ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 太陽の子

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    学生の頃、何度も読みました。明るい主人公をとりまく、個性的な大人たちの中に、精神病を患った父親の闇の部分、戦争の傷跡が見え隠れする。
    学生時代に読んで衝撃を受けました。

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    2026年01月30日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    ネタバレ

    SFでありながら、読み終えた後に胸に残ったのは不思議な「ノスタルジー」だった。
    技術が光の速さで発展しても、誰かを思う人間心理や、ままならない人間関係そのものは変わらない。著者のその丁寧な眼差しが、未来の物語に温かさを与えているのだと感じた。
    ​特に印象に残ったのは、表題作『わたしたちが光の速さで進めないなら』。
    新しい技術の発見によって、家族との関係が引き裂かれてしまう理不尽さ。それが宇宙レベルにまで広がる「怖さ」と、それでもそこで待ち続ける「静けさ」に胸を打たれた。
    ​また『スペクトラム』では、色彩言語や個体の入れ替わりといった、自分の想像の範疇にはない異星人の生態に最初は不気味さすら感じ

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    2026年01月30日
  • ブレイクショットの軌跡

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    二年十一ヶ月という決められた期間、自動車期間工として働く本田昴は、契約の満了日に同僚がSUVブレイクショットのボルトを車体内に落とすのを目撃するもののーーー移り変わる所有者たちによって作られる壮大な物語

    「台の上のすべてを把握しようとするのは傲慢だし、自分の打つボールが波及するという意識を持たない人間には、ゲームに参加する資格はない」

    最高の一冊の中の大好きな台詞。
    ブレイクショットとはビリヤードにおいてゲーム開始時に行われる最初のショットを指し、この一打によってビリヤード台の中央奥に集められた球が様々な方向に動き出す。
    作中にて、ある人物がブレイクショットを放つ前に言った台詞で、自分が

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    2026年01月30日
  • 女の一生 二部・サチ子の場合

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    ネタバレ

    キリスト教信仰と、被曝地となった長崎、そしてアウシュビッツ。
    第二次世界大戦の被害がとりわけ大きかったこの二つの土地が描かれている。

    けれどこの作品は、戦争そのものを描いた小説ではなく、
    タイトルの通り「女の一生」――
    サチ子という一人の女性の生き様を描いた物語だったのだと、読み終えて強く感じた。

    修平にとってキリスト教は、ただでさえ制約の多い戦時中において、さらに重たい枷となっていた。
    教会でも「いたずら」をしてしまうような悪ガキだった修平にとってもやっぱりキリスト教の教えは心の指針だったのに、戦争によってそれが壊されていく...
    その中で抱え続けた葛藤は計り知れず、同時に彼のまっすぐな

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    2026年01月29日
  • ライオンのおやつ

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    話のまとまりが最後までいい意味でなく、この作品独特なふんわりとした空気感を創り出している。投げっぱなしのものは投げっぱなしで、何かの行動に深い理由もなく、その場で解決してしまう、という展開が続いたが、それもこの作品の醍醐味なのだと思う。ご飯の描写や天気の描写が全体的に暖かい色味を出しており、読んでいて心が小波立つこともなく、優しい気持ちにさせられるお話だった。
    人前で読んでいた関係上、終盤はずっと泣くのを我慢しながら読んでいた。
    大切な人、身近な人、家族を亡くした経験がある方は是非読んでほしい。この本はきっと正解の一つを教えてくれると思う。

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    2026年01月29日
  • 俺たちの箱根駅伝 下

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    情景が浮かび、心に刺さり、涙が止まらない。箱根駅伝を、学生連合と報道陣サイドの視点から描いた奥行きのある1冊。

    一人一人にフォーカスされて、過去の回想や想いを挟みながら走るシーンが脳内で再生されて止まらない。

    記録に残らなくても
    記憶には残る
    何度でもここに帰ってこよう

    私もそんな景色を 全力の経験を積み上げたい

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    2026年01月29日
  • 人はなぜ自分を殺すのか(新潮新書)

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    ■死ぬというエンディングの方が例外で実は抜け出す道は数多くある。死にたいという願望自体が時間の経過とともに変化するものなので、願望が消えるまでとにかく生きていようとすればたいていは助かる。

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    2026年01月29日
  • 西瓜糖の日々

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     深読みする必要はないのかもしれない。
     そこにこの世界がある。それを素直に受け止め、そこに身を置く感覚でいいのかもしれない。

     しかしただの穏やかで牧歌的な世界というのではなく、アイデス(iDEAETH)という名のとおり、常に死を感じさせ、どこかさみしげだ。そしていつも不安とともにあることをも感じさせる。

     不思議な世界観で、どこがどうというのは難しいけれど、それでもなんか、とても良かったな、と言いたくなる作品。

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    2026年01月29日
  • ぼくのメジャースプーン

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    辻村深月さんで、この作品が1番好きと言う人が沢山いる理由がわかる。全体を通した主人公は「ふみちゃん」と「ぼく」しか出てこず、秋山先生とお母さんがたまに登場する程度。ふみちゃんがいかに魅力的な女の子なのかが深くふかく記憶に残る。

    ・動物は器物
    ・心が遠くに行くこと
    ・最後にわかるトリック

    全てがとても面白かった。

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    2026年01月29日
  • アンデッドガール・マーダーファルス 1

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    何気なく立ち寄った本屋で出会ったにしてはかなり当たりの1冊。
    ミステリの醍醐味、探偵が犯人を追い詰める謎解きシーンに至るまでの軽快な掛け合いも登場人物のユニークなパーソナリティも、気軽に手に取った本として申し分無しの満足度でした。

    本格ミステリ好きには、謎解き以外の要素強めなので好き嫌いは分かれると思います。
    ただ、しょっぱいと甘いを交互に繰り返すと美味しいが継続するように、こういうミステリもたまにはアリかな、と。

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    2026年01月29日
  • 死刑にいたる病

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    初めて読んだ時の衝撃が忘れられません。

    主人公が死刑囚の男からの依頼を受け取り、事件を調べていくストーリーです。
    とてもストーリー展開が好みでした。

    死刑囚とのやりとりを通じて徐々に主人公に変化が現れていく様子や、無関係だと思っていた事件の背景には主人公の存在があったと分かったとき、鳥肌が立ったのを覚えています。

    なんて冷酷かつ秀逸なマインドコントロール術なのでしょうか。
    人にトラウマを植え付けるのって非道徳的だとは思いますが、一種の開花してほしくない才能ですね。

    サイコホラーにハマるきっかけをくれた作品です。

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    2026年01月29日
  • 神さまのビオトープ

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    世界はこんなにも多様な愛で溢れていて、しかもきっと昔からそうなのに、いつからこんな正しさという曖昧な枠組みができてしまったんだろうか。

    私もその正しさの枠にはまりたくて、はまっていないことに焦りを感じて、でもはまりにいくのもめんどくさくて。まあこのままでもいいか〜とそこに無頓着になれるほどまだ大人にはなれていないけど、誰かやなにかを大切に思う気持ちも思わない気持ちも、内心はすべてわたしだけのもので、わたしの世界の軸はわたしが決めてもいいんだということを教えてくれてた。とは言いつつ、わたしは世界に軸をおいてしまいがちなので、そんな自分の価値観で自分の首を絞めてるんだよね〜。人生楽しいし不満はな

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    2026年01月29日
  • かがみの孤城 下

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    一気読みしてしまう圧倒的なストーリー。
    伏線回収も凄いし、子供たちの将来が素晴らしいものになってほしいと切に願うほどの没入感。

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    2026年01月29日
  • 了巷説百物語

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    めちゃくちゃ面白かった
    いつの間にか憑き物落としは出てくるし、これまでの話はみんな繋がってるし
    正に集大成でした

    狐窓、は3回ぐらいやってみました

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    2026年01月29日
  • 赤と青とエスキース

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    ネタバレ

    姪っ子に薦められた本
    姪っ子のオススメはあたたかい話が多いので安心して読んでたけど、これもとてもよかった
    3章目までは一つの絵にまつわる短編集なのかな?と思ってたら、「赤鬼と青鬼」で、そうきたかーとなって、エピローグで更に色々繋がった
    プロローグの文章がエピローグの結びになってるけど、この「わたし」も予想外だった
    終盤は特に面白くて一気に読んでしまった
    青山美智子さん、はじめましてだったけど他のも読んでみよう

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    2026年01月29日
  • 小説

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     野崎まどの『小説』を読んで、私は「小説」という虚構そのものへの理解をより深めることができた。

     虚構という概念については以前、ユヴァル・ノア・ハラリ氏の『サピエンス全史』や『NEXUS』を通じて学んでいた。認知革命によって人類は「虚構を生み出し、それを信じる力」を得た。物語は人を結びつけ、ホモ・サピエンスをして大きな集団行動を可能にした。その力に私はすでに驚嘆していた。

     だが『小説』を読んで、私はさらに一歩深いところに気づかされた。物質の世界にはエントロピーという限界があり、私たちは素材以上のものを増やすことはできない。けれど虚構の世界、すなわち物語の中では、すべてが無限に広がっていく

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    2026年01月29日
  • 逆転正義

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    短編のタイトルをひとつひとつ確認しながら読みました。仕事も家庭でも、わかってもらえないことも多い。わかってあげれてないことも多いのか。

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    2026年01月29日
  • ハレーション

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    ネタバレ

    衝撃の事件で始まったこの物語にグイグイ引き込まれてしまいました。

    大事な局面で嘘をついてしまった拓海はずっと苦しみ続ける。その苦しみを思うと私まで苦しくなってくる。

    でも、それを大人になってから親友が救ってくれる。
    なかなかできることじゃない。
    本当に清々しい話し。

    それにしても、『風太』いい奴だなぁ。
    拓海には苦しんだ分、幸せになってほしいな。
    また違う物語りで拓海の幸せな姿がみられるといいな。

    (Word )
    ・自分の神様は自分だって信じられたらさ、この先なんでも出来ちゃいそうで、心がすごく自由になる気がしない?

    ・この苦しみもいつかは終わる…そう思うことと同じくらい、この幸せも

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    2026年01月29日
  • 天使と悪魔(下)

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    最終巻、もうドキドキ感が半端ない。神の愛を受けるのは誰なのか。奇跡を目の当たりにした時、人は何を思うのか。私は無宗教派で、この小説をエンタメ作品と思い読んでいるのでとにかくハラハラ、ドキドキ、内通者はあの人で黒幕はあの人だったのかと思った矢先に、え~っ嘘、こっちだったのかとなり驚愕。神の声と思い込んでいたのは実は悪魔の囁きだったのですね。敬虔なクリスチャンの方がこの本を読むとどういう気持ちなのだろうか。今でこそ無宗教派ですが、4歳ぐらいの時、約1年間ぐらいキリスト教の幼稚園に通っていたのでちょっと複雑。

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    2026年01月29日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    言葉の取捨選択にはやはり上手い下手が存在するんだと再認識した。うまく言語化できない感情を代弁してくれるような本。全体として話はまとまってるのに、様々な話しに枝分かれしていくのが楽しい。経験が豊富だから書けている、というより生活に対する解像度の高さから文章が豊かなのかも。羨ましい。
    小さい頃より短歌が面白く感じた。

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    2026年01月29日