小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
プロポーズをされた翌日に恋人の神尾啓久が盗撮で捕まったカメラマンの関口新夏視点の表題作と、神尾啓久視点の「恋とか愛とかやさしさより」の2編を収録。
恋人(婚約者)が盗撮で捕まるというシチュエーションにおいて、加害者の恋人の女性、加害者である男性それぞれの葛藤や心の動きがすごくリアリティをもって描かれている。自分は男性で、絶対に性犯罪はしないという自信はあるが、自分がそれぞれの立場ならどうするだろうと思い悩みながら、夢中で読み進めた。
人間は過ちを犯すものだとは思うが、犯罪、特に性犯罪は犯してしまったら最後、恋人や家族等との関係性も含め、もう元の状態には絶対に戻らないということを思い知らされた。 -
Posted by ブクログ
少しでもICCの事が知りたくて本書を手に取った。今までほとんど知らなかったのが恥ずかしい。
日本は法整備をきちんと整えてICCのことをしっかり守っていかなければいけない。
政治家はほとんどアメリカに忖度して何もできないのでは…これは日本人としてICCや赤根所長の制裁に毅然とした態度で抗議していかねばいけない。
この本を読んでますますそう思った。
丁寧な語り口でICCとは何かまず優しく教えてくれる。赤根所長の個人的な経歴も分かり、非常に人間的で正義感溢れる姿勢に共感できた。
自分にももし、子供の頃から学があり、良識があったらICCのようなところで、世界の平和のために働きたかった。
自分も何かできることはないか考えさせられる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレじとーっと嫌な感じが絶えずあったのに、ここからどんでん返しがある!?という驚き。「僕」=翔太と「俺」=ヨシハルの物語。よくこんな人間を書けるなあと思った。悪役的人物の過去編って大体は同情を誘うような気がしているけれど、半分くらいしか同情できない(褒め言葉)。というか土地柄震災のあれそれを利用したの許せん。あと犬猫も。「俺」のターンで社会情勢の説明があるから本当に「存在する」ような心地がしてくる。一人称で人格が変わっていることを表現するってすごいな…。シリーズでよく見かける(?)黒髪を食べる描写が出てくるかと思いきや全然そんなことなかった。多分翔太のままだったら殺人は無かったんだろうな…。もはや複人格が主人格を乗っ取るってあるのだろうか。今ではたまに動画サイトなどで見かけるけど、意識がないままにことが進んでるって怖いような不思議なような。
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。