小説・文芸の高評価レビュー
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まったく新しい高校野球小説が、開幕する。
秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。
湘南のシニアリーグで活躍する航太郎には関東一円からスカウトが来ていたが、選び取ったのはとある大阪の新興校だった。
声のかからなかった甲子園常連校を倒すことを夢見て。
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高校野球をテーマにした作品はよくあると思いますが、母の視点から見た話は初めてです。ある方のブログで紹介されていて、気になって読みました。
前半は息子にも避けられて、航太郎がピッチャーとして目立っていたために我の強い保護者たちにも目の敵にされ、佐伯監督にも目をつけられ、
しかも慣れない大阪の地での生活…と -
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読書中、映画を見ているようだった。
主人公の辛い感情に共感し、婚約者を追いかけて訪ねた街の描写はまるで色つきで浮かび上がる。
宮古島で台風に遭遇した一夜はその時の空気感まで伝わってくる。
新しい生活を始めた元婚約者を見つけ出すための一年間余りは、主人公にとって、人間的な幅や物の見方を成長させた期間だったといえる。事件は起きないにこしたことはないが、でも、色々な世界を見た彼女はとても魅力的な人になっている。
時代背景も適宜織り込まれていて、昭和の一時代を理解する教材としても最適。
作者の勉強量や様々な境遇の人に向けられる視点のあたたかさに、他の作品を読むのも楽しみになった。
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ネタバレ書店員のお仕事小説の皮をかぶった、圧倒的熱量で繰り広げられる本への愛を存分に感じることができる小説。続編ともなるとキャラがより立って、周りをイライラさせる店長やそんな店長に振り回されながら自分自身のことについて悩んだり奮闘したりする主人公のけなげさがひしひしと読み手である私に伝わってくる。そして本の構成や所々に散りばめられた伏線が最後にがしっとはまる時、本を読むことの嬉しさ、喜びがリアルに味わえる。熱い気持ちで本を閉じ、これからも本を読み続けようと思わせてくれる。そんな素敵な小説だった。
途中での視点の交換があった時は、私もあの店長に肩入れしてしまいそうになる位だった。しかしながら、そうでは -
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ネタバレ精神科医、伊良部一郎シリーズ、第3弾。今回は実在しそうな有名人の患者が多く出てきた。今までは一般人の精神病を治していたが、今回はブラックジョーク的な側面もあって面白かった。そして最後の「町長選挙」は、このシリーズの中で、最も面白かった。離島に派遣されたイラだったが、そこで行われる町長選挙は島民を二分する熾烈な争いが繰り広げられていた。
この選挙戦の様子が面白おかしく、またその中でもいつも通りな伊良部のキャラクターがより引き立って、どういう結果に落ち着くのかワクワクしながら読むことができた。
シリーズの第4弾はかなり最近刊行されていたが、どのようになっているのか早くも読みたくなってきた。
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面白かった!!殺人もの5つ。成功したり失敗したりいろいろ。
第1話 犯罪に走る前に相談してほしいというNPOの呼びかけに応じてきてみた。完全防音、名前も聞かれていない。有馬は親密な人を殺そうと思っている。逮捕されたくないが、殺したい。だが止められる。相談員がボールペンをナイフに見立てて刺してくださいというが、できない。いろいろな代替案も論破される。
有馬は逆説的に考えて捕まらない方法を模索する。
第2話 夫が二週間前に元教師の男性を殺した。妻の不倫相手だった人だが、まだ死体が見つかっていない。どうして判明したかについて、相談員は夫が妻の携帯に自分の指紋を登録したのでは?と言われてその通りだ -
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すごく面白かった。読み始めたときから、この物語が一冊完結なのが寂しいと思ってしまうくらい夢中になった。
拝島先生の知識の多さや、作家としての責任を果たそうとする姿、口下手だけど主人公を思いやる優しさ、全部が本当に好きだった。主人公が拝島先生に抱く憧れやリスペクトも、本が好きな自分からするとすごく羨ましくて、こんな関係性いいなと思いながら読んでいた。
読んでいるうちに、拝島先生が実在する作家だったら作品を全部読んでみたい、と何度も思った。
ミステリとして最後まで続きが気になって一気に読める面白さがある一方で、現代の「正義」を振りかざしてしまう人たちの姿も描かれているように感じた。自分も「こ