【感想・ネタバレ】過疎ビジネスのレビュー

あらすじ

福島県のある町で、「企業版ふるさと納税」を財源に不可解な事業が始まろうとしていた。著者の取材から浮かび上がったのは、過疎にあえぐ小さな自治体に近づき公金を食い物にする「過疎ビジネス」と、地域の重要施策を企業に丸投げし、問題が発生すると責任逃れに終始する「限界役場」の実態だった。福島県国見町、宮城県亘理町、北海道むかわ町などへの取材をもとに、著者は「地方創生」の現実を突きつけていく。本書は「新聞労連ジャーナリズム大賞」受賞の河北新報の調査報道をもとに、さらなる追加取材によって新たに構成、「コンサル栄えて、国滅ぶ」実態を暴く。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

あれ?おかしいんじゃない?と思うかどうかが、人として正しい道に進んでいけるかどうかの分かれ道になる。著者は新聞記者であり、受け取ったタレコミから、どうやって取材して、事実を明らかにしていくか、その手法まで教えてくれる。プレスリリースされたものをただまとめるだけの記事を書くのか、あれ?と思ったことを丁寧に取材して記事にするのか。著者は後者だ。公開されてる情報を丹念に丹念に調べていく。取材対象の企業人、公務員、町長などについても、その人の立場ならどうするべきなのか、どうするべきだったのか、考えながら読んだ。
公共の福祉という視点を忘れてはならない。
地方自治体は民主主義の学校というらしい。大事にしたい。

0
2026年08月31日

Posted by ブクログ

目から鱗の一冊。

恥ずかしながら、「企業版ふるさと納税」という制度も、この本を読んで初めて知った。まさか、この制度を利用して小さな自治体の公費を狙い、利益を得ようとする企業がいるなんて、想像もつかなかった。

ワンテーブル前社長の録音内容も衝撃的だった。地方議員を「雑魚」と呼んで見下し、「自分たちのほうが行政のことを分かっている」と考え、「行政をぶんどる」ことまで企んでいた。その姿勢には本当に驚かされた。

一方で、地方活性化の施策を十分に考えず、東京のコンサル会社に丸投げしてしまった自治体側にも責任があると思う。高齢化はどの地域でも進んでいるからこそ、その地域の特徴や住民の声を丁寧に分析し、その地域ならではの施策を考えることが大切なのではないか。

もちろん、国の側でも企業版ふるさと納税の制度をさらに改善し、企業による制度の悪用を防ぐ仕組みを整える必要があると思う。

そして、この問題を長い時間をかけて、諦めずに取材し続けた河北新報の記者の方々にも、心から敬意を表したい。

0
2026年08月20日

Posted by ブクログ

企業版ふるさと納税の抜け穴を利用した脱法ビジネスを克明に記したノンフィクションである。
「過疎ビジネス」というタイトルと、「コンサル栄えて国滅ぶ」の惹句が極めて秀逸だ。
始まりは特別職員の給料アップの条例が可決された事から始まる。また当該自治体に不釣り合いな高規格救急車を12台購入するという一見関係ない事実が一つに繋がる。上質なミステリのような導入。
最終的にはふるさと納税で税額控除を受けつつ、同グループの企業が事業を受注する「循環売上」。さらに入札仕様を自ら固め、通常より高額で落札させるというスキームということが判明する。
国がコンサルタントにお墨付きを与えたため自治体側も信じ込んでしまった側面はあるが、職員の専門知識不足や議会との相互監視の欠如も大きな要因である。平成の大合併の際、他自治体と合併していれば国見町でこの事態は起こらなかったかもしれない。これは国見町に限らず、0.5以下の財政指数の自治体のみを狙い撃ちにした「還流ビジネス」なのが始末に置けない。
現在も似たようなスキームでコンサルが潜り込んでいるのではないかと、疑念を禁じ得ない。
権力の監視こそがマスコミ本来の役割である。ファクトを泥臭く積み上げ、世間に問いかける——政争の不毛な報道ではなく、政策の妥当性に焦点を当てたこうした骨太なレポートをもっと読みたい。

0
2026年08月18日

Posted by ブクログ

地方の過疎地域のふるさと納税の制度を悪用したコンサルビジネスの実態を描いた内容である。
正直、読んでて腹正しい内容だった。
腹正しいかったのは舞台の福島県の国見町を食い物にしようしたコンサル。
正直、最近の企業の経営者てここまで倫理観がないのかと驚いた。やってることはxでイキってる経営者崩れと同じだった。
次はこの町の議会、議長、そして役所。
正直、地方の議会はひどく、小さな町の議会もどうしようもない有様なのは知っていたが、読んでここまでとは驚いた。民主主義の学校である地方自治がここまで衰えたとは…
最後は他人任せ体質。結局は地方創生や地域活性など聞こえいいが他人任せ、無責任体質。
この体質は地方だけではなく、日本社会の根本な気がする。
これでは果たして地方よくなるのか?
考えさせられる内容だった。
正直、ドキュメンタリー映画にしてもよい内容だと思う。
地方自治の実態ちゃんとみないと無駄な税金がバカなコンサルと頭の悪い議員に食われる。
#読書
#読書記録
#読書ノート
#読書垢さんと繋がりたい
#過疎ビジネス

0
2026年08月13日

Posted by ブクログ

抜群に面白い。今年1番かも。河北新報という地方紙のプライドを感じる。所詮税金なんてこんな訳のわからないコンサルとグルになってる地方の権力者により無駄に使われ、権力者とそれに群がる連中の懐を増やすだけだ。

0
2026年07月25日

Posted by ブクログ

時系列に沿って語られ、自分自身もドキドキしながら読み進めました。
とてつもない取材量、ペンの力をとても感じた本でした。一方で新聞の部数が減り、支局が統合し、記者が減りきめ細やかな取材がしにくくなっているのも確か。これから先の新聞記者的な役割はどのように担われるべきなのだろうか。SNSを通じて我々が質の高い情報を発していけるものなのだろうか。そんなことも考えさせられた。

0
2026年07月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

経験上、偉そうにしているコンサルに限って実が伴っていない。
今回の生地はベンチャー企業のコンサルとのことだが、大手コンサルでも注意が必要。
しかし、この本で紹介された町、企業は酷いな。。。

過疎地域の地方創生に王道なしだと思うので、過疎地域こそ、知名度だとか観光需要だとか飛び道具に頼るのではなく、住民目線で地に足ついた地方創生をしてほしい。

0
2026年07月04日

Posted by ブクログ

地方の過疎化が進み、自治体への補助金や交付金がコンサルに狙われてしまう。
自分の会社においても、他人事でない話である。
上の方針にただ従うだけでなく、疑うことが大事だと感じた。

0
2026年06月27日

Posted by ブクログ

勉強をやめてはいけない。学ぶ事をやめてしまうと情弱になり食い物にされてしまう。
また、組織が誤った方向に進んでいるとき、どのように声を上げるのか。自分の身を守りながら、組織の中で正しい事をする難しさを思う。

0
2026年06月14日

Posted by ブクログ

日本の現実を突きつけられる一冊。見たくないところまで刮目して見せつけられる拷問でしょうか。気骨のある記者さんの今後に注目します。町長を糾弾する議員たちにすら呆れる。地方自治の崩壊は進行中です。

0
2026年06月12日

Posted by ブクログ

過疎ビジネス、のタイトルから、
過疎の町を盛り上げる素晴らしいビジネス、
なんて勝手に想像した。

とんでもなかった。
過疎の、議会や首長の意識の低い自治体に「コンサル」が乗り込み、
「企業版ふるさと納税」のスキームを悪用し、
税金は戻り、企業版ふるさと納税によって投資された資産を子会社が回し私益を得、
結果的に元が取れるどころかおつりがくるビジネス。

最終判断をしなくてはいけない自治体も、コンサルのいいなり。
華々しいことをすれば再選に有利とでも考えるのか、脇が甘いどころが、
万歳して待っているようなもの。

結果的に我々の税金が、血税が、無駄に使われる。

法に触れていなければいい、そういう考え。
確かに法が「ざる」なのだ。
一定の理念のもとに立ち上げたふるさと納税が、賢い企業の食い物にされる。
これはありがち。
であればそれを調整、修正していくのが政治の務めのはず。

しかし昨今はそもそも政治家がやりたい放題。
法があいまいな分野で相手を誹謗する動画を垂れ流し、
自分たちに有利な選挙をする人たち。
数年前は外国の某教会を使って魂を売ってでも当選しようとした人たち。
あ、パーティ券の裏金もあったっけ。
とにかく勝てば何をやってもいい、の人たち。
勝たしちゃいかんのだよ。

幸い?この事件の自治体の市長は次の選挙で敗戦。
百条委員会の辞職勧告にも従わなかったが、住民が鉄槌を下した。

国政も同じはず。
ずるはいかんよ。

この事実を暴いた河北新報、すばらしい。
どっこい地方は生きている。

というか、、この仕組みを考えたのも北海道の起業家。
地方にいい人材はいるはずなのだが、
地方では活躍できない。
こんなことをする。
衰える地方を食い物にする。

このままじゃ日本は大都市だけになっちゃう。
それじゃ成り立たないはずなんだけどな。


第1章 疑惑の救急車
第2章 集中報道の舞台裏
第3章 録音データの衝撃
第4章 創生しない地方
第5章 雑魚と呼ばれた議員たち
第6章 官民連携の落とし穴
第7章 自治の行方

0
2026年05月27日

Posted by ブクログ

後輩に勧めまくるぐらい面白かったです。ジャーナリスト、地方自治体、自治体向けコンサルの関係性が俯瞰できること自体も大変勉強になりました。

0
2026年05月25日

Posted by ブクログ

地方の人口減少という「不可避の課題」が、巧みに食い物にされています──。福島県の一地方紙記者による地道な取材が、「企業版ふるさと納税」という制度の抜け穴を突いたコンサルと自治体の癒着を白日のもとに晒し、やがて国会審議を動かすまでに至りました。本書は調査報道がいかに民主主義の回路を再起動させるかを、一連の実例を通して静かに、しかし力強く示しています。

【目次】
第1章 疑惑の救急車
第2章 集中報道の舞台裏
第3章 録音データの衝撃
第4章 創生しない地方
第5章 雑魚と呼ばれた議員たち
第6章 官民連携の落とし穴
第7章 自治の行方

0
2026年05月23日

Posted by ブクログ

●官民連携という甘い響きの裏で過疎自治体をむさぼる「利権構造」と、地方の未来を丸投げする行政の落とし穴を暴いた一冊。
●過疎ビジネスの実態を知る。→地方新聞社の役割は非常に重要だなと強く感心した。
●「過疎自治体に寄り添う親切な企業」という顔の裏で、国の公金が巧みに吸い上げられていく仕組みに、よくこのスキームを練り上げたものだと妙に感心してしまった。本書が描くのは、過疎に悩む自治体に接近して甘い蜜を吸うビジネスと、主体性を失って頼り切ってしまう役所の生々しい実態である。特に手口が洗練されていると思ったのは、自前で消防署すら持たない町が、議会のチェックをすり抜けるために救急車の「購入」ではなく「研究開発」という名目を立ててプロポーザルに持ち込んだというからくりだ。ルールをすり抜ける巧妙さと、それを許してしまう行政の「間違いを認めない(無謬主義)」体質に、日本の未来に対して危機感を覚える。地方創生という言葉の影に隠れた歪みを教えてくれる、誰もが他人事ではいられない一作。

0
2026年09月02日

Posted by ブクログ

過疎自治体に付け入るコンサルの悪意とガバナンス不足で機能不全の地方自治体に著者が執念で切り込んだ本。
関係者の実名開示、徹底的な取材と追求はノンフィクションエンタメとして読んでも面白かった。
とはいえ、自分の仕事にも釘を刺されているみたいで終始変な汗が出ながら読んでた。

0
2026年08月31日

Posted by ブクログ

新聞の書評を読んで興味が沸き手に取りました。

まるでドキュメンタリー映画を観ているような展開で、特に、著者が入手した録音データの場面はあまりに生々しく、地方自治体を“狙う対象”としか見ていない当事者の言葉に唖然としました。

本書では、福島県国見町で行われた「救急車12台スキーム」を中心に巧妙な手口をつまびらかにしていきます。
企業版ふるさと納税で匿名で寄付された4億円超の資金を使い、高規格救急車を製造して他自治体にリースするという事業ですが、実際には寄付した企業がグループ子会社を使い、グループとして利益を得る構造になっていました。それに、事業を受託したコンサル会社は公募前から救急車を発注していたり、市長が強引に話を進めたり、不自然な人事発令や昇給など、簡単に疑われる材料が揃っているのです。ナメすぎ!!

こうした不正の背景には、人口減少と財政難のため、役場職員の不足、議会の機能不全から、役場が外部コンサルに依存せざるを得ない状況に問題がありました。その隙間に過疎ビジネスは巧妙に入っていくのです。それに住民の無関心が重なり、今回のようなことが起きました。

読み終えて最も強く感じたのは、「もし自分の住む街で同じことが起きても、私も気づけないだろう」という思いです。
行政の動きに無関心でいることは、結果的に不正を許す土壌をつくってしまいます。無関心は罪、というか悪だと痛感しました。
本書は地方創生の裏側を暴くだけでなく、当事者として地域を見ているか、と問いかけられる作品でした。耳が痛い・・・

0
2026年08月30日

Posted by ブクログ

地方の産業施策に関わる身として、大変身につまされ
かつ、こうなるのも容易に想像できる話でとても興味深かった。
中央が地方に割く予算を減らしたい気持ちと
地方のマンパワー不足感は恒常的で、
そこにコンサルが付け込む余地は今後も発生するだろうなーと感じる

0
2026年08月20日

Posted by ブクログ

これぞ新聞記者の仕事って感心した。これからも調査報道の手を緩めないでいただきたい。地方紙の方が頑張ってる気がする。

企業版ふるさと納税って、ほんとに甘い設計だったのだな。儲けようと思う人(企業)はその弱点を攻める形で、いくらでも儲けられるようになっていた。
給付金や交付金っていうのも常々なんかすごく闇がある感じがしている。大体仕事を外注してるし。公務員の数を減らし、その少ない数で処理できないようなお金を自治体に下ろすのだから、外注せざるを得ない。間で抜かれるお金の額はバカにならない。

地方の過疎化はどうしたらいいのだろう。
国全体の人口減少はどうしたらいいのだろう。
利権とは関係なしに大きな視野でものを考えてくれる政治家や官僚はいない気がする。
お上に任せっぱなしみたいな、多くの私たち国民も良くない。

いろいろ考えさせられる本だった。
繰り返しになるが、新聞記者の方には権力を持つ者の監視者として、これからも頑張ってほしい。
不正を発見し追及すると良い方向に進むという結果になった。そのことは無力感に打ちひしがれそうになりがちな昨今の情勢ではあるが、希望がないわけではないということの証明になった。あきらめてはいけない。

0
2026年08月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

そりゃこんな責任転嫁ばっかの大人がいるのだったら若い子とか女の人とかはいなくなるよね過疎るよねーとおもってしまった。
ひたすら胸糞悪くて読むのに気が滅入ってしまったけど丁寧にまとめてくださっていてわかりやすかった。

そして全然本筋じゃない感想が最後に残ってしまった。

二〇二四年に生まれた子どもの数は六八万六〇六一人で、一八九九年の統計開始以来、初めて七〇万人を割った。国立社会保障・人口問題研究所の将来推計では、出生数が六八万人台になるのは二〇三九年の見込みだった。恐ろしいほどのスピードで少子化が進んでいる。

というところに驚いてしまった。
サッカー選手が性犯罪をしてもワールドカップに出られる国で、何人の女の人が子供をたくさん産もうと思うだろう。
とか全然関係ない方に気持ちが向いてしまった。これはこの本の本筋ではない。

女の話を聞くところから始めたら地方にも、女が残るんじゃないかとは思うものの結局、男が困るから話を聞くだけであって、男都合で社会が動くよなと思う。
女が困ってるから話を聞くわけじゃないのよね。

この構造が変わらない限り地方創生は無理だし、そんな地方は滅びてもいいと女として思う。

0
2026年08月04日

Posted by ブクログ

調査報道がいかに大事か。ただそれには時間とお金と労力がどれだけかかるのか。それでも
それを支えていかなければバカ扱いされて
食い物にされてしまう。というか今だって
されている人達がいるし、それが絶対的に
自分ではないとどうして言いきれるだろうか

0
2026年07月24日

Posted by ブクログ

どこの自治体にも起こり得る企業版ふるさと納税を巡るきな臭いテーマ、とても興味深く読ませてもらった。
公務員自らが考え出すのではなく、企業のうまい口車に乗せられる首長に問題があると思うが、うまいこと言って職員に責任を押し付けようとするケースもあるのでは?と心配になってきた。マスコミには目を光らせてもらいたいと切に願う。

0
2026年07月19日

Posted by ブクログ

地方自治体の問題がここまで深刻とは知らず、ショッキングだった。少数の悪者だけの責任というわけではなくて根深い。
手広くビジネス展開して利益を出す人がもてはやされる時代はもう終わってほしい。
法律で禁じられていなければ何をやってもいいわけはない。
高齢者への詐欺事件を思わせる狡猾な手口。
地方創生の難しさ。日本中の多くの小さな市町村が困難に直面している。
報道の重要さも再認識した。

0
2026年07月19日

Posted by ブクログ

積読チャンネルでの紹介から拝読。率直に面白かった。河北新報は東日本大震災の時にも色々な出版物を見てきて優れた記者が多いなと感じていたが、筆者の気骨溢れる取材にこれが本来のジャーナリズムだよなと目を見張った。
別の著書も受賞した作品があるようなので読んでみたい。

0
2026年07月18日

Posted by ブクログ

企業版ふるさと納税を隠れ蓑に実質的な寄付金還流(脱税&自社グループへの利益)スキームが構築されている?という疑念を元に取材を重ね、自治体と企業との関係性を暴いていく本です。食い物にされる自治体。知らぬふりの職員。無能な議員。救いのない「限界役場」の現実がわかりやすく書かれています。

本書の構成も取材の過程を丁寧に描いているので、仮説→取材→報道という流れがすごくよく理解できます。インタビューの際の相手の息遣いがわかるような、ヒリヒリとした緊張感がわかるような、そんな筆致で書かれています。

まるでミステリーのような、事実を紐解いていく流れが素晴らしく、先が気になって読むのを止められなくなる。また、コンサルに「雑魚」と呼ばれた地方議員の奮闘、筆者のジャーナリストとしての矜持についての記述も胸を熱くさせる。

地方自治の限界と現実をこれでもかと示されるのでゲンナリするが、それと同時に踏ん張って藻掻いている人たちがいるという事実もある。この本を読んで、自分も自分の住んでいる地域のことくらいはしっかり勉強して考えようと、この本を読んで思った。

0
2026年07月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

Youtubeで動画を見て興味が出てきたので購入~。
ニュースとか普段見ないのだけど、確かに去年そんなことが言われてた……ような……(ニュースは見よう!)

内容や地方自治体の杜撰さはともかくとして、やはりこの手の話はシステムの甘さとインセンティブの違いから生まれるよなぁ。
自治体は人手を何とかしたい(お金は比較的どうでもいい)し、企業はお金を儲けたい(物事の成否はどうでもいい)。
これが重なると、まぁこういう話が生まれるのは必然なわけで。
(だからこの手の話はその”人”が悪かったというより、そういうモノが生まれる土壌があった、という見方が正しいんだろうなぁ)

こういったことをしっかりと追ってまとめ上げた横山氏には尊敬ですね。
私たちがこういった「不正」に敏感になって、マスメディアのインセンティブを「不正を暴く」方向にもっていかないと、それこそ自浄作用が働かなくなる……ということを感じました。

0
2026年07月05日

Posted by ブクログ

事実は小説よりも奇なり。地方行政に興味関心を持つべきだと痛感した。コンサル栄えて国滅ぶ、過疎ビジネス等々頭に残りやすいフレーズが多くあった。

0
2026年06月28日

Posted by ブクログ

企業版ふるさと納税の制度を悪用し、寄付したお金で自社のサービスの購入に誘導、即ち環流させるという実際に起こった話。馬鹿なコンサル企業に、幾つかの地方の自治体が騙された。取材した報道陣に感謝です。

0
2026年06月24日

Posted by ブクログ

過疎地域に都市部のコンサルが介入して金を稼ごうとするビジネスを暴く内容。
作者は河北新聞の記者、国見町の町長らの給料が引き上げられるという内容から取材が始まり事件が発覚していく。救急車十二台を購入し、リースするという不可解な事業から企業版ふるさと納税制度を利用したビジネスがあることが発覚。匿名で自治体にふるさと納税として寄付してそのお金で関連企業にお金を払う仕組みを利用して節税に加え利益を得ようとするような全体像。そこにコンサルが介入している。過疎地域であるがために人材不足に陥り、コンサル企業に乗っ取られているのが大きな問題。現代社会の問題が克明に描かれていて面白かった。東京一極集中を解消したいが地方にはそれを解決するだけの人材も資金もないんだなと感じた。これを解消しないと本当に滅びるだろうな。あと企業だけでなく監視する地方議会が機能していないのも問題。

0
2026年06月19日

Posted by ブクログ

よく調べられたなという感想。記者としての信念を感じた。制度の抜け目、議会や町政の機能不全に付け込む本書に出てくるような事例は氷山の一角なのだと思う。一方で少子化や人口減少という国家全体の課題も根本にはあり、根深く複雑な問題が多い。

0
2026年05月10日

Posted by ブクログ

行政を食い物にする
コンサルのひどい告発本
上手い話は何処にもない
地方行政はやはりしっかり
身の丈あったことを
住民税のためにするべきだなと思った一冊

0
2026年08月28日

「ノンフィクション」ランキング