小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ好き。登場人物が全員頭が良く、言ってることはよくわからないけど、そのよくわからない出典を辿る物語で、最終的に収束する終わり方がとても気持ちが良い。「言葉はどれも未来へ投げかけられた祈りである」という文章も好きで、ゲーテを読みたくなる物語としても秀逸である。途中にある手塚治虫と鴨川つばめの繋がりを提示したのは著者の見解なのかどうなのかはとても気になるし、面白い視点であった。
娘が優秀で良い子でさすがにフィクション過ぎるな……とも思うが、「すべてはFになる」の女子大生もこんな感じだったので、アカデミアの理想の女学生とはこういうものなのだろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私はいなくなった当時の琴美とほぼ同じ歳の子どもがいる親だが、涙無しでは読めなかった。続きが気になり過ぎて、一気に読んだ。
とはいえ序盤はすべてにイライラした。色々な人に対して強く出られない妙子にも。まごまごしている場合か?捜し出す手掛かりがどんどん無くなってしまうぞ、と。大人達の保身はとてもリアルだなと思った。
誠司に対しては一切の同情も出来ない。22年も誘拐したのになんだこの少なすぎる刑期は?そして自分の都合で誘拐したくせに、代わりにした娘に対してなんだその態度は?としか思わなかった。
22年もの歳月で生まれてしまった琴美の誠司に対する感情が、本当に罪深い。
子どもが毎日家に帰って来て -
Posted by ブクログ
高校生だった頃の私は、陽子と同じように「周りが変わっても、自分だけは変わらない」と本気で信じていた。
でも振り返ると、その後の私は驚くほど変わり続けてきた。
作品では、「若いうちは一年でも別人のように変わる」と描かれていたが、実際には年齢を重ねた今のほうが、考え方や価値観は大きく変化しているように感じる。
ただ、その変化を以前ほど行動に移さなくなったため、外から見れば昔とあまり変わっていない人間に映るのかもしれない。
この作品を読んで「変わる」ということは見た目や環境だけではなく、自分の内側で静かに積み重なっていくものでもあるのだと気づいた。 -
Posted by ブクログ
高校生だった頃の私は、陽子と同じように「周りが変わっても、自分だけは変わらない」と本気で信じていた。
でも振り返ると、その後の私は驚くほど変わり続けてきた。
作品では、「若いうちは一年でも別人のように変わる」と描かれていたが、実際には年齢を重ねた今のほうが、考え方や価値観は大きく変化しているように感じる。
ただ、その変化を以前ほど行動に移さなくなったため、外から見れば昔とあまり変わっていない人間に映るのかもしれない。
この作品を読んで「変わる」ということは見た目や環境だけではなく、自分の内側で静かに積み重なっていくものでもあるのだと気づいた。 -
Posted by ブクログ
一気読み。
くすつと笑ったかと思ったら、涙が止まらなくなったり。
スマホのネットニュースとか、インスタで流れてきた知らん人の投稿見て、時間溶かしていた間にもっと本を読めばよかった、ということを思いました。本を読み終わる度に思うのにね。
岸田さんはnoteを書いていことですので、ネットから離れて紙で読むのは余り喜ばしくないのかな…と思ったり。もやもや。
インスタライブもされていますが、私は岸田さんの文章が好きだなぁと思うのです。
ざっくばらんだけど、暖かい。
なくてもいいけど、あると嬉しくなる例え。
(普段会話で「いや、その下手な例えいらんから…」に悩まされてるので余計に) -
Posted by ブクログ
読んでいて なぜ任俠道がいいと思うのかがよく分かった。
物語のなかで、何度も痛快な気分を味わい、なぜこのストーリー、さばき方が自分に刺さるのか考えた。
任俠、弱きを助け、強きを挫く。
誇りある者同士を認め合う
失敗した者に対する思いやりという惻隠の情
とことん良き人、自分の楽しみを貫くという甘さの肯定
そして、作中の言葉でハッとする。
世間から爪弾きにされた若者を拾い上げ、少しでも世の中の役に立てるように育てるのが、侠客としての使命。男伊達。
その心意気や行為は、いわゆる人の徳と反骨という美徳にとどまらず、システムから弾かれたもののセーフティネットであり、かつ、いき過ぎたシステムへのフ -
Posted by ブクログ
【感想など】
・男性が書いた育児本と、女性が書いた育児本は全然違うと思った
・作者は開業医らしく男性脳で初めは育児を考えていたが、それでは全然通用しないことが分かり、考え方を変えておく
・その考え方を仕事にも応用していくと、仕事も上手く行ったと。
・この本を読むと、育児は本当に大変で女性だけに任せてはいけない事が良く分かる。その一方で作者が完璧主義すぎて疲れてしまっているような印象を受けた
・育児の大変さが分からない男性は、「結婚して子供が出来てから妻は(悪い意味で)変わった」という表現が出るんだろうなと思った
・育児にフルコミットできるかが、今度の妻や子供との関係性を決める事が分かった。仕事