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見つかったのは、ミカちゃんなんじゃないか――
『かがみの孤城』『傲慢と善良』の著者が描く、
瑞々しい子どもたちの日々。そして、痛みと成長。
かつて、カルトだと批判を浴びた<ミライの学校>の敷地跡から、
少女の白骨遺体が見つかった。
ニュースを知った弁護士の法子は、無騒ぎを覚える。
埋められていたのは、ミカちゃんではないか――。
小学生時代に参加した<ミライの学校>の夏合宿で出会ったふたり。
法子が最後に参加した夏、ミカは合宿に姿を見せなかった。
30年前の記憶の扉が開くとき、幼い日の友情と罪があふれ出す。
解説・桜庭一樹
※この電子書籍は2021年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
Posted by ブクログ 2024年04月17日
カルト団体的な施設で暮らして来た子ども達のストーリー。
読み始めは場面設定や時代設定にあたる情報が不足していて読みづらいなあと思っていたが、ようやく中盤くらいでそれも意図的な演出と気づき、一気に面白くなった。
カルト団体との関わりは全く経験が無いが、それでもそこに暮らす人々のリアルが手に取るように...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月11日
続きが気になりすぎて、睡眠時間を削ってしまった。
なんかもうザワザワしちゃうんだよな。
手に汗握る展開とかではないんだけど、心理描写がとても丁寧で、その年頃の子どもたちのあるあるがめちゃくちゃリアルに描かれていて胸が痛い。
大人になったらなんてことないことも、子どもの世界では一大事で夏の間だけでも...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月09日
辻村深月はかがみの孤城に続いて、読むのは2作目。550ページ超えの長編だが、展開が気になってしまい、読むのがやめられない作品でした。
カルト団体もしくは宗教的団体の子どもたちと、その後の話が描かれています。宗教二世などが世間で話題になっていたので、そのような状況にあわせて作った小説なのかなと思ったら...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月07日
ずっと「問答」をしているようだった。
子どもは親と一緒にいるほうがいいのか?
それはどんな親でもそうなのか?
親じゃなくても、愛情のある大人と一緒ならいいのか?
親が子どもと離れたいと思うのは悪いことなのか?
子どもと離れた親は子どもを愛していないのか?
いい親と悪い親、いい宗教と悪い宗教、いい教育...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月29日
どこか、なんとなく理想的に映る「ミライの学校」から白骨遺体が見つかり…… という話。ノリコやミカの心情に翻弄されながら読み進めていくうちに、ミライの学校の大人たちや子供たちに、どこか、なんとなく覚える違和感、奇妙さ、あやしさとあやうさ。友情や裏切り、愛情や無関心など交差する結末は絶望か希望か。「読ん...続きを読む
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