小説・文芸の高評価レビュー
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コロナ禍で書かれた日記(第1章)とエッセイ集。作者は哲学者さんであるらしく、文章をこねくり回して結論らしきものや、問いらしきものを捻り出していく。ほむほむ(詩人、穂村弘)さんに文章が似ているなと思っていたら、ほむほむの読者さんであった。出だしで北海道の地名が出てきたので、北海道在住かと思いきや、渋谷の人とのことで大変な都会人であった。引用されている「空席がすばやく埋まる東京で誰が消えたか思い出せない」という感覚はわかる気がする。そんな都会人ではないのだけれど。
あとがきに
この本を手にとってくださったあなたにも、ありがとうございます。あなたの、ただ考えてしまったことを、ぜひ押し込めないで、 -
Posted by ブクログ
はじめての染井為人さん。面白かった。
ひきこもり。昔よりも確実に増えていると思う。
不登校なんかも、ワタシが子どもの頃にはほとんどいなかった。
今は、ムスメの学校でも、毎年毎年普通に何人かいる感じ。
ワタシは昔風の人間なので、そういう生き方も尊重とかお気持ち尊重とか、しすぎてるからじゃないのかなぁと感じてしまうので、
話の部屋から無理やり奪取していくところとか、そういうやり方もあるのかなぁと。
そして話は、思っていた方向とは違う方に進んでいき・・・、面白かったです。
どういう罪になるのかなぁ。殺されちゃった人には悪いけれど、執行猶予とかついて欲しいけどなぁ -
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仕事や人間関係で悩みをもつ人たちが猫と触れ合うことで心にゆとりを取り戻していく話。
全五章で構成されていて、キーパーソンはニケ先生と千歳さん。
読み進めると(あれ?もしかしてこの人って…)と思う要素が出てきて、少しずつキャラを知っていくのがワクワクした。
最後の話はすごく感情を揺さぶられた…!
猫を飼っていて脱走させてしまった経験があるので、ずっと探してしまうのも、脱走のきっかけを作ってしまった自分を責めるのも、新しい猫を可愛がるのが罪のように感じるのも、とても共感した。
飼い主は飼い主の人生があるし、猫には猫の人生がある。その選択をしたのは猫だ。〜的なことをニケ先生が話していて、少し救われ -
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インパール作戦における人間ドラマ 映画の報道班員として第5飛行師団に配属されインパール作戦に従軍した筆者が、古馴染みであった第33師団第214連隊長作間喬宜大佐に挨拶にゆきその時に知り合った情報主任長一雄中尉、第33師団長柳田元三中将がインパール作戦にてどのように考え何を語りどう動いたか、後日詳細で丁寧な取材を行い極力主観性を廃して真実をあぶりだそうと試みた限りなく誠実なドキュメンタリー小説。
なお、コヒマにて補給がないことを理由に独断撤退し、軍紀違反となろうともインパール作戦の無謀を食い止めようと試みた佐藤幸徳師団長の第31師団(烈)の様子は『抗命』に、ビシェンプール総攻撃にうつる作間大佐が -
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壮絶な過去に縛られて真っ当な生活を送れない者たちのひょんなことから始まった共同生活。皆が辛い過去を持っているからこそ、暮らし始めて徐々に気さくに会話できるようになってからの日常での些細な会話に胸打たれました!
一人一人の過去を読んでる時は総じて読み進めるのが辛くなりますが、皆が報われて前を向いて再スタートする姿を最後に読んだ時、本当にこの一冊を読んで良かったと心の底から感じました。
正直残り100ページくらいでこの物語の結末を綺麗に完結させられるのか疑心暗鬼になってましたが、読んでいて気になった違和感や全く気づかなかった矛盾点が綺麗に回収され、想像だにしない真実の前に言葉を失いました。まさに -
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ネタバレポーとティリーの5作目(上)
ボタニストから、押し花と詩を受け取った著名人が毒殺される。しかも、警察などによる厳重な監視の目をくぐり抜けて。
同時期に、ポーの同僚の病理学者、エステル・ドイルが父親殺害の容疑で逮捕される。
エステル・ドイルが、かなり不利な状況で。
2つの事件に挑むポーとティリー。
久しぶりのポーとテリィーですが、〈上〉を読んで
はい!もう、めっちゃ面白い!
ボタニストが警察よりも一枚も二枚も上手でハラハラする中、ポーとテリィー、そしてフリン警部のやりとりが、もう作者を飛び越えて勝手にしゃべりあっているみたい。
そして、2つの事件もどんどん加速するように進んでいく。
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下巻。
上巻はあんなにゆるく話が進んでいたのに
下巻になった途端、驚く出来事が次々に
起こっていき、一気に読んでしまった。
ーーなんて後味のいい
″不倫小説″なんだ‥‥ーー
下巻の帯に書いてあるこの文章。
読む前は何が起こるのかと疑問に思っていたけれど、読み進めて行くと納得だった。
複雑ではあるが、もうこれ以上の、
ある意味のハッピーエンドはないのではないか。
こんなにドロドロに不倫をし続けて、
孝之は本当に馬鹿だった。
まんまと美登利に落とされただけなのに、
『自分はまだまだいける』と
自信がついたのだろう。
アホだなぁ。
ある事故によって苦しむことになったが
これも″自業自得″と誰も