感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年05月04日
それぞれの短編ごとでも十分に面白い話だったが、この本ではオムニバス的な書き方が特に良かった。時系列を変えて、登場人物が再登場している場面もあり、それぞれの短編での繋がりを示唆する伏線が散りばめられていた。そういった驚きを与えてくれる面白さをありつつ、短編はどれも心に訴えかける内容で面白かった。
Posted by ブクログ 2024年04月20日
子供たちとその周りの大人たちが繰り出す小学校の風景。
そこに自分はいないのに
同じ風景を見ていたような
懐かしさがありました。
小さなトラウマが
自分の中にもいくつかあって
時々立ち止まって
考えたりもしました。
もう還暦も過ぎているので
トラウマすらも
チクリと
懐かしく思い出せるのは
ある面...続きを読むでは、忘れてゆくという
神様のプレゼントのおかげなのかもしれません。
息子のピンチに
全力だったお母さんが
とてもとても素敵でした。
私はちゃんと「味方」ができていたかなーって考えさせられました。
親の仕事の本質ですよね。
今からでも遅くないですかね。
Posted by ブクログ 2024年04月20日
オーディブルにて。
短編集やけど、一つ一つが伏線回収があって面白かった。
他の伊坂幸太郎作品に比べると、その時の友達と今繋がっていないなど少し寂しい結末もあるけど、総じてよかった。
ーーー僕は、そうは、思わない。
大人になってからも大事な主張だと思った。
それぞれの話に出ていた、嫌な人間との関わ...続きを読むり方。安斎の否定、久保先生の非干渉、磯憲の救済、謙介の母の報復、色々な考え方があるなと純粋に気付かされた。
断定はできない相関もあるけど、それぞれの話での登場人物が数年後の誰かとして出ていそうで、相関図を見るのも良い。
Posted by ブクログ 2024年04月15日
職場の人がみんな20〜30歳離れているので、同意を求められたり自分の意見を言いづらいことが多い。そんな時は安斎が教えてくれたように、「僕はそうは思わない」と自分を見失わずにいたいと思った。
ずっと文庫本になるのを待ってて、やっと読めた!
Posted by ブクログ 2024年04月14日
人として誰もが一度は考えたことのあるような難しい道徳的な問題に対し、小学生が対峙するストーリー。
登場人物自身の思い出やその担任の先生との会話を聞いていると、私自身が小学生のころを、どんなものだったか、思い出さずにはいられなかった。
5編のストーリーで、それぞれ独特なタイトルがつけられているが、...続きを読む読み進めるうちにその意図が少しずつ明らかになる感覚は心地よかった。
Posted by ブクログ 2024年04月12日
久しぶりに伊坂幸太郎ワールドを堪能した。小学生が主人公の作品は新鮮であり、小学生だった時の自分を思い起こしながら、楽しんだ。こんな素敵な同級生に会いたかったなと思いつつ、今の小中学生にも是非読んでほしいと思った。それぞれのストーリーの重なりの部分、伊坂幸太郎さんの仕掛けた伏線を回収しきれなかったよう...続きを読むな気がしているので、また読み返したいと思う。
Posted by ブクログ 2024年04月07日
いつだって伊坂幸太郎は軽やかな表現で己の未熟さに気づかせてくれる。
特に小説は特定の人物視点で固定化して物事を見てしまいがちになるけど、それは避けるべきだと磯憲先生が教えてくれた。
ただの短編集じゃなくて、書く作品の登場人物が同書内の別作品とリンクしてるのも遊び心があって面白い。それも含めてまた読み...続きを読む直したい
Posted by ブクログ 2024年04月06日
素晴らしい。
先入観が最大の敵。まさにその通り。
ここまで自分の考えと一致したメッセージを
ズバッと伝えてくれる本には会ったことなかった。
各話の終わり方、余韻も伊坂幸太郎味があって大好き。
Posted by ブクログ 2024年04月01日
子どものころは疑わなかった大人がいう「理不尽なこと」に対して、「そうだったよね」と共感してしまう作品。「磯憲」に恩師を重ねる人も多いでしょう。伊坂幸太郎はやめられない。
匿名 2023年09月09日
面白かった。
伊坂先生の作品の中では珍しい感じの方なんだろうか。
物騒な事件もほぼないし、読んでてさわやかな気持ちになれた。インタビューもおもしろかったな。
Posted by ブクログ 2024年05月03日
よく喋る同僚からおすすめされた本
文庫記念ということで、本人インタビューもあり、そういう考えで書いていたのかと読んですぐしれてよかった。
どれもスカッとする内容であり、感心しつつも、さすが伊坂幸太郎と納得である。
逆ソクラテス
先入観
スロウではない
やり直せる
非オプティマス
人間関係において...続きを読むの評判の重要さ
アンスポーツマンライク
1番好きだった。
逆ワシントン
終わり方が本当にいい。やられたーー。
Posted by ブクログ 2024年04月22日
確かに小学生男子は足が速いとモテる。でも小学生女子は足が速くてもモテない。リレーの時だけ声がかかる、当時の私はそれが不服でしたが、今思い出してもやはり不服ですね(笑)
Posted by ブクログ 2024年04月21日
単行本になるのをずっと待って温めておいた本。舞台が学校である+登場人物が幼いだけに他の伊坂幸太郎作品と比べるとウィットが少ないように感じるけれど、やっぱり読んでいて元気が出るような短編が多かった。
自分が小学生の時はどのくらい物事を自分の頭で考えて、どんなことを口に出していたんだろうと思う。
Posted by ブクログ 2024年04月16日
面白かった。初めて伊坂幸太郎さんの本を読んだけど、まさかこんな感じの作品って珍しいんだとわかった。違う作品もみたいな。作品の感想はちょっと大人な子供の日常、常に何か刺激的なものがあって、世界が未知で溢れているような感じ。個人的には非オプティマスが好きで先生に感情輸入しちゃうかも、人間の強さと弱さが見...続きを読むえた好きなストーリー。
Posted by ブクログ 2024年04月14日
発想が面白い登場人物が必ず出てきて、話の展開もどれも面白い 人生における考え方として参考になる言葉も出てくる
アンスポ
→考えさせられる 恩師の言葉や過去の試合中の出来事とその時思っていた感情と現実の出来事が重なっていく様が素晴らしい
確かにこの世界はリスタートできる 反則は取られるが 遅すぎるとい...続きを読むうことはないのだ
Posted by ブクログ 2024年04月14日
伊坂幸太郎は、おふざけと真面目と
楽しさと寂しさと
笑顔と漠然とした不安と
一瞬と永遠と
そんな両極端な感情が同時にやってくるから胸がきゅーってなりながら読んだ。
未知数の小学生に
少し変な大人がしっかりと大切なことを向き合って教えているのがいい。
道を少し外してもみんな明るい未来がありますよう...続きを読むに。
インタビュー読んで思ったんだけど、
私が伊坂幸太郎好きな理由はいろんな感情が抱き合わせになってるだけではなくて、
余白のある終わり方
想像力を掻き立てる終わらせ方だからだ。
Posted by ブクログ 2024年04月13日
子ども視点の小説には少し苦手意識があったので避けていましたがこれは最後まで読めました。
「先入観をひっくり返す作戦」に登場する「ぼくはそうは思わない」というセリフが印象的でした。
Posted by ブクログ 2024年04月08日
子供の頃なら強い人、特に先生や親、中心的存在な同級生の意見は「そうなのかもしれない」と流されていた。心当たりがある。「僕はそうは思わない」そう言えたら、せめて心の中で思えたらよかったのに。ないがしろにされたり、馬鹿にされたり、困っていたりする同級生を何とかしてあげようと画策したりする友人関係がうらや...続きを読むましく思えた。磯憲先生の存在もよかった。子供に読んで欲しいな。
Posted by ブクログ 2024年04月07日
伊坂さんの本は個人的に当たり外れがあったりします。好きな作品ふ抜群に面白く、嫌いな作品は鼻につく。この作品は主人公が小学生ということもあって、その鼻につく要素が、小生意気として受け入れられて、楽しく読むことができました。
Posted by ブクログ 2024年04月07日
先入観。決めつけ。僕はそうは思わない。
人間関係って複雑、めんどくさい。
人と比べてどうのこうの。優越感や劣等感、上下関係や損得勘定。
まぁ本能だけで言うと、異端は排除、弱肉強食の生存競争かな。
群れで生活をしてきた人間の習性。
Posted by ブクログ 2024年04月05日
いそけんの教育観にハッとさせられた。
怒るだけじゃ人を動かせない。その通りだなと思いました。
最後の、電気屋さんの店員さんの伏線回収が見事でした。
Posted by ブクログ 2024年04月01日
優しさとか体面とかではなく、なぜいじめはしないほうが良いのか?暴力で黙らせるのはだめなのか?丁寧に説明されていた。
一番好きなのは久保先生が言った「相手によって態度を変えるような大人になってほしくない」。
そういう大人の、いかに多いことか。まるでそれが処世術と言わんばかりにまかり通っているように感じ...続きを読むる。
そのままの人間性で中高年、老年になると弱そうな若年者や身内に当たり散らしたりと、もう手の施しようがない…。
昭和生まれにも一度、今の価値観で道徳教育して欲しい。
Posted by ブクログ 2024年05月04日
個人的には、「スロウではない」が好き。ラストは哀しさと寂しさが漂うが、心にジワッと温かい感情が広がった。
「アンスポーツマンライクファウル」では、伊坂さんのミステリーワールドを存分に楽しむことができた。バスケの試合や逮捕劇が息をのむようなスピードで展開。そしてラストの章では、やっぱり繋がるのね、と...続きを読む。そして涙とため息が出た。
このラストは現実には難しいとは思うが、読み終えた時、この人を赦したいと素直に感じた。
Posted by ブクログ 2024年05月01日
子ども時代に読むと感じ方が違うんだろうなぁ。
わたしは、少し大人になり過ぎたのかも。
先生にも読んでほしいな。
多角的で柔軟な見方の必要性を物語に織り込んでくれています。
Posted by ブクログ 2024年04月28日
伊坂幸太郎さんの作品ははじめてで、こどもメインのお話が好きでこの本を読んでみました。
最初の「逆ソクラテス」ですが、世の中のステレオタイプをギャフンと言わせたい小学生は本当にいるかどうかわかりませんが、知らない間にいろんな情報によって影響し、あの人はきっとそうだと思い込む人はたくさんいると思います...続きを読む。そこに紀元前のソクラテスの言葉が出てくるとは予想外でした。
「スロウではない」の意味を求めて読み進めると結局最後まで読むこととなり小さな感動とショッキングなネタとなっていました。それにゴットファーザーのコルレオーネのネタではしっかり笑いもあり好きです。
「非オプティマス」は、かなり無理のある偶然性でしたが、最後はスッキリしますね!オプティマスプライムは知りませんでしたが、社会的に言うとルッキズムをどうするべきか、見た目の判断を上手く小学校生活に入り込んできたり、上の立場と下の立場の関係を面白く描いてました。
「アンスポーツマンライク」はバスケシーンから始まり、なかなかあり得ない通り魔事件との絡みはちょっと無理があるように思いました。
最後の「逆ワシントン」は、むかしワシントン大統領が子供の時にお父さんが大事にしていた桜の木を斧で切ったことを、正直に言ったからおこられず褒められたというエピソード。の逆と言うことなんですが、登場した子供たちも悪いことしても正直に言えばきっと大丈夫と思って出来事が起きる、とそこまでは想像できますが、プラスアルファがあり楽しめました。
全体的に誰もがこどものとき感じたコンプレックスがあり、そこを正直に自己受容しているような想いがあったように感じました。こどもが読んでも何か学びがあるように思います。
今度はこどもネタ長編を書いてくれたらいいな!
Posted by ブクログ 2024年04月27日
5つの短編小説が描かれている。子供たちと子供たちを取り囲む保護者や教師といった大人たちが題材となり、人生において大切にすべきこと、忘れないでおきたいことを上手に指し示されている。小学生にぜひ読んで欲しいと伊坂さんは言われているが大人になっても、ふと立ち止まって読んでほしい一冊だった。
特に自分が忘...続きを読むれないで置きたい言葉は、やはり本題でもある「逆ソクラテス」の自分は完璧だ、間違うわけがないと傲慢になってしまうことこそ、最悪なのであるということ。常に考え続ける謙虚な人間でありたい。