小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
「ブレイクショット」ビリヤード用語ですが、
この作品の中ではその元々の意味と、
架空のSUV車・ブレイクショット の二つの意味合いで用いられています。
ある期間工として働く青年のお話から始まり、
ある一台のブレイクショットに関わる人々の、とにかくとにかく壮絶な…言わば地獄の人生を描いたお話でした。
読んでいて辛くて泣きすぎて寝れなくなって、
でも止まらなくて気持ちとしては身を削る思いで読み進めていました、、、
どこか遠いような話かもと思ったら
身近な、生活の一部のような話もあって、
かなり自分ごととして読めるところが、この作品の魅力だなと私は思いました。
目まぐるしい……。ちょっと混沌としてい -
Posted by ブクログ
ネタバレ迫り来る「死」に向き合う人、「死」を見送る人、死が描かれるほどに、それに反して「生きること」がより濃く感じる。エミルとジョアンヌが出会った人、町、村、エウスのミルティユ、漁村のセバスチャン、パーマカルチャーの村のマルコ…どれもが必然で、2人を導いているようだった。
ジョアンヌが抱える過去は癒しようの無いほど深い傷で、それでもエミルとの旅、出会いを通して、ゆっくりと再生していく。一方、エミルの症状は悪化していくが、彼の望む形で過ごさせてあげようとするジョアンヌの献身に彼女の静かな慈愛を感じた。
最後の数章はぜひゆっくり味わってほしい。
ジョアンヌ!そんな状況でエミルの最後を見届けたのねとか、エ -
Posted by ブクログ
血のつながりがなくてもいろんな形の愛情、一緒に過ごした時間があればそれはみんな大切な家族だと改めて思わされる作品でした。
長い間離れていると次に再会した時に、どうしたものかとぎくしゃくしてしまうものですが、優子には全くそれがない。特に血のつながった父親とは10年以上ぶりに再会したはずですが、違和感のなさに森宮さんが嫉妬を覚えるほどです。愛情ってすごいですね。与えた側も受けた側もその記憶、思い出があればあっという間にあの頃の気持ちに戻れる。
実の親子でも、逆に愛情を受けて育つことができなければ、久しぶりの再会に居心地の良さは感じないでしょう。
梨花さんもすごいです。愛情の表現が破天荒すぎますが、 -
Posted by ブクログ
『同じ羽の鳥は群れる──類は友を呼ぶってこと』
第171回直木賞受賞作。
新型コロナウイルスがパンデミックを引き起こしていた頃を舞台とした、様々な『罪(ツミ)×パンデミック』を描いた全6遍の短編集。
僕は物語として“救い”がある『特別縁故者』と『祝福の歌』が個人的に好き。もちろん、物語として“救い”の無い『ロマンス』も中々良かった。
一穂ミチ作品面白いなぁ。他にも積んでる本が数冊あったと思うので、他の作品を読むのも楽しみにしておこうっと。
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大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。ある日、バイト中に話しかけてきた女は、中学時代に死んだはずの同級生の名を -
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プロ野球スカウトは元警察官。そんな異色の経歴を持つ主人公だが、そこには複雑な過去があった。。
元プロ野球選手が犯罪を起こし、それがニュースになるケースを見たことがあるが、それが球団やその選手をプロに導いたスカウトにどのような影響があるのかまでは考えたことがなかった。そして元プロ野球選手に限らず、犯罪を起こした当人やその家族が1日にして人生が変わってしまうリアルを味わうことができる一冊。人生というのは1人で生きているように思えても決してそうではない。そんな当たり前のことではあるが日常ではなかなか感じることができない感情を深く引き出してくれた一冊。
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