一億円の犬

佐藤青南

この犬さえいれば、人生勝ち組――
人間の欲望と犬の純真が交差したとき、嘘・罪・謎が加速する。
疾走感No.1作家が放つ、傑作サスペンス！

六本木のセレブ妻という設定で、SNSにマンガ〈保護犬さくら、港区女子になる〉を投稿している梨沙。
ある日、出版社の編集者から書籍化のオファーが来る。動画サイトで人気になれば億単位の収入も夢ではないという。
年収一億円を夢見る梨沙は大胆な行動に出るが、想定外の“事件”に巻き込まれ……。
殺人者は誰か、嘘をついているのは誰か？
一度読みだしたらページをめくる手が止められない、疾走感満点の傑作長編ミステリー！

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 小説 / 国内ミステリー
• 出版社: 実業之日本社
• ページ数: 320ページ
• 電子版発売日: 2023年11月09日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★★★]

テンポよく読みやすくすごく面白かったです。
最初は承認欲求に取り憑かれるとこんなにも、行動や考え方がエスカレートしていってしまうんだと引き気味に読んでいましたが、死体を見つけた辺りからドキドキハラハラしながらページを捲る手が止まりませんでした。
最後は、犬好きな方や犬を飼っている方はホロリときてしまうのではないかと思います。
オススメの一冊になりました、ありがとうございました。

[ブクログ · ★★★★★]

ついた嘘を補強するためにさらに嘘を重ね、その嘘を守るためにまた別の嘘を用意する…という嘘つきのいたちごっこを繰り広げる主人公の梨沙。
皮算用の未来のために保護犬を(とんでもない経緯で)引き受け、ここから人生一発逆転だと有頂天真っ只中だったが、やがて自分自身が他人の嘘の中で踊っていたことを知ってしまう。
各々嘘つきだらけですが、良いこと悪いことついた嘘が本人に帰ってくるワケで、因果応報を軸に伏線回収含めて読み応えある作品でした。

なお、ご安心ください。
肝心のワンちゃんは不幸な目には遭いません。

[ブクログ · ★★★★★]

最初から最後まで
とても楽しく読むことが出来ました。
嘘つきが何人か出てきます。

マッチングアプリで出会ったら、二人ともガッカリするのです。
とにかく、嘘つきが何人か出てきます。
面白くて声を出して笑えます。

何故かラストは泣けてしまいましたが・・・・
美味しく頂きました。

[ブクログ · ★★★★★]

最後涙出た。私、18年10ヶ月生きたワンワンが去年亡くなったしさ。

嘘をついて虚勢を張ること、
犬の存在についてとか
書かれてます。

コレもサスペンスなの？

ちょっとストーリーが、無理矢理過ぎな部分もあるかなぁとは、思ったけど。小説ってこんな感じだよね。

[ブクログ · ★★★★★]

主人公が嘘をつくところから始まるサスペンスは、最後にバチが当たるから読み進めるのしんどいんだけれど、どんどん思ったのと違う方向に進んで一気読み。面白かった！ 犬って飼うと愛着湧くものなのね……。

[ブクログ · ★★★★★]

犬が好きな方に是非、読んで頂きたいです。
ハッピーエンドなので安心して読んで大丈夫です。　
表紙を見て何となく手に取った本でしたが
読み始めたらどんどん進んじゃう当たりの本でした。

以下、ネタバレ
主人公、小筆梨沙、幼少期に何があったのか、
性格悪すぎて呆れちゃいますが
騙し騙され、挙句の果てに死体までみつけちゃうし
前半ドタバタでかなり面白かったです。
後半は
コロンとの触れ合いで、自らに眠っていた新たな一面が
引き出されていきます。
エピローグは涙涙、、でしたが、
本当のセレブは、、のセリフにクスリと笑えます。

[ブクログ · ★★★★★]

最初は、嘘を本物にしようとする為に、お金儲けの道具としか思っていなかった梨沙。自分を偽る事でしか自分を守れなかった。そんな梨沙だけど、色々嘘を積み重ねてやっとの思いで手に入れた犬のコロンと生活していくうちに、大切な存在になっていった。そして、ある事件をきっかけに、コロンの本当の幸せはなんだろうと考え始める。最後の決断に感動した。一気読みしてしまった。

[ブクログ · ★★★★★]

SNSの虚偽の世界。
実生活からかけ離れた幸せを纏い、どこまで見せるのか。そこに集まる「いいね」と非難に、焦りを感じました。
身の丈に合った生活こそ、幸せかなと思いました。
結末にものすごく安堵しました。良かった、本当に。

[ブクログ · ★★★★★]

追い詰められる話が苦手なので1〜2章は読むのが辛かったんだけど、第3章のラストで面白さのアクセルが入って一気に読んでしまいました。犬は偉大

[ブクログ · ★★★★☆]

犬を盗むに続き読んだ今作。今回も犬の純真さが光る。疾走感がありページを捲る手が進んだ。Theミステリーであるし、犯人も動機も納得のいくものだった。
楽しく読ませて頂きました。