ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 杉森くんを殺すには

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    傷ついた少女が、人との触れ合いを経て前に進む物語

    インパクトのあるタイトルが目を引きます。とにかく最初は謎が多いです。
    杉森くんは何者なのか? なぜ殺さなければならないのか?
    これは、あらすじにある通り「どうして杉森くんを殺すことにしたのか、きちんと言葉にしておくこと」という実践の中で、徐々に明らかになっていきます。

    どうしてもネタバレになりそうなことが多いので、ここでは多くを書きません。

    私がこの物語を好きな点は、主人公・ヒロの周囲の人たちが、みんな優しいということです。
    ヒロが家族や友人に恵まれている様子に、心が温まります。
    また、杉森くんのエピソードにはぎょっとしてしまいましたが、

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    2026年04月03日
  • こどもの頃のこわい話 きみのわるい話

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    子どもの頃に体験した、もしくは子どもに関係する話を集めた実話怪談。体験者は幼い子どもから中高生くらいの学生と幅広い。
    なぜ、子どもの頃の話は童話のようで、薄気味悪さを孕んでいるのだろう。そして気味の悪さは鮮烈に幼い記憶に刻まれるのだろう。
    特に印象に残ったのは「犬屋敷」「きつね」「焼肉ハナ」「家族こっくりさん」「富士山を見る」「人形地獄」。
    『聊斎志異』や『今昔物語』の類話のような話も収録されており、作者の蒐集力に脱帽である。また、文体、語彙力もすぐれており、一つ一つの話が印象に残る。
    表紙等のイラストも童話の挿絵のようでぴったり。
    怪談だけでなく、昔話や民俗学、童話など好きな方にもオススメ。

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    2026年04月03日
  • さらば! 店長がバカすぎて

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    京子さんが選んだ桃田カルタエさんが店長とそっくりで、どういうこと?!ってなりました。登場人物がバラエティに富んでて本と本屋を愛する人達、こういう書店が家の近くにもあるといいなと思いました。

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    2026年04月03日
  • パチンコ 下

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    ネタバレ

    日本で生まれて日本で暮らしてるのに満足に住むところや働くところも決められないなんて苦しい‥キリスト教への信仰で救われてる面も苦しめられてる面のあるのでは‥虐げられてきたからこそ家族の結びつきが強いんだなあ

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    2026年04月03日
  • あの日、君は何をした

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    読み終わった後も無意識に反芻される作品。
    野乃子が亮に襲われそうになった時、外で叫び声のような大きな音がした。一体何の声?音?だったのか?
    作中では明かされない。ラストまで読んで「もしかして」が頭の中をよぎった。
    あの夜、外で聞こえたのは……
    ちょうどその時、大樹が猫を殺めていたのではないか。猫の断末魔の鳴き声だったのではないか。
    野乃子は皮肉にもその声に救われたのかもしれない。

    久しぶりに一気読みをしたミステリーの秀作だった。

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    2026年04月03日
  • 死はすぐそばに

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    今回もまたまたおもしろかった。
    計算しつくされ、メタフィクション的なのがすごい。
    ホーソーン謎多きだけれど、ホロヴィッツも私も引き込まれてる。

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    2026年04月03日
  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ

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    ネタバレ

    丸の内魔法少女ミラクリーナ
    笑いと、村田沙耶香の「奪われたくない正義」のエッセンスが噛み合っていい一篇だった。

    秘密の花園
    グロテスクってこういうことを言うんだろうな…と思った。しかし、爽快感。気分のいい読後感が、妙で、楽しい。

    無性教室
    青春だなあ……。ちょっと切なさもあり。でもハッピーエンドにしちゃうのは、村田沙耶香のいいところ。この人はハッピーエンドしか書かない。

    変容
    村田沙耶香は本当に、架空の「変容」を描くのがうまい…と書こうとしていたのだけど、それすらパブスピホムパの手のひらの上だったらどうしよう?と今思っている。正直、めちゃくちゃ笑ったし、この作品がこの本の中で一番好きだ。

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    2026年04月03日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    大学生が就職面接でグループディスカッションする内容。議題によって人狼ゲーム化する。面接の本質や、各々の裏表があからさまになる。泥仕合が続くなか、光の部分が見えてくるのが面白かった。

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    2026年04月03日
  • 木曜日にはココアを

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    世界をサイコロにして各面を大切に見つめ丁寧に記したような作品。全てが繋がっていて、全ての瞬間が尊いものであることを再認識させてくれた。

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    2026年04月03日
  • 踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君

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    金原ひとみさんの作品は、ミーツ・ザ・ワールドが初でした。すごく好きな世界観で、私が今まで読んだ作品の中で、この世界観に出会ったことがなく、すごく感動したのを覚えています。

    そこから金原さんのことが気になっていたのですが、この本を読んで自分とは生きてきた環境が全く違うことが分かり、自分と生きてきた環境が違う人がこんなに素晴らしい作品を作ってくださって、私は金原さんの小説を読むことができている、そして、作品に出会わせてくれた縁に心が震え、生きていてよかったと思えました。

    この本を読んで、絶望と衝撃と光が文章に組み込まれているというか、言葉で表すのが難しいのですがそう感じました。

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    2026年04月03日
  • 結婚詐欺師(上)

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    私は自分は結婚詐欺になど引っかからないと思ってるし、そういう案件に当たったこともないのだけれど(詐欺という犯罪にはそういう人が引っかかるらしいのだが)なんだかとても参考になります。主人公の橋口さんは仕事ができる…こういう人達って友達いるのかなぁ…
    どうでもいいけど、結婚したことがない人が、ウェディングに詳しすぎるのはやはり怪しくないですかね。

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    橋口は疲れたような表情をしていた曽田に目をつけていた。今日もパーティーだと言って、ネクタイを選んでもらった。ピアジェの時計をそれとなく見せつけ、独身アピールをして、食事の約束をとりつける。

    橋口は小料理屋まきのおかみ、登与子を口説き、千

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    2026年04月03日
  • ゴリオ爺さん

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    最近自分の中で、読んだことない海外名作に挑戦してみようフェア。ついに気になってたゴリオ爺さんに手をつけた!

    翻訳者さんもあとがきで書いているほど、冒頭50ページの読みにくさが鬼門だと言われる本作だが、この訳なら最初から読みやすく、面白かった!
    こんな大勢の登場人物覚えられるか?とは思ったけど、割とすぐ区別がつくようにもなった。

    ほぼ全員金に振り回される利己的で人間臭い登場人物たちがヴォケール館や豪華絢爛な社交界を右往左往する有様は、なんとなくレミゼミュージカルでテナルディエ夫妻がマスターオブザハウスを歌い上げる一幕を連想させて楽しい。 
    ラストは悲惨としか言いようがないものの(娘を持つ父は

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    2026年04月03日
  • 夏と冬の奏鳴曲  新装改訂版

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    ネタバレ

    一応、僕の解釈を書き留めます。

    メルカトル鮎は銘探偵なので、彼の最後の発言を物語の根底に置いて、逆算的に物語を考えると、不格好だけど筋書きは出来そうです。

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    2026年04月03日
  • カフェどんぐりでのんびり朝ごはん

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    この本は、「カフェどんぐりでのんびり朝ごはん」の1巻目がおもしろくて2巻目も読みたいと思って読んだ本です!

    1巻目に続きとてもおいしそうでおもしろい1冊でした!ほっこり見れるしおいしそうなので楽しんで読むことができます!
    2巻目もおいしそうなものばかり出てきて母に「作って~」と言ったり姉と妹に「おいしそーでしょー」と言ったりするほどでした!

    もう一度読み返したくなったり誰かに紹介したいほどおもしろい1冊です!

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    2026年04月03日
  • 幸福な食卓

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    瀬尾さんのかく小説にはいい人しか出てこなくて、そういうところが大好きなんだけど
    そんないい人にはみんな幸せになって欲しいと思って読み進めていたから
    とっても悲しくなった。

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    2026年04月03日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    相変わらず面白い。
    朝井さんって自虐多いけど、ダンスサークルの話といい海外旅行の話といい、めちゃくちゃ行動力あるし遂行するだけの器用さも体力もあって本当に別次元の人。
    文章に陰気さが漂うこともあって、勝手に親近感をおぼえてしまいがちだけど、自分とは全く住んでいる世界が違うなー。
    それだけだと自分と比べてしまい劣等感も感じてしまうけど、トイレの件といい旅行時のトラブルといい、苦労もされているところがこの方の憎めないところですね。
    人が苦労してるところ見てそんなこと思うのも良くないけど。でも完璧な人なんてやっぱりつまらない。
    ただ、朝井さんの場合、ここまで赤裸々に話せるというところが他と違うという

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    2026年04月03日
  • 盾と矛

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    プロローグ

    本作ミステリーの題名で『盾と矛』に興奮を憶えた

    表紙のアートカバーを見てセンスの良い欧米の
    ペーパーバックのアートワークを想起し、本年度のベストアートワークであると確信した

    っけか、表紙カッコ良すぎでしょ!!

    そして、帯の謳い文句“罪を犯したものを必ず捕らえて有罪にする絶対に逃さない探偵VS事件を隠蔽・捏造して犯人を確実に逃がす必ず無罪にする仕事人”の文言を読んで、傑作かもしれないと予感した!



    本章
    『盾と矛』★5
    方丈貴恵さんは、『アミュレットホテル』や続編の
    『アミュレット・ワンダーランド』を読んで
    もしやと思っていた作家さん

    設定及びストーリーは、斬新かつ新鮮

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    2026年04月03日
  • 幸村を討て

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    有楽斎はなぜ大阪城を脱出したのか
    南条はなぜ切腹することになったのか
    後藤又兵衛がなぜ単身戦うことになったのか
    毛利勝永はなぜ撃ったのか
    なぜ幸村は家康を打たなかったのか

    複数の疑問をつなぎあわせて、ミステリーに仕上げた本作は非常に読み応えがあった。

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    2026年04月03日
  • I

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    全滅エンドを選んでしまいました。
    面白いよりも「成り立っているのが凄い!」という感想が強かったNに対して、純粋に物語として深みがあり、どちらの章も独立して面白かった、今回のIの方が好みでした。
    読み終わってからじっくり考えて、時系列とトリックを整理し、あーこれは全滅だと理解した時、だんだん面白さがわかってきました。
    考察ありきなところがあるので、友人と異なる順番で読み合って感想会をするのが良さそうです。

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    2026年04月03日
  • 満潮に乗って

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    ネタバレ

    いやー面白かった。クリスティ作品の中ではなかなか目立たない作品だが、いやはやどうして面白いではないか。「チムニーズ館」と同じくロマンス色が少し強いかな。
    それにしても、リン、それでいいのか…? とは思った。「若い女は危険な男に惹かれる」という信条がクリスティにはあるのだろうか。リンの男に惚れる理由には戸惑いしかない、が、まぁロマンス詐欺もどき兼殺人者か傷害致死の犯人なら後者の方がマシなのだろうか……すまんわからん。こう並べてみるとリンの男運と見る目がなさすぎる。とはいえ昔の、とりわけ戦後のことだから選択肢はなかったんだろうが。

    さてはて、肝心な3つの殺人事件について。
    見事にどれもこれもが予

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    2026年04月03日