あらすじ
「僕に解けない戒名の謎はない」前代未聞の戒名探偵が、墓石に刻まれたたった数文字から故人のすべてを解き明かす。戒名に関するあらゆるトラブルは、仏教にめっぽう詳しい謎の高校生、外場薫にお任せあれ! ※電子書籍版特典として、松尾マアタ氏による描き下ろしカラーイラスト+連載時カットを収録!
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Posted by ブクログ
4話で構成された連作短編だが、前半3話は、本作の過半を占める「いまだ冬を見ず」の前振りなのだろう。謎の高校生・外場くんの豊富な知識で安楽椅子探偵の雰囲気を醸し出す。麻布の寺の次男坊・春馬の能天気ぶりが、兄で住職代理の哲彦から虐げられている彼の境遇を軽く読ませてくれた。第4話のペリリュー島で玉砕した日本人の御霊に対する供養の思いに、単なるラノベではないものがあり、感動した。著者の作品は初読みだが、積読本『トッカン』の作者だった。そうだ、『トッカン』を読もう!
Posted by ブクログ
単行本の設定がなかったのでこちらに。
外場くんはただただ鮮やか!
そして金満くんもただのバカじゃない。
いまだ冬を見ずではちょっと泣きそうになった。
戒名の意味をもっと知りたい。
Posted by ブクログ
戒名からどんどん推理していく様は、浅学な身にはなるほどなと思うことが多くあったが、だからといって衒学的な感じになっているわけでもなく、面白く読み進めることができた。
Posted by ブクログ
戒名探偵、なんとも突飛な設定だが、お話そのものは「いまだ冬を見ず」を除くとわりと軽いお話。
タッチが軽いので、湿っぽくならずに軽いノリで楽しめます。
「いまだ冬を見ず」は、世界で紛争が多発している現在色々考えさせられます。戦争は終結すれば、それでハイ解決と言うわけには行かないんですよね。
ワトソン役が麻布の寺の次男坊で、生活には不自由ないのが少し妬ましい笑
それにしても、探偵役の外場君があまりに謎すぎる。続編ができるのだろうか。だとしたら、ワトソン役の幼馴染の女の子にも、もっと活躍の場を与えてほしい。