ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 罪と罰(下)

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    本書の最後はこう締めくくられます。「これは新しい作品のテーマになり得るであろうが、... このものがたりはこれで終わった。」ここまで読み切って満足を得られる本はあまりないように感じます。あらすじはシンプルですが、主人公ラスコーリニコフの心の揺れ、事実を知る者たちとの対決、そしてエピローグ。カラマーゾフの兄弟 に続いてドスト エフスキー が好きになりました。

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    2025年12月21日
  • 団地メシ!

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    団地の二人は出てこないが、いろいろな団地が登場して楽しい。
    私自身が団地育ちなので、余計に懐かしい。
    しかしゆりおばーちゃん、70歳か~。夫を亡くし、孫たちと「こんな時間を過ごせるなんて、本当に最後の一文にあるように幸せだと思う。
    その年代の私はまだ仕事をやめられずにいるが、孫から見たら本当に「おばあちゃん」なのね。
    学校に行けずにいる「花」にとって、おばあちゃんとの団地散歩時間は、何のもまさる宝の時間だね。
    優しく見守る両親もステキ。
    私の息子が不登校になった時、花の両親みたいな対応が出来ていたら、まら違う未来があったかもしれない。
    いつの日か、花とおばあちゃんが本当にカフェを開き、天と星が

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    2025年12月21日
  • 罪と罰(上)

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    あらすじは、青年が殺人を犯し最後に自主するという単純なストーリーですが、本書はすごい!主人公ラスコーリニコフ は、精神的に追い詰められながらも予審検事ポルフィーリーと激しい頭脳戦を戦います。ポルフィーリーは古畑任三郎のようなキャラクターで、翻訳者の一人も本書は刑事コロンボ だと言ったとか。

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    2025年12月21日
  • 春にして君を離れ

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    ネタバレ

    普通の主婦が旅先で人生を振り返るだけで、殺人も盗難事件も何も起きない。それでも一気に読めてしまう。そして怖い。アガサ・クリスティって凄いって感じる作品。

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    2025年12月21日
  • ばくうどの悪夢

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    比嘉姉妹シリーズの最新巻。
    冒頭の怖い事件から物語は始まる。
    『眠れば、死ぬ』という帯にもあらすじにも書かれてる文が怖い。
    眠ってしまうことへの恐怖と怪異に対する描写の気持ち悪さ。
    全く予想出来ないどんでん返しの結末に向けて、ページ数はあったが、一気読みするほどの面白さだった。

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    2025年12月21日
  • かもめ食堂

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    ネタバレ

    BSで映画を見たので原作を読んでみた。原作も良い雰囲気で良かった。もっと読んでいたいって思ってしまった。

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    2025年12月21日
  • モモ

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    ネタバレ

    灰色の男たちに時間を奪われた世界は現在や未来のことかもしれないと、きっと誰しもが自分事に感じるからこの作品は時代を超えて愛されるのだろう。
    私も時間に追われて毎日を過ごしているが、時間をどう使うか、それを自分で選ぶ自由を持っているのだと再確認した。

    「とっても長い道路を受け持つことがあるんだ」掃除夫ベッポは言った。「せかせかと働き出す。いつ見ても残りの道路はちっとも減っていない。だからもっとすごい勢いで働きまくる。心配でたまらないんだ。そしてしまいには息が切れて動けなくなってしまう。道路はまだ残っているのにな。こういうやり方はいかんのだ」「一度に道路ぜんぶのことを考えてはいかん。次の一歩のこ

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    2025年12月21日
  • 檸檬

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     自身の性向や病と向き合いながら紡がれた作品たち。繊細な感性で文章化された絶望は読んでいて苦しくなる時もあったけれど、心が洗われるような静謐さ、命の美しさや儚さを併せ持っているように感じた。

    1,檸檬
     精彩を欠く日々に現れた魅力的な一顆の檸檬の描写が素敵だ。鬱々とした気分に、檸檬が光を投げ掛けてくれたということか⋯

    2,城のある町にて
     主人公・峻の日々を淡々と描く。峻はたぶん、梶井基次郎さん自身を投影しているのかもしれない。何気ない日常のひとコマひとコマに注がれる視線の感性が豊かだった。

    3,泥濘
     青年の鬱々とした1日の記録。何をしても上手くいかない。そういう時は不思議と「上手くい

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    2025年12月21日
  • 運転者 未来を変える過去からの使者

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    《運が劇的に変わる瞬間は必ず訪れる》

    この本は全てが科学的な証拠に基づいて記載されているわけではないため、読み始めは懐疑的な部分もありましたが、その内容はかなり実用的で納得度の高いものでした。

    生きていると自分にプラスの事象とマイナスの事象どちらも存在します。
    短期的に見ると一見マイナスの事象であっても、長期的に見たら何かの布石の可能性もあり、それをプラスにできるかマイナスにするかは自分の考え方次第ということでした。
    自分の知らない部分で複雑に絡み合う世界の中で、運(人)を味方につけるためには、誰よりもご機嫌で人に好かれる何かを持つ必要があります。

    作者の伝えたいメッセージが僕の感じた内

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    2025年12月21日
  • ロバのクサツネと歩く日本

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    こんなにも読み終わりたくないと思った本は久しぶり。筆者と相棒クサツネと一緒に旅をしている気分になり、旅が終わりに向かうにつれて読むペースが落ちてしまった。読み終われば旅が終わってしまうと思うと寂しくて。でも最後にはまた新たな旅が始まる予感にワクワクした。Xでもずっと見ているけど本で読むと更に好きになる。

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    2025年12月21日
  • 赤と青とエスキース

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    素敵…素敵すぎる。
    短編小説かと思って読み進めたが全ての点が繋がる。しかも最善の形で。
    年代の移り変わりも読み進めながら時が立っていることを読ませ、誰が主題なのか後々わかってくる、赤と青とエスキース。
    タイトルから文体、登場人物、全てにおいて感動しました。
    …思い出しても良い作品だったと。間違いなく2025年読んだ本でベスト5に入る。

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    2025年12月21日
  • 名前探しの放課後(上)

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    これはかなり面白かった。
    初期の辻村深月お得意の、地方が舞台の学生ミステリー。自殺する同級生を探して止めるって、「冷たい校舎の時は止まる」に設定が似過ぎてる。しかも、またもや400ページ超えの上下と、かなり長い。
    正直、読む前はやや辟易した。だがそれはすぐに裏切られた。

    3ヶ月前にタイムスリップって、短過ぎて斬新。
    仲間に打ち明けるシーンの、主人公いつかの描き方がとてもリアル。
    他の人物も、スクールカーストの各層の人々の解像度が相変わらず高くて舌を巻く。

    何より、じわじわと判明していくストーリー展開が無理なく自然で(少しだけ急展開だけど、ドラマチックと言える範囲)、ページをめくる手がとまら

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    2025年12月21日
  • そして、バトンは渡された

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    2019年本屋大賞の作品。書店でよく見かけ、映画化され、演者2人の不倫騒動で話題にあがっていて、まだ読んでなかったのに、一周回って読んだ気持ちになってた(; ・`д・´)イカンイカン

    主人公の家族が奇妙な形になっているにもかかわらず、当の本人が不幸だと思ってもいないし、暗くならない。とんかつ、餃子、オムライス、ケーキと食べ物から力を貰う描写も愛おしい。瀬尾まいこさんの本も久々に読みましたが、とってもよかったです!

    『梨花の言う通りだ。優子ちゃんと暮らし始めて、明日はちゃんと二つになったよ。自分のと、自分のよりずっと大事な明日が毎日やってくる。-第1章-』
    『おいしい食事も励ましの言葉も誰が

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    2025年12月21日
  • ブレイクショットの軌跡

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    ネタバレ

    おもれーっ(拍手)

    色んな社会問題を描きながらも、重すぎずすっきり読める形にまとまっていて、エンタメとして面白く読めた

    グレーゾーンな話題ばっかりだなって思ってたら、だんだん真っ黒になってきた笑
    自動車メーカーの後藤パパ雇用のくだりは、恐らく美談とかじゃなくて企業責任なのかなとも思って、その辺も含めて世の中色々あるなと思った
    あと、「名簿が割れる」という言葉を知らなかったので、勉強になった


    カズ塾長には前にYouTubeとか書籍でお世話になったような気がするので、あんまり悪く言わないでください(?)ってなってる

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    2025年12月21日
  • 夜色表紙の本

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    静かな美しい大人の絵本。
    『魔道士の月』がツラくて、以降シリーズに手を出せずにいた。覚悟しながら読んだが、そこまでツラくはなかった。
    静かに美しい風景が綴られる乾石さんの文章は好き。
    結末のネタバレはしません。

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    2025年12月21日
  • 回復する人間

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    一つ一つの文が、とにかく美しい。なのに、ヒリヒリとして、切なくもなる。
    ハン・ガンの作品は、私を全く違う場所へと連れて行ってくれる。
    喪失感が襲ってきた時、きっとこの本で描かれていた人達を思い浮かべ、また歩き出すのだろう。

    青い石と火とかげが特に好き。

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    2025年12月21日
  • 夜明けのはざま

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    なんて「強い」本だろう。今年読んだ中で1番。体の中にひとつの芯ができるような。(私はまだまだそこまでは行きません)みんな自分の中でもがいてもがいて、自分の人生をしっかりと歩いて行く。「がんばれ」というエールさえ軽々しくて言えない。

    でも、そこまで重くならずに温かい気持ちで読み上げさせる「町田そのこ」さん、すごい。私の中では、この本が大賞です!

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    2025年12月21日
  • I

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    ネタバレ

    さすがの一言で、2つのストーリーの読む順番で物語の見え方が変わるすごい話だった。

    時間軸の違うストーリーで実際どちらも起こったことではあるが、平和的に終わる後日談のぺトリコールと、大量殺人があったドロドロした時間軸のゲオスミン。
    ゲオスミンの方は心が苦しくなるような人の憎しみと憎悪に満ちた話で、ぺトリコールは希望を与えるようなこれからの未来を進んでいくような話。

    こんな話の流れをよく考えれるな、、と道尾秀介さんの才能の深さに感心させられるストーリーだった。
    強いていえば殺人や事件があまりにも起こっている街なので、現実感は薄いが、とても面白い作品だった。

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    2025年12月21日
  • 新蔵 月に吼える

    購入済み

    シミタツ節、健在!

    著者は現在89歳、まさか新作が読めるとは思ってもいなかった。
    しかも、新蔵が再々登場、シミタツファンとしては大感激。今回もシミタツの魅力あふれるストーリー。

    志水辰夫の小説は初期のハードボイルド系も現代の話も好きだけど、時代小説もとても良い。オススメです。

    #ドキドキハラハラ #アツい #切ない

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    2025年12月21日
  • 不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか

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    ネタバレ

    素晴らしい本に出会った 私はまだ特攻隊の勉強中最中ですが、9回出撃し帰還した佐々木さんの人生 それから9回の出撃がどういったものだったのか 内容がとても興味深く、あっという間に読み終わりました。

    筆者の鴻上さんという方はシナリオライターされてることもあって文章がうまく、誰しもに情景を想像させるような とても文才に溢れた素晴らしい言葉で私達を当時に連れて行ってくれます。

    佐々木さんの幼少期 飛行機に憧れてパイロットを夢見ていた頃や どんな時でも、戦争のさなかであっても 空が飛ぶことが好きだという佐々木さんの まっすぐな気持ちは 微笑ましいと感じるほどで、心が暖かくなる事が多々ありました。

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    2025年12月21日