小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ人は無力な存在で大きな世界の流れは人の意志では何も変えられない。しかし互いに手を取り合い生み出された勇気や安心によって、少しだけ明るくなった景色が幸せである。抜粋してまとめたこの言葉は自分の中で非常に腑に落ちて大事な事だと感じた。
医療は人を治す事が正義だと思いがちだが、人には事情、感情があり、何が正解なのか改めて考える必要もあるのかと思う。技術のある医者は優秀ではあるが、患者からするとそれだけではなく寄り添い、人間味のある人が求められるのだなと読んでいて暖かい気持ちになった。
町の喧騒から離れて静かで優しい場所で最後は生きていきたいと感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ個性豊かな高校生が集まり「平安の心を学ぶ」平安部を作って活動をしていく、というお話。
すごく良かった。ミステリーやサスペンスばっかり読んでいるのでそれと比べると波瀾万丈さには欠けるので、そこで物足りなさを感じる人もいるかもしれません。
ただ、「平安部」という特殊な部活に反して王道の青春グラフィティ感がとにかく素晴らしい。
平安部メンバーの個性も豊かですが、小説によくある非現実的さは無く、登場人物それぞれの個性がストーリーの中で浮かび上がってくる塩梅が素晴らしいです。あと皆めっちゃ良い子。読んでいてストレスがほとんど無い。
なんとなくですが、心が綺麗さっぱり現れて、年末のこの時期に読めて良かった -
Posted by ブクログ
2025/06/02 156
謎を教えてくれる人の名前まで凝ってる。鳩は頭を振りながら歩くのではなく体を前進させてから頭を前に持っていく!屋上のクレーンは自分でビルを登る!地中配電設備、定礎!定礎のタイルの中はそんなことになっているなんて考えたこともなかった。全て何となくそういうものと思いこんでいるもののあやふやさ、いい加減さに気づく。全て知っている人は少ないのではないか。絵もうまいし、どうしてかな?と思う気付きが素晴らしい。いつまでも質問攻めの幼児のような感受性豊かな方なんだろうな。分厚さに驚く、子どもが小さい頃にあったら擦り切れるまで読んだだろうな…児童書扱いですが大人にもおすすめ! -
Posted by ブクログ
PMSの症状って1~2週間くらい続く感じなのに主人公の女性は1日2日?だったから、人によるんだなぁと思った。パニック障害の人と2ヶ月だけ働いたことがあるけれど、こんなに大変な症状を持って生きているなんて知らなくてもっと早くにこの本と出会って、接し方を考え直す必要があったのかな?と感じた。瀬尾さんもパニック障害を持っているということでより小説の主人公に当てはめられたんだなぁと感じた。
この後映画も見たけれど、私は小説の本が2人の未来が分からなくてワクワクしたな!どちらも素敵なものだけれど、映画から見たらまた違った感想を持ったに違いないなと思った!どう思ったんだろうね〜 -
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「忍火山恋唄」
洒落ている
冬の温泉地と芸者たち、三味線の音色と江戸浄瑠璃の語りが纏う情緒
昭和の文豪たちが愛した“旅情 恋慕”の香りが漂う文章で、さらりと情念を映す
いま読むとしっとりとして、良い
それだけ自分も歳ということ……
川端康成の『雪国』が読みたくなる
「駆け落ち」
“駆け落ち”という言葉はすでに死語だ
似たような場合は今でもあるだろうが、覚悟の重さが全く違う
明治の小説黎明期よりもさらに古いテーマだが、職人と花街にはよく似合う。
「角館」
東北と東京は切っても切れない関係にある
華やかな都会の装いには、土と雪で暮らす人たちの裏地がある
背中合わせのもどかしさが、物語となる