ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 風と共に去りぬ (三)

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    南部における白人の裕福な暮らしとは、黒人奴隷の過酷な強制労働の上に成り立っていた。裕福な家で育ったスカーレットは、南北戦争を経て奴隷を失ったタラ農園へと戻った。連合軍が大敗した戦争が終わりつつあるところでこの巻は終わる。南部の敗北により南部は北部の植民地となり連邦によって改革がなされていくのだが、リンカンが射殺された後に大統領となった人物は、南部に融和的で、南部から連邦は退き、その後、ジム・クロウ法などが制定され、それは1960年代の市民権獲得まで続く。

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    2025年12月17日
  • 坊っちゃん

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    坊ちゃんは無鉄砲な性格から子供の時から損ばかりをしてしまいます。小学生の頃は、何か問題を起こしても母親が一緒に謝ってくれましたが今度はそうはいきません。なぜ無闇をしたのか深い理由があったわけではなく、自分の心のまま好きか嫌いかで行動を決めてしまいます。この小説の最後では坊ちゃんは仕事を辞めて、東京に帰ります。無鉄砲な性格の坊ちゃんの一時的な願いは叶ったものの、結果的に損をしてしまったお話です。
    短期は損気になります。周りや自分の感情に振り回されることなく、理由をもちながら行動をしていきたいです。

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    2025年12月17日
  • 普天を我が手に 第一部

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    大正天皇が崩御されて間もなく、この世に生を受けた4人の赤ちゃんとその家族の物語。全員反戦派。第一部は昭和元年から張作霖爆撃、5.15事件、2.26事件、日米開戦まで。

    竹田耕三は財閥の銀行一家の三男。陸軍。クーデター未遂があった時に金庫から計画の概要を盗み出して上部に通報し、未然に防いだはいいが、そのために恨みを買い地方に飛ばされた。その後アメリカ駐在。体のいい左遷。

    矢野辰一は金沢の任侠親分。組合潰しなどしているうちに、反共産主義の政治団体に関わるようになり、最終的には開戦ぐらいの時に命を落とす。

    森村タキは女性開放運動をする群青という雑誌の編集者。いろいろあって、刑務所にも入り、最後

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    2025年12月17日
  • ライオンのおやつ

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    人生で一番泣いた本。ここ最近の私の死生観にとても近いものを、今このタイミングで読めたことが、巡り合わせだと思った。死ぬことはすなわち生きること。対極にあるのではなく、地続きに存在するもの。性についての描写があることも、つまり人間、という感じがしてよかった。そういったことを交えずに書けば、綺麗な話になるかもしれないが、生きることを描く上で、普通に転がっていることなのだから、敢えて省いていないのが良い。(それを、下ネタ、とも言いたくない)こうやって死ねたらどんなに良いだろう。間違いなく、これから死ぬのが怖くなるたび、思い出す本。あと、相変わらず食べ物、匂い、風景描写が好きすぎる!お粥を食べたくなっ

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    2025年12月17日
  • この夏のこともどうせ忘れる

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    短編集なのですが、どのお話もここで終わるのか…!と震えました。

    この登場人物の“秋”を知りたいと思わされるのですが、タイトルの「この夏のこともどうせ忘れる」。。。

    10代の頃の特別な時間の流れ方と感情の揺らぎを体験させていただきました。

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    2025年12月17日
  • どんぐり いちご くり 夕焼け つれづれノート(11)

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    9.11の事が少しだけ書いてあったり、過去に起きた出来事を読みながら思い出す。
    当時見たニュース映像を思い出した。忘れられない。

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    2025年12月17日
  • ブレイブ・ストーリー 中

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    RPGをプレイしているかのような読後感。
    ボリュームがすごいけど、それを感じさせない面白さ。
    中巻ではやっと冒険らしい冒険が始まった!という感じ。

    ワタルがの行動がやっぱり子供だなぁと思う部分もあったりするけど、時折小学生とは思えない行動をとったりして、この冒険を通じて確実に成長しているのが分かる。
    一緒にいる仲間たちが良い雰囲気というか、ワタルをいい感じに成長させてくれてる気がする。
    この巻は偏見や差別とか辛い出来事が多かったし、最後には不穏な感じで終わったけど、最後はどうかハッピーエンドになりますように!と願う。

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    2025年12月17日
  • 桐島、部活やめるってよ

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    どうしてこんなに色々なタイプの人間の心情をピンポイントに書き分けられるんだろう、というのが最初の感想だった。

    高校生における「上」と「下」のグループ。
    それぞれの立場が胸にせまるほどリアルに描かれていて、のめり込むように読んでしまった。

    序盤の章で出てきた人物が、後の章で別視点から書かれていたり、読んでいくうちに物語全体の輪郭がはっきりしていく物語だった。

    自分が好きと思ったものは、人が何と言おうと好きでいい。自分の中に確固たる「やりたいこと」がある人物は、見た目がどうであれかっこいい。

    物語全体から、そんなメッセージを受け取りました。読んで良かったです。

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    2025年12月17日
  • 月の立つ林で

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    繊細な流れるような文章で読みやすく、また登場人物たちの心の内が手に取るように伝わってきて、涙涙の1冊でした。

    各章の主人公たちは皆少しずつ不器用ででも優しくて。
    そんな彼らに、私や私の家族を重ね合わせて色々な思いを馳せるという素晴らしい読書体験ができて幸せな時間でした。

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    2025年12月17日
  • うたうおばけ

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    ずっと読みたいと思っていて、たまたま古本市で見つけた。そこの店主からのひとことに
    「悲しい日も嬉しい日も全力で過ごして
     日々に彩りを与える
      くどうれいんさん 大好きです」
    とあった。
    読後、自分も大好きです!と伝えたい。


    はぁ〜、読み終わってしまった。

    読み終わることがこんなに悲しい本は久しぶりかもしれない。

    何気ない日常の中に宝石は落ちている。

    それを自分も綴りたい。

    何度もこの本は読みかえすだろう。

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    2025年12月17日
  • 栄光のバックホーム 横田慎太郎、永遠の背番号24

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    【恥ずかしくない毎日を生きたいと思う本】

    -感想-

    この本を手に取ったとき、1番ライト高山俊、2番センター横田慎太郎。2016年の開幕戦を思い出した。

    脳腫瘍での闘病の際、家族で乗り越える姿、その裏側が記されており、野球引退を決め、鳴尾浜での奇跡のバックホームが生まれるまで、ずっと涙が止まらなかった。

    同じ病で苦しんでいる人の目標になる。自分の生き方を新たに定めて、野球引退後、講演会活動を続けていく。残りの人生と天秤にかけながらも、精一杯生きた。

    ずっと一緒に走り続けた母が見た、横田慎太郎と家族の生涯28年のストーリーは、努力と奇跡で満たされたものだった。

    自分の生きる時間をもっと

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    2025年12月17日
  • 小説

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    小説の小説による小説のための小説。

    「殴られたような驚愕」なんて言葉、大袈裟すぎるじゃないかと思っていたのにこの本で経験してしまった。
    大袈裟でもなんでもなく気づいたら息が止まっていて驚いた。

    小説の意味、言葉の意味、読むこと、書くこと、感情、、
    全てにおいて考えさせられた。


    ここから下は個人的な感情ですが
    本を読み始めたきっかけが同じだったため主人公が迷走した感覚などがわかってのめり込めた。
    のめり込んで楽しめる、というよりは常に後ろから刺されそうな緊迫感があった本。
    自省・自嘲の表現も多く、全てが自らにのしかかってくるので言葉が鋭かった。

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    2025年12月17日
  • 月とアマリリス

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    山中で見つかった死体。埋めた加害者は被害者でもあり…。雑誌記者の飯塚みちるは事件を追ううち、自身の学生時代のつながりに気づいていく。
    加害者と被害者の境界が曖昧になるというか、被害者に同情の余地があるというべきか。犯罪を犯す経緯心情について考えさせられる話になっている。感情移入しやすく、読みやすいと思う。

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    2025年12月17日
  • 六番目の小夜子

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    ネタバレ

    この作品は、三年に一度選ばれる「サヨコ」という存在を巡る物語です。選ばれた生徒は、誰にも知られずに「あること」を実行しなければならない…。そんな不思議な伝統が受け継がれる高校が、物語の舞台となっています。

    読み進めるうちに強く感じたのは、学校という空間が持つ、あの特有のそわそわとした懐かしい空気感です。代々受け継がれてきた伝説の不気味さと、そこに生きる登場人物たちの瑞々しさ。学生時代にしかないきらめきが溶け合う世界観に、ぐいぐいと引き込まれてしまいました。

    すべての謎が綺麗に解明されるわけではありませんが、七不思議や都市伝説にわくわくしたあの頃の感覚を思い出してページをめくる手が止まりませ

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    2025年12月17日
  • 大観音の傾き

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    何をきっかけに手に取ったのか覚えていないが、新しい形の3,11小説だと思った。大観音が傾いてるのではという、真偽不明のアイディアが秀逸で、予想を裏切る展開に次ぐ展開で、最後まで興味深く読むことができた。セリフや描写もとてもよくできていて、震災を生きた人々の息吹が随所に感じられて、心が揺さぶられた。縁あって出会ってよかったと思える、とても素敵な小説だった。

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    2025年12月17日
  • 自閉症の僕が、今も跳びはねる理由

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    NHKテレビのアーカイブでの再放送で紹介された東田さんの著書である。この本を読んだ自閉症の子どもをかかえる親の話が映像で描かれていた。この本では自分の自閉症の特徴をQ&Aで答えているので、読む人にはとてもわかりやすい。

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    2025年12月17日
  • 剣客商売一 剣客商売

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    久方ぶりに再度。

    何回読んでも面白すぎ!

    秋山小兵衛、秋山大治郎、三冬…みんな格好良く色気がある。

    おはるさんの「あい、あい」という返事姿がまたなんとも良い。

    剣客商売シリーズも途中で止まったままだから再読しないとね。

    「剣の誓約」「まゆ墨の金ちゃん」「女武芸者」「御老中毒殺」が印象に残る。


    ぜひ〜

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    2025年12月17日
  • さかさ星

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    ネタバレ

    黒い家の恐怖を超える恐怖はないけど、呪術の蘊蓄や、曰く付きのあれやこれ、その背景や因果関係が本当に面白かった。ホラーというより、ゴシックホラーテイストミステリーで、呪いの大元を探せ!的な感じ。
    二部作ということで、消えた月震や入場することなく退場した日震との対決を楽しみに次作を待つ!

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    2025年12月17日
  • 好日日記―季節のように生きる―(新潮文庫)

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    地球の地軸が23..4度傾いて、自転しながら、太陽のまわりを公転している限り、季節はめぐる。
    特に日本人として二十四節気が感じられるのは、幸せだ。
    だからこそ季節の中でゆったりと生きていけばいいと思った。

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    2025年12月17日
  • ハウスメイド

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    面白さと読みやすさで言えば満点かなと。
    翻訳ものとは思えない軽快でポップな文章で読むリズムが生まれて、分厚い割にはあっと言う間に読みおわる。
    前科持ちのミリーがハウスメイドとして働く家で起こる違和感。
    雇い主のニーナがあまりに別人格になる異常者に対してとんでもなく優しくてイケメンな旦那のアンドリューという設定の時点であまりにおかしな組み合わせ。
    大方予想出来そうな展開で、きっとこうだろうなと思う人は多いが、その更に深いとこまで連れていってくれます。
    人間の恐ろしさと狡猾さが最後の章でわかった時の自分への哀れさというか、わかったつもりになった読者を少し叩き落としてくれる感じに鳥肌が立ちました。

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    2025年12月17日