小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレp.121
「でもね、よく考えてみろよ。条件はみんな同じなんだ。故障した飛行機に乗り合わせたみたいにさ。もちろん運の強いのもいりゃ運の悪いものもいる。タフなのもいりや弱いのもいる、金持ちもいりや貧乏人もいる。だけどね、人並み外れた強さを持ったやつなんて誰もいないんだ。みんな同じさ。何かを持ってるやつはいつか失くすんじゃないかとビクついてるし、何も持ってないやつは永遠に何も持てないんじゃないかと心配してる。みんな同じさ。だから早くそれに気づいた人間がほんの少しでも強くなろうって努力するべきなんだ。振りをするだけでもいい。そうだろ?強い人間なんてどこにも居やしない。強い振りのできる人間が居るだけさ -
Posted by ブクログ
友達から、【映画見たけどほのぼの癒される感じで良かったよ〜】と言われなんとなく手に取った本でした。
ほのぼの?癒される?いやいやそんな本ではありませんでした。
何気ない天気やお茶の描写を読んでいるだけで涙が湧いてくる、拙い語彙力なので上手に表現できないんだけど、とにかくジーンと静かに魂を揺らされる感覚になります。
特に何も起こってないのに感涙してしまうのは、言葉の紡ぎ方が素晴らしいからなんだなと最後の解説を読んで気づきました。
この小説とは全く関係ない私生活の悩み事についても、この本を数ページ読んだ後はいつもと向き合い方の角度が変わっています。
胸にグッとくるのでサクサク読むことはできず -
Posted by ブクログ
「これはエッセイ?ショート・ショート?それとも妄想という名の暴走?」という紹介文がぴったりの一冊。
くすっと笑える、元気をもらえる、不思議な気持ちになる…素敵な本でした!さくらももこさんとか朝井リョウさんのような楽しいエッセイが好きな人にはよさそう!
最初はわかるわかると読んでいたんですけど、だんだん暴走が止まらなくなっているような…?(それも含めて面白い!もちろんほめています)
最後は何を読んでいたんだという感覚になりました。
才能、運、物言う物、雪強盗、D熱、瓶記、ハッピーニューイヤー、雨季がお気に入りでした!
なぜかいつも自分の並んだレジが遅い。
スプレー運がない、ボタン運がない -
Posted by ブクログ
久々に百田尚樹の小説を読んだ。
やっぱり彼は天才だな。ページを捲るごとに、こんなに心が動かされて涙が出そうになり、かつ日本人であることを誇りに思えることなんて、彼の小説を読むこと以外ではあり得ない。
主人公は国岡鐵造。石油を扱う国岡商店の店主。
自分のため、国岡商店のためを考えるより、日本国のためを優先する男。店員を本気で家族のように大事にし、戦後仕事がなくなっても誰1人として馘首しなかった男。それどころか徴兵された店員の家族に給料を送り続けていた。
国岡商店の店員はみな鐵造に惚れ込んでいて、ここで働くことを誇りに思っている。いいなあ。そんな人の下で、そんなふうに一切の邪念なく働いてみたい -
Posted by ブクログ
面白すぎて読む手が止まらない!
いよいよ明かされた響陣の陽奈との過去と現在に続く背負わされた負債が本当に可哀想で居た堪れなくなる。
陽奈の父のこと、誇りを持つことは大切だとは思うし、現代日本でももっと我々は自分や自分のしている事に誇りを持って生きていくべきだと思うし、誇りを持てる生き方をしていきたいとは思う。
しかし誇りを勘違いした見栄は違う。
しかも実の娘を巻き込むような、己よりも辛く苦しい生き方をさせるような事をよくさせたなと思う。
京八流が元来継承戦がなく協力する事を考えられていた事や奥義の引き継ぎについてのことなど慈愛に満ちたものであった。
幾星霜を経て重なり合った「武曲」「貪狼」 -
Posted by ブクログ
「100分de名著」をきっかけに再読。番組での多部未華子さんの朗読がすてきでした。
ひとつの出会いが百万回の生を凌駕する物語。初読はかなり昔だけど、もう子供ではなかったはず。既に「永遠の名作」「究極のラブストーリー」みたいな位置づけにあって、ひねくれものの自分は、恋愛至上っぽい展開がなんとなく苦手だなあと思ったりしました。
改めて読むと、そもそも「出会い」にたどり着くまでの設定が理不尽、不条理そのもの。読む側は「そういうもの」としてなんとなく読んでしまうこともできる。でも「そういうもの」を創り出す側は違う。底知れない隔たりと、そして、その深みを見つめる「100分de」の解説が印象的でした。
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Posted by ブクログ
辻村深月先生の作品は、本当に不思議だ。何回も色々な人の人生を経てきているとしか思えない解像度の高さ。だからこそ、読むと琴線に触れ、考えざるを得なくなる作品を生み出すことができるのだと思う。
全7編の短編集だが、これから読む方にはぜひ、できるだけ通して読んでほしい。どの家族も「家族」だからこそのぎこちなさを抱えており、それでも色々な出来事を経て「家族」として生きていく姿が描かれている。
これはフィクションだけれども、きっとこの世のすべての家族に物語があるのだろうと想像力を掻き立てられるような、そんな本だった。
「トラブルを回避するのではなく、トラブルから何を学び何を得るのか」
頭ではわかって -
Posted by ブクログ
ホテルを建て直すためにサウナを作る!?
事業家のサウナ立ち上げのリアルがギュッと詰まってる最高な本。
-建設会社に騙されたり
-運用始めたらカッコいいウッドデッキが仇となったり
-アウフグースのプロが内から生まれたり
-水風呂にこだわり縁から達成した件
-口コミをめちゃ大切にしてる姿勢
-最後のスライドで、細部のシステム化めちゃ頑張ってる件
-最後は人
など、めちゃくちゃリアルで面白かった。
また、投資回収か7年という胆力がすごい。
自分もサウナ作りたいなーなんて思っていたが、
まだまだ胆力が足りない気がする。熟成させていこうと思った。
いつも整わせて頂いているサウナへの感謝が高まりま