【感想・ネタバレ】夏休みの殺し屋のレビュー

あらすじ

殺し屋しながら推理します…シリーズ第4弾

奇妙な依頼の数々に、彼らはついつい「推理」をしてしまう……。

殺し屋が日常の謎を解く異色のミステリー短編集。
人気シリーズ第4弾!!

人知れず副業で殺し屋稼業を営む富澤允と鴻池知栄。二人のもとに届く殺害依頼はいつも謎めいている。
畑に人形を埋め続けるターゲット、死体に椿の花を添えて欲しいというオプション、“夏休み”期間限定の殺害──。

【目次】
近くで殺して
人形を埋める
残された者たち
花を手向けて
夏休みの殺し屋

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Posted by ブクログ

すごく読みやすく、分量も多くない。伏線回収もしっかりあり、良かったです。殺す場面というより、どうしてその依頼をしたのかという謎に焦点を合わせた作品なので、グロ描写もほぼなく、ライトな感じだと思います。これが続編っぽいので、前の作品も読みたいです

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2025年08月03日

Posted by ブクログ

富澤允と鴻池知栄の殺し屋物語の短編集。
それぞれのグループ(?)の依頼案件が交互に置かれているが、最後の「夏休み中に」というオプションが付いた案件には、接触はないものの両者が関わっており、任務完了後に経緯を推理する場面まで描かれているのが他とは違う。
倫理的にはものすごく良くないにも関わらず、彼らに肩入れしたくさえなるのはどうかと思うが、それを脇において楽しんだ。

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2025年07月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一風変わった推理もの。シリーズは全て読んでいるが、時間が経ちすぎて、覚えていない話もある。殺し屋がお休みしているので夏休みか、と思ったら、そんなことはなかった。
殺し屋の富澤と鴻池、両方が出てくる。

1近くで殺して
富澤サイド。オプションが第一発見者を指定するもの。このオプションは予想外だった。事件も割と複雑で、全容が見えるまでは時間がかかる。
2人形を埋める
鴻池サイド。今回の連作短篇は家族を失う、という話が多い。1も兄の復讐だし、2も子どもを失って精神のバランスがとれなくなった女性がターゲット。精神のバランスが失われて、そういう行動する?と思ってしまうが、私の想像力が足りないだけかもしれない。
3残された者たち
これはどちらサイドだろう。何となく富澤サイド、だと思っている。塩野と平松の腹の探り合いが面白い。最後の若葉のつぶやきも。ちょっとブラックユーモアな感するする。
4花を手向けて
鴻池サイド。オプションが椿の花を手向けて。鴻池は富澤と違って1ヶ月の猶予で金額が100万安い。依頼者は何となく予想がついたが、雑談の選挙の話が関わってくるとは思っていなかった。鴻池の顧客サービスがよい。プロだ。
5夏休みの殺し屋
両サイド。どちらも料金2倍のチャンス?効率的には富澤が美味しい。本当に小沼が狙っていたなら(多分そうなんだろうけど)憔悴してみせたのは演技なのか。それも怖い。小さなことだが、誤字を発見。225ページの坂木棗が坂本棗になってる。

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2025年06月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

かなり読みやすく、思ったより面白かった。
心理戦はないし、あっさり殺しやす過ぎだけど、その件の背景を推理していくのは面白く、構成も良い。
シリーズ、他のも読んでみようかな。

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2025年05月11日

Posted by ブクログ

ロジックをもてあそぶみたいな2組の殺し屋さんたち。
性別も、殺しを請け負うシステムも違う2組なのにw
シリーズも回を重ねて来て、いろんなパターンが出て来てうならされる。
いいねぇ、同じパターンが続くのもいい意味のマンネリで安定感があって好きなのだけど、今回みたいに新鮮なパターンがあるのも好き。
今後がどうなっていくのか、2組が共闘したり、あるいは敵対することがあるのか、興味津々。

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2025年05月01日

Posted by ブクログ

タイトルから想像していた以上に、お話にバリエーションがあってすごく面白かった!殺し屋視点の話と、それ以外の人の視点も混じっていて飽きないし、殺し屋が依頼の裏にある事情を推理する構成が新鮮。特に「残された者たち」が最後まで真相が分からなくて意外性のあるラストに楽しめた。

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

殺し屋のお話にしては、あっさりとターゲットは殺される。殺し屋稼業のあれこれが書かれているのではなく、ターゲットを調べるうちに分かったことから依頼人や背景を推理していく様は読みやすくて面白い。好きなシリーズものです。

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2025年07月27日

Posted by ブクログ

夏休みを舞台にしたミステリー短編集。幾つかの短編ストーリーがあって本の中盤辺りから少し複雑に絡み合った内容に、とても面白かった。残念なのは誤字が結構あった。季節的にちょっと読むのに良い。

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2025年07月22日

Posted by ブクログ

シリーズ4作目、こんなにもすんなりとテンポよく読める文章ってなかなかなくて、待望の新作でした。夏っぽい気候になってきてから一気に読んじゃおうと取っておいて良かった〜〜〜!

殺人に対して、情を入れることなく殺し屋らしく、ビジネスライクに描いているところがわたしは好きです。
死を扱いながらも、良い意味で軽やかで不思議な感覚。殺し屋という物騒すぎる副業をテーマにしているはずなのに、するすると推理小説の楽しさだけを味わえるっていいとこ取りみたいで…笑
副業 殺し屋たちを、殺し屋として知ってる人たちの殺人に対する感情や倫理観などを考える間もなく、依頼に至った背景に対する謎やその推理という、この小説の”本編”へ自然とフォーカスが向けられる構成の秀逸さに毎度新鮮に驚けます。

そして、読書の相棒はお決まりのビーフジャーキーでした!

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2025年06月26日

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ドラマがあるなー。
今回は最後に世界が繋がって、お?って思いました。畑に人形埋める話は、母親の心情寄りになってしまい切なかった。

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2025年06月08日

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副業は殺し屋の
彼は富澤允 彼女は鴻池知栄
事件は5件いや6件か?
どちらかが受けたのは3件
2人が受けたのは1件じゃなくて2件か……
もう1件は誰の仕事でしょうか?

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2025年06月03日

Posted by ブクログ

おおー相変わらず面白い。
特に表題作がよくできていて、その見事な着地に拍手を贈りたいくらい。
殺し屋である富澤と鴻池のキャラも良い。
ドライで有能なんて最高じゃないか。
殺し屋を主人公に据えてるくせに、物語の9割を推理パートに、残り1割を殺害パートに充てるという狂った構成ホント好き。
この人の作風というかロジックは、何年経っても飽きないな。
次回作も楽しみにしてます。

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2025年05月26日

Posted by ブクログ

夏休みの殺し屋という本(ミステリー雑貨の本)で少し怖い場面もあるしくすっと笑う要素も盛りだくさんなこの夏休みの殺し屋の本はおすすめで星4をつけてしまいました。みなさんも読んでみてください。あと(ゆう)にも追加コメントお願いします。\(^o^)/

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2025年05月22日

Posted by ブクログ

殺し屋シリーズ第4弾

作者とタイトルから
面白そうと思ったけど、
シリーズものだったので
最初からよんで、ようやく本書に。

今回も最後の章で、
案件のニアミスがありましたが、
仕事自体はそれぞれ淡々と。

仕事後の考察が同じ結論で
思考が似過ぎていて笑うしかない

鴻池さんは報酬をもらえたのかな
ネット通販だから先払いなのかな。

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2025年05月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 帯によると、「殺し屋探偵」シリーズだそうです。第4作『夏休みの殺し屋』は、前作と同様に嬉しい文庫オリジナルで登場だっ!

 いちいちシリーズを未読の読者に配慮しないが、今回も2組の殺し屋一派の豪華共演である。第1の殺し屋・富澤一派と、第2の殺し屋・鴻池一派。なお、一派と書いたが、どちらも殺人の実行者は1人だ。

 富澤の仕事「近くで殺して」。ん? 前作には「遠くで殺して」という依頼があったような。舞台は大学。面倒なオプションの理由とは。ありがちな設定だが、金さえもらえば、依頼者がどうなろうが冨澤の知ったことではない。

 鴻池の仕事「人形を埋める」。確かに奇妙だが、どうしてその行動にこだわる? ターゲットの境遇には深く同情してしまうが、もちろん鴻池は同情などしない。金さえもらえば、依頼者がどんなに身勝手だろうと、淡々と殺す。

 どちらの仕事か明記されない「残された者たち」。ありがちな会社内の設定だが、簡単に殺し屋に依頼するのはありがちではないよねえ。

 鴻池の仕事、ターゲットの死体に「花を手向けて」とは? 石持さんご自身の某シリーズを彷彿とさせる、短編にはもったいない気がする設定。現実を見るに、絵空事とは言えまい。結果的に、殺し屋が役に立った珍しい話か?

 前作同様、最後に2人の殺し屋がニアミス(?)する表題作。学校という閉鎖的な空間。現実にここまで酷い例は…ないとは言い切れない。それにしても、彼らが年間何件受けるのか知らないが、こんな偶然あるか? 知らんけど。

 殺人という行為を、あまりにも軽く描く、ミステリーというジャンル。中でも飛び切り軽く描く、このシリーズ。警察の面目丸潰れはいつまで続くのか? 前作の感想を流用した手抜き感想で済ませてすみません。

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2025年05月10日

Posted by ブクログ

2025.04.19
軽快で訓みやすいけど、人間のドロドロを扱っていて怖さもあるというシリーズの最新作。
殺し屋が殺意の背景を想像するくだりが毎回楽しい。文庫書き下ろし

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2025年04月19日

Posted by ブクログ

殺し屋シリーズ第4弾。 内容は前作までと同様、表向きは普通の人が副業として営む殺し屋稼業において、ターゲットを調査するたびに出くわすちょっとした謎を推理する話。 今回もやはり接点のない同業の殺し屋2組がそれぞれの仕事でそれぞれの謎を解きつつ、たまに標的を交えたクロスオーバーが発生したり。いつか最終回が来たらお互いに殺し合うのかな?そんなわけはないけど、とりあえずはいつか相まみえるその時を楽しみに次作を期待。

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2025年04月13日

Posted by ブクログ

二組の殺し屋、この夏は、暑い。こんな時に読むのは良いかも、塚原の「依頼が来たぞ」から始まる物語。どんな依頼かと思う、殺し方もいろいろある変わらず楽しめる。

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2025年09月09日

Posted by ブクログ

よく読んでた作家さんの本で、装丁が好みだったので手に取った本。相変わらずとんでもない設定の本書くなぁと思っていたらシリーズだったらしい。なんとなーく読んでたけど、最後の一編がすごく面白かったので、早速最初から読んでみよう。

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2025年08月29日

Posted by ブクログ

殺し屋が殺害依頼の気になる点をあれこれと推理する短編シリーズの第4短編集。
肝心の暗殺はサクッと成功する場面がおざなりに描写されるだけ。暗殺が成功するかどうかハラハラしながら読むことは、今後も無いのかな? 別々の依頼者が同一人物への殺害依頼を富澤と鴻池に出して、どちらかが成功してどちらかが失敗するけど、殺し屋が誰なのか依頼者はしらないから、富澤も鴻池も成功報酬を得る…ということならありそう。
ともあれ、マンネリ気味になりながらも、相変わらず飛躍気味の論理展開に苦笑しながら楽しく読めました。

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2025年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【収録作品】近くで殺して/人形を埋める/残された者たち/花を手向けて/夏休みの殺し屋

副業で殺し屋稼業を営む富澤允と鴻池知栄の話。シリーズ第4作。
「近くで殺して」 富澤允。オプションで殺害の日付・時刻の報告と第一発見者の指定。
「人形を埋める」 鴻池知栄。畑に人形を埋め続けるターゲットの行動に不審を抱く。
「残された者たち」 被害者の同僚たちと妻の独白。
「花を手向けて」 鴻池知栄。死体に椿の花を添えてほしいというオプション。
「夏休みの殺し屋」 富澤允と鴻池知栄。期間限定のオプション。

二人と仲間たちは、淡々と「仕事」をこなすだけなので、ターゲットの情報が入ってもウェットにならず読みやすい。パズルのような物語として楽しめるのだが、それでいいのかなというもやもやも残る。

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2025年05月24日

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