一番の恋人

一番の恋人

小説・文芸
1,760円 (税込)

8pt

道沢一番という名前は、「何事にも一番になれるように」という父の願いで付けられた。
重荷に感じたこともあったが、父には感謝している。「男らしく生きろ」という父の期待に応えることで一番の人生はうまくいってきたからだ。
しかし二年の交際を経て恋人の千凪にプロポーズしたところ、彼女の返事は「好きだけど、愛したことは一度もない」だった――。
千凪はアロマンティック・アセクシャル(他人に恋愛感情も性的欲求も抱くことがない性質)で、長年、恋愛ができないが故に「普通」の人生を送れないことに悩み、もがいていたのだった。
千凪への思いを捨てられない一番と、普通になりたい千凪。恋愛感情では結ばれない二人にとっての愛の形とは。

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一番の恋人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    親に縛られる30歳 という意味で共感ができた。親の理想を子供に押し付けてると感じる点で共感。

    あとは、それぞれの愛があるというのは残酷な面もあるなーと。ハグキスが嫌がられる、自分は好きでしてたら相手にとっては苦痛 なんてつらいんだろう。

    0
    2026年09月05日

    Posted by ブクログ

    息子たちに「勝利」と「一番」と名付けてしまうような父。存在が希薄な母。
    そんな家庭で、男なんだから、男らしく、と言われ続けて育った一番。
    人を愛せない千凪は大変だけど、一番もなかなかだったと思う。
    内容の一部から凪良ゆうさんの「流浪の月」が思い浮かんだ。より感情を動かされたのは、本作。

    0
    2026年06月27日

    Posted by ブクログ

    こんな深い愛があるんだなーと最後じんときてしまった。恋愛感情や性的欲求なしにして、相手をどれだけ大事に思えるか、その人の本質を見ている気がする。
    結婚してるから幸せ、子供がいるから幸せと世間は思う事が多いけど、その2人だけの幸せがこんなに尊いものなんだなと瞼が熱くなった。ラストの2人の幸せそうな掛け合いがよかった。

    0
    2026年06月26日

    Posted by ブクログ

    ぶっ刺さった。刺さりすぎてつらかった。
    たまに自分に向けて書かれた本じゃないかと思える本に出会えるから読書はやめられない。

    結婚して子供を産むのが普通という社会が生きにくい人・男らしいに囚われてる人におすすめしたい。

    このテーマを上手くまとめきってる。

    0
    2026年06月02日

    Posted by ブクログ

    読後、いろいろと考えさせられる作品ですね

    君の顔では泣けない
    君嶋先生の作品は言葉にできない感情に襲われます。
    結構好きです。

    あと、タイトルにもちゃんと意味があったんですね笑

    0
    2026年03月04日

    Posted by ブクログ

    アロマンティックアセクシャルティの女性とその彼氏を中心に双方の視点から物語が進む。
    まさか性的マイノリティの小説とは知らず、そういう系かとびっくり。けど無事に結ばれてよかった!
    性的マイノリティな部分にフォーカスが行きそうな内容だけど、愛とはなにか、恋とはなにかの本質的な部分が問われている小説になっている。
    恋愛的に生々しい表現もあるが、綺麗な言葉で紡がれており、初めて読む作家さんではあったが、また読みたい作家さんだった。

    0
    2026年01月30日

    Posted by ブクログ

    普通でありたい、外れ値になりたくない、そういう思いが自分も強いからこそ、何が自分にとって幸せなのかをもう一度ちゃんと考えようと思った。

    0
    2025年12月20日

    Posted by ブクログ

    善良と傲慢、容疑者Xの献身など「愛」がテーマになる中の一作品。二つと比較しても、より今の時代にふさわしい「愛」だと思った。
    時代設定は、近いはずなのにマッチングアプリがでてこなった。なのに今の時代だなと感じた。
    最近よく聞く、男はこうあれ、女はこうあれっていう考え方についても触れているので、今の時代に合った愛が読める一冊

    0
    2025年12月14日

    Posted by ブクログ

    面白くて一気見してしまった。
    アロマンティックアセクシュアルの千凪と、男らしさを植え付けられてきた一番のラブストーリーだ。千凪は、一番と付き合ってから結婚の話が出るまでの2年間、「恋人らしいこと」に大きな嫌悪感を抱きながら我慢していた。しかしプロポーズされた時、自分がアロマンティックアセクシュアルだと気づき、プロポーズを断る。
    千凪の「一番の愛には応えられないが、周りと違うことが苦しい。できるだけ普通でいたい」という思いと、一番の「千凪と一緒にいたい。結婚したい」というお互いの利害が一致し、偽装結婚を始めた。
    しかしやはりうまくいかず、一番は千凪を衝動的に襲ってしまう。この時が本当に苦しかった。好きな人に欲のままレイプまがいなことをしてしまう一番の辛さ。そして、嫌なのをわかってされる千凪の苦痛。2人の偽装結婚はすぐに破綻した。
    その間に千凪は同じ境遇の人と話したりして視野が広がり、誰も愛せないと思っていたが、一番のことを考えて行動していたことが「愛」だと気づく。最終的に、お互いに性的なことがなくても一緒にいることを選択する。
    私は恋愛感情をちゃんと持つタイプだから、世の中にはこんな人もいるんだ、こんなに苦しいんだ、と思った。確かに好意のない人からのそのような行動は、とてもじゃないが苦痛に感じる。好きな人とイチャイチャすること自体が苦痛なんて、どうしたら良いのだろう。
    でも、夫婦になったらいずれは性的感情がなくなることもあると聞く。それでも愛していると言える人たちは、日々のコミュニケーションや無償の愛で繋がっているのだろうか。千凪と一番はその領域に入っているように感じた。もし自分が付き合って結婚する人が、体が不自由だったり、様々な事情で触れ合えない人だとしたら、その人の内面をしっかりと見て好きだと思え、思いやることが最高の愛なのだろうと感じた。
    君島彼方さんの本は、価値観を広げてくれる素晴らしい作品だった。

    0
    2025年09月22日

    Posted by ブクログ

    No.6『一番の恋人』
    男らしく生きる事を強要されてきた道沢一番。
    アロマンティック・アセクシャルに悩む千凪。
    男らしいとは?女性の幸せとは?結婚とは?
    問題にぶつかりながらも2人は前に進んでいく物語

    〜好きな言葉〜
    『どうして私は誰も愛する事ができないんだろう』
    『好きな人から以外の好意なんて、ただ気持ち悪いだけ』
    『何かをしてあげるのも愛情だけど、何もしない愛情もある』
    『どんな形だっていいんだよ。千凪が幸せなら』
    『相手が思ってることを勝手に想像して落ち込むなんて馬鹿』

    アロマンティックアセクシャル恥ずかながら
    この小説を読むまで知らなかったし、想像もできなかった。

    人を好きになれない自分は欠陥品なんじゃないか悩む千凪
    男らしく生きる事を強要されてきた一番
    どちらの気持ちも痛い程わかるからこそ辛い部分がある
    人は案外、自分の物差しで物事を見てて
    自分の幸せの価値観が周りも同じだと思ってる。
    だから本書でも良くでてくる『普通は』って言葉が
    凄く自分自身は嫌な言葉のように聞こえた。
    2人が、どんな答えを出したのか是非読んでみてください

    0
    2025年08月09日

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