小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ表紙のように耳がおはしになっているうさぎが登場。
お箸がうまく使えない僕に、タレ目でなんちゃって関西弁(?)をしゃべるおはしうさぎが、ちょっと荒めなお箸特訓をしてくれる展開。
言葉や指導は荒めなんだけども、おはしを上手に使ってもらいたい、きちんと正しい持ち方を覚えてほしいという情熱がとても伝わる熱血ぶりに愛を感じます。
指導する子どもに対する愛なのかおはしに対する愛なのかはわかりませんけども(笑)
おはしをうまくつかえないお子さんになんとか覚えてもらいたくてひらめいたのでしょうね。本当に絵本作家さんは頭が柔らかいわー
うさぎの耳と来るとはね…
おはしを使う全子どもに対する作者の愛が一番ア -
Posted by ブクログ
ネタバレ3編収録されてました。
どれも満足です。上質なファンタジーでした。ダークファンタジーというより仄暗いファンタジーだと思いました。
表題にもなってる「銀獣の集い」あらすじにある通り富豪の老人が銀獣を1年育てて最も優れた銀獣を育てられた人に自分の遺産を渡すという。
選ばれたのは、24、5歳:野心家な男性。16歳:親の束縛が激しく大人しい女の子。43歳:奥さんもいるし、仕事も成功してる自立したちゃんとした大人の男性。20歳:何をやっても長続きしない伯爵家の息子。
28歳:一見美人でいい人そうだけど、中身は腐ってる。本人も自覚してる女性。の5人
どの人のエピソードも面白かったです。あと幻獣に名前を付け -
Posted by ブクログ
ある未成年者が、合計四人の男女を殺傷した殺人及び殺人未遂容疑で全国に指名手配された。犯人の遺留品によって重要容疑者は割り出され、解決に向かいはじめたかに思われたが、事件は結局、迷宮入りしてしまう。それから四年の月日が流れ、事件の唯一の生存者となった一礼比梢絵は、事件の様々な謎が解き明かされることを求めていた。事件を担当した刑事でもある双侶を頼って、そんな彼女が足を踏み入れたのが、ミステリ関係の創作に携わる者たちが開く会合〈恋謎会〉だった。ひとつの事件をめぐって、会のメンバーは謎を推理していく。彼女が本当に知りたかった謎は解き明かされるのか――。
西澤保彦さんの代表作のひとつでもある『聯愁 -
Posted by ブクログ
甘い!甘すぎる!っていう感じだったけど、一つ一つの文章、表現がとっても素敵でした。
なるほどなあってこういう恋愛素敵だなあって思って読み進めました。
私は自衛隊とは違いますが、海上保安官の潜水士にに片思いしていた時期がありました。その人から聞く話は私の住んでいる世界とは本当に違って、私なら無理!って思うことも慣れだよ慣れって言って日々仕事を頑張っていました。その大きな背中がとってもかっこよくて大好きでした。私が出会った時は救命士の学校に通っていたときで、来年度には新天地で機動救難士になる予定らしいです。お互い思い合ってはいたと思いますが、何より仕事一筋な人なので思い出が増える前にということで