小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
ネタバレ臓器提供のために生まれたクローン人間の主人公が過去に過ごした施設での出来事や、同じ境遇の友人達との思い出を振り返っていくストーリー。
はじめは謎が多かったが、少しずつ真実が明らかになっていき、しかもその謎が割とサラッと明かされる。一瞬理解が追いつかず、一拍おいてから驚きが来るのが面白い感覚だった。
メインの登場人物(キャシー、ルース、トミー)についても単なる仲良し3人組ではなく、嫉妬や憐れみなど負の感情を何度もぶつけ合っていたので、途中読むのがしんどくなる時があった。でも彼らの置かれた立場や状況を鑑みるとそういった行動になってしまうのは仕方がないと感じた。自分が同じ境遇だったらきっと彼らの -
Posted by ブクログ
個人的にブッ刺さり!!
「反復落とし穴」とかいう設定が唯一無二にして、物語の中へと入念に落とし込まれている!!
こりゃ面白いぞ!!
作り込みが半端なく、登場人物も多いのにスルスルと頭に内容が入ってくる。張り巡らされた伏線回収も気持ちいい!人物一人一人に味があるな〜
内容は深刻であるはずなのに、コメディ要素のある語り口のおかげで、読んでて要所要所で笑えてくる!うまくいかない主人公のドタバタ具合に同情してしまう!(笑)
ミステリー×SFであり、程よい恋愛×コメディ要素も詰め込まれてて、最高の匙加減!!
高校生の久太郎は同じ1日を9回繰り返す特異体質の持ち主で、その日のうちに何度も殺されてし -
Posted by ブクログ
1985年に起きた御巣鷹山の日航ジャンボ機事故を扱っているだけに、当時の昭和の空気感が色濃く描写されていて、今では眉を顰める行動や言動が時代を感じさせた。
リ○イン片手に24時間戦えますか?の絶頂期だと思うけど、あの頃は良くも悪くも日本人はみんな元気があったように思う。
物語は地元紙の記者である悠木和雅が、事故の全権デスクとして極限の苦労と葛藤に晒される日々と、その17年後の衝立岩登攀の二つの軸で進行する。
本作は単なる報道の舞台裏の描写に留まらず、いろいろな要素が盛り込まれていた。仕事にかける情熱だったり、新聞社内の凄惨な派閥争い、家庭内の複雑な問題、親子の微妙な距離感、同僚の不審な行動 -
Posted by ブクログ
文庫でしか出ていない本とのことですが、ハードカバーでも出てたくさんの人に読んでほしい。私は田舎育ちの今も地方住まいで、中学受験とは縁もなく、私も子どもたちもみんな塾の経験がないので、塾の知識が全くありません。2章に出てくる学校の先生、この話の中だと余計なことを言う困った人だと思ってしまいますが、現実世界では私も都会の中学受験をする子どもたちに同じ印象を持っていたので、この先生の気持ちはよくわかります。実際、俊介のような自ら能動的に受験する子ばかりでもないのだろうと思うので、その子によって正解も違うのでしょう。塾の先生が加地先生みたいな人だらけというわけでもないでしょうし…
なので、この本を読ん -
Posted by ブクログ
科学の教師だったライランド・グレースが託されたミッションはアストロファージに汚染されてない唯一の恒星へと行き、その理由を見つけ出すこと。その恒星は地球から11.9光年の彼方。同じミッションを負ってエリド星から送り込まれたロッキーと協力し、苦心してアストロファージの天敵である微生物タウメーバを確保。しかし次々と起きるトラブル。ふたりは互いに知恵を出し助け合い、対処していく。そして片道切符だったライランドの人生が変わっていく。
あとがきで「ゲームオブスローンズ」の原作を書いたジョージ・R・R・マーティンが言っています。私的には「フィーヴァードリーム」が大好きな作家です。彼が「ここには伝統的なSF -
Posted by ブクログ
物語は理佐が妹の律を連れて親元を離れるところから始まる。長い小説の中で描かれている関係のほとんどは親以外の良心的な大人たちと若者の交流。律は今まで大人たちから受け取ったバトンを次の世代につないでいく。
理佐のことを真剣に心配してくれる大人の一人一人の態度と行動にいちいち泣きそうになってしまう。
親から子に受け継がれる遺伝子のように、たとえ血の繋がらない関係であっても身近な人間の良心や勇気は自分の血肉になる。そうして育って今まで受け取ってきたものは、自分の子どもでなくとも周りにいる若い人たちに還元することができる。そんな風に生きられたらいいな。
持たざるものであることを心から肯定してくれる、救 -
Posted by ブクログ
以前、『散歩のとき何か食べたくなって』を読んだ時思った事、池波先生って、お酒お好きなんだなぁ(笑)
最初の「巣と食」からすっかり引き込まれてしまった。
二十余年も前に結婚したとき、当然のことながら、私は、母と妻という二人の女にはさまれて暮らすことになった。母はまだ血気さかんであり、家内また気の強い女であったから、お定まりの〔もめごと〕が起るのは、これまた当然であった。
こうしたとき、一家の主である男は、二人の女に屈服するか、または二人の女を屈服させるか、そのどちらかを選ばねばならない。
〔もめごと〕は、先ず台所からはじまる。
飯のたき加減、味噌汁の味、漬物のつけ方などから、姑と嫁のいさかい
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。