【感想・ネタバレ】なれのはてのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

良かったです。流石ですね。長いですが、きちんと物語を追えます。しかし、私の頭が馬鹿なので、登場人物の関係性が途中ゴチャゴチャになりました。最後、2人が会えてよかったです

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2024年05月10日

Posted by ブクログ

ページ数もさることながら、内容も読み応えがありました。
序盤、なかなか登場人物と時代背景をインプットできず進まなかったけど、中盤あたりから一気に物語が動いていき……いやぁ面白かった。

そして、読んでいくうちに著者が‪”‬アイドル‪”‬加藤シゲアキってことを忘れている。
”‬‪作家”‬加藤シゲアキですよ。

知識と教養、どちらも豊富だし、かなり取材されての作品ですね。
秋田の空襲、油田、そういった歴史を初めて知りました。

伏線回収も流石でした。
直木賞惜しかったなあ。

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2024年04月18日

Posted by ブクログ

これは参りました。う〜ん…とにかくすごい。年若きタレント作家で、少なからずみくびっておりましたこと、まことに恥ずかしい限りです。だって、この筆力たるや老練たる専業作家のものとしか思えませんでしょう。でもって、マスコミに石油に絵画に酒に金融に発達障害に、いったいどれだけの知識を詰め込んでるの。しかも、遡って一世紀の世代を見事に繋ぎ、東京と地方をも結びながら魅せる展開にはまりました。猪俣家の複雑な相関も、読み進める中で整理できていく。結末は読み手の希望どおり過ぎないかって?いやいや、捻らずともこれで結構です。

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2024年04月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

続きが気になって一日で読んでしまいましたが
読み終わってしまったことが勿体ないと感じてしまうくらいその世界に浸ってしまいました。
また再会を果たした2人がその後どうなったのかが少し気になります。もう一度改めて読みたい本です。

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2024年04月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み応えがありました。普段アイドル活動をしているのは存じているので、同時にこれだけの内容を取材して考えてまとめ上げたのはすごいの一言です。おもしろい内容でした。オルタネートも面白かったので期待してよかったです。

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2024年04月16日

Posted by ブクログ

うわあ、これは大作だ。
ここまでの深いレベルの知識を巧みに扱い、ミステリーに落とし込み、最終的に全てが回収されるストーリー。
もうアイドルとは言わせない、1人の作家と言わざるを得ない。

加藤シゲアキさんの作品は初めてでしたが、直木賞の候補ということで手に取り、
じっくりと時間をかけながら世界を楽しみました。


アートとミステリを掛け合わせた内容で、同僚の所有する無名の画家が描いた1枚の絵画で展覧会をするところから話は始まる。
絵にサインされている「イサム・イノマタ」という名前を頼りに展覧会の許可を取りに秋田へ行くことに。
しかし驚いたことに当人は行方不明である。しかも殺人の容疑をかけられて。

「イサム・イノマタ」は何者なのか?
猪俣家に起こった悲劇とは何か?

細い糸を手繰り寄せて、主人公の2人が徐々に真相を紐解いていく。


どこかでアイドルだから、と読まず嫌いをするのはもったいない。
ミステリで読みやすさもありながら、読み応え抜群。感情も揺さぶられました。

ぜひ読んでみてください。

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2024年03月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

170回直木賞候補作

一枚の絵を通じてたどり着く「いつか還る場所」

ISAMU INOMATAのサインのある絵
猪俣石油化学株式会社
猪俣傑と勇、そして猪俣輝
及位道生 ノゾキミチオ

JBC報道局の守谷とイベント事業部の吾妻

結局、今のJBCの話?猪俣家の昔の話?ん?何の話?なのだが、筆力があり引き込まれる。構成もよく、次のページを読みたくなる。アイドルが片手間にやるレベルではない。
最後はうるっとくる感じ。

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2024年03月28日

購入済み

現代日本のカラマーゾフ

石油や、絵の具がどんなものであるか、という話からして面白い。この名家はカラマーゾフに比肩するほど不気味さを有する。違うのは明らかになっていくところだったり、また、純粋な愛ある時間も魅力的に描かれている。狂気の猛威の中でも、ハッとさせる思いやりが見られたりもする。テンポ良く進んでいき、のめり込んで読んだ。

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2024年01月23日

y

購入済み

加藤シゲアキの処女作を読んでから12年、その読みづらさから作品を見ることは無くなったけれど、この作品は本当に良かった。テンポよく続きが気になるこれが書けるようになったんだなと加藤シゲアキの成長に感動した。タレントが書いた物としてではなく、ちゃんと作品として読み応えがあった。ありがとう。

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2024年01月22日

Posted by ブクログ

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一枚の不思議な「絵」の謎を追い、令和から昭和、大正へ。日本最後の空襲といわれる秋田·土崎空襲。戦争が引き起こした家族の亀裂は、現代を生きる人びとにも影を落としていた。ある事件をきっかけに報道局からイベント事業部に異動することになったテレビ局員·守谷京斗(もりやきょうと)は、異動先で出会った吾妻李久美(あづまりくみ)から、祖母に譲り受けた作者不明の不思議な絵を使って「たった一枚の展覧会」を企画したいと相談を受ける。しかし、絵の裏には「ISAMU INOMATA」と署名があるだけで画家の素性は一切わからない。二人が謎の画家の正体を探り始めると、秋田のある一族が、暗い水の中に沈めた業に繋がっていた。1945年8月15日未明の秋田・土崎空襲。芸術が招いた、意図しない悲劇。暴走した正義と、取り返しのつかない後悔。長年秘められてきた真実は、一枚の「絵」のミステリから始まっていた。戦争、家族、仕事、芸術……すべてを詰め込んだ作家·加藤シゲアキ「第二章」のスタートを彩る集大成的作品。「死んだら、なにかの熱になれる。すべての生き物のなれのはてだ」
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母の故郷の秋田について調べたことから日本最後の空襲があったことを知り、それとパブリックドメインを関連づけてここまで書けるとは。
そして直木賞候補に。
本気出しちゃいましたね。
他の候補作は読んでいないので分かりませんが、取れたら嬉しい。
もうアイドルが・・・って言うのは忘れてもらいたい。

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2024年05月07日

ネタバレ 購入済み

スラスラ読めた

400ページ越えの本を読むのは初めてでした。
でも現代をベースに過去に遡っていく話で、祖母や曽祖母の時代の話なんだろうなぁ。
と想いを馳せながら読み進めるうちにさまざまな展開があってあっという間に読み終えてしまいました。

謎が謎を読む。
とはこういうことなのか。
と話の構造、踊って歌ってたNEWSの人が書いたのかぁ。。。
と色々思いながら楽しんで読めました。
他のも読んでみよう!
と思える作品でした。

#エモい #ドロドロ #アツい

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2023年11月07日

Posted by ブクログ

一気に読み終えました。面白かった。読みやすかったです。
厚みあるし、寝付けないから眠れるかなと思って手に取り
あっという間でした。

上手くいろいろと接点があいすぎ なんて途中思いながらも、良かったです。

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2024年05月14日

Posted by ブクログ

アイドルの書くものと思って舐めてました。本当に面白かった!ご本人、ファンの方々ごめんなさい笑
一枚の絵を巡る謎、疑惑。
少しずつヴェールが剥がれていく。
作者が作者だけに映像化されるのでしょうか。してほしくないなぁ。がっかりしたくない。

それにしても、文章が書けるって羨ましい。
アイドルとしての肩書きが作家としてはどう影響するのだろうかと考えた。
私はなかなか手に取る気になれなかった。でも、ファンだったら、普段本を読まない人も手に取るかもしれない。長めのこの本を読書しないファンは読んだのかな?などと考えた。
また良い作品を書いて欲しい。

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2024年05月13日

Posted by ブクログ

“正しさは振りかざすだけの矛ではない。他者を守るための盾でもある”

作者の熱量を感じながら読み進めた。
わたしは誰かの、何かの熱になれるのか。
この人生のなれのはては…。

深いため息が洩れると同時に鳥肌がたった。

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2024年05月06日

Posted by ブクログ

400p超ある長編でしたが、どんどん読み進めることができました。

戦時中から戦後の復興の歴史を描くだけでなく、自閉症である道生と輝の深い繋がりが中心にあって、道生の描く絵の中にいつも輝がいるのが感動的でした。

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2024年05月02日

Posted by ブクログ

着地点が全く見えなくて序盤全然進まなかったけど、終わってみれば全部必要な話だったな、と。
何人分もの人生を読んだ。
話題になってるみたいだし映画化するんじゃないかな、と思うけど、その場合大幅に削るだろうな。

輝が好きだった。
目的も執着も一貫している。

秋田って全然馴染みがないからどこまでが設定でどこまでが史実に基づいてるのか判断できなかった。
自分の知識の偏りの所為で勿体無いな。


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2024年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

生きていた‼︎そして、生きるという事。

パブドメ。
秋田弁、秋田の油田、そして、土崎空襲。
クラフトジンとジュニパーベリー。

序盤は、文章の荒さに目がいきましたが。
後半からの、大河感というのか。
秋田の大正期からの時系列。スケール‼︎
出産、学生、仕事、猪俣家の人々と、道生。
東京のメディア組

画を探す、画家を探す⁉︎ミステリーと。
ラスト、すっきり感を味あえる、そして時に浸る。

〜画家と鑑賞者の言葉なき対話〜

正しさをふりかざさない。と、アタシも思い続け。
他者を守れるのだろうかと、自問し続ける。

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

感想
現代と戦時を行ったり来たりしながら物語が展開する。戦時などよく書かれていて、これまで読み物として軽かった印象が変わった。一方で話もどっしりしている分、サクサク読めるような作品ではない。

終盤に向かって、丁寧に伏線回収をしていき、現代に戻って最後まできっちりと読者が知りたいところまで書いてもらって、絶妙なところで終わった。こんなにスッキリする終わり方の本は久しぶり。

あらすじ
TV局の報道で働いていた守谷は問題を起こして、イベント事業部に異動する。そこでであった若手女子の吾妻は、祖母の遺品から見つけたイサム・イノマタという画家の絵に惚れ、イベントを打ちたいと考え、守谷に助けを求める。

権利関係のことを明らかにするため、画家のことを調べるうちに秋田で、猪俣傑という石油会社の社長が殺害され、その弟の猪俣勇が同時期に行方不明になっていることを知る。二人は勇の足跡を追うため秋田に行く。

猪俣家にまつわる歴史や謎を追い、守谷と吾妻は秋田と東京を往復する。やがて絵に関する謎についても明らかになっていく。それは石油がもたらした富と不幸に関する悲しい話だった。

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2024年04月26日

Posted by ブクログ

読み応えがあった。読み始める前は厚さに尻込みしていたけど、読み始めたらあっという間だった。
一枚の絵から始まり、後半猪俣家の闇がどんどん暴かれていくところは圧巻。暗いシーンが多かったけど、最後はこれからの希望が見えてよかった。

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2024年04月22日

Posted by ブクログ

アイドルグループNEWSの加藤シゲアキ最新作の本作。話題になっていたので気にはなっていたけど、正直どうかな?と思ってました。

ゴメンナサイ。とっても読み応えがあり、先が気になる展開で、ホントに面白かったです。一枚の絵から始まった旅が、想像を遥かに超えて長く深く、広かった。

紆余曲折あったけど、考え得るハッピーエンドだったのも好きな感じ。

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2024年04月21日

Posted by ブクログ

なれのはて、の指すものとは。

一枚の絵から広がる世界に浸りました。

秋田の空襲のことや油田のことには詳しくなかったので学びになった。
各々の思いを読み進めるうちに
戦争の罪深さと、資源、資産があるからといって幸せになれるわけではなく、むしろそれらにより人間の欲がむき出しになる哀れさを感じた。

アクリル絵の具でつながる2人の想い、が印象的です。

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2024年04月19日

Posted by ブクログ

秋田の方言に苦戦したが、物語の奥深さと時代背景、登場人物の過去が1枚の絵をきっかけに紐解かれてゆく。
情景の描写や表現が美しく、頭の中で映像が再生されるかのようだった。
重厚感のある映画を見終えたときのような、そんな感覚。
加藤シゲアキさんの作品を初めて読んだが、正直想像を超えてきた。

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2024年04月18日

Posted by ブクログ

カトシゲさん自身は否定されるでしょうが、かなり直木賞を意識して書かれている感があり、それが変な気負いとなって、力んでるなぁ…という印象を受けました。
又、クライマックスの部分の盛り上げが一手間余計なのが、前回の候補作「オルタネート」と同じな所が星一つマイナスです

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2024年04月18日

Posted by ブクログ

大正期から現代へと続く物語。
そこには純愛、悲哀、怒り、情念、友情、約束、人間の喜怒哀楽と一長一短がつまっていた。そして、誰しもが宿している「人ならざるもの」。

読み終わったあとふとまわりをみて、私たちは「なれのはて」に囲まれて生きてるんだなと思った。

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2024年04月13日

Posted by ブクログ

中盤までは話の時系列も飛びまくるし登場人物も分かりづらいしで、なかなか理解しながら読むのに苦労したが、バラバラだったストーリが繋がり始めると一気に面白くなった。
最後は感動させてもらって途中で投げ出さず読み切って良かった。

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2024年04月09日

Posted by ブクログ

猪俣家の人達がそれぞれ狂っていて、感情移入するというより客観的に分析してしまった。唯一、勇さんの話は戦争の悲惨さを物語っていて心を痛めた。

後は視点が多くて主軸を見失いそうになることが多々あった。

今回は作品に対して客観的に淡々と読んでしまったのであまり満足することが出来なかった。

戦争、著作権、石油を題材にしたのはとても面白い。

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2024年05月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

加藤シゲアキ作品は短編も入れると3冊目。
第170回 直木賞候補作

テレビ局で報道にいた守谷は、ある事件を追いかけ 圧力にあい異動になる。
行った先はイベント事業部。
同じ事業部の吾妻が祖母から譲り受けた絵 
人を魅了するその1枚の絵で展覧会企画にしょうと動きだす。
作者も権利先もわからない、手がかりはサインの「イサム・イノマタ」のみ
謎の画家の正体追及は、隠したかった事件へとつながっていく。

うん NEWSの加藤君は 正真正銘の作家さんだね。
時代考証、それに合わせた事件、人々の暮らし
本当によく調べて 取材して 文脈に生かしていると思う。
文章もわかりやすくて 共感も得やすい人物背景を作っていて 
直木賞候補 2度目は納得
なのだけど・・・・

いかんせん
人物の登場が多い、そして 思い入れがあり過ぎるのか
各人物の人物背景や現状説明が多すぎて
主軸の話しが?????となってしまって、何度も前に戻ってしまった。
これは 読み手が迷子になりやすいかも

でも ミステリー苦手な私でも 面白く読めたのは
1945年8月15日土崎空襲
戦場の話し、石油の発展 様々に気になるコンテンツが織り込められていた

アイドル作家さん敬遠してる方
これはけっこう おすすめですよ。

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2024年05月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前半おもしろくて,直木賞惜しかったんじゃない?と思いながら読み進めたけど,最後まで読むと期待ほどじゃなくて,なるほど,と思った。面白くなくはなかったので,今後に期待。

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2024年05月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

秋田を舞台にした戦争前後のミステリー。

現代のジャーナリスト視点がメインで、当時の人物の話が合間に挿入され事実補完がされる構成で、骨太の作品に仕上がっていました。
そのスケールや、背景の詳細さは本格派ミステリー作家でも脱帽なくらいの下調べがあるのではないでしょうか。
人間の業の深さによる悲劇に身震いし、ラストのハッピー的エンディングに落涙しました。
ただ、竹二のその後の消息は知りたかったです。

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2024年04月17日

Posted by ブクログ

守谷は報道からイベント事業部へ異動
同僚の吾妻の
イサム·イノマタ たった1枚の展覧会を企画
守谷と我妻は企画をとおすために
猪俣勇の事を調べると
兄の傑が焼死
勇も行方不明になっていることを知る
次々と分かってくる事実

戦争、東日本大震災、コロナ、自閉症
苦しい時代を生きる登場人物達
闇の中にも守ろうとする大切な存在

プライベートがバタバタするなかで
なかなか読めない時間もあったが
最後まで読めて良かった

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2024年04月12日

Posted by ブクログ

テレビ局に勤める守谷は、とある事情で報道局からイベント事業部に左遷された。腐る守谷の指導役に立候補した吾妻は、祖母の遺品だという1枚の絵を見せる。まったく無名の画家の、たった1枚の絵の展覧会を開くため、2人は調査を開始するが……。
つかみはオッケー、マハさんばりの美術絡みのミステリーかと期待して読み進めるが、どうも様子が違う。本筋とは別に挿入される関係者のエピソードにリズムを乱される。本筋もあちこち飛び火するけど尻切れトンボでメインのストーリーがぼやけてしまう。
力作だけれど、ちょっと残念な出来だった。

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2024年04月12日

Posted by ブクログ

読み応えあり過ぎて時間が掛かってしまった。現代の主人公たちが一枚の絵の作者を辿り過去を調べるたびに どんどん登場人物が増えていき、クライマックスの描写は迫力があった。過去は凄惨で読んでて辛かったけど、最後には救いがあり気持ちが楽になって読み終えた。

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2024年04月11日

Posted by ブクログ

正直言って、なめてました。
直木賞ノミネートも、しょせん話題づくりなじゃないの?と。
実際に読んでみると、とてもとても、アイドルが片手間に書けるような代物ではなかった。
かなりの取材・リサーチをしたのだろうとうかがわせます。
東野圭吾や塩野武士の愛読者の鑑賞に堪えうるミステリーでした。

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2024年04月05日

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