小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
読み始めたら感情移入しちゃって止まらなくなって一気に読みました。読み終えて感じたこと1)多くの人の考え方に倣うことへのプレッシャー、果たしてそれが誰にも常に正しいのか、という問いかけに、ぎくりとした。いい子であること、立身出世を目指すこと。自分も最近まで、我が子に押し付けていました。2) 更紗は虐待の事実をなかなか言えなかった。トラウマだから、と理解せねばならないが、更紗は自分が死んでもどうなってもふみの無罪を言いたいのに、それでも言えないのは、まだ何かあるのかと思ったが。言おうとすると吐いてしまう、とか、心身に異常を生じるとか、言えなかった苦しみの描写があってもよかったかな。3) カップルの
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Posted by ブクログ
真実と事実の違いについての見解が、とても印象に残った。
作中では、事実とは真実そのものではなく、世間的・一般的な解釈によって形作られたものであり、両者はまったく別のものとして描かれている。
人は真実そのものよりも、衝撃的で悲劇的で、話題性のある事実を求めているのだと感じた。
そうした事実に人生を狂わされた文と更紗にとって、自分が見て、触れてきた真実だけを信じた梨花ちゃんの存在は、大きな救いだったのだと思う。
彼女の存在は、二人をこの世界につなぎとめておく一本の糸のように感じられた。
真実を完全に知ることは難しい。だからこそ、目の前の事実が真実そのものではない可能性を前提に、それと対峙する -
Posted by ブクログ
八月の雨の晩にかかってきた電話。都立高校時代の同級生だと名乗る電話の主に、私は心当たりがなかった。だけど相手は『親友だった』と告げる。『キタガワ・タケシ』と名乗る二十五年前の同級生は、自分の身に起こった不思議な出来事を綴った物語を、〈私〉だけに読んで欲しい、と言う。後日、代理人を通して〈私〉の手に渡ってきたのは、一枚のフロッピーディスクと五百万円の現金。通帳の名義人になっている女性には覚えがある。
『人生をやり直したいと思ったことがありますか?』もしも冗談でなく大真面目に答えるとして、一片の迷いもなく、「ありません」と答えられるひとは少数派だと思います。後悔のない人生を歩むほうが難しいわけ -
Posted by ブクログ
調香師の特殊な環境で働くことになった一香の話。
確かに意識はしていないが、街で知ってる香りを感じると、その人のことを思い出すことがある。
ある香水の香りを嗅いだ時、中学の同級生が卒業式前に香水瓶を割ってしまい、とんでもない香りで出たことを思いました。
こういう能力?特性?は割と刑事やら探偵やらのチート能力として紹介されるような本を読んだことがあるが、どちらかと言うと「良くないこと」の様な扱いをしていたのが印象的だった。
確かに、人の感情を機敏に察してしまうのは嫌だなと思った。
朔と一香の関係がどうなるのか気になり、続編も出ているのを知ったので、読みたいと思う。
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