ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

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    設定が面白い、タイトルでハードルを上げているけど、それでもなお期待を超えてくる面白さ。
    ミステリーではあるが、エンタメ感もある面白い一冊

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    2026年09月27日
  • 天山の巫女ソニン(3) 朱烏の星

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    3巻では巨山に行くことになるソニン。
    巨山の王女イェラと出会う。
    賢く大人びたイェラとソニンが意気投合することを願っていたけどそうはうまくいかず。

    力で押さえつけていると思われていた巨山という国だけれども、国を訪れるとその豊かさに驚く。見る面によっていろんな姿があるのが国なんだな。

    江南のクオン、巨山のイェラ、沙維のイウォル。
    登場人物が出揃った感はあるけど、このあとはどうなるのか。あっというまに話が進んでいくので、どう終わらせるのか勝手に心配になってきた。

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    2026年09月27日
  • 凍土二人行黒スープ付き[増補改訂版]

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    短編連作。
    SFというよりは童話の手触り。
    サイエンスフィクションよりは少し不思議が近い気がするかな。

    星の間をめぐる旅なのでSFなんだけども

    続きが気になるのでそちらも予約した。

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    2026年09月27日
  • 運転者 未来を変える過去からの使者

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    何か起きた時の物事の捉え方を変えることで、自分の人生がプラスにもマイナスにもなりうるということを学べた本。

    運が良い、運が悪いのではなく、運がないと思う時は運を貯めているとき、運がいいと思う時は、運を使ったときと考える。

    また、自分が努力している間は運が貯まり続けているが、必ずしも自分だけにその運が帰ってくるわけではなく、他人に与えている場合もある。また、他人から与えられている場合もある。

    常に機嫌良く生きていくこと、何にでも興味を持つこと、損得を考えて動かないこと、結局すべてはどこかで繋がっているので、むしろそれでよかったと思うことが、これからの人生をより良く生きるための考え方だと学べる本。

    また読み返したいと思える一冊。

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    2026年09月27日
  • 蜃気楼と恋人たち

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    ネタバレ

    読み終わって、心を鷲掴みにされたように感じた
    本当に切ないラブストーリー
    主人公は亡くなった憧れの女性と、蜃気楼が出ている間だけ会うことができる
    ただ2人はお互いに依存していて、惹かれあっているが、決して恋人ではない
    そんな中、同級生の女性と主人公は再開する
    彼女も長く付き合った恋人から捨てられ傷ついていた
    2人は元々惹かれあっていたが、傷つきあった2人はさらに惹かれ合う
    こんな簡単な描写では表せないほど、繊細な2人のやり取りは切なく、愛おしいものだった
    1人で良い
    こんな相手がいると幸せなのだろう

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    2026年09月27日
  • かわいそうだね?

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    表題作は、綿矢作品の中で最もキレ方が見事な作品だと思う。そこまで溜めた分、わきあがってくるリズムに合わせて感情が爆発するのは読んでいて気持ちがいいし、なによりフレーズの選び方が良い。
    同情のしょうもなさを描くととともに、それとは異なる慈愛の可能性にも言及している。その慈愛が誰かに向けられる場面があってもよかった気がするし、無い方が面白い気もする‥‥。

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    2026年09月27日
  • 犯罪者 下

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    ハラハラドキドキの展開で一気読みでした。
    上巻からテンポよく、話がどんどん思いもよらない方向に展開していくのが最高に面白かったです!
    大作ですが、長さを感じさせなかったです。
    続編も読みたいです!

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    2026年09月27日
  • 街とその不確かな壁(上)(新潮文庫)

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    第一部は『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』を読んでいれば斜め読みでもいいかも。第二部から一気に面白くなる。主要な登場人物3名がとても良い。『海辺のカフカ』を想起する瞬間もあった。第三部は下巻だけど思いもよらない展開で更に面白かった。ほぼ全ての本を読んでいるけど個人的には過去一かも。

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    2026年09月27日
  • 殺し屋の出世術

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    殺し屋の営業術を読んで、約1週後に読み始めた。
    前作の関係性の記憶もあり、主人公・鳥井の環境や他の登場人物との関係性を想像することが出来、楽しく拝読できました。
    今作は「出世術」ということで、如何にして無法者たちの世界でのし上がっていくのか、どんな営業法を駆使していく戦っていくのかを期待していました。終始劣勢でどうやってひっくり返すのだろうと、前作同様にページを捲る手が止まりませんでした。
    今作は前作で描写が少なかった登場人物にもスポットライトがあたり、この話の世界観が広がっていくのを感じました。最後には次回作を匂わせる引きで終わっているので、楽しみに待っています。

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    2026年09月27日
  • 三体2 黒暗森林 上

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    面壁者という同じ役職に就いた四人がそれぞれ全く異なる信念から作戦を組み立て行くところが面白いと感じた。特にルオジーの行動は自己中だけど賢いと思った。面壁者vs破壁者の対決も見ていてアツかった
    呪文作戦がなんなのか楽しみ

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    2026年09月27日
  • インシテミル

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    ネタバレ

    須和名に対する結城の崇拝に近い独白が可笑しい。
    須和名祥子、超然とした所がありつつ危うげでこういう立ち位置だと真犯人になるのかなと思っていたけど犯人どころの話じゃなかった。

    真っ当に事件を推理し解決するだけではなくルールに則った立ち回り、推察が重要になる展開が面白かった。 
    途中殺人犯である筈の岩井の再登場に安心感を覚えたのが印象的。 

    エピローグで見るそれぞれの人間の生々しい歪みや悲痛な終わりが心に残る。

    インシテミル自体は昔映画で知ったんですが、米澤穂信さんの作品だという事はつい最近知ったので驚きました。

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    2026年09月27日
  • 開扉 警視庁異能処理班ミカヅチ

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    ネタバレ

    もぅ後半泣きっぱなしでした。
    極意さんと広目さんが死んじゃって、警視正が逝っちゃって、途中ホントどうしようかと思いましたが、広目さんと極意さんがこういう帰ってき方をするとは!
    次で最後なんて寂しいです。
    極意さんが率いる新生ミカヅチのシリーズも読みたい!
    来年が待ち遠しいような、終わって欲しくないような。

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    2026年09月27日
  • ひなたの中継点

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    松本清張賞受賞作ということで手に取る。

    駅伝に挑む女子高生の群像劇。殺人事件は起きないが、不可解な事件や謎が起こるミステリー要素もある。
    かなり読みやすい。三浦しをんさんの作品のようにスラスラ読める。

    物語全体に疾走感があって、どんどん読み進めていける。登場人物たちが走っている様子も迫力があって、読み応えがあった。
    陸上界の悲しい過去も知れた。勝利至上主義はどの部活でも歪みを生んでしまう。
    デビュー作とは思えない完成度。映像化して欲しい。
    一つ残念だったのは、駅伝が門外漢すぎて、読み終えた後もタイトルの「ひなたの中継点」が何を指すのかわからなかったこと。

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    2026年09月27日
  • 愛の自転車 インドからスウェーデンまで最愛の人を追いかけた真実の物語

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    純然たる心に響くストーリーだった。
    改めてカーストについて考えるきっかけにもなる。

    自転車に乗るまでが長かったけど笑笑

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    2026年09月27日
  • 夜明けのはざま

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    毎度毎度、町田その子さんには泣かされる。人の想いってのをこんな丁寧に書ける人はなかなかいないと思う。みんな、誰かを想ってて、だれかに思われてる存在なのだと思わせてくれる。
    時に人は、大切な人ほど、自分の幸せの物差しを押し付けてしまいがちだ。大切と思うほど傷つけてしまう。本当はみんな自分で幸せになる力を持ってるし、自分を幸せにできるのは自分だけなんだと思う。
    だから、大切な誰かに幸せになってもらいたかったら、何かしてあげるんじゃなくて、振り向いた時にそこにいてあげることなんだと思う。
    大丈夫だよ。ここにいるよ。だからまた、前を向いて。って言ってあげられることなんだと。
    息子にとってのそういう存在になりたいと思いながらまた、今日も自分のこうするべき。こうした方がいい。を押しつけてしまうダメな母親だ。私。苦笑

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    2026年09月27日
  • 台湾漫遊鉄道のふたり

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    日本統治下の台湾を舞台に、日本人作家と台湾人通訳の女性二人が鉄道で旅をする物語。

    台湾各地の料理が次々に登場するグルメ小説であり、鉄道小説であり、女性二人の友情、あるいは友情だけでは言い切れない感情を描いた物語でもある。しかし読み進めるうちに、その背後にある「統治する側」と「統治される側」の埋めがたい距離が見えてくる。

    同じ列車に乗り、同じ景色を眺め、同じものを食べることで二人の距離は近づいていく。それでも二人がまったく同じ場所に立つことはできない。

    いくつもの読み方が重なり合う、重層的な歴史創作小説。台湾料理を楽しみながら読み始め、最後には植民地支配とは何だったのかを考えさせられた。

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    2026年09月27日
  • 帳の向こう

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    芸人と哲学者の対談、新しかった。
    初めの違和感にどんどん慣れていくのって、人間の適応力でもあるけど、それがなくなるのも悲しいことなんだなあと思った。
    日々の違和感にもっと目を向けていきたい。

    印象的だったシーンは、目的と手段のところ。
    わたしはまさに目的先行の人。目的がないと楽しめないし、いく場所も決められない。でも、本来的な遊びや新たな発見は、目的がないときに発生するのかなと思った。
    予定を詰めすぎない1日を楽しんだり、目的をあまり重視しすぎない人について行くことから始めたいな。

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    2026年09月27日
  • 町の地図には、恐怖がいっぱい

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    町中にある些細なことから、ホラーの話につながる身近さが面白い作品。一気に読めてしまった。登場人物やホラー現象にも親近感(?)がわいてきて、自分の地域はどんな怪異があるのだろうと調べたくなる。巻末の外伝の話が、すごく良い話で、読んでいてスッキリする。続編が出るなら読みたい作品。

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    2026年09月27日
  • ブラッディダイスの殺人 下

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    ネタバレ

    (上巻より)

    冒頭にティリーが死んだと報道される場面は当然フェイクだと思っていたので、
    何のための無差別殺人なのかという謎を解くところや、
    ポーが前作の犯人ベサニー/クララに助言を求めに行く場面、
    犯人を捕まれるための罠を仕掛け、ポーが直接捕まえるところも楽しく読めたが、
    今回の作品はいつもに増してポーとティリーの友情がメインだったと思う。

    ポーが自分が火に飛び込んでも助けようとするのが、婚約者ではなくティリーだと気づいたり、
    ティリーがゲームのコンペティションに誘っていたのは女性蔑視の連中から身を守るためだったとポーが知ったり、
    そして、自分の側にいることの危険を避けるために結婚式から逃げようとしていた
    ポーをティリーが先読みして止めたりといろいろ感動的だった。

    という訳で次回以降、
    「羊たちの沈黙」のハンニバルのようなベサニーとの関係性どうなるのか、
    新しく始めるポーとティリーの探偵社どうなるのか、楽しみだ。

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    2026年09月27日
  • 1R1分34秒(新潮文庫)

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    芥川賞受賞作ということで、手に取る。プロボクサーが選手兼任のトレーナーと組み、試合に向けて練習を積んでいく物語。

    プロボクサーであること以外は、これと言った特徴のない主人公。彼の一人称視点によって、序盤の敗戦、そして復帰戦までの練習の日々が描かれる。
    ボクサーが新たなトレーナーと出会って再起を図るサクセスストーリー、となるとボクシングを題材にした作品でありがちな展開。ただ、この作品は、サクセスストーリーでは、決してない。対戦相手を友人と妄想し、日常が全く上手くいっていない主人公は、別に大きな変化は起きない。変わったのはトレーナーによる指導と、本人の技術面の変化。内面的には、女性への急な暴力性や、感情的に素人に手を出す幼さなど、あまり成長は感じられない。
    とはいえ、ボクサーとしての生活は続いていき、鬱々とした日々が続く。その内面が繊細に描かれていて、没入できた。

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    2026年09月27日