小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレすごく好きな本になったけど読後感が最悪すぎる
これがイヤミスの女王か
広沢が蕎麦アレルギーなのはすぐ気づいたし、やたら食べ物の描写があるから死因に食べ物が関係するのかなとは予想していたけど、こんな辛いことになるとは思わなかった。
自分は誰かの特別な人にはなれないと思っていた深瀬を実は広沢の方は特別に思ってくれていたし、色々ありつつも彼女との関係も修復されたのに、こんな結末は辛すぎる…。頭おかしくなっちゃうよ。
湊かなえは初めて読んだけど、人間の描写がめちゃくちゃ細かくて、かなり自分もダメージを食らった。
無いものねだりというか、他人から見た自分と自分で思う自分ってかなり乖離があるよなあ。 -
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不条理とは理屈の通らない不運、不幸。それは幸せとは真反対の現象である……そんな考えが覆される小説だった。
人間は生まれてから死ぬまで等しく不条理の支配する世界で生きている。それはある意味で平等な幸せなのではないか?ムルソーの顛末を読み、そんな思いを抱いた。
ムルソーは罪人なのか。殺人を犯した罪はある。だが、死刑を受けるほどの罪人ではない。善良で平凡な男だ。では何故、死刑判決を受けたのか?彼が自分自身、そして他者に真摯で誠実だったからだ。
母の死に涙を流さず、悲しむ振りもせず、神を信じないと言う。アラビア人を殺した理由は「太陽のせい」。
ムルソー以外の人間はどうか?皆、大なり小なりの嘘をつく。演 -
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調律というものがこれほど奥の深いものだとは…
幼い頃習ったピアノはすぐに辞めてしまい、大人になって独学で練習した時もバネ指になって辞めてしまって久しい。
娘は細々と楽しんでレッスンを続けているけれど、我が家にあるのは電子ピアノ。
調律師さんは、職場のピアノを調えてくださるのを時々耳にするくらい。
音楽にあまり親しんでいなかったと言える私の人生が、なんだか無味乾燥したものに思えるくらい、丁寧に調律されたピアノの音色に憧れを抱いてしまう物語だった。
宮下奈都さんが、家族で北海道に住んでいらした頃感じたであろう森の強さや美しさ。
それが外村青年の素朴で素直な人柄ににじみ出ていて、調律を通して成 -
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面白かったーーーーー!!!!大好きな本だ!!
月曜に新宿東口映画祭で観に行くので予習してみた。ひたすらうさぎの穴に落ち続けていくような不思議な世界観で、魑魅魍魎をずんずん進む少女にメロメロになったーーー
とにかく言葉選びが気持ちよくて、これが森見登美彦か、、、!となった。もっと早く読めばよかった。
この当たりの言葉好きすぎる。
諸君、異論はあるか。あればことごとく却下だ。P,123-4
恥を知れ!しかるのち死ね!p147
学園祭とは青春の押し売り叩き売り、いわば青春闇市なり!p154
私は、国家と己の将来を分け隔てなく憂えながら日々を送り、ひたすら思索に耽って魂を練る男だ。154
まるで -
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ネタバレさくさく読めて、凄く癒された!予想外の読後感!
平凡で穏やかな性格ながら、バツイチ、無職、離婚の危機と、多々傷心の過去を持つ松尾純一郎。そんな純一郎が趣味として巡る喫茶店の、どのお店の雰囲気も素敵で、メニューも美味しそうなこと!行く先々で出会う喫茶店が、傷心の純一郎を慰めているような、そんな様子がじんわり伝わってきた。
純一郎の過去はなかなかの出来事なのに、何とも哀愁漂う感じから目が離せなかった。何だろう、読みながら不思議な癒しを感じずにはいられなかった!でも、最後で離婚を決意した時に流れた涙のところは同じくほろっとしちゃった( ・-・̥ )
一度は失敗した喫茶店経営を、エピローグでは再チャレ -
Posted by ブクログ
上巻の途中から面白くなってきて、上巻を読み終えた翌日に下巻を一気読み。
『風が強く吹いている』も箱根駅伝を取り上げた小説として有名だが、この小説もそれと同様に、区間ごとに話を進めていくスタイル。
異なる点としては、選手や監督など箱根路にいる人たちの目線と、テレビ中継のアナウンスをする人や中継号車の切り替えの采配をする人たちの目線が登場すること。これら複数の視点からのコメントが程よく絡み合っている作りが、秀逸だと感じた。
なかでも、中継スイッチング指示を出す菜月を巡る描写があるからこそ、特定の選手だけを張り付いて描くのではなく、各集団の攻勢や順位の入れ替わりなどを交えて描写でき、それゆえに色々 -
Posted by ブクログ
ネタバレ予想に近い展開で進んでいくかと思いきや、途中からは予想を上回る展開でその「裏切られた感」が面白かった。
編集者と作家の距離へのアンチテーゼ、誰しもが起こり得る承認欲求の肥大化やそれをメタ認知できないことの危うさ、賞レースや選考の裏側、出版業界の置かれた状況のリアル、を織り交ぜながらストーリーも面白くて読み応えばっちり。久々に「面白い!」と思える小説に出会えて幸せだった。
カインについて、行動や口の悪さとその背後にある意識、そして行動や口調が柔らかくなる時、の対比であり違い、がつぶさに見て取れたのも村山さんという作家の描写の成せるわざだと感じた。この二面性があったからこそ、人の深みを垣間見られ -
Posted by ブクログ
河井道さんの生涯を描くノンフィクション。とても面白く、夢中になって読みました。さまざまな出会いや困難を乗り越えながら夢を実現していく姿は、朝ドラを見ているようでした。
女子が自由に学ぶことが難しかった時代に女子教育のために奮闘してくれて、今は性別に関係なく教育を受けらることに感謝。
また、新渡戸稲造や津田梅子、大山捨松、野口英世、徳冨蘆花、有島武郎、平塚らいてう、村岡花子など、歴史上の人物とのつながりが描かれているのも面白かったです。一人ひとりの人物描写も魅力的で、偉人なんだけど血の通った人間として想像できました。みなさんつながって影響を与え合っていたことに驚きました。
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