ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • タイタン

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    ネタバレ

    かなり面白かった!
    未来、AI“タイタン”が人間の生活全ての基盤となっている日本。趣味で心理研究をしていた主人公が、ひょんなことから病んだタイタンへのカウンセリングの仕事を頼まれる。人間を模ったAIと共に、仕事とは何かという問いの中で手を取り前へ進む展開が、ハラハラしつつも凄く身につまされた。
    旅をしながら感じること、食事を作り味わうこと、誰かと関わること。仕事は生活を基盤として行うこと。そして、最後に辿り着いた「やり甲斐」という答え。
    現実で言えば仕事には金銭が関わり命が関わる事が多いので全て間に受ける訳にはいかないが、それでも心のどこかにはこの本を置いておきたいと思った。

    428ページで

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    2026年05月13日
  • 少女

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    登場人物ほぼ全員の一挙手一投足が、どこかで誰かを追い詰めて、そして誰かに追い詰められる。複雑そうに見えつつもスッと入ってくる読み易さも読み応えもある。怒涛の後半は驚かされっぱなしで、すごいものを見せられて感動したまである。
    これは湊かなえ作品で1,2を争う名作だろうと思って調べてみると、そういう訳でもないらしい。ハマる人にはハマるのかもしれない。個人的には1,2を争う名作だと思った。

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    2026年05月13日
  • 星を編む

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    『汝、星のごとく』を読んでそのままこの作品を読んだ。前作では語られなかった北原先生の過去を知ることができて良かった。北原先生と暁海の人生を深く知ることができる。そして「星を編む」では櫂の物語を編集者目線から描かれておりさまざまな人生模様が垣間見えるところが素敵だった。
    映画化では北原先生は誰が演じるのかなあ

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    2026年05月13日
  • 罪と罰(下)

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    ネタバレ


    読書を初めてからというもの、脳内で目覚ましのスヌーズの様に「ドストエフスキーは読まないの?」と聞こえる度に先延ばしにしてきたが、この度遂に本作に手を出した。堅苦しくて読みにくそうだなぁと勝手に想像していたのだが、展開が気になって夢中になって読み終えた。上巻の最後の頁、急に訪れたスヴィドリガイロフの自己紹介で終わっているのがドラマや漫画でいう来週までの「引き」で、何だか1人で面白くなっていた。
    ラスコーリニコフが自首しないことについて、作中では良心の呵責という解釈にもなっているが、これは本当にそうなのか?と思いながら読んだ。遠藤周作の「海と毒薬」のテーマの一つの様に「人は罪が絶対に暴露され(裁

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    2026年05月13日
  • 君の火がゆらめいている

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    良心を心の中でゆれる火にたとえているのがなるほどと思った。その火はときに轟々と燃え盛ったり、あとひとふきで消えそうになったりしながら、それでもわたしたちの中で灯りつづける。

    タイトルが手書きなのがライト文芸のようで、ちょっと本の印象と合わなかった。若い子にはこの方が手に取りやすいのかな?

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    2026年05月13日
  • ほどなく、お別れです

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    事故や病気により、急に未来を絶たれてしまった人の無念さは計り知れない。
    生者を恨み妬み、なぜ自分がと、ドロドロとした想いを抱えても仕方ない事だと思うが、この作品で出てくる死者たちは陰鬱さを全く感じさせない。
    むしろどうやったら大切な人が自分の死を受け入れ前に進んでいけるのか、温かくて慈しみに溢れている。
    もしかしたら、そうであって欲しいという残された人達の願望なのかもしれない。だけどこの本を読んで救われる人もいるんじゃないかと思った。

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    2026年05月13日
  • くもをさがす

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    カナダでアクティブライフを堪能していた作家の西加奈子さん。まさかの乳がん宣告。カナダで乳がんとどう向き合ったか。また日本との文化の違いや医療システムの違いを語っています。カナダは愛で接し、日本は情で接するように思うなど、人間性や人生の捉え方の違いも語られており、癌の治療以外にも大変勉強になった。現在は帰国し卵巣の摘出手術受け、まだトンネルなから光を見ている状態だそうですが、頑張ってほいしです!!

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    2026年05月13日
  • ありか

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    美空の周りの人達が優しすぎて涙。
    そして、人との繋がりって大切だなぁと思った。
    読んでて途中悲しくなったり苦しいところもあったけど、最後には心が温かくなったし、ひかりちゃんに元気づけられた!!

    自分も人に優しくありたいと思った。

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    2026年05月13日
  • 火星の人〔新版〕 上

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    火星有人探査ミッションのクルーの一人、マークワトニーはミッション6日目の事故で火星に一人取り残される。脱出した他の5人のクルーをはじめNASAの誰もがワトニーは死んだと思っていた。ところが、ワトニーは火星に残されていた限られた機材、食料や植物を利用して、救出されるまでのサバイバルを開始する!

    ストーリーは極シンプル。火星に残されたワトニーが、様々な創意工夫で限られた資材を利用して生き延びる課程が展開します。その一つ一つに、化学や物理の法則が丁寧に落とし込まれ、それらがモノローグの形で説明されています。
    火星でのサバイバルで何より必要なのが水と食料。酸素は火星大気から酸素を取り出す設備があると

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    2026年05月13日
  • 闇祓

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    ホラーミステリーだが、超常現象的なものというよりも、遭遇しがちな人間の闇にスポットをあてて書かれていて、それがホラーと化している。本当に怖い。ゾッとした場面がいくつもあった。
    そして朝方まで一気読みしてしまうくらい面白かった!まるで漫画を文字で読んでいるようなのだが、よくある陳腐さが全くないのがさすが辻村さん。

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    2026年05月13日
  • 珈琲店タレーランの事件簿9 ピーベリーは美しく輝く

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    優しいミステリー。
    久しぶりに読んだと思ったら久しぶりの新刊。相も変わらず進展しそうでしない2人。いつまで続くのか。

    8読んでないかも

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    2026年05月13日
  • アリゲーターには手を出すな

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    相変わらず面白いワニ町シリーズ9巻目!ドタバタしてて、登場人物たくさん居るのにすらっと読めるのは作者の手腕か。そして、ガーティ…ワニのお散歩で相変わらずのフルパワーで笑わせて貰いました!このワニ町シリーズは永遠に続いてくれと切に願う。

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    2026年05月13日
  • スピノザの診察室

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    読み終わりもう一度読みたくなった大作。患者との向き合い方、自身が当たり前と思っていた価値基準が覆された。
    主人公のような人間になりたいと思えた作品だった。

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    2026年05月13日
  • 了巷説百物語

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    生涯もっとも面白い小説かもしれん。このたび文庫化を機に再読。初読の際、シリーズ既作品の物語・登場人物を忘れていていまいちピンとこない部分があったため、今回はシリーズこれまでの六冊および江戸怪談シリーズ三冊を読んでから本作に臨んだ。すると面白い面白い。登場人物の会話中の細部のあちこちに前作までの物語への言及がありたまらない。ある意味、これまでの九作品すべてが伏線であり、本作で回収されるという趣で、まさしく集大成。京極夏彦の構想力構築力に驚嘆感動する。物語は『続』で暗示されていた支配者中枢との闘い(ではないかもしれんが)が描かれる。しかも、新たな登場人物、支配者から小悪党達の探索を依頼された、噓を

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    2026年05月13日
  • みかづき

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    戦後から現代までの教育史の変遷を、塾講師の夫婦の視点で見ていくような物語。教育業界に身を置くものとして、戦時中の戦争教育から時代に合わせて変化しようと悪戦苦闘してきた歴史も同時に知ることが出来て興味深かった。大島家の女性の生き方は芯が通っていてカッコ良いし、吾郎さんのような方が現場にいて欲しい。タイトルの『みかづき』の意味も最後に回収されてスッキリ。”常に何かが欠けている三日月。欠けている自覚があればこそ、人は満ちよう、満ちようと研鑽を積むのかもしれない”…これはどんな仕事にも共通だと思う。

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    2026年05月13日
  • あなたの命綱

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    『健康の分かれ道』がすごくよかったので、こちらも。というか、山田詠美さんが久坂部先生のことを「こんなにおもしろいテーマで、こんなにつまらない小説が書けるなんて」と酷評されていたという逸話を知り、どんなにおもしろくてつまらないのかが気になって手に取りました。

    たしかに・・詠美さん、言い得て妙すぎてすごい!

    医療ベンチャーも、医師と病院も、代替医療も、メディアも、やっぱり信じられないなと思った。そして必死でがんを治そう死を遠ざけようとする患者も滑稽だ。私はこうはならないと思う。
    最終的に、久坂部先生が他の本でもおっしゃっていたとおり【病にあらがわず、病を受け入れて共存する】という結論にうまいこ

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    2026年05月13日
  • 太陽の塔(新潮文庫)

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    ネタバレ

     やはり森見氏の作風は私に合っていると感じます。
     デビュー作。エッセイなどでも「どうして一つの作品にまとまったのかわからない」と述べられてましたが、確かに荒削りな要素は多分に感じました。湯島だとか、そもそも居なくても困らない気がするようなキャラクターや描写もありますが、森見氏の大学時代を文章に落とし込んだものだと考えると感慨深いものがあります。
     終盤の水尾さんについて記す段落、お別れの後の段落があまりにも好きで、涙してしまいました。
     「しばらくうんうん頑張ってみたが、せめて今日ぐらいは自分に酔わせてくれと思って私は泣いた。」この一文に、私が森見文学が好きな理由が詰まっていると言えます。偏

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    2026年05月13日
  • LAST 東京駅おもてうら交番・堀北恵平

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    オーディブル視聴。
    全てが繋がっていく気持ちよさと驚きがすごい! 最後の方鳥肌が立ってしまった…キャラクターたちも生き生きしていてとてもよかった。
    『おじいちゃん』がどんな気持ちで孫に恵平って名前をつけたのかと思うと…!!泣けてしまう…!
    恵平ちゃんが選んだ道は、内藤先生の作品を色々読んでいる人には、おっ!となる部署だし、本当に楽しかったシリーズ。 時間をおいてまた読み返したい。

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    2026年05月13日
  • リング

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    鈴木光司さんへの追悼として再読

    映画より先に原作を読んでいたし、何度も読んだはずなのに、映画のインパクトの強さに塗り替えられ、原作で先に続くはずの重要な要素を忘れているのは毎度のこと。

    だからこそ、別物として楽しめるお得感もあるのかも。

    でも貞子は決して悪人ではないってことだけは、何度読んでも変わらない感情。

    特別すぎる力と体質を持って生まれ、辛い境遇を生き…。
    できることが必ずしも幸ではないから。



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    2026年05月13日
  • 時の家

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    芥川賞&野間文芸新人賞のダブル受賞作。
    芥川賞は何が良いのかよくわからない、と感じることが多く、村上龍「限りなく透明に近いブルー」、高瀬隼子「おいしいごはんが食べられますように」くらいだったが、これは素晴らしかった。

    筆者が建築士ということもあり、冒頭の建物が日に当たる描写からすでに美しすぎる。

    いつまでも売れない古い戸建てに侵入し、絵を描く青年。その家が建てられてから住んでいった3人とその家族や関わった人々の想いが、青年が目にし、触れ、嗅ぎ、感じるものとともに蘇っていく。

    会話が極端に少なく(ほとんどなく)、地の文がひたすら続く。純文学は文章自体を楽しむというのはこういうことか

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    2026年05月13日