、計画性を持つという意味でも、リスト化の重要さを伝えてあげられればなと思う。
Posted by ブクログ
人生に悩み、立ち止まるアラサー女子にぴったりの本です!
うまく行くことばかりじゃないけれど、これも自分、と認めて前に進んでいく力になるような物語だと思います。
Posted by ブクログ
この本はかなり昔に1回読んだことがあって、その時は特に思うこともなく、本はすぐに売ってしまいました。それから多分、10年近く経ったんじゃないかな、と思うのですが、最近この本を読んだ感想をYouTubeで話している動画を観て、もう一度手に取りました。
10年経ってわたしの人生に深みと苦味が出たせいか、あすわが右往左往しああでもないこうでもないといろいろ考え、悩んだり諦めたり、にたにたしたりしている感じがすごくよくわかりました。そうそう、人間ってこうやって物事を考えるよねぇ、と。若かった時(とは言っても30代だったのであすわより歳は取ってたけど)は、こんなふうにいろいろ考えたりしなかったなぁと自分の成長も感じられました。今でも自分の気持ちをコントロールするのは難しいけれど。
手元に置いておいて、時々読み返したいと思いました、
Posted by ブクログ
2023.4.15
★3.7
結婚を控えていた理沙は、婚約者に突然別れを告げられ、人生の大きな転機を迎える。将来の計画が崩れ、心にぽっかり穴があいたまま、日々を過ごすことになるり
そんな彼女が始めたのは、「やりたいことリスト」を作ること。小さなことから一つずつ実現していく中で、新しい出会いや経験を重ね、少しずつ自分らしさを取り戻していく物語。
婚約を解消されるってどんな気持ちなんだろ。自分もどん底に落ちるのだろうか。全然想像できない。そんなに人を好きになれるって羨ましいとさえ思う。
婚約解消されたことも仕事もしたことないけど、家族とごはんを食べながら他愛もない会話をずっとしていたいなと思うことに共感。
なんか幸せを感じるよね。家族ってずっと会ってなくても昨日の続きみたいに会話できるから不思議。明日(主人公)は、仕事に対してモチベというかこんなもんって思ってるけど、自分もそうなるのかな。それは嫌だなと思った。憧れとか目標捨てたくない。
正直100ページくらいまであまり面白いとは思えなかった。ただ単に婚約を解消された経験がないから共感しにくいだけかなって思ってたけど、それだけじゃなくて明日が自分に自信がない事にイラッとしていたのかもしれない。たぶんさと、変わりたいかわりたいって言ってるだけの人苦手。人間らしいんだけども。後半につれて、明日が一歩踏み出すところとか、変わろうとする姿勢が見られるから好き。
150ページあたりから明日羽の家族の温かさがすごく心地いい。六花さん(明日羽の叔母さん)もすごく面白い。
✍︎毎日のごはんがあなたを助ける。
#さとの本棚
Posted by ブクログ
自分の気持ちに正直に生きたい人にはおすすめ。
婚約者に破談にされた主人公がやりたいことリストを作成して再生していく物語。
私が選んだもの、選べなかったもの全部全部ふくめて、私なんだ。誰かに流された訳でもない、自分で選択した人生を生きていきたいと心から思えた。
Posted by ブクログ
ロッカさんのつくる太陽のパスタがなんとなく好きだ。ロッカさんみたいな飄々としたお姉さんが料理下手だなんて信じられない。ああいう人は料理が上手いもんだと思っていた。ただそういうところがロッカさんのかわいいところでもある。
あすわを傷心から立ち直らせた人であり、あすわのメンターみたいな立ち位置のロッカさんは、きっと完璧超人なんだろうなと思っていたから。
ロッカさんがあすわのラタトゥイユを食べた後、
「この太陽風スパゲティのいい引き立て役になってるよ」ってセリフを言った時、ああ、不味くてもいいんだって思った。不味くてもいい、頑張って上手くならなくても主役になれる。
太陽のパスタはロッカさんであり、こういう人が人生楽しんでるのかなと思った。
Posted by ブクログ
ひたむきにドリフターズ・リストに向き合うあすわには好感が持てた。やりたいことリストを不可能リストと言っていてたしかになと思った。でも、やっぱり書く事で達成することもあると思う。豆料理をあすわたちが美味しく食べていて豆を食べたくなった。
Posted by ブクログ
豆。そうなんよなぁ、自分にとっての豆をずっと探してる。
ある気はするけど手掛かりが掴めないでいる。書いたり話したりしたけどなぁ。
自分が会社辞めた時は気持ち良かった。周りに出来ないことだったり、違うことだったりを見せれた気がして。レールから外れる経験も気持ち良かった。でも次そうしたい訳でもない。
次は、そうだな…、粛々と今の生活を、ぐらいしか思いつかない。
動けって話だけど動く気力は今はない。明日からでもいいか。
Posted by ブクログ
ドリフターズ・リスト
やりたいことリストのことなんや。
本文にもある通り、カトちゃんも志村も長さんもブーも
関係ない。
関係ないんだけど、どうしても頭によぎってしまうな。
このお話のいいところは、
ドリフターズ・リストを作ったからって人生が好転するわけじゃなくて、まだまだ主人公は右往左往して悩んで悩んで進んでいくところ。
色んな気づきがあるところ。
それで良いんだよね。
人生、ここで終わりじゃない。
何かが叶ってもまだ続いてく。
Posted by ブクログ
割とよくある「生きる意味を見つけられない私が、クセの強い人のおかげで一歩踏み出す」系の話。
すでにそういう話をいくつか読んでしまっているので、可もなく不可もなくという印象になってしまったけれど、この本が最初だったらまた違っていたかもしれない。
結婚しているとか、職種だとか、他の人によってもたらされる価値ではなく、自分そのもののよさを自分で見つけることで、人生を楽しむことができると思う。
Posted by ブクログ
序盤の別れ話のシーンで、ご飯を食べる前と後どちらに嫌な話をするかという下りが失恋直後の半年前のわたしに刺さってしまい一度中断。恐る恐る、と言ったように読み進めていくうちにあすわと共に前を向くことができて、本当に楽しめた。美味しいご飯が食べたくなる、暖かくて笑顔になれる一作。
Posted by ブクログ
優しい物語。失意の主人公がやりたいことリストをもとに日常と改めて触れ合い直す話。情景の色使いが鮮やかで水彩画を見てるような綺麗さ。どれも淡々と進みながら、日々起きる出来事、人間関係と新しい関係を結び直していく。日常の小さなことを、心の小さな変化を、感情の浮き沈みに囚われずに、穏やかに安定飛行に入っていく様子に心がすごく暖かくなった。
Posted by ブクログ
婚約破棄された主人公が立ち直っていく話。
私も最近恋愛関係で辛いことがあったので、重ねて考えられた。
ドリフターズリストがいいとか悪いとか、
いろいろモヤモヤ考える主人公に共感。
婚約破棄されたその人は脳裏によみがえることはあるが、
それ以外の生活でしっかり楽しみを見出して、今を生きて前向きになるエンディングでよかった。
過去の執着を断ち切って私もそうなりたい。
Posted by ブクログ
婚約破棄されたことをきっかけに、本当に自分がやりたいことは何なのか見つめ直し自立していく主人公のあすわ。同僚の郁ちゃんやロッカさんがすごく気にかけてくれてて優しすぎる。じわじわ回復して新しい人生が始まっていく感じが良かった。
Posted by ブクログ
結婚目前に突然別れを告げられた主人公明日羽の物語。ものすごく気落ちしている明日羽に対する周囲の人たちの温かさを感じました。自分のやりたいことってなんだろう? と考えるきっかけにもなり、しっかりと行動に移さなければ意味がないというような自身を見つめ直すことの大切さを教えられた。
Posted by ブクログ
「些細な日常」だけど心が暖かくなる、そんな作品。
作中に登場するキーアイテム「ル・クルーゼ」
私は結婚祝いに頂き、スープやご飯を炊く時に重宝している。お鍋と一緒に「美味しいものを食べると幸せになります」というメッセージもいただき、その言葉も含め、自炊のモチベーションを上げてくれた。
些細な一言やモノが日常に彩りを与えてくれることを改めて実感した。
Posted by ブクログ
2026/01/16
30歳くらいの時に読んでいたら、もっと共感したかも。
ちょうどそのくらいの年って、仕事や結婚・人生について悩む時期なんじゃないかと思う。
自分だけが取り残されている気がするし、自分には何もないような気がする。
そんな時、この小説がそっと背中を押してくれるんじゃないかな。