小説・文芸の高評価レビュー
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タイトルを読んだだけでは想像がつかない児童書。第二保健室から通じる湯治場・「かねやま本館」へ訪れる「疲れた生徒たち」。一巻ではまえみと兄・慈恵が中心となり、中学生活の人間関係の難しさに対する悩みを、美味しい食べ物と湯がゆっくりと解きほぐして行く。
ここを訪れるには一定の時間ルール、回数制限があり、特に現実生活では決して他言してはいけない、紫ののれんをくぐってはいけないという最大の御法度がある。
子に薦められて読んだが、思春期独特の悩みを思い出して、共感したり、ところどころ調子に乗るという感情も嫉妬も思い当たる節がある。周囲の友達の行動もなかなかリアルであり、大人でも興味深い内容であった。
(自 -
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涙が次から次に溢れてきた。
こんなに純粋に泣けてきたのはいつぶりだろうー。
胸がほっと温かく、優しくなる物語。
✾ミント邸で夜の茶会を
✾斎藤千輪
✾ポプラ社
瀬戸内海に面した小さな町の、
ペパーミントグリーンの洋館、通称“ミント邸”。
そこには琴葉と義理の息子の壮馬が住んでいた。
ミント邸は週末の夜だけイブニングティーを振る舞う
隠れ家的ティーサロン。
美味しそうなクロックマダム。
保命酒のアイス。
旬のフルーツを混ぜたホイップクリームを添えたホットケーキ。
パティシエの壮馬が作る料理の数々は天才的に美味しい。
壮馬のサポート付き、琴葉の紅茶占いとで、
今日もミント邸に来るお客様 -
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ネタバレ・ダブルジョーカー
もう1つのスパイ機関「風機関」が登場する話。D機関を下に見ている風機関がスパイであることを一般人にも見抜かれD機関にしてやられる様子はスカッとした。
・蠅の王
ほとんど話に登場せず裏で糸を引くD機関の話。そういえばD機関以外の人間の視点から書かれた話が増えたような気がする。まあそちらの方が書きやすいのだろう
・仏印作戦
これまたD機関が裏で糸を引いていた話。永瀬はD機関の人間かと思ったが有能な詐欺師で驚いた。
・柩
恐らく初めてD機関の人間の死が描かれた話。完璧超人であっても不慮の事故では命を落としてしまうようだ。だが死してなお情報を伝達するのは流石D機関の男だが、佐久間や -
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第1巻を読み終えた。中国残留日本人となった主人公一心が、過酷な運命により、魂が削られるような悲惨な境遇に陥るさまは、読んでいて胸が苦しくなった。満州開拓団と文化大革命はどちらも歴史的な事実であり、国家という巨大な装置による個人の運命の蹂躙である。一心のように、国の都合によって不条理な悲劇に見舞われた人々が多くいたのだと思うと、個人の努力や幸福など、奔流に飲み込まれる木の葉に過ぎないのだと気づかされる。
しかし、そんな奔流のなかでも、輝く希望がある。残留孤児であった一心を無条件に愛した養父・陸徳志の愛情とその愛に報いるために生き続ける一心の報恩の精神だ。どんなに悲惨な状況にあろうと、この二人の精 -
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人間ってこんなにも差別と序列をつけたがる生き物なんだろうか。国籍、人種、使う人と使われる人、誇り、負い目…などなど、いろいろなことが人と人の関係に序列をつける。
自己認識とは?未来に向けて、主人公の目が急に開かれたような結末は爽快感があり、でもその先にまた、今現在のアメリカがあり、ヨーロッパも日本もあると思うと、人間は少しも進歩していない。
戦後間もない時期の日米の間が舞台と思えないほど、現代的で進歩的なストーリーだった。
気丈で、変わらない笑子に対して、帰国後トムの目の輝きがみるみる失われてしまったことの意味を考えると、希望を持てる社会に暮らすことの意味の大きさに気付かされる。一部のセ -
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これは文句なしの5点。
とにかく引き込まれる。
ビッグブラザーによる反対勢力の潰し方には驚くほどのリアリティを感じる。そしてそれに抗う主人公の姿に人間の希望を感じる。
第二次世界大戦後の1940年代は、スターリンが在任中でソ連がまだ力を持っていた。社会主義国がさらに広がることを西側諸国は恐れていたし、実際に社会主義運動は民主主義を代替する新たな政治システムとしてある程度支持されていた。
しかし、社会主義国は建国時の美しい理想からかけ離れてすぐ独裁制と権力の腐敗につながる。その歪な社会では徹底的な情報操作と洗脳、反対勢力の粛清が横行する。特にスターリンが強大な権力を思うがままにしていた時はそ -
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おもしろくて、楽しくなって、ためになる。もー、最高です!
「言葉」のあれこれ、いっぱい学べます。わたしは、「短歌×虚構×AI」に興味シンシンでした!
発行は一年ほど前です。これほどよい新書なら、「新書大賞」とかでも上位のはず! 調べてみました。「新書大賞2026」で十二位みたいです。残念です。
しかし、ご自身の「好き」を書きまくられての十二位です。考えようによっては「さすが!」であり、実質一位と言えるのではないでしょうか(強引かな?)。
この本は、俵万智先生の「言葉を生かすためには、まず自分が愉しみ・・・」とのお言葉の通り、先生みずからの「言葉」の実践集となっております。
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