ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 瞬きすら許さない

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    終始ビジュアルが目に浮かび、実に映像向き。整然とデータを語るロックの口調が清々しいです。展開もスピーディーで一気読み。AIにはすでにこれくらいの能力はあるだろうし、人間とバディを組むのは遠い世界の話ではないと思います。何度もmercyを思い出しました。3作目まであるらしいので、またキャットとロックに会いたいです。

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    2026年09月10日
  • 探偵小石は恋しない

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    本屋大賞8位

    低評価のレビューがめだったし、まず、表紙の絵が私のような年代の者には抵抗があるものだったため、期待感が薄かったからか、概ね楽しめた。

    中高生が好きそうなラノベっぽい文章(あんまり読んだことがないから、偏見です)で、冒頭なかなか入り込めなかったし、私の苦手なはずのファンタジー要素もあったのに、楽しく読み終えられた。
    小石と蓮杖の会話で繰り広げられるラノベっぽいと思っていた文体も、慣れて、楽しいと思うようになったし。

    推理小説をあまり読み慣れていないので、情報を整理するのがなかなか大変だったが、次々と伏線が回収されて行くのもなるほどと思わされた。(結構、無理やり感はあったけど)
    もう一度読んだら面白さが増すだろうな。

    細かいことだが、バリバリ博多弁の人と、標準語の人がいるが、誰の会話か分かりやすくするため?

    続編が出るようなので読んでみたい。

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    2026年09月10日
  • 告白

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    今回湊かなえさん作品に初めて触れましたが、序盤の展開、イヤミスの女王という触れ込みから何の救いもない物語かなと想像しておりました。最後まで読み進めましたが、凄い作品を読んでしまったなという感想を抱きました。

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    2026年09月10日
  • 虚言の国  アメリカ・ファンタスティカ

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    ミソメイニアという虚言症が蔓延るアメリカを舞台にしたロードノベル。重奏的な物語なので登場人物は多く、だいたいみんな嘘をついているし、犯罪も犯す。そういうと、シリアスで気分が悪くなるような作品のようだけど、滑稽でクスッと笑ってしまうようでもあり、不思議でおもしろい。
    トランプとフェイクニュースを風刺していて皮肉が効いているけれど、日本の状況を考えるとのんきに笑ってもいられない。

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    2026年09月10日
  • リカバリー・カバヒコ

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    かわいいカバヒコのイラストに惹かれ、何度目かの遭遇で思わず買ってしまった。
    タイトルの語呂がとても良い。カタカナの並びはカッコ良いのに、癒し系のカバヒコにも相応しく見える。
    どの短編もウルッとくるが、結局は自分の意志で乗り越えて進んでいく主人公たちが眩しい。

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    2026年09月09日
  • アイネクライネナハトムジーク

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    面白かった〜!
    あぁ私やっぱり伊坂さん作品大好きだなぁ…って改めて思いました。

    こちらは普段の作品とは一味違って、奇人変人や物騒なキャラクターが出てくるわけじゃないんだけど、すっごく笑ったし、短編だと思って油断していたら最終的にそれぞれの世界が交錯するわするわで驚きの連続、ラストは時空も乗り越えたジェットコースターに乗ってしまったように楽しませてもらいました。

    ルールも知らなかったボクシングの世界に魅了されたり、大雑把な夫に対する神経質な奥さんの態度を見てコレ私じゃんと可笑しくなったり、こんなふうに過去に自分を傷付けた人に寛容になれたらなと思ったり、色んな事を思い巡らしました。

    読み終えて爽快感と、諦観とともに過去の自分を優しく肯定できるような…温かい気持ちが広がってきました。また読み返したいです♪

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    2026年09月09日
  • ぎょらん(新潮文庫)

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    ネタバレ

    短編小説だけど、登場人物に繋がりがあったり、全体を通して大きな物語になっていたりで、文章構成がとても好き。
    「死」をテーマにした涙なしに読めない重めのストーリー展開だが、「ぎょらん」を軸としたミステリー展開や、人間関係の描写は軽々としていて読みやすかった。
    朱鷺、美袋、小紅などなど、言葉と漢字のチョイスが美しくて儚くて秀逸だなと思う登場人物の名前ばかりだった。

    私は大切な人を亡くした経験がないから、表面的な感情でしかまだ読めてないんだろうけど、亡くなった人の想いを知りたい!というのは残された人たち誰もが思うんだろうなとは思った。
    その人が目の前からいなくなっても、その人のことを知ってる人たちのなかでずっと生き続けているという最後の終わり方がじんわりと温たかかった。

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    2026年09月09日
  • 現代語訳 福翁自伝

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    鎖国していた日本が急速に西洋化する中で、どのように学んできたのか、福沢諭吉自身が面白おかしく当時を振り返って語ってくれる。良いところも悪いところも、振り切れていて爽快感があった。これまであまり興味がもてなかった学問のすすめや漱石など、近辺のことにも興味をもつきっかけとなった。

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    2026年09月09日
  • あなたはここにいなくとも(新潮文庫)

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    年齢的に見送る側と見送られる側のハザマにいる僕には凄く刺さりました。目に見えるモノではなくココロの中におもいでを残す心境にはまだまだ辿り着かないけどいつかなれるのかな…と、クヨクヨ考える日々がちょっと続きそうな一冊でした

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    2026年09月09日
  • かがみの孤城 下

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    再読なのに一気読み。
    映像を見ているような臨場感もすごいし、グッと引き込まれる世界観も圧巻。
    すべてが繋がったときの気持ちよさも鳥肌もの。

    この本に出会えたのが大人になってからでよかったと思う。こころたちと同じ中学生の頃に読んでいたら、オオカミさまに呼んでもらえないことに絶望していたかもしれない…笑

    何度でも読みたい作品。

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    2026年09月09日
  • 晴れの日散歩(新潮文庫)

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    日常の些細なことやあるある対して自問自答するような感覚で書かれている
    猫を愛でる1面から角田さんの柔らかい雰囲気を感じた

    ・映画1本
    みんなそれぞれ自分のジャンルの中の1番を選んでいるという気づきに納得
    私は相手によって私を表しやすいものを選んでいる気がする

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    2026年09月09日
  • おろしや国酔夢譚

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    江戸末期、漂流日本人としてロシアに渡り9年9ヶ月を過ごした光太夫たちの記録。
    それはあまりにも壮絶で過酷な体験だった。
    極寒の地で、凍傷で壊死したり、桜の木の皮を食べて飢えを凌いだり、生きるだけでも大変なのに次々に町を移動しなければいけない。
    気の遠くなるような移動距離に、無理だよ、、、とこちらも絶望的な気持ちになった。
    作者は様々な記録を元に、できる限り詳細に当時の様子を書き記そうと努めている。
    そのため記録を忠実に引用したり、作品が書かれた時代が古いので難しい表現や漢字があったりで、読むのに少し苦戦した。
    エピローグや本文からは、当時は光太夫たち以外にも遭難してロシア領に漂着した船がたくさんあったと知って驚いた。
    時代のせいで手続きや移動には恐ろしく時間がかかりもどかしかったけど、ラックスマンを始め、ホッケイチ、ブーシュ、ニビジモフなど彼らの力になってくれる素晴らしい人たちに出会えたことは幸運だった。
    というか、出会ったロシア人や土人たちは概ね親切で漂流日本人に手を貸してくれる。
    それに比べて日本は、官僚主義でなんと情け無いことか。
    仲間との別れや出航には胸が締めつけられ、日本の対応には不安と重たい気持ちでいっぱいになった。

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    2026年09月09日
  • 古本食堂 新装開店

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    一作目が大好きだったので気になってた続編を文庫を見つけて購入しました。
    第4話が心に沁みた。
    母親は私にとってはずっと母親だけど、
    いつまでもずっと昔と同じように生きていてくれる訳じゃないんだよなあ。
    本を読んでて涙が出たのは久しぶりだった。

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    2026年09月09日
  • ホルモー燦燦

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    ネタバレ

    そうか、あれから20年もたっているのか。20年ごしの阿部と凡ちゃんこと楠木ふみの邂逅、良いですね。連綿と続くホルモーも京都と東京ではちがうのか。京都、東京、いやもしかしたら実は全国各地でその地のルールで秘密裏にホルモーが行われているのではと思ってしまいました。表紙絵、ふまいちゃんが走っているのは新宿、しかし先に視えるのは大文字山。そして蛇と鴨川と言う言葉から、三角デルタに掛かっている出町橋を渡ってすぐにある妙音弁財天に蛇の絵馬が多く掲げられているのを思い出しました。

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    2026年09月09日
  • 斜め45度の処世術

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白い。好き。もうずっと好き、って思いながら読んでいた。空気感が心地よい。

    「君が手にするはずだった黄金について」を読んで面白いなーと思って、パートナーの本を借りただけだったのに小川哲さんという人間にのめり込んでしまった。他の本も買います。

    見開き2ページのエッセイ集で読みやすかった。カレーの話はめっちゃ分かる。あえて他の野菜買ったりまではしないが、自分カレー作って食べようとしてるの丸出しで恥ずかしいなって思ったりする。
    お金を渡すのとお土産を渡すの話を、専門的かつ分かりやすく説明されていてとても腑に落ちた。何かを頼む時はモノを渡そう。
    私もあけおめって言うのなんか恥ずかしいというか、年変わっただけなのにって思ってしまって、良いお年をもあけおめも言いたくない。
    大好きすぎて色々書きたいが、早めに他の作品も読もうと思う!

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    2026年09月09日
  • スピノザの診察室

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    先生たちそれぞれキャラがたっていてなおかつ
    腕もよい
    人間的にもひかれる感じ

    南先生とはどうなるんだろう

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    2026年09月09日
  • 一角通り商店街のこと

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    特別なことは何も起きないけど、ほんわかと温かい気持ちになるお話。
    商店街のマップが書きたくなってきた。
    登場人物のこれからも気になる。
    続編に期待!

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    2026年09月09日
  • 眩(新潮文庫)

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    おうい応為の原作なのかな。北斎の娘、東洋のレンブラントと言われた絵師の話。脳卒中後に北斎が富嶽三十六景を描いたのに驚いたとともに、というか脳卒中後には無理でしょ!90歳近くまで生きたのもびっくりだし、というかそれは寿命だよね。面白かった。

    お栄は北斎の娘。夫の吉之助は南沢等明の画号を持つ絵師だ。お栄は他の弟子と肩を並べて絵師としての修行をしていた。火事見物に行って、兄弟子の善次郎にあう。

    お栄は離婚する。姉のお美与も離婚して時太郎と帰ってくる。姉の夫だった柳川重信は南総里見八犬伝の挿絵で当たった。馬琴がカナアリアという鳥を持ってきた。目が覚めるような黄色だ。善次郎も八犬伝の挿絵で当てた。お栄は善次郎にお前の美人画には艶がない。線が硬いと言われる。

    お栄と善次郎は花魁道中を見に行く。妓楼の襖絵の仕事を受ける。善次郎の妹たちはここで芸者をしていた。北斎にオランダから絵の注文が入る。浮世絵ではなく、西洋の画法で描いてほしいらしい。15枚の風俗画。お栄は納めにいく。注文主はシーボルトだ。

    善次郎の妹が白粉屋に嫁に行く。北斎が中風に倒れる。滝沢馬琴が見舞いに来る。ようやく北斎が動き始めた。散歩もするようになった。しかし母が亡くなった。善次郎はお滝と暮らしているというのに、恋に落ちた。西村屋は火事で板木を焼かれて身代が傾く。大仕事をしたいという。富嶽三十六景の誕生である。お栄は画号を応為とする。

    姉の息子の時太郎が方々で借金して北斎におっかぶせる。家の物は全て売り払い、家には何もないくらいだ。だご所帯を持って真面目に生きていくと誓ったばかりで、また姿をくらます。

    天保の改革で本屋はまた酷い目にあった。

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    2026年09月09日
  • ハヤブサ消防団 森へつづく道

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    ストーリーは、池井戸潤さんの作品らしく楽しく考えさせてもらいながら読ませていただきました。ミステリー作品ですが現代社会の問題点や人間としてどのように生きるべきかを示されていて参考になりました。

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    2026年09月09日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    「1984」で有名なジョージオーウェルによる、底辺生活の体験ルポである。彼自身はアッパークラスの出身で超名門イートン校を出ているエリートである。どういうわけか、パリとロンドンで、その日暮らしの肉体労働に就き、周りの様子などを克明につづっている。一部フェイクになっているようだが、当時の労働者の暮らしぶりを描く貴重な本らしい。
    パリではホテルの厨房で皿洗いをした。地下の蒸し暑いところでの過酷な労働、パリの道や厨房の不衛生さが生々しい。なけなしの賃金は煙草を買うかパンを買うかの選択のようだ。ロンドンでフリーランスライターの仕事を見つけ移るが、そこでも浮浪者用宿泊施設を毎晩転々とする(1泊しか泊まれない)。なかなか強烈な体験だが、表現の端々にそこはかとなく気品がにじみ出てしまっている。
    とても面白かった。

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    2026年09月09日