【感想・ネタバレ】楽毅(二)のレビュー

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ネタバレ

いよいよ中山が国として危うくなってきている。王に才覚がないので、楽毅への暗殺が画策されるなどし、楽毅自身は、中山への愛着が薄くなっていく。
昔陽の守城戦の準備では、寝ていてもどこが危ういなど気づきがあれば、それをすぐさま対応し、戦いに備える姿など重要だと感じた。
また、『雲従龍、風従虎』という易経の言葉が学びがあった。”相似た性質を持った者どうしが互いに求め合う。 りっぱな君主のもとにはすぐれた臣下が現れるということのたとえ。”らしい。

有名な”先ず隗より始めよ”のシーンの背景が描かれており、勉強になる。
そこまで優秀ではない隗を厚遇することで、それよりも優秀な臣下が仕えに来るという助言である。これを郭隗、自分自身が言ったことが面白い。また、これが原因となったかどうかはわからないが、実際に楽毅など有望な臣下が集まってきたのも面白い。

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2021年12月05日

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実際に表舞台にたったのはとても短い期間だけだったのに見事さを失わなかった稀有な人だと。でも知れば知るほどコメさんが理想としていたのはうかがい知れるけども質は違うように思える…。

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2009年10月04日

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苦悩する楽毅。一つ一つの策は成功するもののどうも小粒のような気が。所詮小国の中のアウトロー的存在なのでこの辺りがギリギリのところか。
中山王の死の事情が全く書かれていない。どうでもいいことではないだろう。さらに期待の存在だった皇太子も死ぬ。こちらは後から事情が書かれるがあっさりしすぎでは。その代わりさらにその子が中々の存在だが、相変わらず「王」を自称するのはなぜか。
最後、延々と燕の過去の話をするのは余計。

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2024年05月18日

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趙との戦いで、軍師としての頭角を表していた楽毅は、ついに、その名が知れることとなる。さまざまな戦いで戦果を得るが、それとは逆に、中山は王の愚策で衰えてくる。

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2021年07月12日

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中国戦国時代、楽毅の活躍を描いた物語の第2巻。祖国である中山は隣国の侵略でどうにもボロボロな状態になってしまいます。その中で知恵をめぐらせてもがく人々の姿が描かれます。
第2巻は序盤からハイペースでストーリーが進んでいき、物語に没入しているうちに読み切れました。面白いです。

楽毅や、楽毅が仕える中山王、敵方の武霊王など、様々な人物の姿が描かれ、同時にその人物の限界までも描かれることで、王やそれを支える宰相がどうあるべきか、という姿が示されます。

なお、結構大事な局面がサラッと1行で書かれていて、このシーンが読めたら読み応えあるだろうなぁと思ったのですが、本著が書きたいのはあくまで主人公である楽毅なのだということが伝わってくるようです。
しかし、過去の英雄たちが命を賭して政治に臨んでいたことを感じた第2巻でした。

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2019年10月14日

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ネタバレ

小国・中山国を幾度も侵攻する大国趙。楽毅もその度、応戦を魅せるも徐々に領土を狭まれて行く。それでも中山を存続させるために東奔西走し、死地を掻い潜る。首都霊寿を攻め落とされたあと、楽毅はわずかな家臣と共に心の師として仰ぐ、孟嘗君に智慧を授かるべく、敵国斉に活路を見出し、進路を西にとる。
第二巻は文中にはほとんど出てこない孟嘗君への楽毅のオマージュが多数描きだせれている壮年期の物語とも云える。

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2019年03月29日

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滅亡に向かう中山国の中で、楽毅は何を考え行動したのか?
葛藤と決断がこの巻のテーマだと感じました。最後の章の郭隗の章も面白いです。

印象的な文章
・孤独をつらぬくには勇気が要る。まったく援助を得られていない立場に身を置いてみて、はじめて自己と他者というものがわかる。自分で考え、自分で決断し、自分で実行する。これほど勇気を必要とすることはない。

・こころざしが高い者は、それだけ困難が多く苦悩が深いということだ。人が戦うということは、おのれと戦うということであり、勝つということは、おのれに剋つということにほかならない。

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2018年09月30日

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ネタバレ

趙の度重なる軍事侵攻により、中山国の首都・霊寿は陥落。暗愚であった中山王は没し、英明な太子が立ったものの、その太子も間もなく戦死。そのような状況の中、楽毅がゲリラ戦と外交戦を趙に対して仕掛ける第2巻。どんどん盛り上がっていて、続きが気になる。

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2018年01月10日

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ネタバレ

・勇と智とをあわせもっているものは、攻めるときよりも退くときに、何かをなすときより、なにもなさないときにその良質をあらわす。
・諸侯がみずから師を選ぶものは王者となり、みずから友を選ぶものは覇者となる。自己に満足し、群臣が及ぶことのできぬところにいる者は滅ぶ。
・勇気とは、人より半歩進み出ること。人生でも戦場でもその差が大きい。
・孤独をつらぬくには勇気がいる。
・天からもっとも離れた所にいる者こそ、天の高さがわかり、天の恐ろしさも恵もわかるだけに、天祐を受けられる。
・何かを信じ続けることは難しい。それより、信じ続けたことをやめる方がさらに難しい。
・志が高いものは、それだけ困難が多く苦悩が深い
・歴史をしることによって自分の向こう側にある自分が見えてくる。
・からだで、皮膚で、感じるところに自信を置くことをせず、頭で判断したことに自信をしばりつけておくのは、賢明ではなくむしろ怠慢
・誰にでも過ちをおかすことがある。それを知りながら改正をおこなわないことこそ、過ちである。
・旅は何故という声を旅行者の中に育て上げる。

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2012年04月30日

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まだ高名になる前の楽毅雌伏の時代を描く。どれ程、祖国中山への思いを持っても、中山国王との溝は深く、たとえその太子が人格者であっても楽毅の苦労は続く。そして、趙国の侵略は度重なる。

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2010年04月10日

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 部下の郊昔が楽毅を評していう「自分と楽毅とは精神の置き方や置く場所が違うようである。」という部分に、楽毅の凄さを見出している。つまり、知らず知らずのうちに自分の立ち位置を、小さな場所に留めて視界を狭めてしまうことに対する警鐘だ。偉大なる人物は自分を世界・宇宙・自然などの大きなところからとらえているようだ。そこから始まる戦略は、偉大なものになりえる。危険なのは、精神の置き場を違え、つい陥りがちな目の前の小さな問題を解決するための戦術を戦略と勘違いすることだから。
 「王必ず士を致さんと欲せば、まず隗より始めよ」この不朽の名言もこの時代に生まれた言葉だ。それぞれの王が持つ精神の置き場。それを見極めながら読み進めるのも楽しい。

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2010年01月30日

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楽毅の2巻目。
前に読んだことがあるせいか、いつもよりもスムーズに読むことが出来ました。
ここでは、楽毅と中山国との深い溝がありながら、中山国の将軍として戦う、男気溢れる楽毅を感じました。

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2009年10月04日

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漫画キングダムから派生して、一世代前の大将軍楽穀の物語を堪能できました。

2巻では孫子の兵法がよくでてきます。
・人を致して人を致されず。
・善く攻める者は、敵、その守る所を知らず、善く守る者は、敵、その攻める所を知らず。

あと楽穀の名言たち。
「公子、勇気を持たれることです。勇気とは、人より半歩すすみでることです。人生でも戦場でも、その差が大きいのです。」
「なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。」

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2017年02月10日

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いかにして先をよみ、それに手をうつか。
人生の指針をさり気なくはさんだ、大河小説本領発揮。
うーん、おっさん好みで日経なんちゃらに出てきそう。

だんだん話は煮詰まり、いいかんじに面白くなってきた。
が、話の中は平仮名が多いのだが、人の名前が覚え辛いっす。

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2013年03月21日

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中国、戦国時代の、あっちやこっちの国(とても覚えきれんぞ!)の浮き沈みのなかで、いわゆる戦略家というんでしょうかね。
2004/10/25

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2009年10月04日

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