あらすじ
高校生のピップは自由研究で、5年前に自分の住む町で起きた17歳の少女の失踪事件を調べている。交際相手の少年が彼女を殺害し、自殺したとされていた。その少年と親しかったピップは、彼が犯人だとは信じられず、無実を証明するために、自由研究を口実に警察や新聞記者、関係者たちにインタビューをはじめる。ところが、身近な人物が次々と容疑者として浮かんできてしまい……。予想外の事実にもひるまず、事件の謎を追うピップがたどりついた驚愕の真相とは。ひたむきな主人公の姿が胸を打つ、英米で大ベストセラーとなった謎解きミステリ!/解説=若林踏
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
爽やかなミステリと言うと、おかしい表現かもしれないが、主人公がティーンエイジャーらしい未熟さ、青臭さ、そこから来る万能感を抱えて事件に挑む姿が題材が殺人事件の捜査でなければ、スポ根小説のような話でした。
それに加えバディ物でもあり、最後にはくっつくとは言え、一緒に操作をしていく中で段々と信頼が築かれていく様子がとても熱かった。小説によっては調査そっちのけでイチャイチャしだすものもあるが、調査に邁進する姿はやはり熱血スポ根もの。
個人的に興味深かった点は、イギリスのティーンエイジャーの日常が垣間見れたところ。FaceBookやインスタがメインのSNSであったり、ビールや炭酸割り的なものであれば16歳から飲酒できたり、飲酒運転はある程度の量であれば許されていたり(もちろん酩酊状態での運転は違反)、ドラッグが蔓延していたり。調査のためとは言え、主人公が大麻を吸った描写がある点は驚いた。軽く大麻を吸ったくらいじゃ法律違反だけど、しょっ引かれはしないのだろう。そもそも主人公は住居に不法に侵入したり、窃盗したり、脅したりと法律はたくさん犯してるけどね(笑)。
Netflixのドラマもあるようなので見てみたい。
Posted by ブクログ
青春版ツインピークスという感じでした。
ピップの性格といい、物語の展開といいとても好きでした。
以下ネタバレ
カーラとナオミの父であり教師でもあるエリオットは、関係を持ってしまったアンディを突き飛ばして頭を強打させ、アンディの恋人だったサルシンに罪を着せて殺してしまう。
アンディの妹であるベッカは、自身がレイプされた原因のドラッグをアンディが売っていたことを知り、問い詰めるが謝罪もなく無下にされる。小競り合いが起こった時、頭を強打した影響で倒れてしまうがベッカは助けずアンディが死んだ後別の場所の貯水タンクに死体を隠す。
小説内でも言及されていましたが、エリオットやベッカやアンディをモンスターと言い切るのは簡単ですが、一方でそれだけでは割り切れない切なさがありました。
ただ犯人を見つけるだけでなく、許せないけど切ないというもやもやを抱えて終わるところも含めてとても好きでした。
Posted by ブクログ
こんなに魅力的な主人公と相棒の出てくる作品は久々に読んだなぁ。
読み始めの最初の時点で読者は主人公ピップのことを好きになるに違いない。17歳ということで本来であれば子どもの大人の間でせめぎ合っている年頃の女性なのだが、本人はそういった部分を感じさせず快活で芯のある姿が描かれていてこちらもなんだか元気をもらえた気がする。それと普通に知識も豊富で年齢に見合わない知性を感じる。……羨ましい。
続いて登場する相棒ラヴィも事件で兄を失い、当初非協力的ながらピップの人柄や事件を追う真剣さに触れ、徐々に心を開きユーモアに富んだ受け答えをして楽しませてくれる非常にいいキャラクターだった。意外に漢気にも溢れている。
そもそも自由研究で過去に起きた殺人事件を調べようとするかね。そこからしてぶっ飛んでいると思うが、読んでいるうちにそのことになんの疑問も抱かなくなるから不思議。これがメンタリズムというやつか……
というか事件の関係者たちも嫌々ながらも質問に答えたりしてくれてるんだよね。……なんで?生粋の悪人はいないよっていうことなんだろうか?まぁでもなんでかそれも気にならなくなるから話が円滑に進むためならそれでいいのだ!
劇中ではピップ自身が残した記録や入手した証拠も一部掲載されていて、フォントの違いなどで視覚的にも楽しませてくれると同時に、まるで自分に一緒になって捜査している気分が味わわせてくれる。
私もそんな気分でいろいろと推理してみたが、例に漏れず今回も真相にたどり着くことはできなかった。できなかったんだよ。だからこの話はこれでお終いなんだ。
またストーリーとは関係ないけど、イギリスの文化や専門用語の注釈として書いてあるカッコ書きの見せ方が日本人に寄せたもので秀逸だった。これは編集者さんや翻訳者さんの素晴らしいお仕事だ。
Posted by ブクログ
高校の自由研究のなかで過去の殺人事件に迫るという新鮮な設定に、高校生ならではの向こう見ずな行動や友人関係なども相まって、主人公のキャラクターも立ったストーリーだった。肝心の謎解きに関しても、一筋縄ではいかない展開に、後半は先に先にと手が進んだ。訳も自然で、描写に面白いと思うシーンもあり、翻訳小説という感じがあまりしなかった。続編もあるということで、追っていきたい。
Posted by ブクログ
5年前に起こった少女失踪事件。交際相手の少年が彼女を殺して自殺したとされていたが、その少年サルと親しかった少女ピップが自由研究のテーマにその事件を選び、関係者への接触を通して真実に迫る。
翻訳本だけどすごく読みやすい。怪しい人物が多すぎて全然展開が読めなかった。高校性の交際関係トラブルから生じた事件と結論付けられた事件に薬物、性的暴行、誘拐、轢き逃げ、殺人とかなり闇の深い事件ということが発覚していく。さらにその各事件に知人が関係しているということもあり、高校生のピップが背負うには重すぎる事件だった。そしてサルが犯人ということで片付けられたことでラヴィ・シンたち一家が受けた扱い。そもそもこんな一介の高校生によって真実が明らかにされたことに対して、警察は恥を覚えなければならないと思うし、シン一家に酷いことをした隣人たちも恥じなければならない。ピップの最後のスピーチはそんな内容も含んだものだったと思う。
Posted by ブクログ
先が気になってなかなか長編だったけど一気に読んでしまった。17歳のビップが勇敢で頼もしくてよかった!!
途中ハラハラさせられるところも多かったけど、最後は予想もつかない展開でそうだったのか!!となってしまった。
途中でバーニーが死んでしまったのは犬好きとして本当に辛くて、、、そこはいらなかったのではとなってしまった。。。
夏休みの冒険にしては深刻すぎる
遅ればせながら読了。
否定的な意見としては、電子書籍より紙の本の方が
この本の仕掛けをフルに楽しめたかもしれない。
ただズームして見られる点では電子書籍で良かったのかもしれない‥‥老眼なんで。
さて、本編ですが面白い、文句なく面白い。
多少強引な点はあるにしても、最後まで前のめりに
のめり込みました。
主人公のひたむきさと正義感が眩しい物語ではあるが、あ~そこは隠蔽するのか...え~なんか残念というエピソードもあり、そこを読者が高校生の若さととるか、探偵の役得ととるのかで話の見えかたや主人公に対する感情も変わってしまう危うさを感じました。
このミス2位もうなずけるし、1位と遜色ない素晴らしいお話ですが、私は物語内で正義を語る割にちょいちょい身内びいきが目立つ事に、良くも悪くもほろ苦さを感じました、だって彼女は自由研究をしてるだけだからね。
さあ、先ずは読んでみて!