小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
独特の闇を感じる表紙に惹かれ購入したのですが、
スパイ×音楽ってどんなものだろうという興味もあったのですが、
主人公がスパイとして潜入する音楽教室で淡々と任務をこなしていくだけ…と思っていたけど、
講師の浅葉という人物がこの彼の閉ざしきった壁を少しずつ崩していく…
元々トラウマを抱え、不眠症にも悩まされていたのに、チェロという彼の中でも大きな闇が少しずつ浅葉や、周りのチェロを習っている人々と触れることにより何かが分かっていく…
チェロという楽器はなんとなくでしか知識はなかったんですが、この小説ではそのチェロがどのように奏でられているかの描写がとても美しく想像できました。
ここまで主人公 -
Posted by ブクログ
もはや死語かもしれないが、「エモい」、そう思った。
こんなにガチじゃないにせよ、自分も高校からベースを触り始めた人間で、初演奏の際の緊張や昂りを思い起こさせてくれたし、同じくガチじゃないにせよ、自分の才能に見切りをつけて離れていった寂しさも。
文体として、演奏と同期して主人公の感情や演奏に関する挙動が走っていく、その臨場感がたまらない。特にラスト、狂おしいほどにバンドへの愛、今ここの輝きを失いたくない(けれども失わなければならない)未練がこれでもかと生々しくも描かれる。
ここまでは主人公側に感情移入した立場での感動だけれども、一方で、私は残されたバンドメンバー、特に朝顔側も、ある種で空虚なも -
Posted by ブクログ
たくさんの悪意と恐怖がぐるぐるぐるぐるとひとつの鍋で醸成されている感じ
恐怖が人の本心を顕にして生々しい
事件に巻き込まれた人たちがそれぞれの目線で経験する恐怖、逃げ惑う様、加害者側の心理も妙にもリアル
恐怖から逃げ遂せても、生き延びたことから始まる心の浸食もなおリアル
さらに、当事者の恐怖とは裏腹に第三者の世間も、悪意に溢れている
事件は客席から見る物語、当事者たちは登場人物、物語は改変される。と主人公が表現しているけど、
自分の生きている現実世界はまさにそういう一面があり、これは事実だなと痛感させられた
とダーク、リアルに包まれていますが、純粋に謎解きも楽しいですし、読後のスッキリ -
Posted by ブクログ
時々、思う。
記憶に名前をつけられないから
人は匂いで覚えるのかもしれないと。
嗅覚の記憶は永遠だから。
『燻る骨の香り』 / 千早茜
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熱を帯びた薫りは、絡みついて、重く残る――
京都・瑞雲堂に生まれた真奈。
天才的な香の才を持つ妹・丹穂が遺したのは、
火葬場に満ちた“伽羅”の香りという謎。
やがて現れる二人の来訪者――
「伽羅の骨」を求める男・新城と、
丹穂との約束を果たしに来た若き調香師・朔。
香りに導かれる、シリーズ3部作最後の前日譚。
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『透明な夜の香り』を読んで千早先生にどハマり。
小説もエッセイも片っ端から読み漁った。
『赤い月の香り』が発売され -
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- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
読み応えがあり、2日で読み終わった。
先に北関東連続幼女誘拐殺人事件のルポを読んでいたが、やはりこの方はすごい。
警察の杜撰さがあまりにひどく、信じられなかった。未だにストーカー殺人事件は定期的に起きており、そのたびに警察の対応について問われるが、警察は被害者が殺害されなければ動かないのだろうかと考えていた。しかしこの事件では、被害者が殺害されてもなお態度を改めることがなく、犯人逮捕までももたつき、世間にバッシングされてから少しずつ動くものの、しばらく捜査怠慢を認めておらず驚いたし怒りを覚えた。
北関東連続幼女誘拐殺人事件の方でも思ったが、国家権力とは市民のためにあるわけではないのかと疑念が積