ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 泣くな研修医

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    私も医療職に就いているだけに、なかなか心がギュッとなる場面がいくつもあった。主人公の言うこともすごく理解できる、でも、周りの現実的な意見も正しいことの一つなのだ。もどかしいけれど、人の命を救うことには綺麗事だけでは解決できない悔しさ、助けたい思いだけではぶち当たる壁がたくさんある。この本を胸に抱いて、私も人と向き合っていきたい。

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    2026年09月27日
  • 風に恋う

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    いやぁなんと青春なんでしょう。少女漫画読んでるみたい。思わず2日で読み切れた。(私の中ではだいぶ早い)自分が高校生に戻ったぐらい、まさに文中にある人が言う「眩しい」がわかる。
    思わず、涙が出てしまうシーンもあったなぁ。

    諦めない心、負けず嫌い、嫉妬、とか色んな色んな感情に揺さぶられた。リアルに描かれてたが故に感情移入していく。
    なかなか音楽を文字にするのは難しいのに、なぜか想像できるそんな語彙力にも拍手したくなる。
    あぁこんなに必死に「今を生きる」って素晴らしいし何にも変え難いものなんだな、と思わせられた作品。

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    2026年09月27日
  • フェルマーの最終定理

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    紀元前500年頃のピュタゴラスから影響を受けた、17世紀頃のフェルマーが証明したとされる定理を、三世紀半をかけて証明される。
    多くの天才が一歩ずつ様々な研究を進め、その点と点を繋げて、完全証明に至るまで、凄く壮大でロマンがある物語だった。

    証明したワイルズだけの半生でも、読み応えがあるが、三世紀半の間に関わった一人一人の歩みや人生についても細く書かれている。

    算数レベルしか分からないが、出てくる定理等は補遺を交えて細く説明されている。「なるほど」と分かる事もあれば、何となくも分からない内容もあった…ただ細かな理論が分からなくても十分に楽しめた。

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    2026年09月27日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読んだ後に心地良かった。読みながら、緑や木の匂いが香ってくるような作品。窓に魔女からのメッセージがあるシーンで泣いた。

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    2026年09月27日
  • 時をかけるゆとり

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    正直朝井リョウさんの著作はどれもピンと来なくてうーんと思っていたのだけど、エッセイの評判を聞いて読んでみた。
    本当に久しぶりに文章で笑った。

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    2026年09月27日
  • きこえる

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    聞くことで真相が分かるという取り組みは面白い。
    音の小さいところがあるので、ヘッドホンある方が楽しめる。

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    2026年09月27日
  • 赤目四十八瀧心中未遂

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    前半と後半で雰囲気が変わり、後半は耽美な幻想文学に思えました。とても美しく儚い。

    私小説の有名作ということだけ知ってたので、身の回りのことを細々とぼやいてる暗い作品なのかなと思って読み出して、最初はそのイメージにあってましたが、カフカ的な雰囲気を感じたり、異界の幻想文学のようで、とても感じ入りました。傑作。

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    2026年09月27日
  • 時をかけるゆとり

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    いい意味で、イン・ザ・メガチャーチと同じ作者と思えない笑
    吹き出すから電車で読めないと言われていて、男子学生の話なんて共感できるか?と半信半疑だったけど、エピソードが強すぎる。
    免許を切り刻んでいたお母さんの話が1番好きだった。意味がわからない。笑

    終始ふざけてるかと思いきや、本気のエッセイもあって表現力に心を打たれる。

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    2026年09月27日
  • 小説のように家を建てる

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    家を建てるにあたり、環境にも配慮して、デザインも大事に、という普通と言えば普通な話。
    でも、うまい。笑えるエピソードがあちこちにあって楽しめる。小説は読んだことないが、読んでみようと思う

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    2026年09月27日
  • あなただけに許す距離

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    ネタバレ

    「谷底の蝶々」の音也。コールドブリューを家に飲みにって誘う男。いかにもダメ男なのに惹かれる気持ち。いい旦那が家にいるのにね。「卵とキウイ…」の柊介、婚姻後も親しい女性との付き合いを認めろって。でもないがしろにされる訳でもない、金銭面も心配無く子どもが産まれたらもう一つの手になる人って考えようによってはいいのかも。「星」の海恩、こんな身近に気の利く素敵な高校生が居たら好きになるわ。恋愛が遠くなり本を通してドキドキできるのは幸せだった。

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    2026年09月27日
  • 旅する練習

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    ネタバレ

    常に日本ならではの趣深いものに対する胸の締め付けられるような感動と隣り合わせになりながら読み進めていた。綴られている文章から温かみと自然の美しさ、目の前に広がる風景の細やかな描写に読み手である私もその場にいるような気持ちになる。
    読みながら何度か胸がグッと詰まるような、感動では収まらないような思いを抱きながら、涙ぐんでしまう場面もあった。
    途中で(恐らくこの物語は叔父が旅を終えたあとに書いているものなのだろう)と気づいた。そして、ラストの数ページにかけて(そんな書き方をされるとまるで亜美ちゃんが死んでしまったみたいじゃないか)と思ってしまったが、まさか本当にそうだとは思わず。こんな終わり方だなんて思っておらず、しかし、どこか温かみの中に感じる切なさはそれゆえなのだろうかとも思う。どこか淡い、しかしながらに鮮やかで美しい記憶なのだろうと。

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    2026年09月27日
  • ひとりずもう

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    さくらももこの青春時代からエッセイを書き始めるまでが綴られている。
    読みやすく、思わず笑ってしまう作品。

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    2026年09月27日
  • 御成敗式目の殺人

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    第二話あたりまでは特に面白いとは感じず、まぁ普通…?みたいな感じだった。
    鎌倉殿の13人のキャストで読んでいたのでまぁ最後まで読むかくらいの気持ちだったのが、途中からどんどん登場人物がイキイキしだして、わかりやすい伏線がはってあったりして、え?これどう使うの?みたいな感じで進んで最後はスッキリ。
    坂口健太郎と瀬戸康史のキャスティングがぴったりすぎて、脳内で完全に固定されてしまった。
    そのままドラマ化できそう。

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    2026年09月27日
  • 名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―(新潮文庫)

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    とんでもなく面白かった。

    冒頭の事件から込みで、あの部分とかあの部分とか、全て意味があったのかと思わせる犯人だったり、幾度も繰り返される探偵の推理、その多重解決の意味合い、更にその先に待ち受ける結末とタイトル回収…
    そりゃあ何か色々1位になるのも納得だわな内容。

    また読み返したく思う。

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    2026年09月27日
  • もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫)

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    アイラ島に行ってみたい。
    ウィスキー好きではないが、本著を読んで、本場で飲んでみたくなった。

    旅の仕方も参考になる。
    現地を題材にした映画や本を、旅の前に観たり、旅しながら読んだりすることで、さらに現地に自分が溶け込める。

    アイラ島に行くときは本著を持っていこう。

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    2026年09月27日
  • クライムキャスト ~Vol.1 届かなかった叫び~

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    ネタバレ

    ノルウェーの二大作家による合作シリーズ。
    ヨルン・リーエル・ホルストは刑事ヴィスティングシリーズでお馴染み。ヤン=エーリク・フィエルはおそらく紹介されたことがない作家。

    ポッドキャスト「クライムキャスト」を運営するマルクス・ヘーゲルの下に、女性記者からのコンタクトがある。何年も前に投稿し、最後まで配信することができなかった少女誘拐事件について、地元紙に特集を組みたいとのことらしいが…

    北欧らしく起きてる事件は陰惨なのだが、どこか静かに淡々とストーリーが紡がれる。雰囲気は刑事ヴィスティングシリーズそのものだが、ポッドキャスターが主役なので割と強引な捜査もあり、警察小説ではできないアプローチの描写が魅力。
    過去の事件を掘り返すあたりは、邦訳されたヴィスティングシリーズが好きな人に刺さると思う。

    次作以降に持ち越された展開もあり、日本ではあまりみない有名作家たちの共作シリーズ。ぜひ邦訳を続けてほしい…という気持ちもありつつ。ヴィスティングシリーズも大好きなので、そちらも邦訳されないかなぁ……

    ちなみに一番驚いた点は、こいつとのバディじゃないんかい!というね。いや、良い意味で裏切られました。


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    2026年09月27日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    『透明な夜の香り』はあまりの感銘で、感想が書けなかったんだけど、今作は意を決して…

    とは言っても、好きすぎて、全てのシーンが印象的!ってなっちゃうから、感想らしい感想は出てこないんだけど、
    本作も、前作の世界観を壊わさないままなのに、朔も新しいキャラクターも、一香も、なんなら源さんも、内面の変容を遂げて、総じてまた新しい物語になったんだな、としみじみしてしまった。

    次作を読みたいけど、もったいなくて、しばらく読めなさそう

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    2026年09月27日
  • 完全版 知恵の七柱 4

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    作戦は失敗や保留が多く、戦況としての進捗は少なめ。だが英国とアラブの各プレーヤーの思惑が複雑に絡む中、ロレンスの洞察と内省は更にキレを増していく。ここまでで最も読み応えのある巻。

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    2026年09月27日
  • マルチの子

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    経験はないけれど、人間の承認欲求、連帯感などの充足をうまく取り入れた商法の闇を物語としてうまく表現できている。多様化する幸せなあり形を背景に、相対的な物差しから恣意的な価値観が暴走すると視野狭窄になり、一貫性の法則に従って後戻りができない恐ろしさがある。
    本編だけでなく、あとがきも十分読み応えあります。筆者の実体験を織り交ぜながら、ノンフィクションのようなエピソードでした。

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    2026年09月27日
  • ゴーストハント1 旧校舎怪談

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    知り合いの薦めで。かるかや怪奇譚を読んだことがあったため、比較的軽く楽しく読むことができた。ホラーなのに、超現実的に解決していく過程が新鮮だった。色々なキャラがいるが、一人一人が立っていて面白い。ティーン向けで主人公の幼さも感じつつ、ナルの容姿に幻想を抱いてしまった。今後のシリーズでは、かなり怖いこともあると聞いたので楽しみ。

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    2026年09月27日