ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 任侠シネマ

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    ネタバレ

    このシリーズはとても読みやすい。
    ヤクザの親分が、いつも金にならない仕事にいれ込み、その度にNo.2の代貸が苦労するお話。

    今回は廃業寸前の映画館を救うために、代貸の日村が振り回される。
    映画館と不動産を営む千住興業の社長が、映画館を辞め、社屋も売り、もっと省スペースのオフィスを検討している様子。
    映画好きの社長がなぜこのように考えるようになったのか。日村たち阿岐本組が動き出す。

    この阿岐本組は一般の人に迷惑にならないように気遣いを忘れない。礼儀も知っている。悪いことをしている様子もない。こんなヤクザは本当にいるのだろうか?
    毎回不思議に思うが、物語だから仕方ない笑

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    2025年11月26日
  • オーデュボンの祈り

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    高校生ぶりぐらいに読み返したけど、やっぱり伊坂幸太郎の中で一番好き。これがデビュー作なのすごい。5ページおきくらいに泣きそうになっていた。不思議。
    ノスタルジックな世界だけど、この世界でもちゃんと悪が存在する。伊坂幸太郎の作品は、悪、不条理をがむしゃらにというよりはふわっと主人公なりの正義を持って飛び越えていく。
    (言語化が難しい、、語彙力が足りない、、)(お前は逃げるよ、と言われた主人公だけど)

    登場人物それぞれに正義があるところも魅力。(aはbだ、という表現も一種の正義)

    逃げたくなるようなやるせない世の中でも、向き合ってみようという気持ちになれる。読後、少し世界が魅力を持って見えるよ

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    2025年11月26日
  • ふしぎ駄菓子屋銭天堂

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    面白かった。紅子さん、不思議。
    でも多分目の前にしたらなんかちょっと怖いかも。
    お菓子の名前が面白い。
    廣嶋玲子さんの本の中でも、なんかちょっとわたしの中では違う位置付けかも。

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    2025年11月26日
  • 大地の子(二)

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    第一巻の一心の辛い過去を読んでいて本当に良かったです。日本人の血筋ゆえに辛い思いをしてきた一心が、ここからどのように運命を逆転させていくのか楽しみです。また、松本との実の親子関係がどのように深まっていくのかも気になり、続きがますます楽しみになりました

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    2025年11月26日
  • 連続殺人鬼カエル男 完結編

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    いやいやいや。午前中仕事を休んでまで読み耽ってしまったのは、山崎豊子著【白い巨塔】以来でした。ストーリー展開、そして異なるシリーズのキャストも出てきて、最高に面白かったです。カエル男編はこれで完結なのかもしれませんが、また渡瀬・古手川コンビの作品は書いて欲しいです。

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    2025年11月26日
  • 女王さまの休日 マカン・マラン ボヤージュ

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    また頑張ろう!と思わせてくれる小説。
    優しさに触れられる小説。
    番外編が出版されてとても嬉しかったです。著者の古内一絵さんに「多謝」です。読者の私は、このシリーズの世界が大好きなのです。小籠包の表紙が「歓迎光臨」と手招きしているように思えました。

    今回は台湾のお茶、食べ物、観光地、歴史を満喫できました。特に歴史は、今だからこそちゃんと知ることが出来てよかったです。

    ぽんと背中を押してくれるシャールさん。賑やかなジャダさん。そしてさくらさん。3人それぞれの台湾でした。留守番の真奈さんの思いも、シャールさんは、しっかりと受け止めてくれていました。

    ちょっと元気がほしいときには、このシリーズが

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    2025年11月26日
  • シークレット・オブ・シークレッツ 下

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    上巻、下巻の分け方が巧妙。
    上巻にて絶妙に謎を残しながら下巻は疾走感があり、夢中になって読んでしまった。年甲斐もなく徹夜してしまう程だ。
     ラングドンが辿り着く真相しかり、キャサリンが知らず知らずに命を狙われる原因。読者はラングドン教授になりきるのではなく傍観者としてこの物語に関わった方が健全に思う。最終最後まで読めば少し納得のいかない部分もあるが、そんな事は些細に感じてしまう程、ラングドン教授シリーズは面白い。
     ゴーレムがサーシャを命をかけて守ろうとする意味、ゴーレムが命を賭けて守ろうとしているものはとても切なく、単純に危険人物としての印象がガラリと変わってしまう。ゴーレムの非情な行いにつ

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    2025年11月26日
  • みずいらず

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    夫婦生活で起こりがちな問題がリアルに描かれていて、読んでいて胸が苦しくなるほど。
    ただ2話3話と読み進めていくうちに、すべての物語はいい感じに終わりそうだなとわかってきて、この難題をどんなふうに主人公たちは乗り越えていくのだろうと想像したり楽しみにしたりして読めるようになり、とてもおもしろかった。
    最後の章が作者の実話?この話を書いたキッカケやエピソードが語られているのかなといった内容で、それもまた新鮮だった。

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    2025年11月26日
  • 赤と青とエスキース

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    『気高い生命力』ってことばが素敵だった
    気高い=媚びがなくて清潔なこと
    生命力=生きようとする力のこと
    エスキースは下絵のことで、オーストリアで過ごした2人の関係を表してる
    50歳を過ぎた女子の身体の変化や
    老いなのか成長なのか、微妙な部分もよくわかる。章のつながりがいい。

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    2025年11月26日
  • 白い衝動

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    『爆弾』で著者を知り、気になっていたので読んでみました。

    私にとって、文句なしの星5作品でした。

    常日頃、それとなく考えているテーマがここまで言語化され、さらにはミステリーという物語に落とし込まれていることに感動します。

    他作品もどんどん読むぞ!

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    2025年11月26日
  • 量子革命―アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突―(新潮文庫)

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    今まで読んだ一般向け「量子力学」、いや、「科学」の本の中でダントツ一番に面白かった。最高の読書体験が出来た。この様な想像を超える程の凄まじい物事が全て事実であり、私達の身の回りに遍在している事にこの上無い人生の面白さを感じた。

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    2025年11月26日
  • [新装版]リオ 警視庁強行犯係・樋口顕

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    今野敏さんが大好きながら、この樋口顕シリーズは初めて読んだ(もちろんシリーズがあることは認識していたが)。
    これまで隠蔽捜査の竜崎部長・公安の倉島警部補を中心に読んでいたため、今回の樋口顕のキャラクターには驚いた。悩み多き主人公に共感すら覚えた。
    しかしながら、竜崎部長や倉島警部補同様、芯の強さを感じ見習いたいと感じた。
    周囲のキャラクターも一癖も二癖もあり、今後のシリーズが大いに楽しみになった。
    余談だが、隠蔽捜査で先に知った田端捜査一課長の登場にはクスリと笑った。

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    2025年11月26日
  • 公爵家の長女でした2

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    ネタバレ

    ゲームのアイテムやスキルなどゲーム要素のことを
    すっかり忘れてた!
    個人的に、この2巻の1番の見せ場は、イルメリアで
    国王と対面した時のアーノルドだと思う。
    めちゃくちゃカッコよかったし、まさに皇帝。
    何事も先の先まで考えてるから、国王に全く隙を与え
    ない。 最強。頼もしい。
    ヴォイドも大活躍で、彼がどれだけ優秀かも実感。
    ウィリアムの件は本当に残念だった。「ずっと守って
    くれるといったじゃないか」なんて言われて泣かれ
    たことが一番の罰かな…
    ローリと父親の会話も興味深かった。
    「王妃の器」に何を求めてたかで、足りるか足りない
    かの判断が違ってくる。それはそうだと思うけど、
    父親が王妃の器に求

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    2025年11月26日
  • 夜明けのすべて

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    PMSに悩まされる女性と、パニック障害に悩まされる男性が、1章ずつ、交互で一人称で語っていく。

    二人ともまだ20代。キラキラした生活どころか食べていくのに精いっぱいの日々。それなのに、なぜか生きづらそうなあの人が気になる。誰かのために何かしたい。その小さな勇気から少しずつ二人に変化が訪れる。

    ここまで酷くはないが、PMSの症状が分かりすぎて、のっけから引き込まれた。

    いきなり髪を切りに行くとか、彼女の性格からしてちょっと強引な展開な気もしたけれど、そんなことは気にならないくらい二人のやりとりのテンポが絶妙で良かった。

    また、二人の勤める会社の人たちが温かくていい!

    病気が完全に治るわ

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    2025年11月26日
  • 腐れ梅

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    春をひさぐ綾児は、隣に住む阿鳥から、菅原道真公を祀らないかと持ちかけられる。菅原道真公が亡くなって30年余り。そろそろ人々は菅原道真公のことを忘れようとしている。菅原道真公を祀り始めてしばらくして、嫡孫の文時がやってきた。祖父を祀るのは自分にとってもいいことだと思い、この企みにのることとする。

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    2025年11月26日
  • まいにちヘルシンキ

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    ヘルシンキに移住して3年間の記録。ここから生活が始まるし、フィンランドに住む人の生活についても書かれている。冬に読みたい。

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    2025年11月26日
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉

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    生まれてきたこと生きていくことの痛み、愚かさ、悲しみとそれらが強いほど苦しいほど生が強く美しい瞬間もあると知る。

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    2025年11月26日
  • 月とアマリリス

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    初めは上滑りするように、それからどんどん剥がれていくそれぞれの心情と事情。こんなはずじゃなかった。そんな声が聞こえてきそうな小説。本当に自分のことを思い、心から愛してくれる人の元に間違わないで辿り着けたらこんな思いはいなくていいのに。でも現実はそうはいかない。みんな間違えながら、それでも幸せになりたくて手を伸ばす。この小説は、主人公である記者のように最後までとても丁寧に書かれていると感じた。

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    2025年11月26日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

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    村上春樹は20年近く続けてきた一人称「僕」で小説を書くことがだんだん息苦しくなってきて、『ねじまき鳥クロニクル』(1994)を最後に、三人称での語りを取り入れたみたい(参考文献:村上春樹『職業としての小説家』新潮文庫)

    『1Q84』は、カルト集団のリーダーを暗殺した青豆と、青豆と特別な関係を持つ天吾の2人の三人称の語りで交互に物語が進んできたけど、この巻からはまさかの牛河(カルト集団に雇われた醜い容貌の追跡者)の語りも加わった!

    青豆と天吾の周囲には時空や次元を超える不思議な世界があるけど、そこに現実世界の牛河が加わることで、スイカに塩をかけて甘さを引き立たせるような効果が生まれた

    とこ

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    2025年11月26日
  • 村上海賊の娘(三)

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    だからね、わい言ったやん
    あれ?言ってなかったっけ?
    いや、言ったわー
    間違いない
    間違いなく言った

    「本屋大賞舐めんな!」と

    だって全国の書店員さんがよ
    その年のおすすめ第1位に選んだ作品がよ
    面白くないわけないもの
    そんなことが起こるわけないもの
    万が一面白くなかったとしたら、それはもう読み手側に問題あるわ
    申し訳ないけどそれはそうよ

    はいというわけで、相変わらずがっつり書き手の手のひらの上で踊りまくる、簡単な読み手代表ひまわりめろんさんです
    魚心あればたなごころですよ(水心な)

    はい3巻の初めでがっつりへし折られます
    そりゃそやろ!景姫そりゃそやろ!
    そして傷心のまま里帰り…から

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    2025年11月26日