小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
映画が好きすぎて何度も見てるので、
小説の方もいつか読みたいと思っていた。
ガリレオシリーズ自体初めて。
勝手に小説は難しそうな印象を持っていたけど読みやすかったしおもしろかったー!
事件の真相については、記憶を消して読めたら衝撃だっただろうな~
と思いつつ、ラストは小説でも泣けた。
小説では石神や、石神と湯川の関係性がより魅力的だったなあ…だからこそ切ない。
読み終えて、あらためてタイトルが良すぎて心に沁みた。
中盤で湯川が石神に投げかけた問い
「人に解けない問題を作るのと、その問題を解くのとでは、どちらが難しいか」も、
後半でそれに返すように石神が湯川に投げかけたP≠NP問題
「自分で -
Posted by ブクログ
高校生の時に読んだことがあったのですが、その時には刺激が強くて物語の面白さにもあまり気づけず、読むには早かったみたいです。大人になってから改めて読むと、東野圭吾さん天才ですか…!ってなりました。笑
まず登場人物が多いはずなのに、ちゃんと誰だったか思い出せるし、区別がつく文章力。そしてあんなに長編なのに、長いなと思わせない物語の面白さ。あっという間に読んでしまった。
雪穂と亮司の2人のことを、本人たちの心理描写はあまり描かれていないのに、周りの人たちからの証言でどんな人物像か徐々に明らかになっていくところもすごいとなりました。最初は、得体の知れない2人だと思ってたのに、あんな過去があったなん -
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Posted by ブクログ
『冬物語』
前振りとして、シチリア王レオンティーズとボヘミア王ポリクシニーズが幼い頃からの大の仲良しであること、ボヘミアの方がシチリアより貧しいことが明かされる。この友情が類なきもの、と思わせて、次の瞬間あっという間に崩れていく。もう帰る、もう帰る!と聞かないポリクシニーズが、シチリア王妃ハーマイオニの懇願で、「じゃあもう少しいようかな」と心変わりしたのだ。レオンティーズは妃ハーマイオニとポリクシニーズの密通を疑い、貴族カミローにポリクシニーズの殺害を命じる。するとカミローは計画をポリクシニーズに告げて逃げるよう指示。ますます嫉妬の炎を燃え上がらせたレオンティーズは妊娠中の妻を投獄し、生まれた -
Posted by ブクログ
読み終わった後、自分の周りにいる大切な人たちをもっと大事にしたくなる一冊。
瀬尾まいこさんらしく、登場人物は基本的にみんな優しいです。現実で孤立して育児に悩んでいる方には、その温かさが少し眩しすぎる(非現実に感じる)かもしれませんが、シングルマザーの美空が、娘との暮らしや周囲との関わりの中で、自分の居場所を見つけていく心温まる物語でした。
子育ての幸せだけでなく、日々の疲れやお金の不安もリアルに描かれています。主人公が実の母親との難しい関係に悩みながらも、過去の自分と決着をつけていく姿が特に印象的でした。親も完璧ではなく、ただの人間なんだと認めることで主人公の心が軽くなっていく過程に深く共