あらすじ
人は「推し」に夢中になると昼夜を忘れ、やがて「沼」にハマってしまう。その鍵を握るのが「脳内快楽物質」ドーパミンだ。恋愛、セックス、買物、ゲーム、SNS、酒、ギャンブル、薬物……快楽をビジネスにする「ドーパミン経済」の渦中で、現代人が陥る依存の対象は数限りなくある。スタンフォード大学医学部教授で、かつて自身も依存症を経験した第一人者が教える脱出法と、心豊かに生きるための防衛術。
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Posted by ブクログ
人間の快楽とはなんなのか。そして資本主義が今後デフォルトだとしたら、身の回りの物とどう付き合っていくかみたいな本でした。
今後の人間社会が個人主義にどんどん寄っていくことを考えるととても万人に勧められる内容だと感じました。
でも読んでいて面白いという感覚は最初はしないかも。
この本に書いてあるDOPDMINは一人では無く精神科医とか、他の誰かが私に訊かないと難しいのではないかなぁ。というのが少し引っ掛かりのポイントです。
Posted by ブクログ
これを読んでいる中で、自分がスマホから離れる時に不安を感じていることに気付かされた。これも依存症であり、日常の小さな幸せに気づけなくなっているのならば治したい。
苦痛と快楽のシーソーのシステムでは、苦痛を受けることで快楽を得ることができるという話が印象的でだった。
Posted by ブクログ
現代の社会はドーパミンを出すもので溢れているため、それをコントロールすることが大事という本。
最近タバコをやめようとしているので、ちょうど良いと思って買った。
快楽と苦痛はシーソーになっていて、ドーパミンによって快楽に押された時は反動で苦痛が伴う。
逆もしかりで、苦痛に押された時は反動で快楽も伴う。スカイダイビングとかサウナ水風呂の後のトリップとかがそう。
・世界的な死亡リスクのトップは高血圧(13%)、喫煙(9%)、高血糖(6%)、運動不足(6%)、肥満(5%)
└全部生活習慣病に紐づいている
・高ドーパミン物質を長期的に摂取すると、最終的に脳がドーパミン欠乏状態になる
・依存症によって引き起こされた脳の変化は取り戻せないものもあるが、新しい神経ネットワークを形成することによって、ダメージを迂回することができる。
・暇な時間が依存を増やす
・依存は意思によってコントロールするのは難しいから、物理的に届かないところに置く
・断続的に苦痛に晒されることにより、わたしたちの快楽苦痛のシーソーが快楽の側に傾き、時間とともに苦痛を感じにくく、快楽を感じやすくさせる
・運動はどんな薬よりも気分、不安、認知、エネルギー、睡眠の状態を良くする
【シーソーの教訓】
1. 快楽の飽くなき追求(苦痛からの逃避)は苦痛に導く
2. 回復はそれを「断つ」ことから始まる
3. ドーパミン断ちは脳の報酬回路をリセットする。おかげで、シンプルなものごとに喜びを見出すことができるようになる
4. セルフバインディングで欲求と摂取の間に文字通り壁を作ることができる。メタ認知できる余地もできる。それがドーパミン過剰の現代には必要である。
5. 薬でホメオスタシスを回復させることはできるが、苦痛を薬で取り去ることで私達が失うものを覚えておくこと
6. 苦痛の側にシーソーを押すことは、シーソーを快楽の側へリセットする
7.苦痛の依存症にならないように気をつけること
8. 徹底的な正直さは自覚をもたらし、親密な関係を作り、「十分状態のマインドセット」を育む
9. 向社会的恥は私たちが人間という種族に属していることを思い出させる
10. 世界から逃げ出すのではなく、世界の中に没入することで本当の癒やしが見つかる
Posted by ブクログ
ジェイコブが性の欲望に駆り立てられて色々な装置を発明するのが、単純に「面白いなあ」と滑稽に思ってしまった…が、本人は自身の欲望に振り回されて酷い思いをしているんだよな。
ジェイコブだけでなく、色んな患者さんのケースが描かれていて読み応えがあった。
著者も読書依存症のようだったが、読書にハマってるなんて正直羨ましいと思った(まあ日常生活に支障が出てるなら改善した方がいいのかもしれないけども…)。
動物実験でラットを使っている場面が何度か出てくるが、そこが正直きつかった。
可哀想だと思う…けども、彼らがいてくれているおかげで、薬を飲めたり、手を洗えたり、食器を洗えたり、肌を保湿できたり、他にも知らないだけで色んなことができるようになっているんだよなー…。
改めて、動物たちには感謝せねばならないな…と、ちょっと的のズレたところで考えさせられた。
依存症に関してたくさんの情報が書いてあり、なかなかいい本だなと思った。
でも…海外の著者の本あるある・日本語訳が微妙に読みづらい!
せっかくいい本だったので、もう少し滑らかな文章で読んでみたかった気もする。
⭐️全ての人が最初から水平なシーソーを持っているわけではない。うつや不安や慢性的な痛みを持っている人たちは、苦痛の側に傾いたシーソーから始まる。だから精神疾患がある人たちは他の人たちより依存症になりやすいのかもしれない。
⭐️世界中に膨大に蓄えられているどのビールにも手を出さないなどという絶対無理な課題に取り組むのではなく、たった1本のビールを飲まないことに集中すればいいだけだ。
⭐️患者が自分を語る時に自分を被害者として語ることが多く、起こってしまった悪い結果に対してほとんど責任がないというような話し方をするならば、その人の健康状態はあまりよくないことが多く、その先もうまくいかないことが多い。彼ら/彼女らは人を責めるのに忙しく、自分を回復させることに本腰を入れて取り組むことができない。対象的に、自分の責任を明確にしながら物語を始める場合、症状がよくなっていくことが多い。
⭐️母や祖母ならこうあるべき、と私が思っていたように生きることを母に要求することで、私には母の欠点しか見えなくなっていた。母にはいいところがいっぱいあるのに。
⭐️マーク・エプスタインの言葉
「周囲をなんとかしようとすることをやめると、爽やかな気持ちになってきて、いいバランスが見つかり、自発的に動いている自然界や自分の中にある自然とつながっているという感覚が持てる」
⭐️苦痛の側にシーソーを押すことは、シーソーを快楽の側へリセットする。