小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
傷ついた人が、少しずつ少しずつ心を治していくお話。
人と出会って、話して、考えて、ごはんを食べて、
そうやって日々を生きて「自分」を探していくのが気持ちよかった。一つひとつ丁寧にこなしてれば、時間が解決してくれることってあるよね
立ち止まれないから、少しずつでいいから進まないといけない
心の底から打ちのめされて絶望に落ちたとき、ひとりぼっちはきつすぎて誰かに頼りたくなるけど、
そんなことしないで1人で向き合って立ち直っていく主人公がカッコ良すぎた
追記:
心が落ちた時に読む本になった。
3回目を読んだ。
主人公の絶望がすごく共感できて、この先ゆっくりは1人で立ち直っていくのが分かって -
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社の食レポ広報を任される太った主人公が周囲の欺瞞に気づいていく。
3作品どれも面白いけど表題作がずば抜けて面白かったです。面白く、そしてすごかった。
石田夏穂さんの文章、端々に散りばめられた皮肉、自虐、悪意が本当に面白くて、コラム書いたらナンシー関みたいになるのではと思うほどですが、本作はそれに加えて薄い良識やルッキズム批判、ポリコレ的なものをビリビリに引き裂く強烈さがあります。
その昔、小人プロレスが世間の声に押されて消えたのと同じような、良識ある差別者の圧力を受け止める主人公の思考の変遷はすごくささるものがありました。
デブ、ハゲ、チビ、その他容姿コンプレックスを抱える人はぜひ読ん -
Posted by ブクログ
ネタバレやはりインドはインドだった。
香港のそれとは違う、インドも唯一無二の存在を放つ国なんだろう。
コルカタでの洗礼が凄まじかった。
ブッダガヤのエピソードひとつひとつが大好きで何度も繰り返した。
ヘアピンをくれた幼女のことが心に深く残る。
此経さんの本もいつか探して読みたい。
カトマンズ編はなぜ手紙のように書かれているのだろう。
急に「北の国から」みたいになって不思議だった。
インドの旅の合間の、雨の降り続くカトマンズだから書き方を変えてみたのだろうか。
テニスプレイヤーの彼とは結局会えず仕舞いだったのかな。
陰鬱な感じが逆に印象に残った。
ガンジス川に遺体が流れていることは知っていたけど -
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ネタバレ32歳で介護は、早すぎると思うと同時に、私にも、介護が降りかかる時がくるのかと思うと、大変なのだろうと感じました。
途中もし自分にこの状況が起こったらと感情移入して、涙がでてきました。
最後の
自分の人生は自分が主語で選びとっていくしかない。私の生活も健康と、自分の選択一つ一つでつくられていくし、どんな決断も、決断したら終わりではなく、その先もずっとついてまわる。自分が楽しく生き延びる方法を選択できたらと思う。
という言葉に心が動きました。
読みやすく、内容もこれから誰にでも起こる可能性のあることで、参考になるストーリーとして、私の中で消化しました。
色々な状況の中変わって行くことに順応 -
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ケイトモートン 大好き。ゴシックというか、ブロンテ姉妹みのある世界と今をシームレスに繋いで、物語の面白さをじっくり味わえる。
20世紀初めにオーストラリアの港にたったひとり取り残されていた幼い女の子はどこから来たのか。その謎を、周りの景色もたっぷり堪能しながら、追いかけていく楽しさ!
再読なんですが、この楽しさ面白さ、まったく損なわれることはなくて、もしかしたら、結末を知っているからこそ、余裕をもってゆっくり楽しめるのかも。
子どものころは何度も何度も繰り返し同じ本を読んでいて、それでも毎回楽しかったなあ、ってことを思い出す。そういう読書もまたしよう。
ところで、ケイト・モートン、新作は出 -
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現代パレスチナを代表する詩人リフアト・アルアライールが編んだ、ガザの若い作家たちによる23の物語たち。
一気に読むことができなくて、一編ずつ少しずつ読んだ。ニュース映像で見たガザの光景が瞼に浮かび、パレスチナの人たちの日常と私のそれとの隔たりにページをめくる手が止まる。
これまで何冊か読んだガザについての本に出てきた人たちのことを思う。彼らもこの物語のなかにいる。
編者は2023年12月、空爆(知識人を標的とした組織的戦略によるもの)により亡くなっており、作者たちのなかにも連絡のとれない人たちがいる。
文学的テクニックや巧拙について語れるものを私は持ち合わせていないけれど、作者たちが伝えよ -
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前2作とはがらりと趣を変え、現代日本が舞台、さらに自動車工場の期間工が語り手だったので、読み始めは「?」。「未明の砦」みたいな話なのかと思ったり。でも、みるみるうちに舞台を変え、語り手を変え、盛り沢山のネタに仕込まれた点と点が細い線で結ばれていって、段違い平行棒の着地のように、複雑な技のあとにストッとおさまって、ため息。
期間工の話も、LGBTQ+の話も、ビジネスや投資の話も、予測不能な不運の話も、レイシズムの話も、もっと言えば前2作も、私には人の尊厳とは?という物語に感じられる。人と人と、お互いに尊重し合える世のなかにしたくないですか?っていう。
ちょっと生真面目な雰囲気も漂ってはいるけれ