小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
小学校以来7年ぶりに東京で再開した二人が、思いつきで京都に行って、かつての修学旅行先を一緒に回る物語。京都駅や二条城、四条烏丸や平等院などいろんな場所が出てきて楽しめます。ただ二人がついている嘘は最後まで明かされず、小学校での思い出が時折挟まって、ちょっとしたミステリーのように、嘘が解き明かされます。
主人公のように、この人に褒めて欲しいからいう通りにするとか、怒らせたくないから言いつけを守るとか。そして自分で選んだものって何もなくない? 自分にとっても仕事の先輩だったり、偉い人だったり、先生だったり政治家だったり。
自分で考えて選ぶことって、自分であるためにきっと必要なのかもしれない。そして -
Posted by ブクログ
中学生の時に1度読み、社会人になって再読。
中学生の私には平坦で退屈な印象を持っていたと記憶しています。当時の私の鈍く健やかなメンタルは、主人公の繊細な感覚や物語全体の暗さや明るさをはじき飛ばしていたのでは無いかと思います。あるいは、「私は誰かに諭されなくても上手くやっている」という幼いプライドが言葉を直視することを避けていたような気がします。完全に反抗期でした笑
社会人の今、再び読んでみると、まいの気持ちに共鳴しておばあちゃんの言葉の一言一言が心に染み渡りました。自身の感性の成長と社会の中で受けた小傷を認識して、私も魔女トレーニングが必要だと思いました。
心持ちの教科書として読み返せるように -
Posted by ブクログ
ネタバレ2作品から成る。
ネクロマンシーは降霊術のこと。主人公がひょんなことから呼び出してしまった祖母の霊。学校に行かなくなった息子と過ごす水曜日に呼び出す事が習慣となる。主人公の日常と祖母の思い出、息子や夫とのやりとりなどが描写され、息子が何となく学校へ行けるようになったある日、主人公が祖母に向かって告げる一言とその結果がよかった。祖母はしゃべらないのだけど、心が通じている感がよかった。
「森と百式」も精神世界的なところがあるのだが、百式がえ?というものだった。たとえに出てくるロードオブザリング、もう一度見たくなる。
この作者の感性が私好み。しばらくしたらまた読みたくなる作品だと思う。 -
Posted by ブクログ
昔映画で見ていたので万城目学作品は好きだけど買ってまで読む事は無いと思ってました。
しかし、角川書店とカルビーのコラボにより、ポテトチップスの表紙カバーとなっていたので購入してみました!!!
→しばらく積読となる・・・
映画を見た時の記憶も薄らぼんやりとしており、荒川良々さんや濱田岳さん、栗山千明さんが出演していたのが記憶にあります。
本書を読んだ感想としては、長い時を超えて映画の事もぼんやりしていて逆に楽しめた!!!
といった感じです。
まず、話のテンポが良くて行のエスカレーターに乗ってるような感じで次から次へと文章が入ってきました!
それと、ホルモーって何?
不思議な伏線が散 -
Posted by ブクログ
これを読んだらスマホは絶対に落とせない!
全世界でどれくらいの人がスマホを落としているのだろうか?
「たまたま善良な人に拾われて良かったね」と思っていたら…。
非常に恐ろしい事ですねぇ〜。
さて、本編ですが
A-犯人=スマホを拾った人
B-被害者=スマホを落とした人の彼女「稲葉麻美」
C-刑事=死体発見の所轄署の刑事「毒島と加賀谷」
と交互に話が進んで行くがどこで繋がるのかハラハラドキドキの展開で先を早く読みたくなる。
そして終盤にどんでん返しが待っている。
解説者も「ミステリー色が強いサスペンス小説」と太鼓判を推している。大変満足でした。 -
Posted by ブクログ
小説紹介クリエイターのけんごさんのオススメ本。
生前の罪により輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。だか、天使の抽選に当たり自殺を図った少年の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならない。
児童文学を執筆している著者だからか読みやすく分かりやすい表現をされているのが特徴でした。勝負事は白黒と言われるが世の中には季節、風景、心情、気分など様々な色がありカラフルそのものです。どんな色にもなれる、どんな色にも染まらない、自分は自分らしくと言われてるような気がしました。
学生の多感な時期、人生の帰路に立った時、疲れてる時に読みたかった。きっと前に一歩踏み出す勇気が貰えたと思うそんな一冊でした -
Posted by ブクログ
あの日の風を描く
最後まで読んで納得のタイトルでした。
日本画の世界に復元する仕事があることは知っていたけど、復元模写という言葉を、この本を読んで初めて理解しました。
しかも、経年劣化等で欠けて失った部分を、作者の人物像や時代背景から推測して補う、想定復元模写というものがあることを知り、その達人技に驚愕しました。
今回の模写制作は学生がやっていますが、主人公は自分に引け目を感じるほど劣等感を抱いていて、復元模写に参加することを最初は不安に感じていました。
それでも美大生であるので一定の実力はあり、努力を重ねて最終的に相当のレベルに達していると思います。
出来上がった時の感動は、出来上が