小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
この本を購入したのは2019年、発売された日だ。
無類の原田マハずきで、当然のように発売日に購入した。が、自身の出産育児のタイミングと重なり、積読されたまま、2026年を迎えた。
先日、陶器に興味のないわたしだったが、『ルーシー・リー展』に行く機会を得た。とにかく素敵で、彼女の作品が大好きになった。
そのタイミングで、本棚に忘れ去られたこの本を見つけた。なんだか光って見えて、よくよく帯を見ると、陶芸やら何やら興味の惹かれるの文字が書かれている。え?もしかして?あの?バーナード・リーチ?病的だと批判した?とにかく運命を感じて、読み始めた。
リーチが主人公のお話なのかと思っていたが、リーチを -
Posted by ブクログ
神山藩シリーズの二作目にして山本周五郎賞受賞作。その看板に偽りなしと言える作品でした。
四季を感じさせる美しい文章、登場人物の思惑や願い、意志が静かな文の中に息づいており、更にまるでミステリー作品を読んでいるかのように物語が展開していき、読んでいて飽きがこずひたすら読み進めてしまいました。
落着はもちろん着きますが、快晴のような晴れ晴れさはなく、一抹の哀愁のようなものが読み手にも残り、この出来事に巻き込まれた新三郎を含む全ての人々を脳裏に呼び起こしてくれます。
勧善懲悪のようなわかりやすさはありませんが、相対する者も一言で悪と言えぬ考えを与えてくれます。
時代小説と言うジャンルではありま -
Posted by ブクログ
実際にあったネパール王族殺害事件。
海外旅行特集の取材でたまたまカトマンズに居合わせた大刀洗万智はさっそく取材を始めるが…。
いわゆる「探偵推理ものミステリ」への強烈なアンチテーゼとなっており、それが万智の苦悩と葛藤に繋がっていて心情に引き込まれました。
ただ事件を取材して記事を出したい万智に対し
・捜査権限のない記者がなぜ首を突っ込むのか
・「軍の恥」である事件を記事にする事はネパールにとってなんのメリットがあるのか
・王族殺害を「刺激的な娯楽」に仕立て上げてるのは誰なのか(王とサーカス)
無条件で真相解明する事が許されてる「探偵もの」対し、万智は記者としての存在意義を問われる。
事 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『ゴルフ場殺人事件』は、死体の服装、狂った時計、偽の証言、遺産をめぐる思惑が幾重にも重なる、かなり複雑で読み応えのある一作だった。
ルノール氏殺害事件は、途中で「これで解決した」と思わせる真相が何度も提示される。しかしそのたびに、無実の人物が罪を被っていたことが判明し、事件の輪郭がさらに反転していく。ルノール氏は息子の服を着ていたという仕掛けから、ルノール夫妻の再出発の計画、ベラによる刺殺、そしてマルト嬢こそがルノール氏を殺害した真犯人だったという結末まで、最後まで油断できない。
特に面白いのは、物的証拠を重視するジロー刑事と、「小さな違和感」から人の心理と計画を読むポアロの対決。ジローも
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