あらすじ
高校生のピップは自由研究で、5年前に自分の住む町で起きた17歳の少女の失踪事件を調べている。交際相手の少年が彼女を殺害し、自殺したとされていた。その少年と親しかったピップは、彼が犯人だとは信じられず、無実を証明するために、自由研究を口実に警察や新聞記者、関係者たちにインタビューをはじめる。ところが、身近な人物が次々と容疑者として浮かんできてしまい……。予想外の事実にもひるまず、事件の謎を追うピップがたどりついた驚愕の真相とは。ひたむきな主人公の姿が胸を打つ、英米で大ベストセラーとなった謎解きミステリ!/解説=若林踏
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最初手に取った時は分厚い本だな……などと躊躇してしまいましたがそんなことは杞憂でした!主人公の思い切りの良さ、冴え渡る推理、それと同時に高校生ならではの苦悩や社会問題など日本では考えられない背景などが散りばめられ一気に読むことができました。二転三転するストーリーも必見。恋愛部分が無いのも好感が持てました(自分では推理小説に惚れた腫れたがあると雑味に感じられてしますので)
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以前から気になっていた海外ミステリ。
舞台はイギリスの田舎町。
主人公のピッパは女子高生で、とても頭脳明晰な人物である。日本人だと馴染みがないが、高校の課題として自由研究があり、彼女はそのテーマに五年前に起きたある殺人事件を選んだ。
加害者は彼女もよく知るサルという善良な人物。
サルが加害者ということに疑問を感じる彼女は、サルの弟のラヴィと共に研究を進めていく。
読み慣れない海外ミステリ、且つ600頁近いボリュームで読むのは大変だったが、少しずつ容疑者を絞り込んでいき、確実に犯人を追い詰めていく展開は息もつかぬほどであり、非常に楽しめた作品だった。
Netflixで映像作品として見れるようなので、小説で読むのはちょっと、、という人はそちらを是非見てみるといいかも。
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青春版ツインピークスという感じでした。
ピップの性格といい、物語の展開といいとても好きでした。
以下ネタバレ
カーラとナオミの父であり教師でもあるエリオットは、関係を持ってしまったアンディを突き飛ばして頭を強打させ、アンディの恋人だったサルシンに罪を着せて殺してしまう。
アンディの妹であるベッカは、自身がレイプされた原因のドラッグをアンディが売っていたことを知り、問い詰めるが謝罪もなく無下にされる。小競り合いが起こった時、頭を強打した影響で倒れてしまうがベッカは助けずアンディが死んだ後別の場所の貯水タンクに死体を隠す。
小説内でも言及されていましたが、エリオットやベッカやアンディをモンスターと言い切るのは簡単ですが、一方でそれだけでは割り切れない切なさがありました。
ただ犯人を見つけるだけでなく、許せないけど切ないというもやもやを抱えて終わるところも含めてとても好きでした。
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最初から最後まで面白かったです。
自分の町で起きた殺人事件の真相を掴むため自由研究の題材として選んだ高校生の主人公。誰もが終わった事件として考えている中様々な視点、人に関わることによって少しずつ掴めていく事実。学生ならではの問題、アメリカの社会問題についても触れられている作品でとても興味深く読むことができました。
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こんなに魅力的な主人公と相棒の出てくる作品は久々に読んだなぁ。
読み始めの最初の時点で読者は主人公ピップのことを好きになるに違いない。17歳ということで本来であれば子どもの大人の間でせめぎ合っている年頃の女性なのだが、本人はそういった部分を感じさせず快活で芯のある姿が描かれていてこちらもなんだか元気をもらえた気がする。それと普通に知識も豊富で年齢に見合わない知性を感じる。……羨ましい。
続いて登場する相棒ラヴィも事件で兄を失い、当初非協力的ながらピップの人柄や事件を追う真剣さに触れ、徐々に心を開きユーモアに富んだ受け答えをして楽しませてくれる非常にいいキャラクターだった。意外に漢気にも溢れている。
そもそも自由研究で過去に起きた殺人事件を調べようとするかね。そこからしてぶっ飛んでいると思うが、読んでいるうちにそのことになんの疑問も抱かなくなるから不思議。これがメンタリズムというやつか……
というか事件の関係者たちも嫌々ながらも質問に答えたりしてくれてるんだよね。……なんで?生粋の悪人はいないよっていうことなんだろうか?まぁでもなんでかそれも気にならなくなるから話が円滑に進むためならそれでいいのだ!
劇中ではピップ自身が残した記録や入手した証拠も一部掲載されていて、フォントの違いなどで視覚的にも楽しませてくれると同時に、まるで自分に一緒になって捜査している気分が味わわせてくれる。
私もそんな気分でいろいろと推理してみたが、例に漏れず今回も真相にたどり着くことはできなかった。できなかったんだよ。だからこの話はこれでお終いなんだ。
またストーリーとは関係ないけど、イギリスの文化や専門用語の注釈として書いてあるカッコ書きの見せ方が日本人に寄せたもので秀逸だった。これは編集者さんや翻訳者さんの素晴らしいお仕事だ。
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前々から気になっていたが、厚さと登場人物の多そうなところに気が引けて先延ばししていたところ、ちょうど気が向いたので挑戦。
いわゆる青春ミステリーと呼ばれるものにはなるんだろうけど、大きな謎やトリックなどはなく、ミステリーの部分は薄い。
しかしながら視覚的に工夫を凝らした記載で主人公と共に調査を進めていくような気になる構成は、映画「search」にも通じる印象で、現代らしくも上手い見せ方。
また翻訳家が合っているのか読みやすい筆致ですいすいと読み進めることができた。
人種問題や小さな町でのドロドロ、重めのストーリーを主人公のキャラクターでカバーしているのも良い。最後の方の選択には賛否もあるだろうが。
トータルこの厚さで相応の面白さを感じられたので満足。
全三部作だそうで、これからの二作目も楽しみ。
そういえば原題直訳は「グッドガールの殺人ガイド」。
これは翻訳家のセンスに拍手。
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ピップとラヴィのコンビ好きだなぁ。海外特有の言い回しやユーモアたっぷりな2人に和みつつ、事件の解決に向かっていく勇敢なストーリーに一気読みだった!続編も期待したい。
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学会中の合間に一気読み!高校生のピップは、大学進学の自由研究として、5年前に起きた少女アンディ・ベル失踪事件を調べ始める。当時、恋人のサル・シンが「僕が殺した」と残して自殺したが、ピップは彼の無実を信じていた。調査を進めるうちに、アンディが嘘と秘密に満ちた人物だったこと、そして町の人々が事件の真相を隠していることが分かる。ピップはサルの弟ラヴィと協力し、ついに衝撃の事実にたどり着く。ピップの告発により真実が明らかになり、サルの無実が証明される。彼女は傷つきながらも、真実を暴いたことで人間的に成長した。⑤↑
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好感の持てる主人公、二転三転する捜査展開、そして文句のつけようのないハッピーエンドと
ピップの素人探偵らしいミスにハラハラし、フラストレーションのたまる展開を経て、そこに至るのだから、大満足
犬の死が残念
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まず、自由研究のテーマに殺人事件解明を持ってくるところが笑
570pという長編物だけど、海外文学ならではのユニークな表現や合間合間の事件のまとめ等があり飽きがなかった
真相に至るまでも展開が二転も三転もし、何回も騙された
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全く自由研究には向かない物語でした イギリスの大学入試のシステムがわからないとピンとこない部分もある。
アメリカ小説とは違った雰囲気のミステリーで面白かった。
それと同時に人種差別や女性差別が描かれており、イギリス特有のレイシズムを垣間見ることができた。
主人公のピップは頭脳明晰、友人思いで素敵な女の子。ケンブリッジ大学の入試と並行して、5年前に起こった行方不明事件を探る。真犯人からの脅迫もあるなかで、ピップは頑張る。
陰惨な部分もあるが、人間の温かい部分、愛ある部分も描いた作品。
シリーズではあと2作品があるらしい。
ゲットせねば。
とても、面白かった!
イギリスの小さな町の秘密を明かす物語。
寝る間を惜しんで読みたくなるようなミステリでした。
5年前の事件をSNSやデジタルデバイスを駆使して調べるのが、現代のミステリという感じで面白かったです。
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先が気になってなかなか長編だったけど一気に読んでしまった。17歳のビップが勇敢で頼もしくてよかった!!
途中ハラハラさせられるところも多かったけど、最後は予想もつかない展開でそうだったのか!!となってしまった。
途中でバーニーが死んでしまったのは犬好きとして本当に辛くて、、、そこはいらなかったのではとなってしまった。。。
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簡単に手短に、面白かった。
一人の学生の聞き取りで、ここまで世間の人は協力してくれるのか!?と現実的な目線でも読んでしまったが、容疑者候補が次々と挙がっていったり、思いもよらない展開でなかなか読み応えがあった。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白い!
最近読んだ海外ミステリの中でも一番本格ミステリしてる!
セリフ回しの軽妙さのおかげで、スラスラ読み切れた
主人公の行動力がすさまじいところも好き
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イギリスの小さな町に住むピップは、大学受験の勉強と並行して“自由研究で得られる資格(EPQ)"に取り組んでいた。題材は5年前の少女失踪事件。交際相手の少年が遺体で発見され、警察は彼が少女を殺害して自殺したと発表した。少年と親交があったピップは彼の無実を証明するため、自由研究を隠れ蓑に真相を探る。ずっと積読にしていたのですが、ようやく読みました。面白かった〜!次作も早めに読みたいです。
Posted by ブクログ
主人公や家族の明るさが、事件の暗さを乗り越えさせてくれました。図として主人公が得た情報を挿し込んであるので、一緒に事件を整理していく楽しさがありました。
事件の真相に近づいていくほど危険が増していくのに、それでも突き進む主人公が格好良い!二転三転していくストーリーに目が離せませんでした。楽しかった!
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読み進めるほどにピップのキャラクターに愛着が湧き、クセになってくる。
イギリスのティーンエイジャーの生活や、日本とは違う進学のシステムの話も新鮮だった。
事件の内容も高校生達が抱える問題もなかなか重いのだが、ピップの直向きな正義感や優しく明るい家族の存在のおかげで、気が滅入ることなく楽しめた。
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長らく積読にしていたうちの一冊。
なんとも言い難い翻訳書籍独特の言い回しがあるものの、読みやすかったです。
『自由研究に向かない殺人』だなんて、そもそも殺人事件事態、自由研究には不向きだろうと、読む前に思っていました。しかも自分の住んでいる街での殺人事件、被害者であるアンディの遺体は未発見、犯人とされるサルは自殺しており、サルの家族は街で白い目で見られて、家には投石までされている始末……。街の絶対的タブーを題材にするだなんて、確かに学校の自由研究には向いていない。
でも本当に向いていない理由は、それだけではありませんでした。
独自の捜索を進めるうちに、次々と容疑者として浮上する近しい人々。親友の家族に疑いの目を向けなくてはならないのは、普通の自由研究では起こらないこと。
しかも脅迫状が出てきて、実害も起き……
とある「悲劇」の主人公の裏の顔が判明してから、事件の複雑性が増してきます。
す
近年はSNSのとても短い言葉だけで、何かを知ったように信じたり、騒いだりする世の中。第二のリトル・キントンにならないためには、すぐに何もかもを鵜呑みにしたりせず、公平に見る目を持ち続けることが重要なのだと感じました。
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読みやすく、ストーリーも面白かった。
主人公・ピッパのキャラクターがさっぱりとしていて、それが作品全体のスッキリした雰囲気を作り出しているように感じる。
事件についての説明的な内容や、関係者との会話内容など、少し現実感に欠けるギミックも、「自由研究の資料」として提示されることで、その説得力や納得感を増しているところが、良いアイデアだなと思った。
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イギリスの高校生の少女が、学校の自由研究課題として自分の街で5年前に起きた殺人事件を調査する話。
いや殺人事件が高校生の自由研究に向いてるわけないだろって。
今まで海外のミステリーはアガサクリスティみたいな古典を多く読んでいたけど、それらに比べてこれはめっちゃ読みやすい。
高校生の主人公視点のため砕けた文章も多く、自由研究という体裁のため必要な情報を適宜まとめてくれる。
ユーモアというか、ジョークもたくさん。
あと海外の小説は登場人物の名前覚えるのが個人的には大変なんだけど、本作は高校の友達やらその家族やら事件関係者やらで登場人物がめっちゃ多い。
しかもニックネームとか使うから混乱する。
登場人物一覧に全然収まってないよ。
怪しいなって思った人はしっかり犯人だった。
本当にイギリスの高校生はこんな生活をしているのか…?
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ラ、ラヴィ〜〜〜〜( ; ; )
ピップが自由研究を断念せざるを得ない唯一の理由をラヴィが言い当てたシーンでピップに感情移入して泣いてしまった。
なんやかんやあって2人で捜査再開!となったこの辺りからページをめくる手が止まらなかった。食事も忘れるぐらいのめり込んで、ラスト一行のセリフでの締めくくり、最高だった。たまらない経験だと感じた。
バーニーだけほんとにつらい。最後まで信じたくなかった。
しばらくはいろいろなレビューを読むだけで楽しめそう。
Posted by ブクログ
高校生のピップは自由研究の題材に5年前に起きた17歳の少女アンディ・ベルの失踪事件を選ぶ。公式には交際相手のサル・シンが犯人で自殺したとされているが、ピップはそれを信じず独自に捜査を始める。友人たちの証言やアンディの“裏の顔”、町に隠された秘密を掘り下げるうちに、脅迫や危険な関係が次々と明らかになり、想像以上に複雑で陰惨な真相へと近づいていく物語。
Posted by ブクログ
1人の女子高生の信念に基づく調査により、既に解決したと思われていた殺人事件の真相が明らかになっていくお話。
「自由研究」という訳は日本語だと小学校の夏休みを連想しますが、ここでは高校の卒業課題のようなものを指しています。
そもそも主人公の通う「グラマースクール」が日本にあまり馴染みがないので、その辺りの文化の違いで最初はやや感情移入しづらいかも。
主人公の前向きな性格が物語全体を明るくしており、殺人事件の調査という重いテーマでも暗さをあまり感じさせません。
巻末の謝辞もその雰囲気なので、主人公というよりは作者自身の人柄かもしれませんね。
Posted by ブクログ
読み飽きない わりと長めの小説だけど、あっという間に読んでしまった。設定がユニークで、意外な展開もあり、感動作とかではないけれど、人におすすめしたいミステリーだった。
夏休みの冒険にしては深刻すぎる
遅ればせながら読了。
否定的な意見としては、電子書籍より紙の本の方が
この本の仕掛けをフルに楽しめたかもしれない。
ただズームして見られる点では電子書籍で良かったのかもしれない‥‥老眼なんで。
さて、本編ですが面白い、文句なく面白い。
多少強引な点はあるにしても、最後まで前のめりに
のめり込みました。
主人公のひたむきさと正義感が眩しい物語ではあるが、あ~そこは隠蔽するのか...え~なんか残念というエピソードもあり、そこを読者が高校生の若さととるか、探偵の役得ととるのかで話の見えかたや主人公に対する感情も変わってしまう危うさを感じました。
このミス2位もうなずけるし、1位と遜色ない素晴らしいお話ですが、私は物語内で正義を語る割にちょいちょい身内びいきが目立つ事に、良くも悪くもほろ苦さを感じました、だって彼女は自由研究をしてるだけだからね。
さあ、先ずは読んでみて!
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読者として第三者から見ると、ご都合のいい流れで話が構成されている感があったが、それはある意味、人のバイアスによって、自分の都合のいい解釈をしてしまい事実を履き違える事を示してあげているのかもしれない。いや、これもバイアスによるご都合主義であるな。
Posted by ブクログ
すごい人気だけれど、題名と装丁からして若い子向けかと思い先延ばしにしていたシリーズ
サクサク読める、ボリュームもある
海外エンタメ系の面白いドラマを一気見しているかのよう…、と思ったらNetflixでドラマ化してた
納得
星は3の後半
微細な表現、露骨な描写は無いものの、レ◯プや麻◯などが出てくるので、ミステリ好きの娘には、中学生になってからだ!と釘を刺そうと思う
Posted by ブクログ
手がかりを全て提示してさあ推理してというような本格ミステリーではなく、プロットが進む中で少しずつ謎が明かされていくハードボイルド小説のような感じ。
違うのは主人公がむさくてかっこいいおじさんではなく、爽やかなJKであること。
若々しい表現やノリが好みでまた続編も読んでみたいし、映像化もみてみたいなと思うような作品。
Posted by ブクログ
主人公の圧倒的な行動力と高校生ならではの捜査方法で、様々な事実が明らかになっていく展開は引き込まれる。
しかしそれに対して真相がやや物足りなかった。
面白かったけど、世間の評価がすごく高かったので期待しすぎてしまった。
Posted by ブクログ
ずっと気になっていて読みたかった小説。たしかに自由研究には向かない研究というか調査というかでした。ピップ自身もこんな結末を迎えるとは思ってなかったのではと思います。色々な人にインタビューをするなかで、疑惑や真実をしり、行き詰まることがあっても、突き進んだ信念と、若さゆえの無鉄砲さも感じました。脅されてもやりとげようとした強さ、大切なものを失う恐怖、ピップの思いがとても伝わってきました。身近な人を疑わなければならない状況も心が痛かったです。全てを世間に明らかにしないところに若干のモヤモヤは残るものの、事件の真実が見えた爽快感のなかに残る不快感がこの小説の魅力になっているような気がしました。