ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 赤と青とエスキース

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    優しい書き方と内容でほろりと涙しそうになる部分もある心温まる本。
    青山さんの本の特徴である全ての話が後々うまく繋がっていくストーリー構成に、これまで以上に驚きとスッキリ感があった。
    表紙も凝っていてステキなのも気に入った。
    内容も細部までリサーチして書いてあり、さながらここに出てくる登場人物の要素を全て経験してきたかと思うくらい丁寧に表現されていた。
    心温まるストーリーと話が様々繋がる仕掛けが好きな方には特にオススメの一冊。

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    2026年09月11日
  • ぼくたちはイカを知って大人になる

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    GOAT愛の「二番目のアイスを教えてください」のエッセイでワクサカソウヘイさんを知りました。
    何この人の視点面白い、おもしろすぎると思い
    すぐさまネット検索。
    最新の本読んでみたい!気持ちで在庫を調べ電車に乗り本屋へ向かい初めの数ページでときめき、購入。
    帰りの電車、帰宅後荷物を解きながら耳をすませばのしずくのように読み続けさらりと一日で完読。

    要するに旅エッセイ。だけど遠い場所の話じゃなくて身近に感じるご近所話。
    私はヌーの話が一番好きでした(笑)

    私は特に動物に心動かれる人間ではないですが
    この人と一緒に旅したら楽しそうだなとワクサカさんの魅力がたくさん詰まったお話でした。
    お笑い番組などの作家さんだということもあり、
    どうりで言葉のチョイスが面白いはず。
    朝井リョウのエッセイ以来の本の読みながらくすくす笑いが堪えられない、なんとも読んだあとあーおもしろかった!と言えるような本でした。
    ワクサカソウヘイさん、今後も色々読ませてもらおう〜

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    2026年09月11日
  • 本屋さんのある街で

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    どの作家も面白く読みましたが群を抜いて引き込まれたのは凪良ゆうさんでした 題名の『とまり木』とは、なるほどそういう意味か~ やられた~

    街の本屋さんを訪ね歩きたくなりました

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    2026年09月11日
  • ありか

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    とっても心に響くいい作品でした
    関わっている人達の優しさが羨ましかったり
    母親のラスト近くののシーンも少しだけでも救いがあって良かったなって思いました
    また読み返したくなる作品です

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    2026年09月11日
  • ポンコツ一家

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    状況は笑えないし、かなりの苦労があるにも関わらず、節々に炸裂するツッコミが面白くて笑ってしまう。悪態を吐きながらも根っこの部分にはしっかり愛があって、読んでて泣きそうになった。

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    2026年09月11日
  • 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記

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    高齢者医療への対応が否応なしに増えていく時代。

    そこに向き合う
    医療従事者、患者、家族

    それぞれの想いや考えに触れられるお話。

    施せる処置を全て行うことが
    果たして"正解"なのか。

    恋愛要素もあり、色々な側面で楽しめる

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    2026年09月11日
  • 私はチクワに殺されます

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    タイトルの時点でかなり変わった話だとは思っていましたが、実際に読んでみると、想像していたよりずっと不気味で、妙に後を引く物語でした。
    「チクワに殺される」という一見ふざけた設定なのに、読み進めるほど笑えなくなっていく感覚が面白く、気付けばその世界観にすっかり引き込まれていました。
    視点や語り方が変わるたびに、それまで信じていたことまで怪しく見えてきて、「結局どこまで本当なんだろう」と何度も考えさせられます。
    こんな身近な食べ物をここまで不気味な存在に変えてしまう発想には驚かされました。
    読み終えた後、チクワを見るたびに少しだけ思い出してしまいそうな、妙な余韻が残る一冊でした。

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    2026年09月11日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    短編集
    何も繋がりは無いが科学知識が盛り込まれるのが余計に現実くさい
    思わず微笑んでしまうような話、キャラクター
    押し付けがましくなく意外性のある展開
    巻末で本人が言ってる「力強さ」がない、その通りで、それが魅力と思った
    そういう意味では若い頃だったら物足りなかったかも、人間関係の本でもあるので年取ってからが響くのか

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    2026年09月11日
  • マリアビートル

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    トリプルセブンから来ました!
    P524「たとえば、自分は明日、誰かに殺されるかもしれない、となったら、人間は経済活動に従事できない。そもそも、所有権を保護しなくては経済は成り立たないんだ。そうだろう?自分で買ったものが自分の物と保証されないんだったら、誰もお金を使わない。そもそも、お金だって、自分の物とは言えなくなってしまう。そして『命』は自分の所有しているもっとも重要なものだ。そう考えれば、まずは、命を保護しなくては、少なくとも命を保護するふりをしなくては、経済活動が止まってしまうんだ。だからね、国家が禁止事項を作ったんだよ。殺人禁止のルールは、その一つだ。重要なものの一つ。そう考えれば、戦争と死刑が許されるのも簡単だ。それは国家の都合で、行われるものだからだよ。国家が、問題なし、と認めたものだけが許される。そこに倫理は関係ない」
    →どうして、人を殺してはいけないのか?という哲学的な問いに、個人的に今のところ一番しっくりきている回答で、禁止することが国家の拡大・発展に資するからということかなと。組織や社会の拡大・発展を目指す、ってとこでちょっと生殖記の議論ともつながってくるかなと思ったり。後は、ジェノサイドでも語られてたが、同種同士で大量に殺し合いをしている種族が動物界に他になく、ホモ・サピエンス同士が例外的であるのも個人的には感情的な理由としてはあると思うけど。
    P125そもそも、自分の価値観にしっかりとした基準や自信を持っているものは多くない。特に年齢が若ければ、その価値の基準は常に揺れ動いている。周囲に影響を受けずにはいられないのだ。だから、王子はことあるたびに、確信を匂わせ、侮蔑や嘲笑を口にした。すると、それが主観を超えた客観的な物差しとなり、相手との立場を明確にすることがよくある。「あの男は、何らかの基準を持ち、判定ができる人間なのだ」と他の人間たちが認めてくる。頼んだわけでもないのに、そのような扱いを受ける。ある集団の中で「価値を決めるもの」というポジションに立てばあとは楽だ。野球やサッカーのような明確なルールなどないというのに、友人たちは、王子の判定を、審判のそれのように気にかけてくる。
    →小川哲のゲームの王国にも同じような論法があったが(彼は、クソ問答という言い方をしていたが)、一定のポジションをゲットしてしまえばあとは皆が勝手にその人がエライと思いこむという性質についてであり、ここでは断定的な物言いをすることで、インフルエンサーという優位なポジションに立てるといっている。ホリエモンとか、何の根拠もなく(あるのかもだが)物事を断定してくれる人は、多くの価値観が揺れ動く大衆にとっては「楽」なんですよね、脳死でついていけばいいから。「今の時代にベンチャーに行かないなんて、アホなの?」って言われてもさ、その時の状況や個人の性格やら多種多様なな背景を無視して言い切ってるだけで、誰しもに当てはまるものでは全くない、と冷静に考えればわかるはずなのに、それが判断できなくなってしまう。上出遼平氏もどっかで言ってたけど、人の悩みなんてそんなに簡単に解決できるものじゃないって、物事を断定して「これをやれば絶対成功します、幸せになれます」って断定してくる人はまず疑ってかかった方がいい、ってことをまずはみんな認識した方がいいよね。
    P131おそらく、と王子は思う。自分になにか特別な才能があるとすれば、それは、本を読解する力に秀でていたことだろう。本を読み、内容を嚙み砕くことで、語彙が増え、知識が増え、一層読解力がました。本を読むことは、人の感情や抽象的な概念を言語化する力につながり、複雑な、客観的な思考を可能にした。
    →優秀だなと思う人に結構共通しているな、と思われるのは読書量が多い(若しくはかつて本を大量に読んだことがある)というのが結構相関関係高いと思う。東大の友人も、読書(国語)は他の教科にもすべてつながる、数学や社会だって問題文を読解しないと始まらない、から読書は受験含め生きてく上で有用、といっていたのが印象的。とはいえ、読書家が必ずしも幸せになるというわけではないもの示唆的。個人的には西加奈子氏が良くいっているように、つらい世の中、生活の中で「読書は救い」という感覚かな。
    P322「人はね、周囲の人間の影響を受けて、行動するってことだよ。人間は理性じゃなくて、直感で行動する。そして、自分の意志で何かを決断しているように見えても、まわりの人間から刺激や影響を受けている。自分は独立した、オリジナルな存在だと思っていたところで、グラフを構成する一員にすぎないってこと。いい?例えば、誰かが、『自分の好きなように行動していいですよ』と言われたら、まずどうするか分かる?」
    「他の人を窺うんだよ」
    「好きに行動していい、と言われたのに、だよ。自由意志で行動していいのに、他人を気にするんだ。特に、『正解がはっきりしなくて、重要な問題』ほど、人は他人の答えを真似する。可笑しいでしょ。でもね、ひとはそうできてる」
    「僕はね、そうやって人が知らないうちに、大きな力にコントロールされているのが好きなんだ。自己弁護や正当化の罠にかかって、他人の影響を受けながら、人は自然とある方向に進んでいく。それを眺めているのが、楽しい。そのコントロールを自分が出来たら最高。そう思わない?ルワンダの虐殺だって、渋滞による事故だって、うまくやれば、僕にも起こせる」
    →スティーブ・ジョブズの言ってたfollow your mind(自分の心に従え)は、絶対やめてちゃんと考えて人のアドバイスも聞いた方がいいって誰かが言ってたな(誰が言ってたか忘れた)。要は、自分の心・自由意志なんて、youtubeやtiktokで流れてきている動画とかに影響されたり、自分の狭い世界の中で影響を受けた上での意志なんだから、たいてロクなもんじゃない、って、マジでその通りだなと思った。内館牧子氏も「養老院より大学院」で言ってたけど、やらない後悔よりやってする後悔の方がいい、みたいなことがロマンチシズム的に語られるけど、やってする後悔を甘く見ない方がいい、家族や仕事などの影響もしっかり考えて備えて相談したうえで行動しないと、大きなしっぺ返しが来ます。

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    2026年09月11日
  • 国宝 上 青春篇

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    映画公開直前に上巻だけ買ったものの、映画を先に3回観てしまったので積読していた。
    映画は言わずもがな神作だったが、本は映画よりもひとりひとりの人物について深掘りされていたり映画にはなかったエピソードも描かれていて、遅くなってしまったけど読んでよかった!!つまり映画も本もどちらも最高傑作です。
    独特の語り口だし知らない言葉もたくさん出てくるのに内容がスルスル頭に入ってきて一気に読めたのは、映画を観ていたおかげで映像が浮かびやすかったのと、ストーリー展開がテンポよくて面白いからなのだろうなと思った。
    徳次の人物像やマツとの関係性が深掘りされているところ、あとはやっぱり喜久雄と俊介の関係性やふたりの葛藤、苦悩が刺さった。

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    2026年09月11日
  • 自転しながら公転する(新潮文庫)

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    恋愛、仕事、家族とずっしりな内容だった。全てが自分に当てはまることは無いけど、耳が痛い事もしばしば。ページ数多かったけど、次々展開していくから夢中で読んでしまった。

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    2026年09月11日
  • 司馬遼太郎と三つの戦争 戊辰・日露・太平洋

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    司馬遼太郎と三つの戦争
    戊辰戦争・日露戦争・太平洋戦争
    個々の戦争を経て国家は変質する「宿命」
    人々の運命が翻弄されている
    司馬遼太郎は非合理・非科学を嫌う
    日本は「日露戦争前」と「日露戦争後」で別な国
    国家存亡の危機感・世界情勢への情報感度・大国のリアリズム、
    日露戦争後は「世界の大国」として、傲岸不遜、謙虚さを失い「夜郎自大」として国を滅ぼした
    1.河井継之助(長岡藩)
    己の主張を通すが長岡藩を滅ぼした「不忠」
    2.乃木希典大将軍事は無能 登用は非合理
    平時の人事で203髙地旅順司令官に犠牲者多数
    ただ忠臣であり、封建制の遺物が英雄に持ち上げた
    伊地知は男爵、乃木は伯爵、山県有朋は公爵へ
    その無題アナクロが日本の衰退・転落、そして亡国へ
    3.ノモンハン事件が縮図 非科学性・非合理性
    ロシアとの圧倒的な軍備の差 特に戦車
    日本軍は日露戦争止まり
    日本軍は壊滅的敗北だったのに
    司令部門は責任なく、出世、辻政信・服部卓四郎
    軍事的総括・反省も無く大東亜戦争へ
    対マスコミ・国民に対しては秘匿
    「情報という感覚を失うとき国は滅びる」
    cfダーウィン『進化論』変化するのは情報アンテナ力
    4.日本は再び滅びに向かっている「土地バブル」
    かっての軍部と今の大蔵省は同じ体質
    「公」に生きる 自他の人権・地球を守る
    ファンの著名人が利益に走っている欺瞞
    5.海軍は『文明』、陸軍は『文化』
    文化は普遍性がなくても存在する 土着性

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    2026年09月11日
  • 斜め45度の処世術

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    ネタバレ

    今まで読んだエッセイの中で一番面白かったです。カレーを作るのに肉じゃがの材料だったかを入れたりして、別の料理に見せかける。ブロッコリーの分、店員さんに意図を見抜かれたくないから損をしてでも関係ない商品でカモフラージュするといった記述だけは共感できませんでした。一期一会であまり気にしないです。気にしいな著者の性格が垣間見えた気がしました。それ以外は共感できることが多く、本を沢山読んで物事について若いうちに達観してしまうことや部屋が片付ける意思が薄弱な人にのに、整理術は意味がないなど、内容が滋味に富んでいた。創作論にも少し触れていて小説家志望としても参考になりました。

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    2026年09月11日
  • 彼女が最後に見たものは

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    私はどちらかと言うと三ツ矢に近い人間なんだなと客観的に見て感じてしまった。
    なぜ?なにが?どうやって?等をすごく気にして、頑張ってとか、そういう気合いとかやる気とかを信じてない部分というのがあまりにも自分と重なって、色んな意味で面白かった。
    世の中の「普通」というのをいちいち気にして生きているが、吹っ切れたらこうなるのかなとも思う。

    内容としては、本当に1個1個の「分からない」を知り、わかっていくような話。
    いきなり閃いたりもしないし、新たな「分からない」も生まれるが、自分の中でも徐々に見えてくるところが面白かった。

    誰も悪くない訳ないけど、この人から見たら悪い人で、というのが分かりやすかった。
    ホームレスになった理由が、こんなにも優しいことだと思わなくて、違う方法もあったと思うが、なんだか胸が締め付けられる内容だった。
    最後、幸せだと思っていて欲しいと願わずにはいられなかった。

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    2026年09月11日
  • 鍵のない夢を見る

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    昔感じたことのあるじっとりした感情が呼び起こされる気がする

    ・「石蕗南地区の放火」の笙子には地方で生きる女性達のプライドやコンプレックスみたいなものが詰まっていると感じた。辻村作品は地方で生きる人達の閉塞感をよく描きだしていると巻末の対談章で見て、過去作品で感じたこと含め納得。

    ・「芹葉大学の夢と殺人」は大学時代に自分が周囲に感じていた違和感にも重なるし、当時の自分自身にも重なる気がして気が重くなった。けど没入感がすごくて一気読みしてしまう。

    夢追い人でイケメンだけど自分の状況を客観視できず、それを指摘してくる人を頭がおかしいと断定してしまう雄大の危うさ。に気づいて未玖…と思いながら、大学時代に自分が未玖の立場だったとしたら気づけた自信がない。
    雄大と家族や教授との関係への既視感が凄すぎる。
    └留学やワーホリに行きたい大学生・新社会人とそれに反対する家族みたいな

    雄大が「清潔な自分の世界しか知らない」状態で、世の中=平凡、俗物と決めつけていること
    自分の夢が尊大すぎて全然近づけていない状況を棚上げして人の自分の世界は清潔だと信じ続けられることも一つのプライドだなあと思いつつ、昔の自分に重なるところがある。胃もたれ。

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    2026年09月11日
  • QJKJQ

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    佐藤究さんの作品は、やっぱり好きだ。

    『テスカトリポカ』も読んでいてすごく面白かったが、今回はそれを超えるくらい良かった。

    ある出来事をきっかけに、そこから怒涛の展開が次々と繰り広げられていく。張り巡らされた伏線が見事に回収されていく展開には、「こんな小説を書けるなんて、天才だ」と思わされた。

    著者は他の作品でもそうだが、作品のテーマについてものすごく勉強し、徹底的に調べていることが伝わってくる。そのため、一見するとありえないような設定であっても、どこか違和感なく物の世界に入り込むことができる。

    まるで別世界へ連れていってもらうような感覚だ。

    難しいテーマや設定を扱っているにもかかわらず、文章は読みやすく、どんどん先へ進んでしまう。この「圧倒的な知識量」と「読みやすさ」を両立させているところも、佐藤究さんのすごさだと思う。

    次は『幽玄F』を読もう。

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    2026年09月11日
  • 大谷吉継の終わらない関ケ原

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    大谷吉継好きにはすごく楽しめた話だった。
    冷静沈着なイメージをよみがえるごとに覆して終いには石田三成を叱責する一面も。エンタメとして楽しめるしよみがえるごとに史実に基づいた違う場面になっているので飽きる事なく歴史の復習にもなる。ふざけたタイトルなのにちゃんと史実に基づいた分かりやすく書いてある話に前回同様ワクワクしながら読み進め他作品も読みたくなった。

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    2026年09月11日
  • 老後とピアノ

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    自分も同胞なので、共感の嵐でした。
    楽譜を拡大コピーすると視認性が高まり障壁が減るなど、小ワザも参考になりました。確かに自分もこめかみにシワを寄せつつ読譜してました。
    大人の発表会の話、アツかったです。誰でもない、自分との戦い。挑んだ者たちにのみ生まれる連帯感。最高です。
    YouTubeで稲垣さんが大人の記憶問題を話されているのも聞きましたが、ほんと、練習してもスルッと忘れていくお年頃。凹むことばかり。でも10歩進んで9歩下がる。亀のように、気づけばちょっと上達。そんな気概で、楽しみ続けていこうと思います。そのためのお守りとして、本書は目につくところに置いてます。

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    2026年09月11日
  • 空、はてしない青 下

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    上巻からあっという間の下巻。
    2人の出会った人々、そしてそれぞれの過去の事柄が挿入されてゆく。旅に同行する前のジョアンヌの過去。失ったものの大きさが切なすぎる。それなのに彼女はどんどん病に蝕まれてゆくエミルに献身し続ける。最後にジョアンヌはエミルの家族に連絡を入れる。
    そしてプロローグ。号泣。

    美しいフランス語で描かれているらしいこの小説を手にできた喜びを他の人たちにも伝えたい。感謝したい。

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    2026年09月11日
  • 空、はてしない青 上

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    翻訳小説部門一位との前評判で手に取ってみた本。
    若年性アルツハイマー病とはなんて、切なげな…その病を抱えた青年が思いついた家族との別れのケジメをつけるための旅。
    その旅に同行する過去をみせない女性。
    ピレネー山脈をキャンピングカーで、トレッキングで旅するエミルとジョアンヌの出会う村の人々。だけど…確実にエミルは最期に近づく予兆が表れてくる。
    美しいピレネー山脈の風景を検索しながら、読者は身も心も持って行かれる。
    こんなに幸せを噛み締められる上巻、きっと下巻では…とざわつく胸を抑えながらの一気読み。

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    2026年09月11日