小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
2026年9月17日の新刊発売に向けて復習の為の再読。
六太と尚隆の夫婦漫才みたいな掛け合いはずっと読んでいたい。
そして、どんだけストーリーが過酷でも延王尚隆が登場する巻は
「尚隆が来てくれたーーー!!」って安心する。
さて、なぜ雁国の治世は500年にも及ぶことができているのか、尚隆の王としての覚悟を『東の海神西の滄海』で知ることができた。
後半、斡由のメッキが剥がれて状況が悪化していく姿が哀れ…。
現実にいるよね。
斡由みたいな自分の間違いを認められなくて他人のせいにする人。
理想は高いけど口先だけの人。
「正義を語るものが 必ずしも正義の者ではない」
心地良い言葉に惹かれるけれど本質を見誤ったらダメなんだ。 -
Posted by ブクログ
これは いろんなツボにはいることを 目指した本です。
資産家令嬢 蝶子 だけど 諜報員
父親は 諜報機関のトップだったけど 何年か前に自殺
人々がまだ戦争の記憶を持っている時代
公安警察の鹿野という若くてハンサムな人が 運転手兼ボディーガードにつけられる。
父親が自殺する前に秘密の手帳を残している
という話しが広まり 蝶子は命を狙われる
最後に 仏壇から 父が亡き母に送った仏像を思い出す、
みると台座が外れ 中からラブレターが出てくる。
蝶子は気がつかなかったけど
鹿野は 何かの暗号だろうなあ!
と思う。
というところで終わっています。
続編もあるのかな?
ちょっと甘くなっていった蝶子と鹿野の雰囲気と
シベリアに抑留されていた 恐ろしい思いをしてきた人たちの暗い恐ろしい過去
それらが 入り混じって 物語りの雰囲気を作っています。
この蝶子と鹿野
誰がやったらいいかなあ!
なんて想像をふくらませました。
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Posted by ブクログ
清武の乱の会見の清武さんは何とも地味でおどおどとした感じの人だったことをおぼろげながらに覚えている。巨人ファンでもないし渡辺恒雄にさして興味もなかったからこのニュース自体に興味もなかった。この本を読んで清武さんの印象が180°かわる。気骨ある人だった。
この本は大きくふたつの構成で清武さんの歩んできた人生が描かれる。ひとつめは社会の闇を暴こう、弱者の声を届けようとペンを持ち続けた記者たちの生き様とともに清武さんの記者人生を振り返るパート。ふたつめは渡辺恒雄との対決の実際を描くパート。特に自らが当事者である後者のパートは生々しく、独裁者渡辺恒雄の姿や独裁に染まった読売新聞のくだらなさがよく分かる。
新聞は欠かさず読んでいるが、年々社会的な弱者へ寄り添う姿勢が失われてきているように思う。ほぼ国際問題と経済問題に紙面がさかれ、政治面は政治全般の批判か首相の礼賛もしくは批判記事だ。週刊誌と対して変わらない。稀に取り上げられる社会的弱者もジェンダーや人権上の弱者で名もなき市井の弱者にはほぼ光が当たらない。
権力の監視機関たるメディアは何がしたいのだろうか?政治を社会を良くしたいと思ってるのか?そんなことを思い、新聞の劣化を嘆いていた。
清武さんはそんな劣化する新聞と対峙し変えようと努力してきた。その姿は彼のノンフィクションの主人公である後列の人々と重なる。現状は過去からの作為の積み重ねだ。きっと渡辺恒雄に嘆き、新聞のあり方を変えようと努力した結果が今だ。だから最悪ではないし、変えようとしている人は今もいるはずなので改善の途上にあるとも言えるかもしれない。清武さんや彼が取り上げた後列の人々が社会を支えている。
清武さんにはぜひ天国に行ってほしい。 -
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「ぼく」が誰か最初わからない。しかも黒板に書かれた名前で佐藤くんが僕なのかと思って読んでいた。結局、すごい騙されました!!最後まで楽しんで読めた。
ぼくは八木の給食費を盗む。6年1組で赤幡が給食費を盗んでいるのも見てしまった。神社でなぜそんなことをしたのか訊いてみると、父親に虐待されているようだった。
祖父のうちが空き家になってるはずだったので、そこに逃げようと言った。6年全員の給食費を盗んでそれを逃走資金と生活費にあてる。だが盗もうと思ったのに手筈が悪くて失敗した。だがなぜか5年生の集金袋を手にすることができた。だが目撃者がいた。山下美緒だ。山下美緒を音楽室から突き落として殺した。警察が調べ始める。 -
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ネタバレ読み終わりました。
冒頭に「小説とはやり直しのできる飲み会である」という一節がありますが、わたしには「終わってしまったランチ会の大反省会」みたいな本でした。
「文学とは、ある人間の認知を言語に圧縮したものである」という一節も途中にありましたけど、これは、小説だけの話じゃない、まるで日常生活を大人として生きるための倫理の話みたいに聞こえてしまいました。
読後、自分警察に逮捕・告訴されて、終身刑になりましたが、拘置所に逃れさせてはもらえずに、現実社会で更生しなさいってことで放免されて反省しながら生きている感じがしてます。
時々、読み返しますー -
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ネタバレ全体的に湿度が高くじっとりとした作品が多い短編集。その中から特に印象に残った作品について。
ズロース挽歌
病により余命わずかとなった男が、かねてより抱いていた性的倒錯を実行するに至った過程を記録した作品。
主人公の性へのこだわりの強さや、女学生に対する神聖視は程度が過ぎていて、少しおかしく笑ってしまうほどである。特に「セーラー服は便所にふさわしくなかった。一切の排泄行為を彼女たちにはしてほしくなかった。いっそ法律で禁じたかった。刑法第何条『ウンコやオシッコは女学生は、これを行ってはならない』とでも。」という一文は、冗談ではなく本気で思っていそうな狂気を感じて度肝を抜かれた。
主人公は様々な経験の少なさを補うために、様々な妄想や想像するのだが、的外れなものが多く、それが可笑しくもあり、また哀しくもあった。
死ぬ間際、そして死してなお自分の欲望を果たそうとする姿には、ある種の尊敬の念すら覚えた(実際には叶わなかったが)
リソペディオンの呪い
村の外れの洞窟内にある石の胎児のような地蔵を巡る不思議な物語。
主人公は自らを取り巻く環境のせいからか、人から軽んじられる事に慣れており、むしろそれを快感に感じている部分すらある。自ら道化を演じ、卑屈にも思えたが、彼が他人と上手くやっていくためにはそうするしかなかったのかと思うと何とも言えない気持ちになる。
表面上は周りと上手く付き合っていたが、本当の意味で信頼できる人は一人もいなかった。一人でも信頼だきる人がいればこんな結末にはなっていなかっただろうと哀しい気持ちになった。 -
Posted by ブクログ
『おーいおーいのおじさん』が読みたくて取り寄せして購入。
怖いと思ったのが『第六天の森』の写真。これ最初見たとき、ヒトガタみたいのが写ってたのに消えました。
『伝言メモ』読んでいるときに川奈まり子先生のXで伝言メモに変な録音が入っていたのをあげてはって、まじでびびったりしました。
『下水道』のはなしがめっちゃ好きで、業界怪談でもやってたはなし。村上春樹の小説に出てくるやみくろみたいで、あっちの世界からやってくるモノのはなし。
下水道に潜むモノは日本のどこにいてもつながっているとか考えたら怖い。
『おーいおーいのおじさん』のはなしは似たはなしとかけっこう読んでいて、その類似みたいのも面白い。
宇宙人が実は侵略してきているとか。
梅田で自分の母親そっくりだけどちょっと違う変な顔の動きをする異世界からの侵略者とか。
世界には絶対普通じゃないことがたくさんあるけど普通の人は感じ取れないんやと思う。
少しの接点できっと見えるようになるんやけど、そうなったらホンモノはヤバいから怖がられせて退けているのかなーと思ったりしてます。
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Posted by ブクログ
怖かったああああああ
カクヨム版面白かったので、書籍化されて最後まで一気に読みました!追加された話は縦書きなので読みやすいですが、他のはカクヨム版のが横書き読みやすかったかなー
カクヨム削除されたあの話は結構ゴア描写多めですが、事前に色んなレビューを見てビビってた割には平気でした笑。スプラッター系苦手な人は注意です!
じわじわとこっちの世界に怪異が侵食してきているのが分かってくるのが気持ち悪怖すぎる!!どの話も掲示板とか知恵袋の空気感が本物っぽくて、モキュメンタリーホラーとして最高に面白かったし、考察の余地があるので何度も読んじゃいました。
ナポレオン掲示板が1番好き。何の事か全然理解できない内容なのが気味悪くていい!最後、壊滅的みたいな情報もあったけど掲示板の人たちは今でも無事だろうか、、、
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