小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ三浦しをんさんといえば私は月魚なのですが、世間では舟を編むが代表作なようではないですか。ということで映画化もしているこちら、読んだことないし読んでみよ!と思い立ったわけですが、さすがの1冊でした…。普通に泣きました。だってこんなん歴史やん!まさか作中で主人公たちがこんなに年取ると思わんやん!
辞書を作る才能を見出された主人公、辞書を作るに人生をかけてきた2人、取り巻くまわりの方たちもみんなみんな良いとしか言えないです。それぞれの視点で物語が進んでいくのも好きな形式です。遊び人な先輩も大事なキーパーソンだし、ロマンチックな出会いをした主人公とヒロインもまた大事な2人です。辞書作りにヒロインが必要 -
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人を愛することに理由はあるのだろうか。人を愛するというのは自身の生きる意味を見出すために必要な極めて本能的な営みであり、そこに理由など求めてはいけないのではなかろうか。とはいえ自分ではない他人を愛するということは極めて難しい。自身とは異なる考えを持つ一方で、いくらをもってしてもその考えを理解し尽くすことはできない。己の考えを理解し尽くせぬのと同様だ。たとえどれだけ互いの愛が互いにとって疑いのないものであったとしてもそれを証明するものは何一つないのだ。だからこそ互いの意思疎通が重要であるのだと認められているのであろうが、かえって過度な意思疎通もまたその愛に疑念を生じさせうる余地があるようにも思わ
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これはすごい。この一冊は、私の人生の指標になるほど大切な気づきを与えてくれた。
著者岸田奈美さんの、創作小説といわれても遜色ないほど、波瀾万丈な人生を面白可笑しく描いた、でも涙せずにはいられない大傑作エッセイ。
普段はエッセイを読んだり、買ったりしないのだが、タイトルにどうしようもなく惹かれて読んでみた。読むペースがゆったりな私が、半日で読み切ってしまうほど没頭してページをめくり続けた。
たくさん傷ついて、たくさん苦しんだ岸田さんだからこそ、誰も傷つけない、皆んなを笑顔にする文章が書けるのだと実感させられる。
人が背負う傷は、恥ずかしいものなんかじゃない。生きてきた勲章であり、強みにも変 -
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ネタバレすごく面白かった
各章で出てくる「汚れ」
それを隠そうとする当人の弱さだけでなく、その周りにいる人物さえも不気味さを覚えた。
汚れた手を「汚れたけど洗った手」ではなく
「元から汚れていなかった手」にしたいという
人間の本性のようなものがこの作品からはすごく伝わった。
個人的に好きな編は「ミモザ」だと感じた。
本書(文庫本)の解説にもあったが
「悪い事をしたから悪いことが起きるとは限らない」
という瀬部の発言には、正直恐ろしさを感じた。
しかし「人の弱さを利用する人間」だけを恐ろしいと感じたのではない。私は利用された人間は自らも逃げ場を消してしまう現実に恐ろしさを感じた。 -
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あ〜あ
人生が5回くらいあったらいいのになあ!
そしたらあたし
5回とも違う町に生まれて
5回とも違うものをお腹いっぱい食べて
5回とも違う仕事して・・・
それで5回とも・・・同じ人を好きになる
久保帯人.BLEACH.237話.井上織姫
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・・・ただし、腐れ縁の悪友もセットである。
あの時の「もしも」を題材とし、異なる世界に夢を馳せる。もしあの時、違う選択肢をとっていたら私は薔薇色の大学生活を送っていたに違いないと。もしもの世界が四畳半を通してつながる。そんなおはなし。
さて、本作はパラレルワールドを題材とした作品である。主人公は冴えない大学生である。取得単位は恐る -
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国際ブッカー賞翻訳書部門受賞作。
今、台湾文学がアツい。
日本人として台湾文学を読むとき、そこには日本で失われたノスタルジーを台湾に見出す。
その上で、本作に描かれている台湾の風景も、すでに失われている。
失われた風景もあるが、残される食文化がある。
本作は「食」「鉄道」そして「シスターフッド」が描かれる。
それに加えて、失われた風景のノスタルジーがテーマにあると思うのだ。
舞台は戦前、日本統治下の台湾。
著作が映画化された女流作家の青山千鶴子は講演に招致され、一年以上台湾に留まることになった。
通訳の王千鶴とふたり、台中に留まりながら台湾西海岸を北へ南へ鉄道に乗り、