ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 高校事変 VIII

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    ネタバレ

    平成最大のテロ事件を起こした死刑囚の娘・優莉結衣が主人公のダークヒロインシリーズの第8弾。

    ここまで因縁が続いた半グレ組織が結衣に懸賞金をかけ、総力を結集し、酸鼻極まるサバイバルゲームを挑んでくる、というお話。
    過去一のスケールと、これまでの登場人物(のうち生き残っている人達)も見事なまでにストーリーに絡んでくるあたりが『アベンジャーズ/エンドゲーム』に通じるところもあり、本当に面白かったです。
    最終回でもいいくらいなのに(読んでいて「これはもう警察に捕まるだろ、、、」ってなります。これまでの作品もそうですが)、また最後の最後の終わり方でギャフンとなってしまうあたりも素晴らしい。
    一方で、結

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    2026年08月22日
  • 透明な夜の香り 赤い月の香り

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    相手を自分の望む形に縛ることではなく、大切だったものを大切だったまま、自分の中に置いておくことなのかも。

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    2026年08月22日
  • くもをさがす

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    好きな作家さんだったけれど、もう完全に大好きになってしまった。
    友人や医師の言葉が皆関西弁なのが面白かったし温かみを感じた。
    日本とカナダの違いがとてもよくわかったし、見習いたいことがたくさんあった。
    西加奈子さんのように強くしなやかに生きたい。

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    2026年08月22日
  • エピクロスの処方箋

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    ネタバレ

    【きっかけ】
    『スピノザの診察室』に完全にハマってしまいまして、速やかに続編に着手。

    【読後】
    今回も、やられてしまいました。良かった。終わり方もGood!!

    前作では、悪役ポジション?といった印象ながら、詳しい背景が分からなかった飛良泉と西島についても語られる。アプローチは異なるものの、二人の医療に対する真摯な姿が見え、「なんだ、結局、全キャラ魅力的かよー」とニヤニヤしてしまった。

    医療ドラマにありがちな、劇的なオペ展開でドキドキさせるのとは全然違う。気づけばオペが終わっていて、いつもどおり、死に向き合う日常が描かれ、回想によってオペを振り返ったりする。

    登場する医師たちは、それぞれ

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    2026年08月22日
  • ゾンビ回収婦

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    絶対に捨ててはいけない、捨てられない「感情」を持ち合わせているのは「人間」だけである。



    芥川賞受賞作品、ノミネート作品はその時代背景を鮮明に描き出すと言われている。
    本作におけるその危機感、こそがこの2020年代後半を照らし出す警告そのものであり、我々が密かに抱く脅威そのものなのである。

    主人公は、会社員として勤めていた一般女性、夫と二人暮らしをしていたが、ある日AIに仕事を奪われたことで生活そのものが喪失されてしまう。
    気づけば夫は失踪し、家には主人公の女性一人きり。

    そんな絶望の中、彼女が目の前に見つけたそれは、VRヘッドセットであった。

    ストーリーは空想と現実を彷徨うような展

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    2026年08月22日
  • 青い鳥

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    何かのおすすめで出てきてずっと気になってて、やっと読むことができた。特に「カッコウの卵」は目が腫れるくらい泣きながら読みました。とても素敵な作品に巡りあえたなあ‥と思う。
    重松さん自身が吃音に悩まされていたそうで、先生になる夢を諦めたんだとか。喋るのが苦手だからこそ、大事なことしか話さない村内先生。そんな彼の言葉が心に染み入り、あたたかい気持ちになれた。「文庫版のためのあとがき」もよかった。
    個人的には今年出会った本の中で1番だと思った。
    重松さんの他の作品も読んでみたい!

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    2026年08月22日
  • 問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい

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    中受がテーマの本、息苦しくなりそうだなと思って読み始めるのをしばらく躊躇ってしまったけど、結果、読んでめちゃくちゃよかった。
    と同時に、ゾーンに入れる子は幸せだな、ラッキーだなとも思う。
    いくら親が一生懸命にやったって、ゾーンに入れない子はいるし、ゾーンに入れたとしても合格できい子もいる。
    まだまだ中受は親の影響も大きいと思うのだけど、どうなのだろう…?

    子どもの大きな挑戦に一緒に立ち会わさせてもらえて、親として幸せとホントに思えるだろうか。

    家族として子どもにとってのベストの形で寄り添うことはできるだろうか。
    受験って難しい。親子って難しい。受験生の親ってホントに難しい。

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    2026年08月22日
  • 炎立つ 参 空への炎

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    これ、本当に藤原竜也4代やるのか??初代の清衡とてまだ清丸。ようやく父が死んで前九年の役が終わった。わりも揉め事はもういいよと思うが、清衡前半生内輪揉めだし、基衡もお兄ちゃんとガッツリだし…終わらんのかな。


    大敗を喫した頼義は、一旦再起不能になる。そろそろ任期が終わる。二期合わせて12年も務めたのだ。清原を味方につけようと頑張っているが、色良い返事がない。年貢は安倍が先にとっていってしまう。頼義の後任は歌人で文官の高階経重に決まっていた。

    貞任の息子千世童丸13歳、経清の息子清丸は7歳と育ってきている。義家は清原光頼を口説いている。清原武則と結ぶ。義家が都に戻るために最後の挨拶に来るとい

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    2026年08月22日
  • ハヤブサ消防団 森へつづく道

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    「ハヤブサ消防団」の続編。
    今回も、「田舎あるある」をたくさん散りばめながら、田舎に移住したミステリ作家三馬太郎が、美人作家の模倣疑惑と、町長の談合疑惑の2つの謎に挑む。

    やはり池井戸さんの属する作家側の視点が興味深い。「待ち会」と称して居酒屋で消防団が飲んで受賞の知らせを待っていたり、作家と編集者の上下関係だったり。

    そして、前作のドラマ化の影響で、太郎が「中村倫也」、中山田が「山本耕史」に近い感じで描写されている気がしてくる。前作、ドラマを見る前は、なんとなく太郎は山田孝之、中山田は濱田岳のイメージで読んでたんだけどね。

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    2026年08月22日
  • ババヤガの夜

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    タガー賞受賞とのことで、話題になっていた時に読みたいと思っていた本作。

    ミステリーものと思っていたら、任侠もの?

    と読み進めていくうちに、こんなところにミステリー仕込んでるとは。思わず声が出た。

    一気に読んでしまった。本当に面白かった。
    思い返せば、あちこちにヒントが散りばめられていたのに、全然気づかなかった。
    映像化できないやつだけど、作者は映像化していいと言っているよう。
    もし映像化するとしたらどうなるんだろう。楽しみ。

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    2026年08月22日
  • 羊と鋼の森

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    宮下奈都さんの「羊と鋼の森」を読んで。

    まず初めに とても美しい文章に
    心地良さを感じた。

    主人公の外村は調律師 板鳥氏が自身の通う学校の体育館にあるピアノを調律をしていく時の
    ピアノの音を聴きながら
    そこに森の匂いを感じた。

    調律を終えたピアノが連れてくる音の景色は
    最初に見えた景色より格段に鮮やかになるのを
    高校生だった外村は感じた。

    それは何にもこだわりを持たない高校生だった
    外村が調律という森に出会った場面。
    読み進める私の心も胸が高鳴り熱くなっていく。

    調律師として歩み始めその森の中で
    迷い戸惑う外村。

    何かを真剣に捉えようと必死になるその心は
    いつもまっすぐで素直。

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    2026年08月22日
  • すみれ荘ファミリア

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    本の表紙からほっこりする感じの物語かと思っていたが、やはり凪良ゆうさんの本だ。
    止まらず一気に読んでしまう。苦しくなる描写も多い。
    人には表の顔と裏の顔がある。
    どれが本当の姿なのかなんて本人にもわからない。
    自分の嫌な部分は目を背けたくなる。
    登場人物それぞれに共感できることはあったが、特に美寿々のPMSの話は共感できた。
    主人公の優しさと純粋さがとても苦しくなった。

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    2026年08月22日
  • ナナメの夕暮れ

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    ネタバレ

    ずっと心の底で感じていた、なんとなくの生きづらさや人との違いを言語化してくれた一冊。
    私自身、自分の抱える生きづらさをどうにか解明したくて、若林さんと同じように精神医学や脳科学の本を読み漁った時期がある。
    「気にしすぎなくなる薬がもしあるなら常用したいくらい」という言葉に共感した。

    後半、若林さんのお父様が亡くなるエピソードは胸が苦しくなった。私の父は今、癌で入院をしている。手術も成功して回復に向かっているが、命の限りを想像したからこそ余計に、若林さんがお父様との別れを経て綴った言葉が響いた。
    「会いたい人にもう会えないという絶対的な事実が、会うということの価値を急激に高めた」
    「合う人に会

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    2026年08月22日
  • ブラッディダイスの殺人 下

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    ネタバレ

    解説でも述べられているとおり、開幕からぐっと心を掴まれる。ポーの相棒であるティリーが連続狙撃犯の犠牲になってしまったというまさのスタート。
    そこからときを遡り、どのようにしてポーたちと犯人が対峙することになるのかが語られていく。ターゲットは年齢層も性別もバラバラで、共通点は見られない。クリスティーの『ABC殺人事件』も引き合いに出されながら事件を追っていく。やがてポーとティリーは、犯人は人ではなく場所で犯行を選んでいること、その場所の選定に二つの二十面体を使っていること、そしてサイコロを使ったランダムな選定の中に本命のターゲットである結婚式場を忍ばせていることに気づく。犯人であるパックはターゲ

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    2026年08月22日
  • そして、バトンは渡された

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    親が何人も変わるという奇妙な生活の中で、大人たちに振り回されていくという話なのかな?と思いながら読み進めていったけど、暗くなったり重い話はなく、それぞれの親がそれぞれの愛情のかけかたで優子を育てていくと言うほっこりとしたお話だった。中でも森宮さんのちょっと抜けた感じとか、思わずクスッとくるエピソードに心が温かくなった。また読みたい。

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    2026年08月22日
  • 月曜日の抹茶カフェ

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    濃茶を先に飲めば苦く感じるのが、お菓子を食べた後に飲めばお互いが引き立つ 
    一方的に思うのでなくてお互いが、存在を確かめあえば、ここに「ある」という気持ちになれるのはとても優しい気持ちになるし、前を向いていけるんだろう 

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    2026年08月22日
  • 海を破る者

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    鎌倉時代、元寇に立ち向かった伊予の御家人、河野六郎の物語。今村さんの物語の主人公は男が男に惚れるほど格好いい人たちばかり。彼のような人を愛する御家人が本当にいたことを願いたい。期待を裏切らない名作。

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    2026年08月22日
  • リラの花咲くけものみち

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    藤岡さんの作品はいくつか。どれも良かった。
    娘さんが通学した酪農学園大学がモデルとなっているそう。聡里は本っ当に成長したね。ドラマのシーズン2は、原作の最後の2章ぐらいを膨らませてるみたい。シーズン1はNHKプレミアムでないと観れないのが残念。キャストは今ひとつイメージと違うなあ。

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    2026年08月22日
  • 母の待つ里(新潮文庫)

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    出身地を問われると[横浜]と答える。中華街生まれ中華街育ち。深夜まで人通りが絶えない街が故郷。
    登場人物たちは今の自分と同世代。父母はもういない。登場人物の男も女も思い出の中の母しかいない。下り立ったことのない土地で行き合ったことのない人々。思い出の中の母とは違うはずなのに。

    母の待つその場が、故郷ならば、今私がいるこの街が子等の故郷。

    この本を過疎化だ少子化だとのこの国の明日を憂う問題作と読むか、[おめはよぐやつた。誰がほめてくれなぐても、母は力いっぺえほめてやる。]と今一度母から聞きたいとするか。
    明日は子の好物でも作るうか。

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    2026年08月22日
  • 教誨師

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    とても重いテーマの本と出会ってしまった‥
    死刑囚の教誨師…

    歎異抄、自利と利他
    知らない事ばかりでとても勉強になりました。
    中でも特に心に残った文章を書き留めてみました。

    それは、軽率な言葉の刃物で相手の心をズブリと貫き、治らない傷を刻みつけ、その人生をも狂わせてしまう者を罰する法律は見当たらない。見えない傷は法律では裁けない。何より言葉を吐いた側の多くは自分がそんな大変な事態を招いている事に気づいてもいない。

    何とも心が締めつけられます。だからって殺して良いわけがない。ココが揺らぐ事は無いのだけれど‥

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    2026年08月22日