小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
森博嗣は約20年ぶりに読んだけれど、相変わらずな感じで安心感があった。
昔、オフィシャルブログでモリログアカデミーをやっていた頃は日々チェックしていた。変わらず、電車をいじって、犬と遊んで、奥さんと仲良くしてるんだな、と。
理系の人らしい理路整然とした考え方で、文章にも押し付けなどがなく、スパッとした切り口で綺麗に話すなと思う。
結局、電車や工作いじって、犬と遊んで、平和にすぎる感じがとても素晴らしい。
ただ、モリログアカデミーの頃は、たしかまだ大学教授だった気がする。大学教授をやめて、小説家やって、今は森の奥で静かに生きて考えてるのか、と。
ただ書いていること、やっていることは変わらず、エッ -
Posted by ブクログ
ネタバレ鎌倉を舞台にした、神様がくれる時帰りが起きるファンタジー。
イケメン神主、美人巫女の兄妹がお仕えする一条神社は聖神様をっている。巫女の汀子が夢で見た人が、翌日訪れてくる。兄の雅臣が祝詞を唱え、巫女の汀子が舞を舞うと竹藪がひかり、行きたい過去を訪れることができる。ただし、ひとを生き返らせるなど、大きな変化を起こす事はできない。
1人目は、高校時代に告白をし、失敗し、校内でその噂が広がり、周りのみんなと微妙な関係になった女性が、その告白を止めに行く話。見事に告白をやめるが、別の男子から告白を受ける展開に。
2人目は、同期の誰よりも早く出世した男性の話。一度は出世話を断ったが、なんだかんだ昇進してし -
Posted by ブクログ
江戸中期から後期にかけての北方探検家 最上徳内 が主人公。
出羽の貧しい百姓の長男でありながら勉学において優れた才覚を見せ、蝦夷や千島列島、樺太などの調査を数多く行った。後に江戸幕府普請役となる。
ちなみに私は勉強不足で 最上徳内 という人物を知りませんでした(^_^;)
江戸に出た徳内は生涯の師となる本多利明の音羽塾に入門し 算術、天文学、測量、航海術などを学ぶ。
天明五年二月、時の老中 田沼意次の肝煎で起ち上げられた蝦夷地見分隊に師の推薦を受け 竿取(測量の為の竿を扱う者)として これに加わり蝦夷をめざして江戸を立った。
拠点となった松前藩では見分隊への監視の目がうるさかった。夷人