ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 天使と悪魔(下)

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    ネタバレ

    映画を見てから読んだ。
    結末が映画とは異なるらしいと聞いてはいたけれど、なるほどこれはメディアの違いを考えれば仕方ないかなとも思った。
    終盤の展開はあんまり映画向きじゃない。すごーくおもしろいけど、なんとなれば原作版のほうが好きだけど、映像にすると退屈になりそうだしねえ。
    原作がおもしろかっただけに、映画ではここから様々な要素を削ぎ落としながらもよくお話をまとめたなあと感心してしまった。
    どちらもおもしろい!

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    2026年09月27日
  • そして生活はつづく

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    なにげない日常の中には素晴らしいものなんてない。
    黙っていても日常はおもしろくなってはくれない。

    毎日の地味な部分をしっかり見つめて、向き合って、一生懸命にならなきゃ、毎日はおもしろくならない。
    努力と根性が必要だ。

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    2026年09月27日
  • 新装版 星降り山荘の殺人

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    ネタバレ

    いわゆる本格ミステリー。
    筆者から読者へ挑戦状が書かれているタイプ。

    タレント星園の付き人である和夫は、とある山奥のコテージへ泊まることに。その雪山で起きる連続殺人に、ワトソン役の和夫は真実に辿り着けるのか!?

    これこれ!こういうの!!
    本格ミステリーを待っていた!!
    しかも作者からメッセージにはトリックが仕掛けられてて、ホームズが星園ではない、麻子なのでは?と途中で気づけた時は、やった!って感じで面白かった。

    よくある館もののクローズドサークルものだけど、図が多くて推理しやすい工夫も良かった。
    逆に、ドキドキ感、絶望感は少し薄めで、ほんとにサスペンスじゃなくてミステリーを重視した内容。

    バランスも良く、かなり満足出来たが、登場人物にもう少し個性が乗っかっていれば、文句なしの出来だったかと思う。

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    2026年09月27日
  • 本屋さんのダイアナ

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    本屋で出会った本です。

    二人の女の子
    ダイアナと彩子の心と身体の成長物語
    お互いがお互いを羨み憧れ
    大好きなのに
    少しのすれ違いで絶交してしまいます。
    後になってもお互いに憧れて
    羨んでけれど、話しかけることすらお互いできず
    遠くから見ている
    心のどこかではつながっている

    少女二人が別々の道を歩きながら
    だんだん大人になっていき
    いろいろな経験していきながら
    それに伴い
    一番近い存在の
    親に反発や反感を持って
    それをバネに頑張り続ける二人
    大人になって初めて
    親に対する見方も苦労や大きさも温かさも少しづつ気づいていく
    読みながら
    本当にこの二人が愛しくて
    可愛くて
    たまりませんでした。
    私の
    大好きな赤毛のアンシリーズの話もポイントポイントで出てきて
    まさしく私好みの本すぎて
    終わったあとも本を握りしめてました。 笑
    また大好きな本が増えました。

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    2026年09月27日
  • 傷つきながら泳いでく

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    これを読んで月岡ツキさんがさらに大好きになりました。
    もともとすごく読みやすい文章で、題材も興味あるものばかりだったのですが、
    今回の文書を読んで、考え方とか生き方とかが勝手ながら似ているなと感じ親しみを感じてしまいました。
    初めていつかお会いしてみたいと思い、
    ツキさんの書く文書をもっともっとたくさん読ませてもらいたいと思ってしまいました。



    ◾️心に残った文書

    やっぱり私って会社員に向いていないのかもしれない。
    できない側の人間なのかもしれない。
    崩壊寸前の自尊心をなんとか持ち直すために周りの人を見下して、意図的に人より早くワークを進めた。
    私は他の人とは違う。
    いつもそうして焦って人と比べてやがて疲れ果ててしまって、ここまで来たのではないか。
    休職してよかったとも、するべきじゃなかったとかも思わない。
    けれど私を構成する重要な要素として空白たちは今日も小さく白くぼんやり光っている。

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    2026年09月27日
  • 残火

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    十四年前に起きた産院放火事件。その被害者遺族三名を誘拐したのは、加害者の息子・湊川潤だった。
    取調べを担当する警視庁の羽山圭司と高尾署の森垣里穂子に対し湊川は加害者家族として歩んだ過酷な日々を一方的に語ったうえで問う。
    「殺人事件の加害者家族と被害者遺族ー一つ選べと言われたら、あなたはどちらになりたいですか?」
    二人が湊川の真意を掴めぬうち、管轄で新たな凶悪事件が起きてしまい。
    『トリカゴ』の刑事たちが辿り着いた慟哭の真相とは。
    辻堂ミステリの新たなる到達点!

    ー以上単行本うらすじより引用

    ーーーーーーー

    犯人は最初からわかり、警察署につかまっているのに第二、第三の殺人事件が起きます。
    共犯者がいるのか…?
    一体誰なのか…?
    里穂子たちは真相を見抜けるのか…。

    被害者遺族より加害者家族の方がつらいのだと主張する、哀しき若き殺人者。
    自首した理由。
    陰にいるはずの共犯者。
    そしてドンデン返し。
    また、ドンデン返し。


    読み終えてあまりにやるせなくて思わず大きなため息をついてしまいました。
    辻堂ゆめさんの社会派ミステリー。
    星は5にさせていただきます。
    最近、読むのが遅くなり4日もかかってしまいました。
    皆さん読まれるの速いから焦ります。

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    2026年09月27日
  • 日々のお星さま。

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    初めての作家さんですが、他の2冊も早く読みたいと思ってしまうほど好きになりました。
    文章から伝わってくる優しい人柄、可愛らしさにとてつもなく惹かれました。

    旅に出たいと思わせてもらえた。
    変わらないことがどんなに尊いものなのか改めて思わせてもらえた。

    早く他の2冊も読みたい。

    ◾️心に残った文章

    秋が深まりやがて冬が来れば外に出歩くのも億劫になるかもしれない。
    それでもやっぱり出かけてみようと思う。
    たまには午前に飛び出そう。
    ひゅっと遠くへと旅立とう。
    私はなんにも縛られていない。
    わたしはわたしを連れ出してどこへでも行ける。

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    2026年09月27日
  • ブラッディダイスの殺人 上

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    ネタバレ

    ワシントン・ポー刑事の第七弾。

    前回のお話で、密輸を防ぐために漁船への立ち入り検査をする業務に飛ばされていたポーは、無事事件捜査に戻され、
    フリンとティリーとのチームが戻ってきた。
    長距離射撃銃による連続狙撃殺人がイギリスのあらゆるところで繰り返され、
    国中の警察機関あげての捜査にも関わらず犯人が逮捕されていなかったので。

    魚を使った銃の密輸を捕まえたり、
    犯人からとされる電話が捜査本部内部の者からの偽電話だと見破ったりと、
    序盤からポーは飛ばしていたが、
    犯行現場を無作為に決めるために二十面体にサイコロを使い、
    それゆえ犯人は「テーブルトーク・ロールプレイングゲーム」を趣味としている、
    というティリーの証明にはついて行けなかった。
    それはこのゲームが日本ではあまりメジャーではないこと、
    ティリーは天才だから凡人の自分には理解できないということなのかもしれないが。

    (下巻へ続く)

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    2026年09月27日
  • アンダーグラウンド

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    地下鉄サリン事件で被害に遭った3800人の中から村上春樹氏が62名の方にインタビューを行い、1年かけてまとめた本です。筆者は「一九九五年三月二〇日の朝に、東京の地下でほんとうに何がおこったのか?」(687P)を知るためにこの本を書いたということでした。

    私が特に感銘を受けたのは、被害に遭った明石志津子さんが入院している病院で筆者がインタビューを行った場面です。
    お兄さんが付き添ってくれていたのですが「重度の障害に悩む妹の姿を赤の他人に見せるのが、肉親としてどれほど切ないことか、僭越ながらおおよその想像はつく。(略)私はこの文章を書くことに、一人の作家として大きな責任を感じている。(略)私は誰かを傷つけたりすることなくこの取材を行うことができるのだろうか?」(203P)という筆者の苦悩もありました。

    インタビューが終わり、筆者は志津子さんの手をもう一度握らせてもらう様子が描かれています。

    『「最後にもう一回握手をしていいですか?」と彼女に尋ねた。「いい」と彼女はきっぱりと言った。車椅子のとなりに立って手を差し出すと、彼女は前よりももっと強く、私の手を握ってくれた。前よりももっとしっかり何かを伝えようとするかのように、長いあいだ彼女は私の手を握っていた。そんなに強く誰かに手を握られたのはほんとうに久しぶりのことだった。その感触は、病院からの帰り道にも、家に帰りついてからも、私の手にずっと長く残っていた。まるで冬の午後の、日溜まりの温かみの記憶みたいに。実をいえばそれは今でもまだかすかに残っている。あるいはこれからも残り続けるかもしれない。今こうして机に向かって文章を書きながら、その温もりによってずいぶん助けられているように感じる。」(217P)

    という部分です。私は握手についてここまで深く書かれた文章というのは見たことがありませんでした。

    なお、志津子さんはサリンによって「食事を口からとることはまだできない。水も飲めない。舌と顎がまだうまく動かせない」(207P)という状態です。
    現在「彼女の脳の機能の一部が損なわれている」「それが将来回復可能なのかどうかはまだわからない」(206P)ともあります。志津子さんはディズニーランドに行くことを楽しみしているようです。(215P)私は一刻も早く回復して志津子さんに日常が戻って来て欲しいと思っています。

    「一九九五年三月二〇日、月曜日。気持ちよく晴れ上がった初春の朝だ。まだ風は冷たく、道を行く人々はみんなコートを着ている。昨日は日曜日、明日は春分の日でおやすみ―つまり連休の谷間だ。あるいはあなたは「できたら今日くらいは休みたかったな」と考えているかもしれない。でも残念ながらいろんな事情で、あなたは休みをとることはできなかった」(29P)という部分に、深く共感します。

    休みの前後にある一日というのは、休みたいという方が多いのではないかと思っています。たまたまその日にその電車に乗り合わせたために被害に遭った方もいます。すべて巡り合わせがあったということになるのでしょうか。この本は、被害に遭った方の心境、そして前に向いて進んでいこうということの大切さが分かる本です。

    素晴らしい本を書かれた筆者と出版社の方に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

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    2026年09月27日
  • グレタ・ニンプ

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    感情の動きに合わせて文字の大きさやフォントが変わるから、同情人物の気持ちがストレートに伝わってきて面白く、時に吹き出しながら読み終えた。

    不妊治療の末に妊娠した妻がとんでもない方向に豹変。
    戸惑い葛藤しながらも妻に寄り添い続ける夫。

    念願の妊娠、壮絶な出産、小さな命を守れるのかと不安の中スタートする育児…それら全てが夫目線で語られていくのが新鮮だった。

    2人はこれからもいい夫婦、いい家族になっていくんだろうと温かい読後感。
    続編が出たら嬉しい。

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    2026年09月27日
  • 戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない

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    面白かった。国際刑事裁判所所長による本。iccがなにか、どういうミッションを帯びているか、課題は何か、ということが書かれている。法の支配は当たり前の概念だが、一部の国にとっては恣意的な運用がされていたり、国際社会では蔑ろにされていたり、直面している課題はたくさん。それでもこの概念を普遍的にする必要があり、その辺がクリアに書かれている。法に限らず、国際社会で活躍したい人にはオススメ。

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    2026年09月27日
  • タイム・アフター・タイム

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    情景が浮かび上がってきて、気づけばずっと読んでられる作品。とにかく、美しい。
    大切なものを守り抜く覚悟がどれだけ大事なことで、どれだけ難しいことか、そこに自由はあるのかを教えてくれました。

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    2026年09月27日
  • お探し物は図書室まで

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    素敵な物語。色々な出会い、関わりの中で人は繋がり…それが社会というものなのだと、そして紛れもなく自分はその社会で生きている大切なひとりなのだと気づいた。
    最近訳あって、世界が狭くなったと思い込んでいたけれど、いやいや社会と繋がりを持ってまだまだがんばります! 今、そう思ってます!

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    2026年09月27日
  • その犬をください

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    「犬は人間の友なのだろうか。それはわからないけれど、人間は犬の友であらねばならない。そして、私はリッキーの友であり続ける!」
    読みやすく、人間と犬の関わりを通して、人間の思い込みや第一印象の浅はかさを浮き彫りにした短編連作だった。
    ペットを飼ったことのない私でも犬が欲しくなったし、ペットを家族と呼ぶ気持ちが少し分かったような気がする。
    特によかったのは最初の短編。主人公が自分は犬のことを分かっていると思っていたところから、少しずつ自分の認識の間違いに気づいていく。そのたびに読者側の見方も修正されていく。こういう「最初に持っていた人物や物事への印象が、情報が増えるにつれて崩れていく」手法自体は決して新しいものではない。それでも非常によく効いていた。
    二話目以降も、犬と人間の別の矛盾を見せながら、「分かったつもりになる人間」の危うさを描いていく。犬種、飼い方、自然保護など、自分の正しさを疑わない人間の姿が次々に出てくる。一部の自然環境活動家のような、理念を優先して現実の動物を見なくなる態度を殴り返すようなところには痛快さもあった。
    そして、読み進めていくと、この連作の中心にはやはり「戦争」があることも見えてくる。
    犬の歴史を描いているようで、人間が犬をどのように飼い、利用し、分類し、ときには切り捨ててきたのか。その変化の背景には、その時代の社会や国家、そして戦争がある。犬を通して近代から戦争へ向かっていく人間社会を見る構成になっていて、結局この人は犬を書きながら戦争を書いているのだと思う。
    そこはやはり逢坂冬馬だと思った。犬との温かい交流だけに逃げず、その背後にある歴史や戦争まで持ってくる。
    そして最終話では、黒人と日本人のハーフであるエディを登場させる。
    ここで、犬に向けられていた「見た目や属性だけで相手を判断する愚かさ」が、人間同士の問題にまで広がっていく。過去の犬と人間の関係、戦争まで描いてきた前三篇を、現在の人間社会へつなげる狙いなのだろう。
    この構成自体は分かるし、最終話も印象に残らなかったわけではない。
    ただ、どうにも安っぽく感じた。
    前三篇では、犬を見る人間の姿を通して、読者自身が「自分も思い込んでいたのでは」と気づかされる。その間接的なところがよかった。ところが最終話では、現代、差別、そしてエディという要素が前面に出てきて、「犬についてやってきた話を人間にも当てはめます」という作者の意図が急に見えすぎるように感じた。
    テーマとしては間違っていない。だが、物語が弱く感じてしまった。
    最初の短編があまりによかったせいもあると思う。最初の一篇だけで、「人間は勝手に分かったつもりになる」というテーマがかなり強く提示されている。その後も別の角度から同じ問題を描いていくのだが、最初の衝撃を更新するほどの一撃は最後まで来なかった。
    もう一つ気になったのが、短編連作としてのつながり方。
    前作『ブレイクショットの軌跡』でも感じたが、人物や出来事がつながっていること自体は分かる。ただ、「つながっていた」と分かることと、「この短編がここにあったから後の短編の意味まで変わった」と感じることは別だと思う。
    今回は前作より自然になったと感じたが、それでもかなり恣意的にも見える。
    犬の歴史、人間の思い込み、戦争、そして現代の差別へと一本につながっていく構成はよくできている。だが、あまりにもすべてが最終的なテーマへ向かうように配置されているため、「この人物がここにいたから自然につながった」というより、「ここにつなげるためにこの人物と出来事を置いた」という作者の手つきが見えてしまう瞬間があった。
    戦争を中心に据えるために、それぞれの短編がそこへ集められていく。その設計の巧さには感心する一方で、設計図まで透けて見えてしまう感じがする。
    もっと伏線回収でゾワッとするのか、構成そのものでもっと驚かせるのか。そこは分からないが、連作であること自体がもっと物語の力になってほしかった。
    とはいえ、この本を単なる「犬っていいよね」というハートフルな小説で終わらせなかったのは、さすがだと思う。ほんとに唯一無二、スペシャルワンな作家だと思う。
    犬と人間の温かい関係を描きながら、その裏にある支配、利用、善意の暴走、偏見、そして戦争までしっかり入れてくる。犬を好きになる話であると同時に、人間の愚かさまで見せてくる。その嫌な部分を切り落とさなかったからこそ、ただ優しいだけの犬小説にはならず、非常に重厚な小説になっていると思う。
    私は逢坂冬馬の大ファンで、サイン会にも行くくらい好きだし、直木賞を取ってほしいと願っている。それだけに要求も高くなってしまう。
    今回、伝えたいことが分からなかったわけではない。
    犬を通して、人間の思い込み、善意、偏見、そして「分かったつもりになること」の危うさを描き、そのさらに奥には戦争という大きな問題を置いた小説だったと思う。
    ただ、それを最後まで強烈な物語として残し切ったかと言われると、少し物足りなかった。構成が緻密だからこそ、逆に作者の意図が見えすぎてしまったところもある。
    それでも、犬を飼ったことのない人間に「犬が欲しい」と思わせ、しかもそこで終わらず、人間の嫌な部分や戦争まで見せてきた。
    その点は、同じ人間なのかと思うくらいずば抜けているというか何というか。超人すぎて、としか言い表せない。
    いろいろモヤモヤしたところもあったが、読めてよかったと思った。

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    2026年09月27日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    通勤時に読んでいましたが、中盤あたりから、とてもじゃないけど人前で読むことはできなくなりました。人間の感情の奥深さや、声なき声を救いあげる難しさ、人の温かさ、色々な学びがあると思います。地域の繋がりが薄れ、自分がよければそれでいいと考える人が多くなった令和のこの世の中。日本人みんなに読んでほしい、そして少しでも優しい世界になってほしいです。読み終えて...最高のタイトルだな...と思いました。

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    2026年09月27日
  • 老人と海

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    THE OLD MAN and the Sea、再再読。
    やはり何度と対戦しても色々と感じ入るものがある名著。フロリダ、キーウエストにあるヘミングウェイ生家を訪れた時に見た2階両壁に添うようにびっしりと本で埋め尽くされた書棚を思い出す。
    それと敷地内には猫がいっぱいいた!

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    2026年09月27日
  • ねないこはわたし

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    せなけいこ展で購入。

    彼女の子どもたちが気に入っていたおばけやうさぎ。わたしもそのおこぼれをもらって、大きくなったよ。

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    2026年09月27日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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    才能溢れる登場人物たちが頂点を目指して凌ぎ合う、そんな感じを予想してたけど、いい意味で裏切られた。本当に色々と考えさせられる作品だった。
    才能や実力のない人たちが何のために走るのか、それは報われるのかがテーマな気がした。駅伝だけではなく、どんな世界にも通ずる気がする。
    最後の、「頂点が見えたかい?」というセリフがとても印象的だった。

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    2026年09月27日
  • リボンちゃん

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    心がぽかぽかしました!!!
    わたしは好きなものを好きと言えないときがあるのでちゃんと言えるリボンちゃんにあこがれますーーー!!!

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    2026年09月27日
  • 月の立つ林で

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    電車の中で号泣した。月を巡る伏線回収の嵐の物語。大好きな野口聡一さんの解説も素晴らしかった。月は静謐、月は儚さ。でも月は希望で、月は奇蹟。人間関係に疲れても、また月がやってくる。自分と環境を大事に生きていこう。

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    2026年09月27日