ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • パリ・ロンドン放浪記

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    「1984」で有名なジョージオーウェルによる、底辺生活の体験ルポである。彼自身はアッパークラスの出身で超名門イートン校を出ているエリートである。どういうわけか、パリとロンドンで、その日暮らしの肉体労働に就き、周りの様子などを克明につづっている。一部フェイクになっているようだが、当時の労働者の暮らしぶりを描く貴重な本らしい。
    パリではホテルの厨房で皿洗いをした。地下の蒸し暑いところでの過酷な労働、パリの道や厨房の不衛生さが生々しい。なけなしの賃金は煙草を買うかパンを買うかの選択のようだ。ロンドンでフリーランスライターの仕事を見つけ移るが、そこでも浮浪者用宿泊施設を毎晩転々とする(1泊しか泊まれない)。なかなか強烈な体験だが、表現の端々にそこはかとなく気品がにじみ出てしまっている。
    とても面白かった。

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    2026年09月09日
  • 向日葵の咲かない夏

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    ネタバレ

    妹とSくんを殺した犯人を探していくミステリーだと思ったけど、全くそんなに可愛いお話じゃなくて主人公、S、老人の仄暗い思いが折り重なって休憩を挟みながら読んだ。
    読んでいる最中にSの推理に翻弄されたり、妹の正体を知った時は鳥肌が凄かった、、、、。

    最後に主人公の家族が出てきたけどみんな生まれ変わったってこと???()

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    2026年09月09日
  • 告白

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    同じ出来事を別々の視点から描いているという小説ならではの楽しみ方ができる作品でした。
    他人の心の中はわからないから人は勝手に色々想像するけど、実は全然違っていて、でも本人たちの中では辻褄が合っている。そんな人間の面白さがすごく伝わってきました。
    イヤミス(不快感や後味の悪さが残るミステリー)と紹介されているので、なんでわざわざそんな本を読まなきゃならないのかと思っていたのですが、復讐劇が好きな自分としてはむしろ痛快ですっきりするくらいでした。
    そんな心の歪んだ読者でなくても、一読の価値ありのこの切れ味の鋭い文章はきっとどんな人の心にも大きな爪痕を残すはず。

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    2026年09月09日
  • 男ともだち

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    千早さんの作品を初めて読んだのは、
    「透明な夜の香り」でした。
    そこから少しずつ千早さんの作品を読んでいますが、今回の作品の登場人物は本当に清々しいほど屑やろうばかり。
    なのになんか嫌いになれない。
    それはこんな屑だと思ってしまう人達の中に
    自分に重なるところが1ミクロンもない…わけではないからかなと思う。
    きっと自分を構成する中に数%神名がいたり、ハセオがいたり…。
    正直作品の内容に爽やか感はゼロなのに、なんか少しすっきりした気分になるのは、ラストでハセオが本当に神名のことを大切にしているんだろうな…と感じられたからなのかな。
    映画化もされるそうなので、映画ではこの屑っぷりをどんな風に表現されるのかが楽しみです。

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    2026年09月09日
  • PRIZEープライズー

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    赤裸々なのかフィクションなのか、作家と編集者との関係や直木賞の舞台裏などがかなり具体的に描かれてて面白かった。題材だけじゃなく、ストーリー展開やキャラクターの配置もうまい。

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    2026年09月09日
  • おじさんのかさ

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    大人が読んでも良い本
    宝の持ち腐れ や 童心に帰る というよりかは新しい道を開く事の楽しさなのかな
    使った後の傘がどうなっているかなと見に行くおじさんがかわいい

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    2026年09月09日
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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    タイトルを見て、この本を購入したのですが、読むと、明治から今までの社会情勢とどのような本が読まれていたのかも考慮し、今の現状も説明して著者の考えを導いたのがわかりました。著者の意見には賛成です。違う意見の人もいると思いますが、タイトル以上に色々なことが書かれており、勉強になりました。
    yahooで買った本です。yahooショッピングに上げたレビューをそのまま書かせていただきました。

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    2026年09月09日
  • 幸せを手にできる脳の最適解 ウェルビーイングを実現するレッスン

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    ウェルビーイングを研究している著者が書いた本です。今研究中なので、具体的にこれがウェルビーイングであるということは書かれていません。内容としては、今まで研究してわかったことや今研究していることなどが記載されております。内容も濃いものになっております。個人的な意見として書かれているものもありますが、そうでないものは、読者である我々が取り入れて実行する価値があると思います。個人的な意見も取り入れて成功する読者もいると思います。
    yahooショッピングで買った本です。yahooショッピングで書いたレビューをそのまま書かせていただきました。

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    2026年09月09日
  • 風と共にゆとりぬ

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    私と同じ悩みを持った方はいませんか?朝井リョウさんの初読みがこの自叙伝?日記?のこちらシリーズから始めてしまったため、通常作品?を読みたい!とは思うのですが、トイレの話や眼科の話、馬面がチラチラと出てきてしまい、ほか作品を手に取ることができておりません。悩ましいですが、なんど読んでもこちらの本は口からコーヒーが吹き出るので良しとしております。

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    2026年09月09日
  • グラスホッパー

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    ネタバレ

    再読。大好きな伊坂幸太郎さんの作品。
    の中でもさらに好きな作品。
    登場人物がそれぞれ渋くてキャラがいい。
    このままマリアビートルを読もう。

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    2026年09月09日
  • 魔法使いと副店長

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    ネタバレ

    言ってみればハートフルコメディなのだけど、色々あって読後感がとても良かった。

    単身赴任中のスーパーの副店長な中年男性と、そこに突然現れ同居する事になった14歳の魔法使い見習いの少女とのお話。
    前半は少女に振り回される常識人の副店長をニヤニヤしながら眺める感じだったのだけど、中盤、少女の正体(?)が明らかにされる辺りから、一気に切なくなり、スーパーに起こる事件も含めた怒涛の展開に、ハラハラしながら登場人物達を応援する気持ちになった。

    ラストが寂しくもあり、温かくもあり、未来への明るさに満ちていて、読んで良かったと思わされる。
    うん、良いお話でした。

    こう言うお話を読むと個人的には後日談がぜひ読みたいと思ってしまう。

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    2026年09月09日
  • 拝啓見知らぬ旦那様、離婚していただきますV〈上〉

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    前回アナルドが賭けの勝利として願ったやたら設定が細かい「ごっこ遊び」がここに来るわけですね((* ॑꒳ ॑* ))⟡.*
    アナルドってほんと恋愛以外だとなんでもできるんですね...!バイレッタの助手を器用にこなしてすごいです!
    順風満帆に見える家族旅行ですが、バイレッタとアナルドの仲はイマイチじれもだ状態。意地を張るかつ激ニブバイレッタと自己完結してしまうかつ言葉が足りないアナルドの間でエルメレッタがため息をついてる様子が板に付いてきて笑ってます((( *艸))クスクス
    エルメレッタちゃん3歳でそれはすごいと思います...!!大人顔負け、、、

    鎖国した国でも商魂たくましく生きるバイレッタの策略は大成功に終わったかに見えましたが火種は沢山潜んでそうで心配です:(っ`ω´c):

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    2026年09月09日
  • 戦国武将伝 西日本編

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    今村翔吾の描く漢たちは本当に熱い。
    賤ケ岳の七本槍に数えられる名のある武将はもちろん、あの足利義昭でさえも、これほど熱く書き切ってしまうとは。
    黒田官兵衛の最後の戦いも取り上げられていたが、もしも関ヶ原がたった一日で終わらずに、数カ月、一年と続いていたら、いったいどんな日本になっていたのだろうかと、思案に耽ってしまった。
    自分が一番好きだったのは、伊勢の北畠具教。
    武士として潔く、しかしなんとも優しさに溢れたエピソードではないか。

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    2026年09月09日
  • まどろみの星たち

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    すごく良かった。
    お子さんがいる方に是非読んでもらいたい一冊。
    私は幼稚園に通っていたので、保育園には行ったことがなかったので保育園についてぼんやりとしたイメージしかありませんでした。
    夜間の認可保育園があることは想像もしたことがなかったです。
    連作短編集なのですが、家庭の様子や預けられたお子さんには色々な事情がありとても考えさせられました。途中辛いシーンもありますが本当に読んでよかった。

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    2026年09月09日
  • カフェーの帰り道

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    大正から昭和にかけて、カフェーで働く女給さんたちを描いた小説。登場人物を「さん」とよぶのが、とても感情移入できます。太平洋戦争の前後を生きる女性たちの、感情や気持ちの動きがとても繊細に描かれていると感じます。ほっこりとか、心に沁み入るとかもありますが、暗い時代で悲しい出来事や心配事もあるのに、それらと折り合いをつけたり、乗り越えようとしたりする人々の健気さや、嫋やかさ、しなやかさに胸を打たれます。
    女性、戦争、家族、時代の移ろい、美しさ、喫茶、恋心、見栄、親孝行とは?そんなキーワードが頭をよぎります。

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    2026年09月09日
  • ゴリラ裁判の日

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    面白かった!

    まずタイトルが良い!

    「ゴリラ裁判の日」って!!

    言葉として完成されてるし美しい。
    尚且つ一目見たら「なんじゃそりゃ!?」って思わずにはいられない素晴らしいタイトルだ。

    手話で人間と完璧に意思疎通のできるニシローランドゴリラのローズがさまざまなゴリラ、人間と出会い紆余曲折を経てとある裁判を闘っていく物語。

    読めば必ずローズを好きになり、そしてゴリラに会いたくなる素晴らしい作品です。



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    2026年09月09日
  • 彼女が最後に見たものは

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    2作目も面白かった!
    ぐしゃっと広がった風呂敷がラストのラスト数ページでシュルルっと畳まれるかのような、怒涛の伏線回収!
    伏線回収に入った途端に読書体感時間が数秒に感じるほどだった

    親の責務から逃げる父親、承認欲求と虚構に依存する母親、どれだけ善良でも救われない夫婦…と、
    伏線回収のラストシーンまでは何とも言えない胸糞の悪さや重く苦しいシーンが続くのだけど、
    三ツ矢田所のバディが少しずつその闇と真相に近づいていくのもまた楽しい
    (文庫本では解説者も「映像化で誰がキャスティされるか想像する」って言ってたけどまさにそんな感じだった)

    3作目も絶対読む!
    しかしそれにしても…この人の描く狂った既婚中年女性像のリアルさは一体なんなんだ

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    2026年09月09日
  • パプリカ

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    昔アニメを観たことがありなんとなく面白かった記憶があったので、原作を読んでみた。夢か現実か ー 何重にも鉤括弧された感じがしてずっと試験を受けてるような気分。さらに夢の中で人称がぶつかり合うので誰の夢かも曖昧になる。そんなフワフワした状態のなかでもそこまで混乱もなく読破させる著者が1番天才では。。改めてもう一度アニメを観てみたくなった。

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    2026年09月09日
  • 凍える月 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IV

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    どうしよう…毎回楽しくスラスラ読んでいたのに、最後の文で次の巻にいくのを躊躇してしまう。

    著者のあとがきで何となくこの先起こることが予想できてしまって本当に怖い…

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    2026年09月09日
  • 告白

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    章ごとに語り手が変わり、その語り手自身の言葉で物語が語られていくという面白い作品だと思いました。
    章が進むに連れて、物語の見え方が変わっていく様が読んでいて引き込まれてしまう、、、
    これが“湊かなえ節”ですか?他の作品も読んでみたくなりました^^


    個人的な鳥肌ワードは、

    僕は、母さんを心配させないように、甘えるように、警察に行く覚悟があることをアピールし続けた。(第四章)

    え、そういうことなの?
    怖い、きもちわるい、、、

    それなのに、そこからさらにページを捲るスピードが加速しました笑

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    2026年09月09日