小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
キャッチーなタイトルに惹かれて一気読みしました。
5章からなる物語の主人公は、それぞれ理由があって、土曜日の銀座に集まった人々。
前の章で出てきた人物が次のお話の主人公になっていくパターンです。脇役みたいな人も別の章に出てくるのに加えて、エピローグを読んだ後にもう一度きちんと読み直したくなる仕掛けもあって、とても楽しめました。
それぞれが王子を励ましたり励まされたり、人魚姫のお話をベースに、みんながこれまでの自分を振り返って前向きになっていく様に、微笑ましかったり、ほろりときたり、とても温かい気持ちになれます。
作中に田中達也さんのお名前が出てきたので、慌てて表紙を見返しました。フィクションと -
Posted by ブクログ
看護師を目指す、男子学生の成長物語。
本著者の作品は初読みですが、現役ナースの方ということで、医療現場のリアルや看護師になるまでの過酷さの解像度がとても高い。
看護師全体における男性の割合は1割以下という環境の中、男性というだけで看護させてもらえないケースもあることを知りました。
また、「頑張らなくてもいいって言葉を慰めに使う人は、本気で相手のことを考えていない」という言葉が印象深い。
自分の人生に責任を取るのは他の誰でもない自分自身であり、小さな目標でもすぐに諦めがちな自分を省みるきっかけにもなりました。
そして、自分の子やこれから社会に出る学生さん達にも是非読んでほしいと感じた良作 -
Posted by ブクログ
ネタバレ悪鬼(じゃなかったけど)を斃す作戦は、奇狼丸に相打ちになれ、死んでこいって言ったようなもんってことでしょ?
自分はサイコバスターを使うのにかなり躊躇してたのに、ここまで協力してきた奇狼丸にすら死を強いれるのは、智能が同じくらいであろうと神様とバケネズミは対等ではないということが無意識にも刷り込まれている証拠と感じた。
消えた同級生達がバケネズミに変えられてるんじゃないかと思いながら読んでたけど外れてた。
洞窟の糞とか虫のシーンは今思い出しても気持ち悪いし、オオオニイソメにやられたシーンは息苦しくなる。
SF、ダークファンタジー、怪奇、ミステリー、恋愛、冒険、パニック等いろいろな要素も盛り沢山で -
Posted by ブクログ
死者と一度だけ再会できる──そんな不思議な設定なのに、物語の空気はとても静かで、日常のすぐ隣にある“気づかないままのファンタジー”にそっと触れられるような一冊でした。
読み始めたら止まらなくて、一日で読み切ってしまうほど引き込まれました。
辻村深月さんの作品はいくつか読んできましたが、日常の中にひっそり潜んでいそうな不思議を扱う物語が多くて、今作でもその魅力をじっくりと堪能することができました。
登場する4つの物語では、それぞれが違う理由で“もう一度会いたい人”を思い浮かべます。誰がどんな想いを抱えているのかは、ぜひ予備知識なしで読んでほしいところです。
「本当に望んでいたのは何だった -
Posted by ブクログ
リーガルサスペンス「御子柴弁護士シリーズ」の第3作。
恩師が殺人容疑で逮捕されたことを知った御子柴が弁護に乗り出す。立ちはだかる難敵は検察官でも裁判官でもない意外な人物だった。判決の行方はどうなってしまうのか・・・
3作目まで読み終えた時点で、本作が最も読み応えがありました。
「緊急避難」という扱いにくそうな刑法テーマを巧みにストーリーに仕立て、法廷内外での主人公の活躍を描く筆は見事。型にはまらないダークヒーローが困難な状況を打破していく姿は単純に面白いです。人間ドラマの要素が強めだったのも個人的に好みで没入できました。
本作は単独でも楽しめますが、3作目として読んだ方が満足度が高いですね