あらすじ
人は「推し」に夢中になると昼夜を忘れ、やがて「沼」にハマってしまう。その鍵を握るのが「脳内快楽物質」ドーパミンだ。恋愛、セックス、買物、ゲーム、SNS、酒、ギャンブル、薬物……快楽をビジネスにする「ドーパミン経済」の渦中で、現代人が陥る依存の対象は数限りなくある。スタンフォード大学医学部教授で、かつて自身も依存症を経験した第一人者が教える脱出法と、心豊かに生きるための防衛術。
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Posted by ブクログ
最初の章のエピソードが強烈かつ面白すぎて、読み進める手が止まらなかったです。そんな自分に気付き、「これがドーパミン中毒ってことなんだろうな…」と思いました。笑
やる気を起こさせるために必要な物質でありながらも、コントロールできなくなると難しい脳内物質でもあります。薬物による治療の難しさも丁寧に書いてあります。依存からの脱出では「正直であること」が重要とのこと。
インパクトがあって扇情的な装丁ですが、内容は真面目なので読んでみてください。
Posted by ブクログ
自分が何の意味もなくSNSを開いている時間が長いと感じていてどうにかしたいと思っていたので手に取った。
内容は思っていたものとは少し違ったけれど、私もここに登場する依存と戦っている人と同じだと思った。
難しくて読み進めるのに時間がかかったり、依存症患者のケースを読むのが辛くて目を背けたくなったりもしたけれど、自分の予想以上に面白くてどんどんページをめくっていた。
一時でも楽な方へ流されたいと思ってしまうし、その『楽』は本当に何でもある現代だからこそ、ありのままの自分を受け入れて正直に生きていきたいと思った。
Posted by ブクログ
快楽と苦痛に対する考察が素人の自分にもとてもわかりやすく飲み込めた。英語の和訳本だとどうしても「訳しました感」のある文章で読みにくくなりがちだがこの本はかなり自然な文章でかつ読みやすかった。
Posted by ブクログ
この本を読み、「楽しい」と「幸せ」は似ているようでまったく違う感情だと気づかされました。
「楽しい」は刺激が強く、人生に濃い味を与えてくれます。友達と笑い合う、挑戦が成功する、評価をもらう、できなかったことができるようになる。
そうした瞬間には躍動感や達成感、承認欲求の満たされる感覚があり、ドーパミンが大量に分泌されます。
一方で、「幸せ・幸福」はもっと静かで薄味です。のんびり、平和、ほっこりとした穏やかさ。強い刺激はないけれど、じんわり心が休まる感覚です。
本書を通じて自分の人生を振り返ると、私はお恥ずかしながら「楽しい=刺激」を優先するタイプでした。
お金、恋愛、セックス、美味しい食事やお酒、旅行、勉強など、多くの行動が
楽しさによるドーパミンを求めるもので、その裏で快楽と苦痛がセットで増えていたことに気づきました。
刺激は魅力的ですが、依存が強まるほど心の平穏は失われていきます。
だからこそ、自分は「刺激に満ちた人生」を望むのか、「穏やかな幸福」を大切にしたいのか、改めて向き合う必要があると感じました。
外部刺激を完全になくすことはできませんが、距離を置き、うまく付き合うことはできるはずです。
実際に私はこの本を読んだことで、お酒は月1-2回に絞って、タバコは完全に断つ事ができました。最初はつまらなく感じましたが、目先の快楽に流されない生活を続けるうちに、時間とエネルギーにゆとりが生まれ、本当に必要なことに集中できるようになりました。今では以前より人生が有意義だと実感しています。
この本に出会えたことに心から感謝しています。
「脳内麻薬」という本と一緒に読むのをおすすめします。
Posted by ブクログ
人間の快楽とはなんなのか。そして資本主義が今後デフォルトだとしたら、身の回りの物とどう付き合っていくかみたいな本でした。
今後の人間社会が個人主義にどんどん寄っていくことを考えるととても万人に勧められる内容だと感じました。
でも読んでいて面白いという感覚は最初はしないかも。
この本に書いてあるDOPDMINは一人では無く精神科医とか、他の誰かが私に訊かないと難しいのではないかなぁ。というのが少し引っ掛かりのポイントです。
Posted by ブクログ
アメリカの事例だからちょっと馴染みないことも多いけど、色々な症例の人たちの過程を読んでいく中でドーパミン中毒になってしまった人の気持ちが少し分かったし、どう治していったかもその人の気持ちになって読めた気がする。
この本をディズニーシーで読んでいたから、
「絶叫系怖くて心臓バクバクするのに乗った後なんか快感になるのは、苦痛の後の快楽って感じ?」って思って敢えて絶叫系に乗った
Posted by ブクログ
現代はモノに溢れている。私はこれまで快楽を得るため、買い物、デジタルドラッグ(Twitter、YouTube、電子漫画)、本、FX、お菓子、食べ物、ファッション、メイク、サウナ、スーパー銭湯、ゲーム、音楽、水泳、恋愛、勉強などに頼ってきた。これらは、現実から逃避できる手段であり、自分自身から気を逸らすためにやっていたことに気が付いた。私は、要領が悪く、体力がないため、他の人のように時間を有効に使えないことにコンプレックスをもっている。そのため、常に音楽を聴いたり本を読んだりと何か生産的なことをしていないと落ち着かないことがある。その反面、1人のときは相変わらずスマホをだらだら見て無駄な時間を過ごすことも多い。ドーパミンが過剰に分泌されると、日々の些細なことに喜びを感じられなくなってしまうそうだ。習慣的にお菓子を食べていたときは、一つ食べるともっと欲しくなっちゃって満足感や満腹感を得ることがなく、底抜けの渇望を感じた。先日、仲間とフェローで食べたかき氷が美味しかった。以前かき氷を食べた時は、その後さらにお菓子が食べたくなったけど、今回はかき氷だけで満足した。足るを知るということができたのかなと嬉しく思った。
私は遅延報酬割引がとても大きいが、周囲の人が約束を守ってくれると、この世は秩序が保たれていて安全な場所だと思えて、遅延報酬割引が小さくなるそうだ。今はもう大人になった私にとっては世界との関わり方の問題だと思う。周りの人に慈悲の心をもつことができれば、自然と周りの人にも大切にされてこの世は安全な場所だと思えるようになるだろう。一方で、子どもたちに対する大人の責任は大きい。仕事でもプライベートでも、子どもたちと約束をしたら必ず責任をもつようにしたい。
正直さが人との親密な関係をつくり、それがドーパミンを放出させるそうだ。特に、自分の過ちを素直に認め、それが相手に受け入れられたとき、ドーパミンが大量に分泌される。これからは、いつも嘘偽りのない等身大の自分で人と関わり、多くの人と親密さを築いて生きていきたい。これから人と関わっていく中で、トライ&エラーで伝え方や断り方も学んでいきたい。これまで人に譲歩してもらう状況を避け、人と関わらないで生きてきた。だから、「疲れたから少し休みたい」とか「私は行きたくない」などと人に自分の意思を伝えることに慣れていない。相手を傷つけない配慮のある言い方を身につけていきたい。また、その時に最大限配慮のある言い方をすれば、あとは相手がどう受け取るかは相手の問題と割り切って手放せるようにしたい。
Posted by ブクログ
実際の患者の事例を交えながらいかに依存症を予防するか、抜け出すかについて書かれている。読んでいると、フォーマットが一定していないというか、なんかバラバラな感じがするが、重要なことは一番最後にまとめられていたのでまあヨシ。
依存症治療法としてセルフバインディングや薬、苦痛側に力をかけるなど、わりとハウツー的なことを挙げながらも最終的に語られたものは徹底的な正直さと恥を受け入れる、また受け入れてもらうと言った精神論であり若干予想外であった。しかし、依存症が脳で起こっている以上、精神論に帰結するのは確かに妥当なのかも。
マシュマロの実験でマシュマロを撫で始める子どもは面白いと思った。マシュマロを欲しいものから大切なものへと認識を転換することで自分を縛るという、愛着という感情を利用して遅延報酬を得るなんとも賢い子どもである。もしかすると、人類が牧畜や農耕を成功させた背景にもこの認識の転換、愛着が絡んでいるのではと思った。
Posted by ブクログ
"正直であることは自覚を促し、満足のいく人間関係を作らせ、確かな自分史を語る責任を持たせ、報酬を遅らせる能力を高める"
快楽と苦痛は表裏一体、運動や自傷がまさにそう。
依存先と自分のあいだに壁を作る。
読みやすく、ひとつひとつ納得しながら読めました。
Posted by ブクログ
やめたくてもやめられない事があったので、読んでみた。
まさしく、本書の通り苦痛から逃れる為に手を出したて得られた快楽が、結果的に依存症となっている。
じゃぁ、それをどう断ち切るのか。
それは苦痛から逃れるのではなく、むしろどっぷりその苦痛に浸り、向き合う事。
そうする事で依存以外のことでもしっかり喜び、幸せを感じられるようになるとのこと。
これを苦痛と快楽のシーソーとの呼び、生物学的なメカニズムも交えて解説している。
Posted by ブクログ
SNS依存になりかけ、これはやばいと焦って手に取った本。彼女自身も中毒に陥った経験があるからこそのリアルな中毒症状とそして世の中にはありとあらゆる中毒があるんだと思わされる。そしてそれらには糸も簡単に私たちは落ち着いてしまうと言うこと。そしてそれらに対してセルフバインド力、自分をはなし、どのように距離を取るかについて具体的な対策が書かれている点がかなりありがたい。そしてドパミンと言うのは、不快の感情も多く、天秤のようにドーパミンが消えると深い感情の方が強くなり、快楽を感じる体制がついてしまい、量がどんどん多くなると言うのも納得。本当に困った仕組みだ。、、、
Posted by ブクログ
息子へ
PIVOT(YouTube)に著者のインタビュー動画が出ていたので読んでみた。
ドーパミンが出て、いろんなことにこだわってしまう人間の習性について学べた。
一番のTake Awayは、快楽と苦痛は、シーソーの関係にある。つまり強い快楽にハマったあとには、強い苦痛がくる。つまりはメンタルが安定しない。
そこで、著者が勧めるのは、定期的に小さい苦痛を生活に取り込むこと。それにより、程よい幸福感を継続して感じることができる。
ランニング、筋トレ、冷水シャワーを、その意味で、自分の生活に取り込んでいきたい。
君もなんだか気持ちが不安定なときは小さい苦痛の習慣を日常に取り込んで欲しい。メンタルの安定は、体に対するアクションでしか得られないと思う。
Posted by ブクログ
正直になることが親密さを深めるきっかけになるということが印象的だった。
自分を良く見せたり、小さな嘘を付くべきではない。
間違いをおかしたことを認めて、相手が間違いをおかした不完全な自分を受け入れてくれたと感じた時、関係性がグッと深くなる。
※男性の性的な描写が多く具体的なため、少し気分が悪く感じる部分もありました。そういうのが苦手な方にはおすすめしません。
Posted by ブクログ
この本は科学的なエビデンスに基づいて語られた「ドーパミン」や「依存症」の本ではない。依存症の精神科医が臨床の経験から得た個人的な気づきを元に、「中毒・依存症治療」と「現代社会で社会で生きること」を書いた本である。
この本には重大な欠点がある。それは著者の持論を補強するために出てくる科学的エビデンスに信用がおけないところだ。とても古い事例や賛否両論で受け入れられていない学説も出てくる(ホルミシスにおける原爆の説は日本人として受け入れられない。wikipeidaを読むとチェリーピッキングだという反論がある)。著者は自分なりの経験則があり、それを補強するために学説を持ち出している。順番が逆だから、著者にとって都合のいい学説しか出てこない。この欠点はとんでもなく大きく、そのためいい本だとは言えない。
それでもこの本には教わるところがかなりあった。それは著者の臨床体験と患者の声には真実のところがあったからだ。快楽を求め続けると苦痛になるのはドラッグ常用者から明らかだったし、不安から逃げるために快楽を追求する行為そのものがが不安・苦痛を生むのも理解できた。苦痛が快楽を生むのも、セルフバインディングをすることもやったことがある。
「正直でいよう」には特に感銘を受けた。この本を読んで、無自覚な嘘をついていることに自覚的になれたからだ。恥の章もよかった。
科学的な内容の本でないことに注意して読めば、快楽を追求してむしろ苦痛を覚えている現代人に読む価値がある。
Posted by ブクログ
これを読んでいる中で、自分がスマホから離れる時に不安を感じていることに気付かされた。これも依存症であり、日常の小さな幸せに気づけなくなっているのならば治したい。
苦痛と快楽のシーソーのシステムでは、苦痛を受けることで快楽を得ることができるという話が印象的でだった。
Posted by ブクログ
先月、スマホ(SNS)使用を減らす試みをした。結果、読書に耽るようになっただけだった。人は何かに依存せずには生きられないのだろうか。本書には、水風呂依存症ともいえるケースが出てくる。これって「サウナで整う」のサウナなしだ! 水風呂だけでハイになれるんだ。サウナは必要なかったんだ。私、サウナで整ってみたいと思っていたが(コカインレベルの快感と聞いたので)、水風呂が無理すぎてできなかった。でもやってみたい、水風呂でハイになってみたい。そんなことを感じた一冊。
最初の症例ジェイコブのエピソードはかなりえぐい(マスターベーション依存症)。
私には公にしていない依存症がある(違法なものではない)。これを正直に話す場があったり、打ち明ける相手がいたら私は救われるのだろうか?
何らかの依存症にならずに生きていくことは難しい。
Posted by ブクログ
これも知人の紹介で読みました。前回は主にポルノ中毒の話でしたが、今回は、ポルノだけでなく、アルコール、覚醒剤依存などの話も出てきました。主人公のカウンセラーが、あらゆる問題を抱えている患者に対して、話を聞き、アドバイスをしていきます。依存症が改善されていく様子が事細かく書かれていて、読んでて飽きない内容でした。
Posted by ブクログ
「快感と不快感はシーソーのよう」という例えが腹落ちした。もっともっとと快を求めることで、いつのまにか中毒となり、逆に身体や精神を蝕んでいる。いくつもある、しかも長年にわたってどうしてもやめることができない自分の悪癖。やめたほうがよいのはわかっていても、いつも一時の快楽を優先してしまう。シーソーのバランスをとりながら自分をメタ認知しながら生活するのが良さそう。
Posted by ブクログ
世界全体の死亡原因の7割は喫煙や運動不足、食事といった修正の利く危険因子で説明可能
▷死亡リスクトップ
高血圧13%
喫煙9%
高血糖6%
運動不足6%
肥満5%
〇正直さと親密な人間関係
真実を語ることは人と人を、近づける。
自分の弱さを晒す意思がある時には特にである。
相手の不完全さの中に、人は自分の弱さや人間らしさを見る。自分が抱いている疑い、恐怖、弱さが自分だけのものではないことを知って安心する。
Posted by ブクログ
現代の社会はドーパミンを出すもので溢れているため、それをコントロールすることが大事という本。
最近タバコをやめようとしているので、ちょうど良いと思って買った。
快楽と苦痛はシーソーになっていて、ドーパミンによって快楽に押された時は反動で苦痛が伴う。
逆もしかりで、苦痛に押された時は反動で快楽も伴う。スカイダイビングとかサウナ水風呂の後のトリップとかがそう。
・世界的な死亡リスクのトップは高血圧(13%)、喫煙(9%)、高血糖(6%)、運動不足(6%)、肥満(5%)
└全部生活習慣病に紐づいている
・高ドーパミン物質を長期的に摂取すると、最終的に脳がドーパミン欠乏状態になる
・依存症によって引き起こされた脳の変化は取り戻せないものもあるが、新しい神経ネットワークを形成することによって、ダメージを迂回することができる。
・暇な時間が依存を増やす
・依存は意思によってコントロールするのは難しいから、物理的に届かないところに置く
・断続的に苦痛に晒されることにより、わたしたちの快楽苦痛のシーソーが快楽の側に傾き、時間とともに苦痛を感じにくく、快楽を感じやすくさせる
・運動はどんな薬よりも気分、不安、認知、エネルギー、睡眠の状態を良くする
【シーソーの教訓】
1. 快楽の飽くなき追求(苦痛からの逃避)は苦痛に導く
2. 回復はそれを「断つ」ことから始まる
3. ドーパミン断ちは脳の報酬回路をリセットする。おかげで、シンプルなものごとに喜びを見出すことができるようになる
4. セルフバインディングで欲求と摂取の間に文字通り壁を作ることができる。メタ認知できる余地もできる。それがドーパミン過剰の現代には必要である。
5. 薬でホメオスタシスを回復させることはできるが、苦痛を薬で取り去ることで私達が失うものを覚えておくこと
6. 苦痛の側にシーソーを押すことは、シーソーを快楽の側へリセットする
7.苦痛の依存症にならないように気をつけること
8. 徹底的な正直さは自覚をもたらし、親密な関係を作り、「十分状態のマインドセット」を育む
9. 向社会的恥は私たちが人間という種族に属していることを思い出させる
10. 世界から逃げ出すのではなく、世界の中に没入することで本当の癒やしが見つかる
Posted by ブクログ
非常に興味深い内容だった。私も最後の恥の部分、どれだけ正直になるかの部分が、自身の経験や感覚からもとても刺さった箇所だった。両手を挙げて賛同しかねる部分もあるけど、何度も読み返して心に留めたい。
Posted by ブクログ
ジェイコブが性の欲望に駆り立てられて色々な装置を発明するのが、単純に「面白いなあ」と滑稽に思ってしまった…が、本人は自身の欲望に振り回されて酷い思いをしているんだよな。
ジェイコブだけでなく、色んな患者さんのケースが描かれていて読み応えがあった。
著者も読書依存症のようだったが、読書にハマってるなんて正直羨ましいと思った(まあ日常生活に支障が出てるなら改善した方がいいのかもしれないけども…)。
動物実験でラットを使っている場面が何度か出てくるが、そこが正直きつかった。
可哀想だと思う…けども、彼らがいてくれているおかげで、薬を飲めたり、手を洗えたり、食器を洗えたり、肌を保湿できたり、他にも知らないだけで色んなことができるようになっているんだよなー…。
改めて、動物たちには感謝せねばならないな…と、ちょっと的のズレたところで考えさせられた。
依存症に関してたくさんの情報が書いてあり、なかなかいい本だなと思った。
でも…海外の著者の本あるある・日本語訳が微妙に読みづらい!
せっかくいい本だったので、もう少し滑らかな文章で読んでみたかった気もする。
⭐️全ての人が最初から水平なシーソーを持っているわけではない。うつや不安や慢性的な痛みを持っている人たちは、苦痛の側に傾いたシーソーから始まる。だから精神疾患がある人たちは他の人たちより依存症になりやすいのかもしれない。
⭐️世界中に膨大に蓄えられているどのビールにも手を出さないなどという絶対無理な課題に取り組むのではなく、たった1本のビールを飲まないことに集中すればいいだけだ。
⭐️患者が自分を語る時に自分を被害者として語ることが多く、起こってしまった悪い結果に対してほとんど責任がないというような話し方をするならば、その人の健康状態はあまりよくないことが多く、その先もうまくいかないことが多い。彼ら/彼女らは人を責めるのに忙しく、自分を回復させることに本腰を入れて取り組むことができない。対象的に、自分の責任を明確にしながら物語を始める場合、症状がよくなっていくことが多い。
⭐️母や祖母ならこうあるべき、と私が思っていたように生きることを母に要求することで、私には母の欠点しか見えなくなっていた。母にはいいところがいっぱいあるのに。
⭐️マーク・エプスタインの言葉
「周囲をなんとかしようとすることをやめると、爽やかな気持ちになってきて、いいバランスが見つかり、自発的に動いている自然界や自分の中にある自然とつながっているという感覚が持てる」
⭐️苦痛の側にシーソーを押すことは、シーソーを快楽の側へリセットする。
Posted by ブクログ
私は何事もそれほどハマらないので、
逆に人がハマるという状態に興味があるんですよね。
ということで、読んでみた本。
脳科学方面からアプローチすると
向精神薬系の話が多くなるなという印象だったのですが、
これは比較的少ないかなと思う。
この本に書かれている
冷水を浴びる人の話を見ていると、
サウナに異常にハマる人とかも
中毒なんじゃないかと思ったりしますな。
Posted by ブクログ
「ドーパミン中毒」読み終わった。
あまり自覚なかったけど「5分だけ」のつもりが、気づけば1時間スマホを触ってたりはする。 本の中の依存症エピソードは他人事じゃないなと。脳のバグに簡単につけ込まれている、まずは自覚を持とう。
Posted by ブクログ
ギャンブル依存、スマホ依存など、やらなければいけないと分かっていても目の前の安易な快楽に流され、やらなければいけないと考えていることに費やす時間が無くなり先延ばしにしてしまう。
このような自分に何かヒントとなる解決法が書かれていないかと期待して本書を読み始めた。
自分の想像していたよりも重たい、ドラッグや性的指向など様々な中毒者と呼ぶべき人々の実態が書かれていた。海外の事例でもあり、自分の現実世界とは異なる映画の中のような世界観のように感じるが、同じ人間としてのリアルな実話である。
将来の自分がそうならないようにしたいと思わせる内容であった。そして、現実世界から逃げた先の一時的な快楽を求めるのではなく、世界の中に没入することで得られる癒しを追求していきたいと感じた。
Posted by ブクログ
物質的に豊かになりすぎると、他者と比べて持っていないことが惨めに見える。それ故に惨めならないために、現代社会ではドーパミンという脳内麻薬を使って逃避を繰り返す。過ぎたるは及ばざるが如しという言葉があるように、何事もバランスが重要であると再認識させられた。
Posted by ブクログ
科学的エビデンスを元にした脳内で起こっていることの解説書ではなく、精神科医である著者が臨床で得た解釈や気づきをメインとした本。アメリカのAAやそこで行われている12ステップについて説明が不足していたり、脳内機序の省略がすごいなとか、少し論理が飛躍してるなというところが気になってしまった。でも、著者がロマンス小説依存になってた話とか、快楽と苦痛のシーソーの話などは面白かった。運動は細胞には直接的な意味では毒となるが、適度な運動はもちろん身体には薬となる。またさらりとしか触れられていなかったが、低容量のナルトレキソン(オピオイド受容体遮断薬)が逆に痛みを緩和する話も興味深かった。しかし苦痛も行きすぎると依存症となる。冷水浴でそんなにたくさんの神経伝達物質が高まると知らなかったし、エクストリームスポーツもまた極限のストレスによりドーパミンどばどば状態になるのだ…。
こうした状態から回復するためには、運動やセルフバインディング、そして「徹底的な正直さ」と、他者とのあたたかい絆や回復のためのコミュニティ、そして高ドーパミン製品に逃避せずに人生や世界と向き合うことだと筆者は説く。むりなセルフバインディング等で依存から脱してもその先が孤独で「欠乏状態のマインドセット」でしか生きられない人生であるなら、結局は同じところに戻ってきてしまうのだ。この「十分状態のマインドセット」をもち、人とのあたたかい繋がりを持つのに必要なのが、「徹底的な正直さ」だというわけだ。
Posted by ブクログ
ちょしはアメリカの精神科医、依存症医学の第一人者である。
豊富な事例を基に、なぜ依存症になるのか、そこからどう抜け出すのかが紹介されている。
だが、印象としてはあまりピンと来ないというか、イメージとは少し違った。結局、何か特効薬(実際の薬だけでなき)がある訳ではなく、周囲を含めて自分の意思で立ち直るしかないということだと理解した。