あらすじ
結婚式直前に突然婚約を解消されてしまった明日羽(あすわ)。失意のどん底にいる彼女に、叔母のロッカさんが提案したのは“ドリフターズ・リスト(やりたいことリスト)”の作成だった。自分はこれまで悔いなく過ごしてきたか。相手の意見やその場の空気に流れていなかっただろうか。自分の心を見つめ直すことで明日羽は少しずつ成長してゆく。自らの気持ちに正直に生きたいと願う全ての人々におくる感動の物語。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ちょうど失恋したばかりだったので、ピッタリの本でした。
特別なことではないけど、自分の足でたって生きる実感を得ることが心の平穏なのかもしれない。
少しずつでいいんじゃない?と励まされた気がしました。
Posted by ブクログ
婚約破棄の憂き目に会い、人生の目的を見失うあすわ。
明るく破天荒な叔母のロッカさんにそそのかされ、やりたいことリスト(ドリフターズ・リスト)を作ることに。
人生の目標を立てることについて色々考えさせられる作品だった。
「本当にやりたいこと」を改めて考えたくなった。
あすわがうじうじ色々なことに思い悩むところが、人間らしく共感できた。
Posted by ブクログ
雑誌Oggiで宇垣美里さんがオススメしてたので読んでみた。仕事もプライベートも順風満帆ではないミドサーとしては、心がじんわり暖かくなる大変な良作。
婚約破棄された失意の中のあすわが、やりたいことリストを書いたり消したり繰り返す中で、頑張らない日常の中に大切なものがあると気付く。
わかる、とってもわかる…とってもリアル…!
やりたいことが他人と比べて薄っぺらいと感じたり(豆)、これだと思って勢いよく飛び込んだのに全然違ったり(料理教室)、せっかくリストを元にして頑張って暮らしてるのに「リストなんて不要」という言葉に動揺したり…
こういうこと、、本当によくある!!!
そうした経験を通して、他人に否定されたリストの意味を自分なりに見出したり、無理に頑張らなくていいと自分を認められたり、あすわはちゃんと成長してる。
私が選ぶもので私は作られる。
読みやすいのも高ポイント◎
Posted by ブクログ
日曜日の朝に段ボールから出して、その日の夜に読み終わった。火曜日に何か本をプレゼントしたかったので。良い人に囲まれてた人が自分の周りに良い人がいっぱいいることに気付くお話。、
Posted by ブクログ
ちょうど失恋したタイミングで読んだ(あすわほどではないけど…)ので、あすわの気持ちに共感しながら読めました。
特技がない、自分を他と比較してしまうところが特に共感した。ただ、結局等身大の自分を受け入れて、前に進もうと思えた。
落ち込んでいるあすわは自己評価が低かったけど、すごく頑張ってるよと言ってあげたかった。
ドリフターズリスト、素敵だなと思った。
毎日を丁寧に、美味しく生きたい、前向きになれる一冊でした。
あすわ以外の登場人物も素敵な人だった。ロッカさん、京、桜井さん、郁さん目線で同じ話書いてほしいな~とも思いました。
Posted by ブクログ
傷ついた人が、少しずつ少しずつ心を治していくお話。
人と出会って、話して、考えて、ごはんを食べて、
そうやって日々を生きて「自分」を探していくのが気持ちよかった。一つひとつ丁寧にこなしてれば、時間が解決してくれることってあるよね
立ち止まれないから、少しずつでいいから進まないといけない
心の底から打ちのめされて絶望に落ちたとき、ひとりぼっちはきつすぎて誰かに頼りたくなるけど、
そんなことしないで1人で向き合って立ち直っていく主人公がカッコ良すぎた
匿名
人生の暗い時期からまた次のある時期へと移行していくその時期にどんなことをして何を指針に生きていくのか。この小説の中では特に大きなことは起こりません(婚約破棄以外には)。自分自身と向き合って何かをできるだけ素直な気持ちで選んでいくその過程を通じて、自分自身が回復していく。そしてその選んだものって意外と自分自身に根ざしていて実は自分の周りにすでに転がっている何かだったりするので、その何かに気付いてあげることが大切なんだろう。
Posted by ブクログ
あすわがいかにもヒロイン!!というような、仰々しく波乱万丈の日々を送っていないところがいい。
自分にとって一切れのパンになるドリフターズリストを作りたいと思った。
物語を読み終わったあとの解説がいい。
そしてブックカバーを外してから表紙を見て思い出すタイトルもいい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
結婚式直前に突然婚約を解消されてしまった明日羽。失意のどん底にいる彼女に、叔母のロッカさんが提案したのは“ドリフターズ(やりたいこと)・リスト”の作成だった。自分はこれまで悔いなく過ごしてきたか。相手の意見やその場の空気に流されていなかっただろうか。自分の心を見つめ直すことで明日羽は少しずつ成長してゆく。自らの気持ちに正直に生きたいと願う全ての人々におくる感動の物語。
六花さん
六花さんがとてもいいキャラで、癒されました。自分の近くにいて欲しい存在。多くは語らず、でもそばで背中を押してくれる存在でした。
とてもほっこりする小説でした!
Posted by ブクログ
婚約者から、結婚直前で突然婚約を解消された
主人公のあすわ(明日羽)傷心の彼女に
叔母のロッカさんはドリフターズリスト(やりたいことリスト)の作成を提案する。
ロッカさんの能天気ぶりに、腹が立つやら
あきれるやら‥でもきっと、この人には
何を言っても通じない。
ドリフターズリストを悩みながら書いて
無理にでも達成しようとするあすわだが、
ドリフターズリストは「不可能リスト」と、
エスティシャンの桜井さんに教えられる。
リストは反面教師で自分にできないことを
挙げるらしい。本当に大事なこと、どうしても
守りたいものは口に出したり紙に書いたりしない
ほうがいいと言われて、愕然とするあすわ。
会社の同僚の郁ちゃんが青空マーケットで豆を
売っていることを知り、豆に興味を持ち始める
あすわ。婚約破棄された直後は、綺麗になって
元婚約者を見返してやる!と思い詰めていた
あすわだが、いつの間にかそんなことよりも
興味があることが見つかった。
ロッカさんや両親のこと、兄のこと、勤めている
会社や同僚の郁ちゃん、山吹さん、幼なじみの
京ちゃん。周りにいる人の気付かなかった色々な
ことが見えるようになってきた。
豆を通して、同僚の郁ちゃんと青空マーケットで
繋がり、自分の仕事をちゃんと見てくれていた人がプロジェクトチームの参加の推薦もしてくれた。
「頭がカチカチのときって考えも凝り固まってるから、新しいものを取り入れるのがむずかしいの」と、京ちゃんの言葉。その通りかもしれない。
無理しなくていい。情けなくていい。
普段の生活を大事にして、
いとおしいと思える自分になっていく
(リストはポケットに入れて時々見るだけでいい)
ぐちぐちと何度も悩む主人公に共感する。
この本が「太陽のパスタ、豆のスープ」という
タイトルなので、おいしそうな料理が出てくる
本かと思って読んでみたら、自分の生き方を
見つめ直し、背中を押してくれるような
そんな本だった。
婚約者の譲さんて、一体どんな人だったのだろう。存在感が薄すぎて、あすわは本当にこの人のことが好きだったのだろうかと疑問。
Posted by ブクログ
結婚式直前に突然婚約を解消されてしまった明日羽の成長の物語。
温かく優しいまわりの人たちのおかげで悲壮感がなく救われる。
「たんぽぽのような声」
「ドリアン」
「一切れのパン」
「豚のメ」
印象に残る。
無性に豆を茹でたくなる。
Posted by ブクログ
ドリフターズリスト私も作ろっかな
最初は婚約破棄されたあすわが可哀想すぎてこっちまで辛くなった
でも郁ちゃんもロッカさんもお兄ちゃんもあたたかくて幸せな気持ちになった
リスト作りたいって思いながら読んでたけど途中で恵の「リストは反面教師、リストに書かれているのは全てあなたの弱点、どうしても守りたいものは口に出したり紙に書いたりしない方が賢明」って言うのにも頷けた
また、同時に1切れのパンみたいな存在。何をしてるか、何をすればいいかやろうとしてる事は、やりたいことはそういうことを考えるのがリストの役割できっかけ。結局はこのリストはポケットに入れて自分で進んでくしかない書いたことを信じてこれがあるからって
Posted by ブクログ
主人公は婚約破棄をされた事務職の女性。
結婚後に使うはずだった休暇を取り自暴自棄に過ごすも、叔母からドリフターズリスト(やりたいことリスト)の記載を勧められ、試してみる。
そこに記載したエステで出会った綺麗な店員、同僚の仕事以外の一面(豆を広める活動)の発見と活動への参加などを通して、前向きに変わっていく。
たぶんそんなに大きく変わってはいない、日常が描かれているけど、物語の最初と最後では大きな違いを感じる不思議なストーリー。料理がその人を作るって部分はとてもわかる気がして、確かに自炊率の高かった週は気持ちが豊かだし、満足度が高い気がする。それが1番実感を得やすいけど、確かに人生って自分で作った/選んだものが良いのかもしれない。
Posted by ブクログ
婚約破棄されたことをきっかけに、自分というものが無くて、ただ何となく生きていたことに気づいた主人公が「ドリフターズ(漂流者)リスト」を通して、自分や家族、周りの人々との関係性や本当に自分がやりたかった事は何かを見つめ直していくハートウォーミングな話。
「自分は何のために生きているんだろう」「本当にやりたいことはなんだろう」「あの人はあんなに頑張っているのに私ときたら……」と1度でも考えたことがある人ならきっと、理解出来る心情が書かれている1冊だと思う。
自由奔放でひねくれ者な叔母のロッカさんや、幼なじみの京など登場人物も皆濃いキャラで、この中で生きてたら確かに自分なんて突出したものは何も持ってないな……と思っちゃうかも、と共感してしまった。
Posted by ブクログ
p.174
自分探しなんかをするつもりはない。自分を探したって始まらない。私には何もないんだから。探すんじゃ無くて、新しく付け加えるのだ。そうして、なりたい自分になる。
p.265
私が選ぶもので私はつくられる。
当たり前なんだけど、忘れがち
解説はちょっと微妙だったので、作者のあとがきにして欲しかった。
Posted by ブクログ
家族やロッカさん、京、郁ちゃんと登場人物みんなが素敵な人でとても温かい気持ちになれました。
主人公がこれまでの自分を内省することで少しずつ成長していくのを感じた。これを読むと、私自身も周りへの感謝と自分のやりたいことは何かなど振り返る良いきっかけになったなと思った。
Posted by ブクログ
あすわの境遇も抱えている悩みも、自分と重なるところが多いからこそ、一緒に元気になっていこうねという併走するような気持ちで読んだ。
こんなに魅力的な人達に囲まれているのはあすわの人徳があってこそだと思うし、私にはここまで毎日の暮らしを支えてくれる人間関係は正直ないかもしれないけど、それでもやっぱり、自分の暮らしも、身の回りの大切な人たちのことも、これからどうしたいかも、見直すきっかけを貰える本だった。
ドリフターズリストの扱われ方が意外な方向に進んでいったのも、この物語がありきたりに感じなかったことに一役買っていそう。
私は影響されやすい方なので、こういう本を読むとやっぱり豆茹でたくなる。マルシェみたいなイベントに足を運んでみたくなる。
食事がキーになっていることもあり、キッチン常夜灯に近い読後感。
こういう、嫌な人が出てこない、温かい気持ちになれる本ってやっぱり良いものだなと思います。
Posted by ブクログ
ちょっと昔に失恋したときにすすめられた本。
今はほんっまに大丈夫なんですけど、古本屋さんで出会ったので、読んでみました。
宮下奈都さん、大好き。
静かな文章を書くんだと思って読んだから、元気の良い文体にちょっとびっくり。
あすわが受けた傷はとんでもないものだと思うんだけど、辛くなりすぎなくてよかった。
悲しい時、感受性が豊かになる気がする。
そんな時に出会った人やモノは、自分の人生について考えるきっかけになる。
自分の人生って、大きい目標や資産形成の話じゃなくって、
何が好きで何が嫌いか、今まで見過ごしていたもの、やってみたいこと、みたいに、人生にはいろんな切り口があること。そんなことに気づける本でした。
生活を整えることって、気持ちを整えることなんだな。
私はまだ30歳をこえても実家にいて、ぬるっと暮らしている。
すぐにさぼれてしまう。それがいけないなぁと思って、一人暮らし計画中。
かなった暁にはル・クルーゼの鍋を買おうと思う。ビタミンカラーのものがいいな。
ちょうどロッカさんみたいな猫もいるし。
ふふ、あぁいい本だった。
Posted by ブクログ
【食すは、生きる】
主人公の衝撃的な経験からスタートし
ズタボロになり、少しずつすこしずつ
自分と向き合い邂逅していく。
本書の、スローで、そして温かみがあって。
それでいて、匂いや質感のあるこの物語は
唯一無二だなと思いました。
男性にこそ読んでほしいと思う本作。
全男性の必読書になって欲しいな。
ぜひ、手に取ってみてください。
Posted by ブクログ
とても心あたたまる優しいお話し 〇 .
人生時には立ち止まることも必要 ⸝⸝ᵕ ᵕ⸝⸝
壁にぶつかったときに読むと
最後には元気をもらえるような 、そんな1冊です
私もとても勇気を貰えました *
Posted by ブクログ
婚約破棄されて、自分には何もないと気づく。
自分に何もないから人に寄りかかろうとする。
私も何回かそういう経験があるし、気持ちがわかる。
自分にとっての"豆"がほしい。
"豆"がある人を羨ましく思う。
"豆"が自分の人生を豊かにしていたり、
他人と自然につながるいい機会だったり、
自分のアイデンティティになっていたり。
"豆"がある人に主人公が魅力を感じているように、
自分もたしかにそういう人に魅力を感じるきがする。
わたしも"豆"をみつけよう。
今の自分には必要な事だとおもった。
Posted by ブクログ
ふと何年か前に読んだ事を思い出した。
初宮下さんで読みやすそうな物を読んでから
羊と鋼の森に行こうと思った記憶。
元気もらえたなぁ。
主人公の周りに輝いている人が居て刺激を受ける姿に共感して好きだなぁと思ったっけ。
今、絶賛原田マハさんブーム到来中で、次は中山七里さんに手を出す予定なので…羊〜はうーん、いつになる事やら。
Posted by ブクログ
恋人に婚約破棄されたアラサー主人公のあすわが、恋人との未来が無くなったことでそこに寄りかかっていた自分に気付き、自分には何も無い...からっぽだ...となり、やりたいことリストを書くことで自分と向き合うお話。
「持っていないもの」に目を向けて新しいことに挑戦するのはとても良いことだと思うのだけど、それと同時に今既に自分が「持っているもの」に気付くこと、感謝することが幸せの土台なんじゃないかなと個人的には感じた。
Posted by ブクログ
婚約解消をされた主人公の明日羽が、やりたいことをやろうとドリフターズ・リストを作り、どのように実行して行くかを描いた物語。
冒頭は婚約者から突然婚約解消を言い渡され、どん底に落ちてしまう様子に、このあとどう挽回して行くのかと引き込まれた。
しかし、特に何か大きな出来事が起こるでもなく、リストの内容も細かく夢のあるようなものではないし、思ったような展開にはならず途中からだれてきてしまった印象。
彼女の周りのロッカさん、郁ちゃんなどは個性豊かな人物像でインパクトはあったが、それゆえに主人公が薄く見えてしまった。
ただ、人生どん底に落ちることがあったとしても、周りの人に助けてもらえる恵まれた環境にあるというのは救いだったと思う。
物語としては想像より淡々としていたけれど、実際の人生の波なんてこのくらいのもので、それは当人にとっては大きな波だったりするんだろう。
Posted by ブクログ
TikTokで失恋したら読むべき本として紹介されていて、タイトルに惹かれて読み始めた。
ドリフターズ・リストを作ることで良くも悪くも、何かをする動機を得られることで失恋の痛みを苦し紛れにも忘れることができることができたのかなと感じた。でも、そのリストは「不可能リスト」自分ができないからリストにするものであるからリストにこだわりすぎることもまた良くない。難しいなと思う。
私も失恋した、その出来事が頭の大部分を占めしまっているからまずはリストを作ってみようと思う。
正直、京や恵、郁ちゃん、お兄ちゃんとロッカさんやお父さんの視点でのあすわを見てみたかった。主人公視点の物語で、終始あすわの考えに沿っていた。
Posted by ブクログ
20代後半だった自分にも主人公と同じようなことがあった。からっぽだった。今思えばなんであんなに付き合っていた人に固執してたのだろうとわからない。そんな昔の出来事を思い出した。
Posted by ブクログ
読みながら急にラタトゥイユを作りたくなって、あるもので作りました。お豆も煮てみたくなりました。人の体は食べ物で作られているってつくづく感じたし、読んでいて元気が出ました。どうしたらいいかわからなくなった時は、私もドリフターズリストを作ってみようと思いました。
Posted by ブクログ
結婚式直前に婚約破棄された明日羽。失意の底にいた明日羽に、叔母のロッカさんがドリフターズリストを作ってみたら〜という話を持ちかけ、様々な行動をしていく中で前向きさを取り戻していくストーリー。
自分のことをよく理解できなかった明日羽が、「私が選ぶもので私はつくられる」と元気を取り戻す様子や立ち直っていく過程に共感できた作品だった。
Posted by ブクログ
突然の婚約解消、失意のどん底にいた明日羽が始めたのは"ドリフターズリスト"だった
空っぽな自分に気付き、焦って詰め込むように色々な事に挑戦するが...本当にやりたいことはなんだろう?私の人生は私が形づくるのだと、少しずつ成長する姿が清々しかった!