小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
520名もの命が奪われた日本航空123便墜落事故。
恩地の存在は薄く、この巻だけは小説を読んでいるというより、記録を読んでいるような緊張感がある。
出来事そのものと、その後に残された人たちの現実が描かれていく。
決して感情を煽るような書き方ではなく、事実を一つずつ積み重ねていく。
被害者の名前が実名で記されていることにも強い重みを感じた。
出来事を正確に残そうとする山崎豊子の強い意志を感じる。
突然家族を失った遺族たち。
その悲しみや苦しさがあまりにも生々しく、
正直なところ今の自分の心には辛すぎて、深く沈み込まないように、申し訳ないけれど2倍速で聴いた。
混乱、怒り、後悔、やり場のない -
Posted by ブクログ
昭和後期の地方都市を舞台に家族と友人との触れ合いを熱く優しく描いた傑作小説。
題名が「とんび」ですが、鳥のとんびは登場しません笑
これは「トンビが鷹を産む」のことわざを端折っているのでしょうが、内容的にはこのことわざの本来の意味をなさないように思われ、どちらかというと「トンビがくるりと輪をかいた」と言った方が的確ではないかと笑
不器用で荒くれだけれども信義を貫く主人公ヤスさんの人生物語。
最愛の妻に不慮の事故により先立たれ、男手ひとつで息子アキラを育て上げるという、いわばハートウォームファミリーサクセスストーリー。
仁義なき戦いシリーズが大好きなので、広島弁(備後弁)には全く違和感なく、 -
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Posted by ブクログ
久しぶりにとても、面白い本に出会えました。
日本のお墓事情、お話は面白いですが、我が身となると笑えない。考えさせられる内容です。
選択的夫婦別姓、まだ、日本では認められていませんが、夫と妻のどちらの姓を名乗るのかで、松尾家の娘ふたりが翻弄されますが、そこから相手の本性が見えてきて、ふたりの選択が間違いでなかった事に気づく。たかが苗字と言えなくないが、女性が苗字を変えることは、なんだかんだで女性の方が男性側の家に入るみたいな感じ。逆に考えてみると男性としてのプライドが・・・みたいな。
○○家の墓?墓守?日本の古い家制度を見直すべきではと考える内容でした。
話の内容は面白く、どう落着するの?って、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『一瞬の風になれ 第三部 -ドン-』を読んで、まず強く感じたのは、かけっこというシンプルな競技の中に、こんなにも色々な気持ちが詰まっているのかということだった。走ることはただ前に進むだけの動作なのに、その裏には努力、焦り、悔しさ、喜びなど、さまざまな感情が積み重なっている。
物語を読み進めるうちに、やっぱり涙が溢れた場面がいくつもあった。勝つ瞬間だけではなく、うまくいかない時間や迷いながらも走り続ける姿がとてもリアルで、胸に響いた。高校陸上部という一つの場所の中で、仲間たちはそれぞれ違う思いを抱えながらも、同じトラックを走り続けている。その姿から、強い希望を感じた。
また、この作品では人と -
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