小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ著者の巧みな物語構成、鮮やかな情景描写にすっかり魅了された。
火事で周りを炎に囲まれている様子、聴いたこともない音楽やその劇場の様子、人の感情・表情…。
自分も火事に巻き込まれた気分になったし、すごい音楽を聴いているような気分になった。
物語の途中では遺産相続、障害を持つ人が生活する過酷さ、いじめ、嫉妬、思い込み…、人の「汚い」部分までしっかり描写されていて、読んでいて苦しくなる時もあった。
しかし、最後のコンクールでは、「彼女自身」のそれまでの努力の成果やピアノへの執着心・貪欲さが力一杯表現され、多くの人の心を動かし、岬洋介のおかげで周囲の思い込みからも鮮やかに解放された。爽快な終わりで気 -
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猛獣パニック、というジャンルは長きに渡り人気のある分野です。JAWSの鮫、ジュラシックパークのティラノサウルスに並び、日本では「ヒグマ」に対する畏怖があるように思います。吉村昭の「羆嵐」で描かれる三毛別事件を筆頭に、北海道のヒグマは今もなお圧倒的な存在感があります。
現代の北海道で数年にわたり60頭以上の牛を襲った「OSO18」というヒグマは、その呼称と凄惨な被害で大きな注目を集めました。
その「怪物」がいかにして生まれ、どのようにして斃れたのか。警戒心が強く姿を見ることができないために「忍者」とも言われたヒグマを追い続けたNHK記者のドキュメンタリーは、取材の様子が細やかに描かれていて読 -
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切れ者の友人と謎に挑む、児童向けミステリ
本作の探偵役となる仲川冴は、大人に物おじせずに言い返せるすごいやつ。さらに心理戦の名手でもあり、真実をうまく隠し、相手を油断させながら質問を重ねていきます。
一方で、主人公・高木とわは普通の小学生だ。しかし、仲川冴や周囲の人たちに対して、心の中で突っ込みを入れてくれる。この二人のコンビネーションが実にちょうど良い。
また、登場するクラスメイトなどは等身大の子供で、確かにこういう子はいるよな、と思わせてくれる。
特に興味深かったエピソードは、3話の「うらしまたろうの真実」。本作中で唯一事件が起こらず、うらしまたろうの絵本と原作を読み比べながら、2人で -
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3人の高校生による、王道の青春群像劇
高校生限定SNS「オルタネート」。あらすじではマチアプと書かれていますが、実態はSNSと呼ぶ方が近いと思います。本作の世界ではとても重要な存在であり、これがないと遠くの人とつながることが難しくなるほどです。
本作では、立場の異なる3名の主人公が登場します。それぞれ、オルタネートを「やりたくない」「やりたい」「やれない」人です。部活・恋愛・バンドといった目的などがあり、壁にぶつかりながらも邁進していきます。王道ですね。
そして、いずれも熱い。作中ではほとんど交わりの無い3名ですが、それぞれの物語が情熱的なラストに向かって収束していく様に、私の胸も熱くなり -
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憧れの人がいなくなった世界でもがく、女子高生の青春物語
堅苦しいタイトルや表紙とは裏腹に、内容はとてもコミカルで読みやすい。コメディ小説と言っても差し支えないかも。
主人公・水咲が幼いころから憧れていた近所のお兄ちゃん。今や高校教師の落合先生であり、水咲は彼の教え子です。ところが、落合先生は女性の下着(パンツ)を800枚以上盗んだことで逮捕され、一家そろって街を追われてしまいます。水咲にとって、落合先生が生活の指針であり、生きる目的であったため、大きなショックを受けてしまいます。
ところが、大学受験という現実は迫ってくるし、友人は落合先生について諦めろと言う。
でも、水咲はなかなか諦められ
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