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Posted by ブクログ
・あらすじを読んだ時は魔法系、不思議系を想像したけれど、読んでいくうちに自分の心に向き合える小説だと気がついた。しかも途中でいくつかフッと緩むような部分もあって読みやすかった。
・後から冷静に考えるとその判断が悪手だったとしても、誰もがその時は精一杯の判断、決定をしながら生きているんだと改めて感じられる小説だった。私も失敗したと思っていることは沢山あるけれど、小説の登場人物達みたいに戻ってやり直したいとは思わないのは何故なんだろうか。
・第五話はもう胸がいっぱいになって何回も本を閉じて気持ちを落ち着けながら読み進めた。泣いてもいい場所で読むべきだった、、。
Posted by ブクログ
初詣に因んで、前回に引き続き神様の物語。
といっても本書では神様はお姿をお現しにならない。
タイトルの通り、時を司る神様で御祭神は聖神様。
人生で一度だけ望んだ日に戻してくれる、神様だけに神業のような御神徳「時帰り」で人生やり直しのチャンスをいただける物語。
誰しも生きていれば後悔の一つや二つあると思う。私なんて後悔だらけの人生だ。
あの時、「何であんなこと言ってしまったのか」、「もっと出来る事があったんじゃないか」、「何でもっと早く気付いてあげれなかったのか」と思い出したらきりがない。
そうやって後悔、失敗があるからこそ、人は成長して、一日一日を大切に生きようとするのだろう。(私は余り成長しないが)
でも、どうしても割り切れないこと、時間が止まってしまい前に進めず乗り越えられない時がある。
まさに、苦しい時の神頼みで私も「あの日に戻りたい」と思うことがある。
私が良く神社詣りをするのは、時は戻せなくても神様のお力添えで現状を打破したい、少しでも前向きな気持ちで生きていきたいという願いからだ。
なので『時帰りの神様』の御神徳に授かれるならとそんな気持ちで本書を読んだ。
特に印象的だったのが5話目の『だいすき』
この話は、とても切なく涙なしでは読めなかった。もう反則です。
そして最後の神主の雅臣の「なぜ俺だけ時帰りの記憶を消さないのですか」この問いの答えこそ本書のメッセージのように感じた。
記憶が残っているからこそ、痛みを知り人に寄り添うことができる。本当に大切な人と2度と会えないと思ったら今という一日一日が愛おしく大切なのだと。
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小説・文芸
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