小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
下巻も面白かった!
以下、記憶に留めるためメモ。
彰子の入内の準備に余念がない。中でも道長が楽しみにしているのは、和歌屏風である。当時の参議以上の高官達に一首ずつ歌を詠んでもらう。ここに道長は一つの意向を秘めていた。彰子の部屋を訪れた一条帝は、ずらりと並んだ高位高官の名をそこに発見するだろう。おくれて入内してきた少女を高官達は無言で応援しているのだ。道長は暗に、娘を支援してくれるかな、それとも、と問いかけているのだ。
☆心にもあらで浮き世に長らへば 恋しかるべき夜半(よわ)の月かな 第67代 三条天皇
→この百人一首の歌は、道長を長々と困らせた、盲目になってしまった三条天皇がようやく譲位を -
Posted by ブクログ
第159回直木賞受賞作。初めて読む作家さん。
実の父親を殺害した罪で逮捕された女子大生。動機は分からないと供述する彼女だが、臨床心理士との関わりで、固く閉ざされた過去と向き合い、事件の真相が明らかになっていく、というお話。
誰にでも分かりやすいエピソードだけが、人の心を傷つけるものではないと思い知らされた。
周囲の大人が大事になるものではないと思い込み、当たり前のように振る舞っていたら、子供はおかしいなことだなんて気付けるはずはない。その経験が積み重なって、人の心を作り上げていく。
当事者でない限り、その感情を真に理解することは難しい。それでも当事者側に立って本気で想像するしかない。人間 -
Posted by ブクログ
生き物が好きだった著者が、やがて鳥の研究にたずさわり、ついにシジュウカラが言葉を持つことを発見するまでをつづる。それまでは、言葉を話すのは人間だけで、動物の鳴き声に意味はなく感情を表すだけとされていたという。傲慢にも思えるが、それだけ人間中心主義の考えから我々は脱却できていないということだろう。しかし、地道な研究の結果、著者は鳥語を発見した。よく考えれば当たり前とも思えるが、言葉を話すのは人間だけではなかった。シジュウカラの「ツピピー」は「縄張り宣言」、「ヒヒヒ」は「タカだ」、「ジャージャー」は「ヘビだ」、「ピーツピ」は「警戒しろ」、「ヂヂヂヂ」は「集まれ」。さらに「ピーツピ・ヂヂヂヂ」は「警
-
Posted by ブクログ
ドイツ文学を読もうと思い、まずはカフカを読んでみた。思ったより「変身」が面白くて、いくつかの箇所で笑った。二部あたりが一番面白い気がする。
グレゴールは、「ドアのすぐそばに行けば、自分が速やかに自分の部屋に戻ろうとしているという誠意を、十分に汲み取ってくれるはずだ」とドアのすぐそばで待機するのだが、彼はバカでかい毒虫なので、部屋に入ってきたお父さんを仰天させ、ブチギレられるという場面など、毒虫ユーモアがいくつかあり、面白かった。
「断食芸人」もまた、短くて読みやすく、また「変身」と似たようなテーマ性も汲み取れそうだった。かつては自分が世界を賑わせ、中心にいたような人が、流行は終わり、世界に -
Posted by ブクログ
本当に最高に大好きな本です。
映画も好きすぎてDVD持っています。
きっかけは映画です。
とても心に沁みる。
そして本で読むと言葉にこんなに深い思いやりが
あるんだと心が温まります。
本当に羨ましいぐらい幸せなご家族だと思います。
老化する事実、それが辛い事実ではなく
自然であり生き方そのものが終盤に咲くのかなと。
こんな素敵な映画を作ってくれて感謝です。
日々丁寧に自分が出来ることは自分でする。
素敵です。何度でも本を読んで何度でも映画を観たいと思います。
何度も映画観てますが、毎回泣けます。
お母さんお父さんがとても愛らしくキュンキュンして抱きしめたくなります。 -
Posted by ブクログ
p.67 作品に対して感動する気持ちを持っていること。だからこそ、作品をもっと良いものにするために協力し、特に戦う。僕はそれが校閲のあり方じゃないかなと思うんだ。
p.71 文は人そのものだからだよ。著者の気持ち、編集者の気持ち、読者の気持ちをわかるには、以上引くことじゃない。他人の気持ちをわかるために校閲者こそ会話が必要なんだ。
p.91 タイポグリセミア現象…文章中の単語が、最初と最後の文字以外の順番が入れ替わっても正しく読めてしまう現象のことを指すと、ネット上で広まった造語。ただし、これ自体がミーム(SNSやネット上でネタとして広められる面白画像や動画等のこと)であり、言語学研
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。