小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
なぜ作家は亡くなったのか。みんなの軽口とともに4年前の事件が明かされていく。スリル満点。どこかお芝居を見ているみたいにテンポいい。
作家の時子が亡くなって、しばらく経った。うぐいす館にみんなが集まる。ベテラン編集者のえい子が料理を作っていた。つかさに尚美、静子、絵里子。1年ぶりの顔合わせ。フジシロチヒロという人からカサブランカの花束が届いていて、メッセージがついていた。「皆様の罪を忘れないために、今日この場所に死者のための花を捧げます」と書いてある。フジシロチヒロは時子が最後に書いていた小説の主人公の名前だった。静子さんが、自分が時子を殺したと言い始める。みんなは4年前のおさらいを始める。
-
Posted by ブクログ
ファンタジーが苦手な自分としてはこの直球すぎるタイトルに怯んだ。しかもコロナ禍で発表された作品で尚且つ著者75歳の時の作品。不安しかない。しかし、そこはキング!さすがというか、そんな年齢でなんでこんなに引き込まれる物語を描けるのか?特に最近のキングは凄まじい。とはいっても、まだ上巻だし、ストーリー的には異世界に入ってからの展開次第ではどうなるかわからないから油断は禁物。
登場人物としては、まず頑固な老人と老犬に主人公の高校生がからんでくるのだけれど、この犬がいい。こんな犬使うのずるい。泣ける。犬好きはいちころだ。主人公の青年もただただ清純な青年というわけではないところもいい。異世界に向かう動機 -
Posted by ブクログ
買い物に行きたくない?と聞かれたら、まるで自分が行きたいから買い物に行ったようになり、意志の所在が曖昧になるので行きたくない。買い物に行きませんか?なら、相手の意志なのでオッケーらしい笑
スーパーの買い物で、レジの店員に今晩何を作るか悟られたくないので、カレーの材料にプラスしてブロッコリー(これをフェイクブロッコリーと呼ぶ)や、シチューのルーを買って、わからなくする。
店員に意思を奪われたくないので、マックに行ってほんとは月見バーガーを頼みたかったのに、店員から薦められたら、ビックマックを頼んでしまうなど、さまざまな作者の捻くれ者エピソードが笑えた笑
最後の謝辞も感謝人狼という捻くれスタイ -
Posted by ブクログ
『上等舶来 ふらんすモノ語り』(1999)の改題文庫版。
前半が「ふらんすモノ語り」。もとは「日本経済新聞」連載、50回分。フランスにまつわるアイテムについての鹿島流の解説。後半は、雑誌等に載せたフランス関連のエッセイ、35篇。
初回に読んだ時には読み流してしまったのか、再読すると、いろんな発見がある不思議なエッセイ集。たとえば、2つほどあげると、
「イギリスの五カ国?」。12世紀から15世紀にかけて、ボルドーを含むアキテーヌ地方はイギリスの領土だった。ボルドーと言えば、ワイン。でも、ボルドーのワインは19世紀まで(つまり運河網ができるまで)、パリではほとんど知られていなかった。では、それまで -
Posted by ブクログ
◼️ Q.(問い)
「自己実現」とは何か?
◼️ A.(答え)
つらい過去と向き合い、受け入れ、前に進むこと
◼️ What(要点をひとことで言うと?)
つらい過去と向き合い、受け入れ、前に進んで生きていく
◼️ Keywords
- 作品の位置づけ:東日本大震災に対する新海監督の「喪の作業」
- 君の名は:時空を越えて彗星衝突を回避する → 否認・抗議
- 天気の子:雨が降り続く東京で生きていく → 絶望・失意
- すずめの戸締まり:後ろ戸を締める旅をする → 離脱・再建
- メタファー
- ミミズ:つらい記憶・経験
- 溢れ出ると地震が起きる=感情が揺さぶられ -
Posted by ブクログ
ネタバレ
この作品について語るのはとても難しいし、そもそも語る必要すらないのかもしれない。馬鹿馬鹿しさに加え、残酷描写も含みかなり人を選ぶ作品なので読む際は注意が必要。ただ個人的には独特な世界観に冒頭からグッと引き込まれ、とても面白いと思った作品。
宗教団体腹ふり党により混乱した世の中を超人的剣客、掛十乃進が鎮圧する(自作自演)というストーリー。
括りとしては時代小説になるが、言葉遣いも現代語が普通に出てきたり、人語を話す猿や超能力を使うキャラも出てくるなど、とにかくめちゃくちゃでカオス。それでいてスラスラ読めて面白いのは、支離滅裂にならないギリギリのラインを攻めている作者の文章力の高さであると感 -
Posted by ブクログ
その分厚さに気押されていたため長い事積読になってましたが、読み始めてみると驚くほど読みやすくあっという間に読み終えてました。物語は2人の主人公を軸に幼少期から大人までの20年弱にも及ぶ年月を描かれますが、主人公主観は一切無く、その周りの人々の目線で進みます。ですので、実際に主人公らがどう言った感情なのか、どのような葛藤があったのか等の細かい描写は無いのである程度想像になります。800ページを超える長編ですが、散りばめた伏線回収は見事で最終章でそうだったのか!と唸りました。
勧善懲悪では無くダークでノワール的要素も強く、非常に心惹きつけられる内容ですので、未読の方はその厚さに気負いせず是非読まれ