小説・文芸の高評価レビュー
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父親を亡くした20歳の藤子の前に、突然現れた父親より年上の男、全(ぜん)。
あの人を知らなかった日々にはもう戻れない
あ〜めっちゃ好きだった〜
20歳と50代後半の男女の恋愛小説。
なんだか江國さんの小説っぽい雰囲気だった。
生々しくて、おもだるいのに、美しい。
全体的に静かなのに 鮮明で激しい 、、なんとも言えない独特な雰囲気に 惹き付けられた。
結末は予想がついてたけど、ぽかんと穴があいた様な喪失感が大きかった。
時は流れても藤子はこの夏の出来事をずっと忘れられずに生きて行くのだろうな。
個人的には里見くんが大好きだったんだけどな。
私もこういう人間でありたいな。
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Posted by ブクログ
これが岩井さんのデビュー作だったとは、、!
なんかめっちゃ良かった。
なぜだか 気がつけば涙がぼろぼろ。
数学にひたむきに向き合った青年の 脆くも美しい物語。
圧倒的な数学の才能に恵まれた瞭司は 数学科のある大学へ特別推薦で入学する。
そこで同じく特別推薦で入学した熊沢と佐那の3人で 教授である小沼のもと 日々数学に打ちこむ幸せな時を過ごしていた。
だが、あまりに卓越した瞭司の才能は やがて人間関係を歪まし 自分をも壊していく。
天才って孤独なものなのかも知れないな。
1人取り残されるって ほんとに寂しいと思う。
瞭司の変わりゆく姿に胸がギュッとなる。
ただただ同じ夢を追いかけたいだけ -
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ネタバレ読んでいるこちらの胃まで痛くなりそうだった。
著作権と音楽教室の話は記憶にはあったが、実際に潜入調査が行われていたことまでや最終的な判決がどうなったのかまで知らなかった。読んだ後に気になって軽く調べたが、読む前に詳細を知らなくて良かったかも知れないと思った。
話の方は主人公が過去のトラウマを少しずつ踏み越えながらチェロと向き合い、居心地の良い仲間を得て、患っていた不眠症も改善されつつあるのを安堵しつつ微笑ましく思っていたので冒頭で述べた通り、後半の展開が本当に辛かった。もう一人の潜入員も変に開き直ったりせずにいたのが印象的だった。現実の方ではどうだったのかなとついつい考えてしまう。
贖罪に努め -
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相容れない、嫌悪の対象から、無二の相棒に変わる一歩目。
未解決事件の捜査が連続誘拐事件に。
色々な人物、色々な出来事、点が、線になっていく過程が凄くリアルで、ぞくぞくした。
家族との向き合い方、病気との向き合い方、自分自身との向き合い方。
登場人物、みんながみんな人間臭くて、いい。
続編というかシリーズ化して欲しいし、なんなら映像化して欲しい。
何かと話題になるAI。凄い。
ホログラム投影で姿が見えるし、座るし歩くし、しかめ面もする。
虚像だけれど、そこに存在している、不思議な感覚。
だんだんと感情、ではないけれど対応力が上がっていくし、今後どう進化していくのか楽しみが止まらない。 -
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発売日に手にしてから丁度1ヶ月。
一気に読むのがもったいなくて、少しずつ読み進めて、やっと読み終えた。
『健康で文化的な最低限度の生活』に比べて、そして読み進む毎に、筆者の人として文筆家としての成熟度が増しているのが分かった。
もちろん、どの文章もいいのだけれど。
書かれたその時どきの空気感は共有できなかったけれど、こうして数年分をまとめて味わえるのもいいなと思う。
ある景色を自分の目で見るのもいいけれど、誰かの目で見た景色をその人の言葉で語られるのを読むのはもっといい。
この人はこれをこう受け取ってこう表現するんだ、と知ることが楽しい。
そしてその表現が、私もそう受け取ったけれどもうまく表 -
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小説かなって思ったら、エッセイでした。
好きなものを考えて、真っ先に「美女」と書けるその潔さがすごい。でも確かに森見先生の小説にはいつだって美女が登場しているし、その美女を追う男たちがたくさん出現しているので、そう思うと自然ですね。
そして本作のメインである竹林ですが、全編通して先生の竹林愛がすごく詰まっている内容でした。まず先生が竹林を研究していたことも初めて知ったのと、ここまで竹林好きというのも知りませんでした。けれどそれを受けて思い返すと、先生の著作はどこか竹林が似合うというか、竹林が背景に浮かぶような雰囲気が漂っているなーと思いました。
森見先生のエッセイって初めて読んだのですが、小 -
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ネタバレ過去と現在の話が交互に進んでいくため、読者は断片的な情報を少しずつ得ることしかできない。物語を読み進めていくと、これまでに得た情報が頭の中で少しずつ繋がり、謎が解けたような感覚が生まれてくる。しかし物語の終盤、自分が大きなミスリードをしていたことに気づかされ、それまでの解釈が一気にひっくり返る。この瞬間こそが、この作品の面白さだと思った。
ドルジはひとりぼっちになってしまい、とてつもなく大きな絶望や悲しみ、無力感を抱えていたのではないかと思う。だからこそ、椎名が隣に引っ越してきてディランの歌を口ずさむ姿を見つけたとき、「ドルジは一体どんな気持ちだったのだろう」と考えると胸がじんとする。
「ディ -
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日本語を用いる人間として、当たり前のように使っている言葉一つ一つの意味を考えたこともないし、そんなこと考えなくても社会の一員として、コミュニケーションツールとして日本語を使用する。何かを残すためのアーカイブとしてインターネットやフォルダ電子辞書いろんなツールが開発されて、ムダを削ぎ落とした超合理社会になって、またさらに未来は最強翻訳機で言語の壁とか無くなるかもしれないけど、なんだろうな、人間のようにアイデンティティがあって生きててなお儚くて美しい言葉にもっと触れないとな、最古のアーカイブなんだからな、発展した後の世界を知り行使するには最古の日本語から学ぶ必要があるよね
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社会、人に対する絶望と怒り、同時に感じる自分への違和感と絶望みたいなのを言語化してくれる、私の大好きな金原ひとみ節を充分に堪能できてマジで最高だった。
長岡友梨奈は、社会をよくすべきでみんなもよくしなきゃいけないんだよ!???なんで行動しないの!???っていう感じ。まあわかるし、イラつくのめっちゃわかるけど、人はそれぞれ違うから、自分と同じような考えを持って行動することを人に押し付けることはできないよなとも思う。自分と他人の境界線を引いて、全部自分ごとで考えるの傲慢じゃん?って思う娘の気持ちめっちゃわかるし、私もそっち派だった。高校生チーム(友梨奈に傾倒する前の恵斗)の考え方がさっぱりしてて好 -
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こんな小説があったのか!というくらいの傑作。
(あくまで個人の感想です)
それぞれに苦い・暗い過去を経験しながらも、ひたむきに生きる芝居小屋の人たちの情や優しさが、ひとつの“仇討ち”を彩っていく。
文中では「仇討ち」なのに、何でタイトルはひらがななのかな?と思いながら読んでいき、意味がわかった時の感動ったら…!
仇討ちの真相も、人々の心の内や辛い過去も、見えている部分がすべてではない。
星の王子さまではないけれど、大切なものは目に見えないところにあるんだなってことをしみじみ感じる。
すっきりと静謐な感動を味わいたい人にぜひオススメしたい1冊。 -
Posted by ブクログ
個人的には人生でも上位に入るくらい好きだった。
恩田陸のネバーランドが高校時代にとても刺さったのだが、それの大人バージョンだなと個人的には感じた。あるいは容疑者Xの献身的な要素もあり。
ジャンルとしてはミステリでもあり青春群像劇とも言えるし。とはいえミステリを求めるなら多分違う(やっぱりそうね、とかこの記述ってもしかして?通りに基本的にはなる)
とはいえシェアハウスという閉じられた環境で進行していく事態は緊張感もある一方で青春の楽しさみたいなのも味わせてくれるので一気読みできるし、伏線回収で描かれるドラマは感動的で美しいなと個人的には感じた。
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