【感想・ネタバレ】逆ソクラテスのレビュー

あらすじ

逆転劇なるか!? カンニングから始まったその作戦は、クラスメイトを巻き込み、思いもよらぬ結末を迎える(逆ソクラテス)。足の速さだけが正義……ではない? 運動音痴の少年は、運動会のリレー選手にくじ引きで選ばれてしまうが(スロウではない)。最後のミニバス大会。五人は、あと一歩のところで、“敵”に負けてしまった。アンハッピー。でも、戦いはまだ続いているかも(アンスポーツマンライク)。など短編全5編の主人公はすべて小学生。デビュー20年目の新境地ともいえる本作は、伊坂幸太郎史上、最高の読後感! 2021年本屋大賞第4位。柴田錬三郎賞受賞作品。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

認識反転を楽しめる一作
短編はあまり好んで読まなかったけど、伊坂作品はさすがだなと感じた。

短編の話の中でも、印象を反転させる構図なのに、各話にそれぞれの登場人物を出したりするのは伊坂幸太郎らしいなと思った。

中でもアンスポーツマンライクが一番面白かった。
最後のシーンをバスケのシーンと繋げる発想が天才的だなと。

読みやすさもあり、確かになって思わされた一冊

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2026年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めての伊坂幸太郎作品。とても読みやすかった。本作は短編集で5つの話が出てくる。どの話も読み終わった後に、価値観が変わる、というよりも自分を見つめ直せるようなお話でとても読んでいて面白かった。この本読んだ後から偏見、決めつけに関することが頭にぱっと浮かんでも少し考える時間が頭の中でできた。特に、逆ソクラテスの「先入観」についてや非オプティマスの「人によって態度を変えない」「人間関係で最も重要なのは、評判」の話はとても面白かった。逆ソクラテスの中の決めつけて偉そうなやつに負けない方法として、安斎の言った、「僕はそうは思わない」このマインドは忘れないでいたい。

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2026年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

先入観を壊すことがテーマの作品たち。あっと驚く瞬間というか、自分も先入観を持っているなあと、気づく瞬間があって反省する部分があった。
とくに「逆ソクラテス」と「スロウではない」が好き。
「僕はそうは思わない」というセリフは印象に残っている。あと高城かれんへの印象をひっくり返されたところも。

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2026年04月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 本作は、「先入観」という目に見えない枠組みに向き合う子どもたちの姿を通して、人が他者を理解していると思い込むことの不確かさを描いた作品である。学校という閉じた環境の中で、大人や周囲の評価、さらには同調圧力によって生まれる「決めつけ」の構造が示される一方、「僕はそうは思わない」という一言が、それらに対するシンプルでありながら本質的な異議として機能している点が印象的である。伊坂幸太郎の他作品に見られるような複雑な構成や群像的な展開と比べると、本作は比較的直線的で、テーマがはっきりと前に出ている。そのため、読みやすさを保ちながらも、読者のものの見方に問いを投げかける力を持っている。
 また、作中で明確に語られるわけではないが、「客観的であること」とは単なる中立ではなく、異なる意見を受け入れる姿勢なのではないかと考えさせられる点も重要である。こうした問題意識は、同調圧力やラベリングが目立ちやすい現代社会、とりわけSNSの空気とも重なり、現実とのつながりを感じさせる。
 一方で、人が他者を決めつけてしまう傾向は時代を問わず見られるものであり、その意味で「そうは思わない」と考え続ける姿勢は普遍的な価値を持つと言える。本作は読みやすい短編集でありながら、ものの見方の前提を見直すきっかけを与えてくれる点で、子どもよりもむしろ大人にこそ響く作品だと感じた。

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2026年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

五編の短編からなる短編集で、アイネクライネナハトムジークのように短編同士に繋がりがあるのかなと思いきや繋がらずに終わる。繋がりがあった方が個人的には好きだなと思っていると、最後の伊坂さんのコメントで「これは繋がりがある物語なのね」と先入観をもって読む読者を逆ソクラテスの如くぶち壊したいという旨の発言がありなるほどなと思った。どの編も小学生の日常が舞台となっており、リレーの選手決めの時の緊張感や、放課後の校区外、少ないお小遣いでクレーンゲームをする、など小学生の頃の窮屈感や非力さが、あの頃はすごく嫌だったものの今思うと懐かしくて愛おしい記憶だなと感じた。最後の短編の逆ワシントンは唯一、能力や環境による逆転ではなく、個人の真面目さ正直さに焦点が当てられていて、能力がなくても逆転できるお話として描かれているが、主人公の男の子がワシントンの真似をして正直に謝ったものの理不尽に怒られるところが、世の中甘くないことも描いていていいと思った。スロウではないが一番好きだった。

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2026年05月08日

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